CNETの記事に関連して、 分室に記事を書いた。
補償金分配のしくみを透明化してから出直してこいって感じ。
先日の『オープンソースがビジネスになる理由』にひきつづいて、 今度は『オープンソースを理解する』を眺めてみた。
あんまり時間をとっていないので、良いとか悪いとか断言はできないけれど、 作者の人たち(秋本 芳伸さん, 岡田 泰子さん)は「フリーソフトウェア」の定義を間違えちゃったみたい。 フリーソフトウェアは「派生物もフリーソフトウェアでありつづける必要がある」と 明記されているので、どうやら彼らの定義ではフリーソフトウェアとは GPLを適用したソフトウェアのことらしい。
実際には「4つの自由」を保証する(ライセンスが適用された)ソフトウェアであれば フリーソフトウェアなので、たとえば派生物に対して強い権利を主張しない BSD系ライセンスのソフトウェアもフリーソフトウェアである。
あと、気がついたのは、ソフトウェア全般やオープンソースに詳しくない人にも 分かるようにそれなりにていねいに説明してあった。ソースコードとはなにか、とか。 初心者向けの文章が書けるということはそれだけで大したものではある。
次にチェックするなら可地さんの『図解 オープンソースのことがわかる本』かな。でも、田舎の本屋や図書館にはなかなか置いてないんだよな。
なぜか分室にコメントが付けられないのでこちらに失礼します。
インターネットとブラウザの発明というのが何を指しているのかわかりませんが、ARPANETとMosaicのことならどちらも米の公費を使った研究開発の成果です。そこまでオープンソースの成果と言うのなら言えなくもないですが。
また、ネットのような基本インフラの開発、整備は記事で言っている技術革新とはちょっと違うという気がします。基本インフラの上に乗った、一般の家電やコンテンツにあるような競争を想定しているのではないでしょうか。
「オープンソースに _近 い_ 陣営」という表現がそのあたりを意識しています。インターネットの方はだいぶ微妙ですけどね。
で、「基本インフラの上に乗った、一般の家電やコンテンツにあるような競争を想定」していたとして、「技術革新よりも自由の方が大事」という私の論旨にかわりはないわけですが。
そもそもTaylor氏はオープンソースで技術革新がなく、Microsoftでそれが起きる理由は示していない。
Microsoftの方が金はありそうだけど。
献本させて頂きます。
ありがたくお受けします。> catchさん。
あの、勘違いだったらすいません。
分室の記事は改訂されたのですか?
いや、してないっス。なんか変なところありました?
読み返したときにちょっと議論が違ったような気がしたのですが、私の勘違いだったようです。
ごめんなさい。