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あけてくれ - おれカネゴンの「算数できんのやっぱり気にしすぎとや」日記
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[あけてくれ]

●日記の内容をくれぐれも本気にしないでください。ほぼ何にも調べずに書いています。

●何を言っているのかよくわからない場合はとりあえず用語集を参照してください。

●時々同じ事を何度も書いています。心配するだけ無駄だと思うけど。

●敬称略。

●おしゃべりがどうしても治りません。

●リンクは御自由に(リンクを外すのも含め連絡不要です)。

●ここに書かれていることはごっそりパクっても構いません。

●万一ここに書いてあることが何かの間違いでありがたく見えてしまうときは【あるわけなかろうおれカネゴン】、あなたの精神力が弱っていますので視聴を控えてください。危険です。

●もしここからリンクされると格が下がる/貫目が落ちるとお嘆きの場合はご連絡いただければ外します。

●日記インポート時のエラーがそこここに残っていたり恥ずかしくていたたまれない箇所があったりするので、折に触れて過去の日記も書き直しています。


始末書詫び状領収書の書き方をお探しの方ははてなアンテナの質問を参照してください。

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2002年07月31日(水)

今日の頭音「メガネドラッグよいめがね」

ヤクルトおじさん死去。記事にもある通り、カネゴンもいしいひさいちの漫画でよく見かけた(モデルがいたとは知らなかったけど)。ヤクルトが負けたときの遠くを見る表情をありありと思い出した。合掌。

助けてー。

2002年07月30日(火)

今日の頭音、また「ちんこもみもみ」

昆虫から薬を開発。漢方の言い伝え(カブトムシでがんが治った)にまず当たるあたり、牧歌的というか当分先のことになりそう。訴訟沙汰に備えて今から貯金するが吉。

いかにもカネゴンが見てしまいそうな「BSマンガ夜話」を、たった今初めて見ている。しかも再放送(BS持ってないので)。とりあえず夏目房之助はいつでもピーターバラカンに取って代われそうなことがわかった。テーマのせいか岡田斗司夫がもろにうたた寝していた。今回はそうでもないけど、たぶん回によっては死ぬほど盛り上がっていそう。実のところ、なぜこの番組で自分が盛り上がれないのかまだよくわからない。

ドイツ裸体主義。カネゴンこの年になるまでそんなものがあることすら知らなかった。しかもそんなに歴史があったとは。ミュンヘンではいかがでしょうか。

手元の資料によると、大戦中のドイツではヒットラーの趣味でリアルな劇画調の絵が奨励され(抽象画は弾圧)、ギリシャ伝説をモチーフにした裸体画がもてはやされて、その中でも主流だったツィーグラーは恥毛を精密に描き込むのが得意で、やっかみ半分で「ドイツ恥毛の巨匠」とか「全国恥毛画家」と呼ばれていたのだそうだ。やっかみ半分というか、やっかみ全開としか思えない絶妙なあだ名。

bk1で注文した本が品切れで到着が遅れるとのお詫びメール。がっくり。

田中ニュースの新作。そう言えば昔はエジプトのことを「アラブ連合」と呼んでいたような気がするのだけど、いつものカネゴンのごとくほったらかしにしていたために名前が変わっていたのにも気が付かなかった。何だか申し訳ない【他にもあるだろおれカネゴン】。

少子化で産婦人科のサービス競争激化。年のせいかこういうニュースが気になる。

巡回先のJunkyard ReviewでMuPadのかっちょいい使用例が掲載されている。カネゴンの場合基礎がなってないので、免許もないのにF1を買ったような宝の持ち腐れ。ギターならまだ飾っておけるのだけど【只なのだからおれカネゴン】。嗚呼。

イチロー発言が大反響。よほど意表を突く発言だったらしい。

教えて欲しい。どうして歯ぐきが見える人と見えない人がいるのだろう。子供のときは普通なのだろうか。手術で治ったりするのだろうか。日経サイエンスのどこにも書いていない。笑うと歯ぐきが根っこまで見える人を見かける度にカネゴン驚異の念にかられてしまう。

帰り道、どこからか赤ん坊が2人大泣きする声が暗闇の奥から聞こえる。近寄ると、こんな季節に猫が木の上で大音響でさかっていた。なのに向かい合って発情しまくった雄叫びを上げるだけでいつまでたっても始めないのであきらめて帰る【あんたが見るからおれカネゴン】。それもこれも、みんなエルニーニョのせいなのだろうか。

山形掲示板で工学博士関英男の訃報を知る。コメント無用の人生。合掌。

2002年07月29日(月)

今日の頭音「あれは三年前」

軽井沢ではまだあじさいが咲いていた。まだつぼみになっているあじさいの方が多いぐらいだった。しかも戻ってくると、なぜか東京の方が涼しい。今朝に至ってはなお涼しい。台風は東から西へ一直線に進み、8月になろうというのに、まだセミはちんとも鳴かない。それもこれも、みんなエルニーニョのせいなのだろうか【心配性のおれカネゴン】。

磁石式バネの開発に成功。「磁石のバネ」は今までありそうでなかったのはなぜなのだろう。モーターの形にして細かく制御して初めて使い物になったということなのだろうか。バッテリーが上がったときにどういうことになるかが課題かもしれない。

「携帯も無線LANもないアイススポットで過ごしたい」との調査結果。言われてみれば盲点だった。あと数年以内にアイススポットはけっこうな料金を取るようになると見た。ここまで来ると、最早もう一つの「にぎやかな未来」。もしかすると、「懲罰部屋」としても使われたりとかして。

今後、電磁波シールドが真剣に商売の対象になってしまうだろう。山口組事務所も電磁波完全遮断の要塞に作り変えないと。練馬区大泉のどこかにあるという松本零二の豪邸は、防音が完璧すぎて携帯の電波が通らない(編集者泣かせ)のだそうだ。カットしすぎておかしなことにならなければいいのだけど。知らないうちに仕事も同時にカットしていたとか。

柳澤公夫の「ディーノ」という漫画で、銀行の出世競争から脱落したディーノが窓もエアコンもないない「懲罰部屋」に閉じ込められ、上半身裸で汗びっしょりになりながら来る日も来る日も小銭を数えさせられるというシーンがあった。あのシーンがあまりに現実離れしているせいかカネゴンにとってはおかしくてたまらず、こうしている今も吹き出してしまいそう。「懲罰部屋」のイメージはあれで確定したと言ってもいい。カネゴンは幸か不幸か「懲罰部屋」があるような大きな企業にいたことはないのだけど、もしいたら真逆様に墜落していたかもしれない【洒落にならんぞおれカネゴン】。

2002年07月28日(日)

今日の頭音「ちんこもみもみ

頭音が取れない。

軽井沢で石の教会の見事な建築を見る【どうも似合わんおれカネゴン】。その教会の地下に併設されている「内村鑑三資料舘」をたまたま見学し、内村鑑三の書き残したものが極めてまともな内容であることに今更のように驚き、ちょっとファンになる。カネゴン今まで内村鑑三がどんな人なのかこれっぽっちも知らなかったのだけど【そんなことではおれカネゴン】、何というか「理想的な右翼」なようでもあり、結城さんにも通じる純粋な信仰に抑制の利いた毒舌を加えたようでもあり、しかも科学に理解があり、とにかく恐れ入ってしまった。ヒデキ指数およびJ指数ともにハイスコアを記録。

内村鑑三自身は信仰を他人に決して強制せず、英語に通じていながら英語圏の考えに染まらずに(これってかなり難しいことだと思う)「グローバル」とか「統一」みたいなものに反感を抱いていたらしい。教育勅語に最敬礼しなかったためにあらゆるメディアから叩かれまくり、皮肉にもそれによって名前が知られたという一面もあったみたい。カネゴンは未だに帰依する相手が見つけられないままなのだけど。

山形掲示板で話題になっているスターリングエンジンのことを知ったのは例によって朝日新聞の「少年少女科学理科年鑑」だったと思う。しかしこのエンジンを理解するのに欠かせないカルノーサイクルのこと自体を長らく知らないまんまだった。とにかくスターリングエンジンは(うまく開発しさえすれば)恐ろしくシンプルで頑丈なエンジンになるはず。ラオウが地上に登場する(音がします)あかつきには石油など当てにならないはずなので、きっとこのエンジンなしにはにっちもさっちもいかなくなるだろう。何しろ燃料がなければ薪でも何でも燃やして熱源にできるというのはこういう世界では計り知れないメリット。冬のシベリアでは、車の下で思い切り火を燃やして凍り付いたエンジンとラジエータを融かすのだそうで、そういう荒事にもびくともしない自動車がロシアでは「いい車」なのだそうだけど、それに近いノリになるのではないだろうか。

今月の日経サイエンスで「サヴァン症候群」のことが書いてあった。その中に、普通の人間の脳をああしてこうして、普通の人の中に眠るサヴァンの人みたいな才能を強引に開発するみたいな物欲しげな研究(あからさまな右脳偏重)まで行なわれているらしい。カネゴンが見る限り、サヴァンの人の才能はほとんどが「記録と再生」に集中している。つまり演奏家ではあっても作曲家ではないし(少なくとも物珍しさに終らない成果を上げた例を知らない)、それはやっぱり当然だと思う。鼻歌だけなら右脳でもできるだろうけど、それを構成して一つの曲にするにはどうしたって左脳の力が不可欠だと思う。その種のないものねだりがこれ以上進行してしまい、文明国の子供たち一人一人の左脳に親が目の色を変えて釘を打ち込みまくり、みんな揃ってサヴァンになって世界が平和になってしまったらどうしよう。

2002年07月26日(金)

今日の頭音、彗星帝国のテーマ(パイプオルガン)

カネゴンの仕事の契約更新が始まる。問答無用で2%固定のアップというのは喜んでいいやら悲しんでいいやら。こういうときにごりごり交渉できる人がうらやましい。10%と言いたいところなのだけど、カネゴンは収入面で欲をかくとろくなことにならなかったので、今回も泣く泣くつんぼ桟敷を決め込むことに【日記書いてりゃおれカネゴン】。何か言い回しが変なような気が。

カネゴンが使い始めたはてなアンテナに、いつの間にか「おとなり検索」という機能がついていた。単に見逃していただけかもしれない。要するに、自分と同じページをブックマークしている人のアンテナページを多い順に検索できてしまうというものだったりする。検索に引っかかるのはもちろん公開されているアンテナだけだと思うのだけど、他人のアンテナには何となく禁断の味わいがあったりする。

例の「間違いだらけの物理概念」(丸善)に、「E=mc2は現在では正しくない」という文が載っていた。一瞬、よく掲示板で見かける「相対論は間違っている」かと思いきやそうではなく、今なら「E0=mc2」と書く方が現状に合っているということらしい。E0とは「静止エネルギー」で、単なるEとほとんど違わないようにしか見えないところがポイント。上記の式は基本的に特殊相対性理論(つまり加速のない世界)でしか通用しないもので、加速を考慮する一般相対性理論になると、この式を単純に適用するわけにはいかないらしい。

もっと驚いたのは、カネゴンが小学校のときに読んでた適当な本はおろか、その辺のSFにすら「光速近くにまで加速されると質量が増大する」とびしばし書かれているのに、そのことはとっくの昔に否定されているという記述。現在では、質量mは加速のあるなしにかかわらず不変で、変わるのはエネルギーの方(ベクトルなので)なのだそうだ。ローレンツか誰かがmに添字0をつけてm0(静止質量)と表してしまったために、「静止していないときは質量が変わってしまうのか」と思わせてしまったのを未だに引きずっているだけなのだそうだ。むしろ「加速によって変わらないのが質量」だったりするみたい。著者によると、相当立派な物理学の教科書でもこの辺をぞんざいに扱っていて、まぎらわしい「静止質量」という言葉が使われていると嘆いていた(さすがに最近の本では減っているらしい)。相対論には恐そうな人が多そうなのでカネゴンこの辺にしておきます。

同じ本で、「ニュートン力学には肝心なものが抜けている」ともあった。「力とは何かが定義されてない」のだそうだ。なので、F=maは定義でも何でもなく、単なる関係を表す式に過ぎないらしい。まんが道ならぬ物理道は油断も隙もないというか、いつ数百年越しに袈裟がけに斬られるかわかったものではない。カネゴン単純なのでほいほい驚いてしまってますが。

以前にも書いたけどもう一度。夏になるとTVで「霊魂があるかないか」という納涼論争が繰り広げられるけど、「霊魂とは何か」を定義もしないで論争しても結論は出そうにない気がする【本気にされるぞおれカネゴン】。つのだじろうはともかく大槻教授がそれを指摘しないというのは、やはりTV様の差し金なのだろうか。水木しげるも最近やっと妖怪を定義したところで止まっているぐらいなので、大変なのはわかるのだけど。

何で見たのか忘れたやりとり:

外国人: 「やっぱり」と「やはり」と「やっぱし」はどう使い分ければいいのでしょう。どれが正しいのですか。

日本人: うーん、やっぱし「やはり」じゃないですかね。

whatis.com。その名の通り、げっぷが出るほど大量の定義が集約されている(主にコンピュータ関連)。例えばλ算術

教えて欲しい。あの七年ゴロシ(天怒りて非道を絶つ/臨兵闘者皆陣烈在前/七年ゴロシ)は、何もないところから出てきたとは思えない。きっとそれの元になる何かの様式美(歌舞伎か落語か)があったに違いないと思うのだけど、それが何なのかがわからない。「空手バカ一代」には三年殺しというハッタリで窮地を切り抜けるシーンがあったけど、これはタイトルだけではないかと思われる。教えて、おじいさん。

2002年07月25日(木)

今日の頭音「高気圧ガール」

Schemeについてネット上の情報を調べて見たけれど、カネゴン脳には歯ごたえありそう。ちゃんと勉強しないと理解できそうにない。まずラムダ式でつまづいている。何しろlispといえば「car,cdr,consの3つのコマンドしかない」という20年前の情報で止まったままなので【ほこりをかぶるおれカネゴン】。

(内輪話続きですみません)「あたまやま」は再帰。漢字で頭山と書くと、戦前の右翼の親玉「頭山満(とうやまみつる)」みたい。

ここで述べられている「悪夢から醒めたらまた悪夢の中」と言えば、すでにさんざん語られているとおり、ディックの得意ネタだったりする。ディックが売れなかった頃に書き倒した短編を少し読んだことがあるけど、意外に藤子F不二雄みたいな感じ(=普遍性が高い)だったような覚えがある。

随分昔、再帰ルーチンでよく引き合いに出される階乗の計算のソースを辿ったとき、再帰の階層が進む(深くなる)ときではなく「戻るとき」に実際の計算が行われていることにやっと気付いた【あんよはじょうずのおれカネゴン】。

いんちき。LISPのえらい人である萩谷さんのところにあったエッセイ。内容はさすがに古いけど、Common LISPですら思惑と欲が絡んでいたということを今更のように知る。新し目のエッセイ「どういう学問が生き残るか」は、アカデミックな人々には切実な問題。インターネットのせいで学問のライフサイクルが恐ろしく短くなったという指摘はまさにごもっとも。これこそ本当の悪夢かもしれない。

UFOに顔をひっかかれる。タイトルと内容が何だか合っていないような。

2002年07月24日(水)

今日の頭音「男はつらいよ」山本直純

腰を痛めて会社を休む。ううう。

Scientific American の書評で、最近出たStructure and Interpretation of Classical Mechanicsという本のことを知る。見覚えのあるタイトルおよびジャケだと思ったら、これ一冊でご飯が50杯食べられる名著「計算機プログラムの構造と解釈」の著者の一人が執筆に加わっているらしい。内容はずばり「古典力学をプログラムで表現する」で、ここでは当然のごとくSchemeという言語(LISPの一方言)が使われている。Schemeの実装にはいろいろあるけど、ここではMIT-Schemeが使用され(MITの教科書なので当然か)、それを用いてScmutilsという力学系記述システムを構築してそれに基づいて書かれている。しかもDebian3.0向けなのだそうだ(にしてはtar.gz形式だったりする)。

書評によると、力学系をschemeで記述し直すのはかなり骨の折れる作業だったらしい。想像して余りある。もともと数式は手で書くことを前提に発達したのでコンピュータでの処理はどうしても不細工になってしまう傾向がある。いつかは誰かがやらねばならない作業だったのではないかと。対象はなぜかニュートンを飛ばして、その後のオイラー/ラグランジュから始まっているらしく、評者も「ニュートンからやって欲しかった」との由。しかしその成果があって、たとえば第一章で作成したプログラムは、完全にそのままで第二章で使用でき、それを用いて別のプログラムを作成し、という具合に完全に積み重ねの効く力学体系が構築された模様。

ここがLISPの凄いところで、他の言語ではこうやって引用するための手続き自体が膨れ上がってしまって、何をしようとしていたのか本人も忘れてしまったりするのだけど、成果を完全に垂直に積み上げることができるLISPという言語がここでは最大の教育的効果を生み出している【読んでもないのにおれカネゴン】。カネゴンはLISPは繭(小学校)の頃にかじっただけでろくすっぽわかっていないのだけど、真剣に勉強しようという気持ちになりつつある。ダンサーがNYを目指し画家がパリを目指すように、GeekはSchemeを目指すみたいだし、やはり憧れの気持ちは隠せない。帰り電車の中でヒデキ指数(検定済)=200を突破。誰かカネゴンをびしびししごいてください【只ではやらんぞおれカネゴン】。

(内輪ですみません)一も二もなくダウンロードして/usr/local以下にインストールするも、案の定動いてくれない【カネゴンらしいぞおれカネゴン】。サーバーは動くのだけど、フロントエンドのターミナルがうんともすんとも言わない。仕方なくソースからダウンロードしてコンパイルし、バイナリを差し替えてもだめ。最後にはソースをすべてダウンロードし、Scheme自体をコンパイルしたら、これが一晩かかった。今時カーネルのコンパイルですら10分で済むというのに、これだけコンパイルに時間がかかるのは久しぶり。Scheme自体のコンパイルに加え、すべてのschemeファイルまで実行形式としてコンパイルされるせいらしい。あまり時間がかかるので、てっきりループしているのではないかと思ってしまったぐらい。そうこうしても結局動かず。ライブラリの整合性も正しいはずなのだけど。そうこうしているうちに明け方になり、カネゴンの成仏が促進される。嗚呼。

TVCMで、ブラックホールという新型の立体パズルが流れていた。解決力のないカネゴンだけど、ちょっと興味津津。このお姉さんはもしかして引田天功?

病院に行った後いろいろと用足し(税金とか)をするも、途中から頭が痛くなる。光化学スモッグか【早く寝ておれおれカネゴン】。

ものづくりのセンス。リンクを辿るだけでも楽しい、声に出して読みたい論文【エッセイだろうおれカネゴン】。

たつさんが貴重なCDをニュートラルに持ってきてくれるらしい。これは行かねば。解説も読み応えあり。

2002年07月23日(火)

今日の頭音、007のテーマ

「玄人指向」と「挑戦者」が激突。何だか牛次郎原作の漫画みたいになってきた【年が知れるわおれカネゴン】。秋葉半可通のカネゴンは「挑戦者」ブランドの方を今まで知りませんでした。TV東京で中継希望。

支持率順調に落ちる。このお方の歴史的評価はもはや決定したも同然【人のことだとおれカネゴン】。いつ「パンがなければ牛肉を食べるがよい」と言い出すか。

ポテチの缶で無線LANを盗聴。そんな使い方があったとは。

消防救急兼用車。やはり二色塗りがてっとり早いか。ついでにバキュームカーも兼用するというのは如何。

カネゴンは知らなかったのだけど、昨年シュトックハウゼン事件というのがあったらしい。桜井順のページにもう少しだけ詳しく書いてある。要するにシュトックハウゼンが「言葉のアイコラ」でハメられた(やったのはラジオ局のディレクター)ということなのだろう。

そのシュトックハウゼンと言えば、戦後の焼け跡のドイツのラジオ局から早々と自作の電子音楽を「ライブで」流し続けた、テクノの応神天皇みたいな人。後年それを聴いて育ったクラフトワークやCANが台頭し、その後あれやこれやで現在の隆盛があるらしい。

前にも書いたけど、シュトックハウゼンの古い曲「少年の歌」を聴いたことがある。少年の歌を録音したテープに偏執的なコラージュをかました怪作(ぽぽぽぽやぽぽひーぽぽぽ、みたいな感じ)なのだけど、今回の事件も見ようによっては、大昔に自分が生み出したアイコラ技術によって、忘れた頃に足をすくわれたということなのだろうか。輪廻転生南無阿弥陀仏。マッドテープの影にもシュトックハウゼンあり。

POPEYEが「Pop-Eyed」(出目)から来たことを知ったときかなり驚いた覚えがある。このスペルをまさかここで区切るとは夢にも思わなかったからだろう。カネゴン律儀に2文字ずつで区切ってました。それと漫画の「ポパイ」のどこが出目なのかわからず首を捻っていたのだけど、実はポパイにはモデルがいて、喧嘩っ早くてそのせいで片目がつぶれていた(=反対側の眼が飛び出していた)らしい。後者はたぶん他人による誇張ではないかという気がするけれど、そう言われてみればポパイはいつも片目をつぶっていた。

健康情報の第一位はTV。やはりTV様さえだまくらかすことができれば極めて広範囲に打撃を与えることができるということか【誰の立場でおれカネゴン】。貯水池に毒を入れる伝統芸も目ではない。セキュリティホールはここです【誰に向かっておれカネゴン】。

2002年07月22日(月)

今日の頭音、なし

助けてー。

極端な寝不足で仕事。死ぬかと思った。

おなじみあすなひろし公式追悼サイトに、みなもと太郎インタビューが追加とのお知らせ。当時の貴重な証言が多数収録され、読み応えあり。

デビュー当時のいしかわじゅんは、持ち込んだ出版社で「赤塚不二夫の真似だ」と言われて怒ったが、別の出版社で「みなもと太郎の真似だ」と言われたときは「それはまああるかもしれない」と思ったのだそうだ。

しかしギャグめかしてはいるけれど、実はいしかわじゅんの絵は明大漫研の先輩「かわぐちかいじ」の絵の影響が極めて強かったりする(本人がそう言っている)。特に女性の顔など、本当にそのまんま。今回はひらがなが多くて、濁点をケチりがちなカネゴン書きにくかった。

最早忘却の彼方かもしれないけど、インターネットが商用化される寸前の頃ににQuickMailというMacintosh用のメールソフトがあった。当時は独自形式でAppleTalkのみに対応し、SMTP/POPの波に乗り遅れたために今ではすっかり日陰者だけど、自分で好みのテンプレートを作成することができ(サウンドまでつけられた)、当時としてはなかなかよくできていたと思う。

カネゴンはそのQuickMailサーバーの管理をしていたことがあり、当時最も深刻だったのは「アドレス帳の管理」だった。お客さんは全国各地に無数の支店と営業所と現場を持ち、それぞれにQuickMailサーバーが配置されていたのだけど、人事移動が極めて頻繁なために毎月膨大なアドレス帳を更新しては配布しなければならない。ブラウザもディレクトリサービスもなく、データベースで組むコストもかけられなかった当時はこの手間が馬鹿にならず、それ専門の社員がいたほどだった。

現場のエンドユーザーもこの繁雑さに閉口し、あるとき「あのな、いっそ支店ごとにサーバーを立てるのをやめて「あ」で始まる人のサーバー、「い」で始まる人のサーバーみたいにできんかな」と言われたことがあった。その前にSMTPメールが一気に普及してしまったので実現はしなかったけど、そのアイディアだけはなぜかずっと気になっていた。続きはそのうちに。

Scientific Americanの片隅に、再生可能なプラスチックのことが書いてあった。その新型再生プラスチックは、しかるべき方法で分解すると家畜の餌にすることができるのだそうだ。四角い頭を丸くする電車の中吊広告によると、遺伝子組換を薄気味悪がられてとうもろこしの売上がガタ落ちになったにもかかわらず、最早何を言っても通じないのかも知れない【あんたの方こそおれカネゴン】。いっそ殺して。

2002年07月21日(日)

今日の頭音、Laika&the; Astronauts

ジーンマイクというと、何だかJean Mike という人なのではないかと思えてきてしまう。本名Jean-Jaque Michael、イリノイ州出身、アートスクール時代にロカビリーバンドを結成し、西海岸を中心に活動しCD5枚をリリース、みたいなプロフィールで。

一念発起して、部屋を片付ける。3部屋のうち1部屋がやっと片付き、もうじき2部屋目が片付く予定。服に塩分が浮き出すほど汗をかいた。片付けの対象はほとんど本で、頭よさげに見えそうな本を表に配置し、馬鹿そうな本、子供の教育に悪そうな本を裏に隠している自分に気付く【子供はおらんぞおれカネゴン】。誰だったか、「本棚は人に見せたくない」と言っていた人がいたけど、ちょっぴり気持ちわかる。

日本にいるだけで、世界中のいろいろな絵本を入手することができる一方、日本の絵本は、いったいどのぐらい海外で紹介されているのだろう。Through Eastern Eyeというページを見つけたけど、まだ物珍しさどまりのような気がしないでもない。米国人はびっくりするぐらい翻訳ものを読まない(逆に日本のように翻訳ものが数多く出版される国の方が珍しいらしい)という話を何かで見たことがあったし。とべバッタが輸出されるのはいつになるだろう。

以前にも書いた「ドレミファブック」に、こんなうたが収録されていた:

うれしいことはいつか来る(いつか来る)

五つ寝て来なくても(来なくても)

もう五つ寝て来なくても(来なくても)

一つ寝て(一つ寝て)

二つ寝て(二つ寝て)

三つ寝て(三つ寝て)

四つ寝て(四つ寝て)

五つ寝たらいつか いつかきっと来る

曲調は楽しげ(甲子園のテーマ風)なのだけど、歌詞は頭から尻までずっと寝たきり。これは「白雪姫」のエンディングのオリジナルソングだったりするのだけど。

上記のリンクにはドレミファブックの作詞/作曲/挿絵/声優が記載されていて、貴重なデータベースとなっている。「ライディーン」や「忍者キャプター」の小森昭宏の曲が多数あることを初めて知った。現在も毒舌をふるう桜井順を始め、意外にスタッフが豪華だったことを知る。見ていない人には何だかわけわからないと思います、すみません。

そのデータベースをお作りになったのはお菓子の区役所奥田瑛二氏今週のお言葉が滋味あふれる内容。余分なコメントのない、抑制の効いたページ内容に好感を持つ。

その桜井順が山形さんよりいち早くポール・クルーグマンの新作論文を翻訳していた。桜井氏は既に御年70歳近いというのに、ますますもってただの作曲家ではない。

ワールドトレードセンター跡地に立つビルで風水を採用。カネゴンは南の島の本屋でおびただしい風水本を見かけた。Dr.コパならずともかの地では皆現世利益丸出しの風水で荒稼ぎしている様子。いっそ今度のビルは思い切り中華風にしないと災いがあるというお託宣になって欲しい。今なら間違いなく本気にしてもらえること請け合い。紫禁城みたいな壮麗な建築物がNYで空を削る日は来るか。インド風味も可。

2002年07月20日(土)

今日の頭音、トリスでハワイ

たつさんからこういうもの

を教えていただく。すごすぎ。暑中お見舞申し上げます。

情報源(直リンすみません)は、インターネット検索の鉄人のサイト「きになるWeb」の掲示板。面白そうなリンクが大量に投稿されている。あの百式さんも知合いの様子。巡回決定。

カネゴンは見られなかったのだけど、昨日TV東京で樹研工業という会社を取り上げていたのをお嫁ちゃんが見ていた。以下は聞き書きです。ここで製造販売しているのは驚異のマイクロ歯車たちと、それを製作する機械。歯車のスペックを見れば見るほど凄すぎる。千うん百万もするような工作機械が飛ぶように売れているのだそうだ。しかもここの会社の採用が実に大雑把で、来た人を先着順で面接も試験もなしに採用しているのだそうだ。しかもそれで全然うまくいっているらしい。会社の雰囲気も自由で素晴らしく、女性社員が「半年ほどニューヨークに語学留学したい」と言えば(給与はさすがに無理でも)ボーナスは支給され、あまつさえそのまま海外営業担当になったのだそうだ。カネゴンも行ってみたくなった【慌てる乞食はおれカネゴン】。

誰だったか思い出せないのだけど、19世紀あたりのある学者(ヤングだったか)は、二次方程式をすべて歯車のギヤ比として理解していたのだそうだ。かつて、エンジニアリングといえば歯車を扱うことと同義だったはず。歯車はまだまだ理解と開発の余地があるような気がしてならない。歯車萌え。

樹研工業の力をもってすれば、Differential Engineも楽勝で実装できるのではないだろうか。そんなものがあったら是非見てみたい。ヒデキ指数を高めたい。それにしても、以前は「解析機関」と称されていたはずが、いつの間に「差分機関」という名前に変更されていたのだろう(両者は別物とのツッコミをいただきました。感謝です)。

解析機関にはコンピュータの5大モジュール(入出力/制御/記憶/演算)が備えられ、レジスタやラッチ(一時的な記憶素子)まであったという。リレーやトランジスタならカネゴンでもわかるのだけど、いったい歯車でどんなふうに実装していたのだろう。凄く知りたい。

その後ツッコミをいただき(スペルも間違えてました)、階差機関(Differential Engine)は実現されたもので、解析機関(Analytical Engine)は実現できなかったものだそうです。いつもすみません。

昨今お目にかかることはあまりないのだけど、実はアナログコンピュータというものがある。演算素子にオペアンプを使って構成されたコンピュータで、かつて構造計算といえばアナログコンピュータだったらしい。その特徴は「計算が速い(ループなんかないので)」「ノイズに強い(システムエラーとは無縁)」「プログラミングできない(ワイヤリングなので)」というもの。この性質から、ジャンボジェット機の慣性航空装置などには現在も使われているのだそうだ。

オペアンプはその性質上、乗算除算と微積分(時間に対する)が得意で、加減算があまり得意でない(回路が複雑になる)。ついでながら入力も出力もすべて電圧で表現される。結果が逆数で表れることが多いので、ひっくり返してあげないといけなかったりする。DSPが普及した現在、あまり出番がなかったりするが、DSPでは大げさ過ぎるような場面ではやはり健在。そもそもオペアンプが登場したときは、それまでトランジスタや抵抗を組み合わせて(ディスクリートという)作っていたときに比べて遥かに性能が揃っていて、しかもアナログ回路にとって理想的な性質(入力インピーダンスが無限大であるとか)を備えていて、夢の素子とまで言われていた。

夢の素子といえば、パラメトロンを忘れるわけにはいかない。当時信頼性が低かったトランジスタの代用として、安いフェライト(磁石に使われる)を使用して日本で開発された。トランジスタの性能が向上して一時忘れ去られていたけど、発明者の後藤教授はこれを発展させた量子磁束パラメトロンをとっくに開発している。世界最速のジョセフソン素子(超低温でないと動かない)に匹敵するスイッチング速度を叩き出している。しかも速度を落すだけで消費電力を著しく減らすこともできるという。もういくつ寝るとお目にかかれるだろうか。

コンデンサなどの電気素子は、それ自体が微積分の性質を持っているので、微積の表現は容易だったりする(その性質を打ち消す方が大変)。これを歯車で表すことはできないだろうか。教育用としてそういう装置があればと思ったのが動機。実は随分前からそのことを考えているのだけど、どうもいいアイディアが浮かばない。こういうのは誰に教わればいいのだろう【休むに似たりおれカネゴン】。

ターミナルソフトのEterm再コンパイルしようとして方法がよくわからなくなってしまった。このソフトで日本語を表示させるためには再コンパイルが必要であり、以前にもやったことがあるにもかかわらず、apt-get猿と化していたカネゴンはすっかり方法を忘れてしまっていた。debian特有の事情に合わせる必要があるためにソースからのコンパイルがよりややこしいとは言え、make/installができないようではほんまもんとは言えない。エンジンの分解修理ができないようでは車好きとは言えないように。嗚呼。

「Mathematicaいらず」の驚異のフリー数式処理ソフトMuPADが、いつの間にか2.0から2.5にバージョンアップされていた。早速インストール。

2.5の最大の目玉はOpenGLに対応したことらしい。他にもいろいろ追加されているみたいだけど、前回のバージョンアップのときと同様コマンドや関数名などがどしどし変更されていて、使い込んでた人ほどはまるかもしれない。

2002年07月19日(金)

今日の頭音、トリスでハワイ

(内輪ですみません)Javaの疑問。カネゴンもこれと同じ疑問(makefileなしでどうやって大量の.javaファイルをコンパイルするのか)を持ち続けていて、ずっと聞けずにいた【そんなことではおれカネゴン】。回答を見ると意外にはかばかしい答えがなくて愕然。たぶん知っている人は忙しくて答えてくれないのだろう。一応そのためのツールSmartMakeはあるのだけど、かなり新しい。今までみんなどうやってやってたのだろう、特に英語圏では。またしても、カネゴンの知らないところでお寿司やケーキが配られていたのか。

お寿司やケーキを求めて「java incremental compile tool」で検索すると、案の定これこれなどいろいろ出てきた。しかしmakefileのような完全に標準化された方法があるわけではないらしい。もしかすると、ソース配布より.jarパッケージ配布を主にしたいのかとか、統合開発環境(IDE)を売るためではないかと勘ぐってしまった。しかもIDEもたくさんありすぎてよくわからない。カネゴンとしては最初はもう少しささやかに、コマンドラインベースでねちょねちょ作業したいのだけど。何かまた、間違ったことを言っているのだろうか。MLや掲示板では恐くて聞けないカネゴンにつき、教えて、おじいさん。

yomoyomoさんからパンダの続報を差し入れいただく。ありがたいことです。暑中お見舞申し上げます。

今はなき小学館の写真専門雑誌「写楽」(しゃがくと読むらしい)を、写真などやらないくせに面白写真目当てで立ち読みしていたことがある。中でも印象深かったものの一つに、象やキリン、シマウマ、ライオンなどのあまたの動物たちが交尾している写真をずらりと並べたもの。カネゴン腹を抱えて笑った。同じコンセプトのWebページをどこかで見たことがあるような気がする。

あと壮観だったのは、新興宗教の教祖たちが建築させた、悪趣味丸出しのすっとこどっこいなモニュメント群の写真。何も無い野原に突然どーんと巨大な塔が屹立し、その表面を葺く化粧石の一つ一つに「南無阿弥陀仏」と彫り込んであったのが忘れられない。

あれ以降、小学館の雑誌で面白いものを見たことがない。カネゴンが知らないだけなのだろうか。

納豆はどんなに時間が経過しても食べられると信じていたのだけど、そうでもなかった。

実はここ数ヶ月、腹が出てしまってズボンのボタンが留められず、シャツで隠しとおしている。今度こそ真剣にやせなければ。

黒い喪服は「勘違い」の産物。誤訳が文化を創り出した例。死んだ人が頭につける三角の布は、言われて見れば謎だ。思うに、古代では生きている人なら恥ずかしくて絶対できないような屈辱的な格好だったのかもしれない【今でも恥ずかしおれカネゴン】。ぜひ成果を特命リサーチで発表していただきたい。調査中、うっかり常世の国から得体の知れないものを呼び出さないよう注意。

えすぱらさんも導入すなるはてなアンテナというものを、カネゴンも導入してみようとぞ思う。要するに、山口みかんみたいなアンテナを誰でも作れるサイト。スタイルシートもえすぱらさんのきれいなやつをいただいてしまいました。

考えて見たら、カネゴンはいつも URL キャッシュ補完ばかり使っていたので、読まれるページのアクセスログに全然貢献していなかったことになる。確かブラウザは、クリックで移動した場合に限って直前のページの URL をサイトに送ることになっていたような気がする。

早速seed氏より、javaをmakeするツールantの存在を教えていただく。いつもすいません。XMLベースというところがまたいい。make というのはcのコンパイルを助けるためのツールなのだけど、その設定ファイルMakefileの記述がばっちいせいかこれを憎む人も多い。すべてのファイルをXML化した美しいコンピュータ環境というものをカネゴン夢想しがちなのだけど、これってもしかすると民族浄化にも通じる危険思想なのだろうか。

2002年07月18日(木)

今日の頭音

戸締り用心火の用心

戸締り用心火の用心

水はいのちのお母さん

すいすいすいすい水曜日

創刊当時のモーニングで連載されていた「メフィスト」で知られた漫画家三山のぼるは、まぎれもなく藤子不二雄Aの精神的な後継者だとカネゴン勝手に信じている。Aに物凄い画力を足したような感じで、特に悪魔とか妖怪のような異形のものを描かせると本当に冴えまくる。それも、最近多いテクニカルでフュージョンみたいに垢抜けた悪魔絵ではなく、見てはいけないものを見てしまったような邪悪さ禍禍しさがひしひしと伝わってくる。しかも、「意地悪そうなキャラクター」を描かせるとこれまた実にうまいところがまたAのよう。Aと違って登場人物に変な名前をつけないところもポイント高い。ただAにも通じる性格の暗さがときどきもろに表れることがあり、読んでいてシンクロしてしまいカネゴン少しつらくなる。周期的に無理矢理明るい漫画を描いて再起を図ったりもするのだけど、どことなく板についてなくてカネゴンはらはらしていた【余計なお世話のおれカネゴン】。

カネゴンがこの人の漫画で一番好きなのは、あの木内一雅原作の「ピカイチ!」。この連載が始まる直前、NHKの朝のニュースのコーナーで、この漫画のために二人がJRの車両工場を取材しているところが中継されたのをカネゴン偶然見ていた。取材の結果は漫画に遺憾なく反映されていて、まっとうに汗水たらして働く姿に実はカネゴン影響されてしまいました。意地悪っぽい人々もここぞとばかり意地悪に打ち込んでいて、何というか本領発揮していた。いつかこの人が「怪物くん」みたいな子ども向け漫画を手掛けるのではないかと一方的に心待ちにしている。

おしんが見たい、おしんが【見たことないのにおれカネゴン】。

フォークボールは落ちていない。素晴らしい仕事。スパコンの一番正しい使い方だと思う。ヒデキ指数(検定切れ近し)=110。関係ないけど、擬音の魔術師こと田村信の漫画には「まきゅーん」という擬音があった。

松岡正剛が電通をだますために創刊した「」という雑誌のかなり初期の号に、なぜか田村信のインタビューがひっそりと載っていたことがあった。「できんボーイ」で勢い付いていたその頃の田村信は、どっかの漫画賞で急遽設立された「音響効果賞」をもらったと言っていた。そんな賞あったかしら。本人いわく、「ぼくの漫画のウリは絵が下手なことです」「ひらがなの擬音が好きなんです。バイクの音も{うばばばば、うばんうばん}と書くと印象が和らいでソフトマシーン的になる」。最後の句は間違いなく編集者が書き足していると見た。

このソフトマシーンというバンド名が、バロウズの小説のタイトルにちなんでいたということを、いい年こいてたった今初めて知る。

カネゴンったら痛風かも。足の裏の鈍痛におののき、大好きなちくわそばをかけそばに変更。気のせいだと思いたい。

2002年07月17日(水)

今日の頭音、曲名がわからない

たぶんPARCO系だと思うのだけど。

昔「口にできない習慣、奇妙な行為」みたいなタイトルの小説があったような気がするのだけど、検索しても出てこない。と思ったら「口に出せない習慣 奇妙な行為」だった。と言いつつ読むつもりがなかったりする。

パソコンの性能はスピードから質の時代へ」。「バランスのとれた質のいい製品を」というのでは今ひとつパンチが弱い。自動車などとっくにやることをやりつくしてしまって、今や微妙な乗り心地とか微妙なデザインとか、そういうところでしか差別化できていないような気がする。そういうカネゴンは自動車の車種がろくに区別できないので単なる偏見だと思います。自信を持って言えるのはホンダのCITYぐらい。

それよりもいっそ、パソコンはギターのようなビンテージになりうるものを目指すというのはどうだろう。うんと無理目の目標の方がやりがいがあるというもの。鑑定団で高値をつけるコンピュータというものを死ぬまでに是非見てみたい。伊万里焼のキーボード。おじいさんのPalm。

IRAが民間人の死に始めて謝罪。謝罪しない超大国がいるおかげでこの声明の効果が倍増。今後この種の外交が流行したりして。いかにコントラストをつけるかがポイントなので、コントラストをつけられる側になってしまったらきっとかなり痛い。

パンダにビデオを見せて性欲刺激。そんなことが本当に可能なのだろうか。犬は、猫は、馬は、と疑問はつきない。匂いの方がよく効きそうな気がする。

ジョージマイケル「米国に戻れない」。カネゴンもこういう目に遭わされたらどうしよう【誰も読まんぞおれカネゴン】。この手の「一生言われそうな」失敗にはカネゴン事欠かないので。

例のSmartDocのメーリングリストに加入しようとしたら「300人を超えたので加入できません」と自動応答されてしまった。ううう。

丸善が出しているパリティ別冊シリーズをたまたま買い、あまりの面白さに立ちくらみがする。完璧にブルーバックスに勝っている。ヒデキ指数(検定済)=150。大槻教授が普通の文章を普通に書いているのを見、つのだじろうも大槻教授も共に被害者であることを思い知る。TV様はまっこと蝿(さばえ)なす荒ぶる神につき、TV供養の必要性を主張したい。TV様は常に生き血をお求めになっておられる。

本の内容では、超伝導の話、特にピン止め効果の話が素晴らしかった。マイスナー効果と混同されることがあまりに多いのだけど、後者は超伝導体が磁気を通さない現象で、前者は磁気が超伝導体を縫うように通り抜け、しかもそれが固定される現象というのを今更のように知る。このとき通り抜けるのは、超伝導体の中にばらまかれた常伝導の結晶。この結晶のばらまき具合いかんで性能が決まるらしい。もしこれを完全にきれいに(コヒーレントに)並べることができたら、リニアを軽々持ち上げるどころではないぐらい強い効果が得られるかもしれない。製造のポイントは伊万里焼あたりにありそう。

大人のおもちゃの開発に血道

それと関連はないのだけど、パチンコ屋の前を通りかかって、噂の「CR機 蛭子能収」というパチンコ台を見かけた。なつかし漫画路線も極北にたどり着いたというか、ここまで来てしまったら衰退する以外に道がなさそう。次は「CR機 根本敬」にすればいいという問題ではないような気がする。

2002年07月16日(火)

今日の頭音「木綿のハンカチーフ」

ずぶ濡れ。

テレビが乳幼児に与える害。年のせいか、カネゴンこういう記事が気になってくる。内容にかかわらず、「TVを見る」という行為そのものに問題がありそう。

カネゴンより少し上の世代あたりから、生まれたときからTVがあったことになるらしく、当然カネゴンもTVっ子だった。ただ最初のTVはモノクロで、下に足が生えていた【年がばれたかおれカネゴン】。

田中ニュースの新作「米国がイラクを攻撃する裏事情」。印象的なのは「記者会見で『フセイン打倒』を強く打ち出した後、ドル安が進み、1週間後の7月15日には、ついにユーロより価値の安い通貨になってしまった。」というくだり。もういい加減、ジャイアンの歌を聴かされるのは御免だということなのかもしれない。

コミケ狩り。ついに豊穣な餌場が発見されてしまった。なにしろ揃いも揃って打たれ弱い上にたんまり金を持っている【あんたも餌よおれカネゴン】。こうして無邪気に報道されてしまった以上【片棒担ぐはおれカネゴン】、全国各地で無数の模倣犯続出でコミケ存続の危機に陥り、コミケが再び地下に潜ったりして。いっそW杯みたいに世界各地を巡業したらNGOとして感謝されたりしないだろうか。

そろそろ「モバイル国家」というものができてもいいのではないだろうか【だろかじゃないだろおれカネゴン】。国民がモバイルやPalmを持っているという意味ではなく、最初から流浪することを前提に設計されたポータビリティあふれる国家。そのための道具立てはどんどん揃いつつある。小松左京は「日本沈没」の続編として、日本民族が世界中どころか銀河系を流浪するところまでを壮大なスケールで描くつもりだったらしい(その後ちょっぴり実現)。いざモバイル国家が出来上がって見たらただの彗星帝国だったりするかもしれないがそれはそれとして。何となくでかいことを書いてみたかっただけなので気にしないでください。

随分前のニュースにあった「民族爆弾」。一目でわかる嘘とは言え、藤子F不二雄でも思いつかないような無いものねだり。

2002年07月15日(月)

今日の頭音、チキチキバンバン

(内輪ですみません)自宅のエディタは現在jedを使用しているのだけど、テキストに勝手に改行を挿入されてしまうのが困る。ここにめぼしいエディタがありそうなのだけど、あまりマイナーなものを使うと情報が少なすぎたりさっぱりバージョンアップしなかったりするので避けたい。エディタに金を払うのもくやしい。emacsライクで日本語がきちんと扱えてドキュメントが揃っていてタグの色を変えて表示してくれるような手頃なエディタはないのだろうか。それとも自分でjedにパッチを当てる方がいいのだろうか。悩み中。

久々に見た特命リサーチは「魚が獲れなくなる」。何でも、カリブ海にしか生息しないはずの海草が地中海で大増殖し、他の海草を全部駆逐してしまって魚がいなくなってしまい、漁獲量が激減しているのだそうだ。しかもその海草は、ヨーロッパの水族館で海水交換の手間を惜しんで紫外線照射で海水を殺菌したために突然変異を起こしてしまったものが流出したのだという。

煽りが定番のこの番組ではあるけれど、こればかりは洒落になっていない。日本は世界で一番魚を食べる国だけに、もしものことになったら富士山の噴火の比ではないかもしれない。これこれと合わせて見ると、いよいよ地球が危ないとしか思えない【心配性のおれカネゴン】。関連があるかどうかはわからないけど、中国の洪水被害は1億人というのも凄い。うらみっこなしで人口を効果的に減らすには、やはりゴジラ様が定期的に破骨細胞のように暴れながら世界を縦断するしかないのだろうか【先に踏まれいおれカネゴン】。

ご飯を炊いた。蓋を開くと、何と裏蓋を付けるのを忘れていた。動転してしまい、あわてて裏蓋をつけ、とにかくかき回して蓋を閉め、頭を抱える。後で開けてみると、なぜかうまい具合に蒸らされていて、普通に炊いたのと変わらない出来栄え。助かった。

エディタ問題その後: 動かなくなったままになっていたxemacsを調べてみる気になる。ふと思って、、mule-ucsとiiimecfを削除して再インストール(自動的に再コンパイルされる)してみたところ、見事復旧してしまった。しかし喜んだのも束の間、htmlファイルでかな漢字変換ができなくなる問題は却って悪化していた。仕方なくwnn7に切替えると、今度はかな漢字変換自体が行なわれない。あちらをたてればこちらがたたず。どうもバイトコンパイルがいろいろと災いの種になっているような気がする。

その後散々調整しまくり、結局wnn+egg4の昔ながらの環境に戻して終了。xemacsが元通り使えるようになったとは言え、何をしているんだか。しかも削除して再インストールという対応からして、明らかにWindowsでの悪い癖がついた。嗚呼。

2002年07月14日(日)

今日の頭音「サムライ」沢田研二

呑み過ぎて吐く。おやっさん、申し訳ない。

浅海智晴氏が開発した

SmartDocは、XMLを使用してドキュメント(論文)を作成する規格とツール群(java2)。sdocのタグはHTML風、文書構造はLaTeX風といういいとこどり。このページ自体SmartDocをHTMLに変換することで作成されている。

サンプルを見れば使い方はもう一目瞭然。LaTeXやPDFなど、様々なフォーマットに変換することを最初から念頭に置いているので、HTML直書きより遥かに応用が効く。目次、参考文献、索引を自動生成させることもできる。論文はもちろん、文書に何らかの自動処理を施すためのプラットフォームとしてもよさそう(XML形式なので

DOMSAXで処理できるのがありがたい)。HTMLスタイルシートも用意されていて、その分内容に集中できる。これでもうMSWordとおさらばできるかもしれない【当分無理だなおれカネゴン】。カネゴンも早速使うことにしました。

(内輪ですみません)sdocを早速ダウンロードしようとすると、なぜかdebパッケージがリンク切れになっている。仕方ないのでzip版をダウンロード。インストールしようとするとディレクトリを作成できないエラー。rootになるのを忘れていた。rootになると今度はインストーラを動かすjavaの方がエラーを出す。調べてみると、カネゴンがjdk1.1と1.2を両方インストールしていたのが原因。1.1を削除するがなぜか1.2にパスが通らないので直接パスを指定してインストール完了。実行するとパーミッションがついていないので自分でchmodする。すべて終った後で

SmartDoc日本語ページがあることに気付く。嗚呼。

ここにまとまった情報がありました。

おなじみhardでloxseな日々で紹介されていた恋人選びソフト「

理想の人」。行列の固有値をとって比較するというものらしい。カネゴンの理解が間違っていなければ、これは例えば「すべての科目で50点取るよりも、1科目だけ100点で後は0点の人の方が固有値が高い」という個性重視の結果になるような気がする。これは、科目を3つ(3次元)に限定して立方体の寸法で考えれば納得いく。とすると、ついうっかり顔だけよくて他が0の男を選んでしまったりして。嗚呼。

2002年07月13日(土)

今日の頭音「私の私の彼は左利き」

「hardでloxseな日々」で紹介されていた、

すべての武器を楽器に

某所で聞いた話では、ベトナム戦争以降、金管楽器(トランペット、トロンボーン)の品質ががくっと落ちたのだそうだ。一番良い真鍮(ブラス)が全部戦争に徴用された結果らしい。今でもそうなのかもしれない。カネゴンとしては、以前から書いている通り「すべての武器を骨董に」を合い言葉にしたいところ。鑑定団こそ平和の使者。米軍には今から骨董にふさわしい豪華絢爛な署名入りの武器(孔雀の羽、ベッコウ、象牙など)を贅を尽くして開発していただきたい。

只今、南の島の事後処理としてお礼状書きおよび粗品送付に邁進中。挨拶および贈答品に鈍感なカネゴンではあるけれど、いい年こいていつまでもそうは言っていられず。いつか「付け届けのおれカネゴン」と異名を取るぐらいに上達したい【もっと前からおれカネゴン】。

催眠術の小部屋。暗示に極めて弱いカネゴンにつき、ちょっと覗いてみたりなんかして。今となっては催眠術の世話になる必要もなければ前世にも興味はないのだけど【前はどうだかおれカネゴン】、検索してみるとやはり怪しい情報の方が圧倒的に多い。見たところ催眠はせいぜい心理学止まりで、扱われ方が現世利益的に過ぎるせいか学際的な発展はしていない様子。せめてまともな統計処理でも行なわれれば違うのかもしれないけど。

ジョン・ヘンドリックス(JonHendricks)というジャズボーカリストがいる。ジャズの曲、それも有名なアドリブに強引に歌詞をつけて歌う「ヴォーカリーズ(Vocalise)」というキワモノ技法の第一人者というかウルトラの父で、かのマンハッタン・トランスファーもジョンの直弟子だったりする。歌の技術もさることながら、超絶に速いアドリブや

プログレすれすれの曲によくぞこんな凝った歌詞をつけられると感心してしまう。こうやって後付けでつけた詩が正式になった例も数多い。

昔は

ランバート,ヘンドリックス&ロスというグループでやっていたのが独立し、マントラ以外にもキワモノ超絶技巧ボーカリストのボビー・マクファーリンや、最近歌しか歌わなくなったギタリストの

ジョージ・ベンソンなど弟子筋が増えまくっている。そう言えば昔、ボビー・マクファーリンのことを巻上公一が「鼻から蛇を入れて口から出しているところを見ているみたいだ」と評したことがあった。実際ボビーのライブレコードを聞くと、人前にもかかわらず何だか押入でこっそり歌っているみたいな密室的な雰囲気がただよっていた。

学生時代にジャズを習得しようとして無意味に焦りまくっていたカネゴンは、思い余ってこのジョン・ヘンドリックスの曲を片っ端から丸覚えして歌いまくるという暴挙に出たことがある。丸覚えにつき歌詞の意味などこれっぽっちもわからない有り様。その結果、ピアノはさっぱりのまま、なぜかEarth,Wind & Fireの

Fantasyを歌えるようになってしまった。どこでどう間違ったのだろう【はなから間違いおれカネゴン】。

その

Earth,Wind&Fire;をライブ(浦安ベイNKホール)で見たとき、あのスーパーボイスを本番ではさらに1オクターブ上で軽々と歌っているのを見て、完全に脱帽してしまった。「

てめえら人間じゃねえ」というかプロの恐ろしさをかいま見た心持ち。かと思うとベースの人がろくすっぽ弾いていなかったりして(明らかにベースから手が離れている)、ギャップがすごい。ステージ美術も、ピラミッドとかスフィンクスとかやたらと壮大なアイテムが目白押し。

きんどーさんの日記が引越しとのこと。デザインもさわやかにリニューアル。日記に直リンしてよかったのでしょうか。

2002年07月11日(木)

今日の頭音「ジンギスカン」

既に各方面で話題になっている

体温で3Vの発電。電池嫌いのカネゴン待望のシステム。これでやっとPDAを買う気になってきた。太陽電池も併用すればかなり安定するかもしれない。それにしても、この手の新発明はHotwiredあたりに掲載されたその後、さっぱり実用化されないというのが定番になってしまっている。全世界で特許を取ったところで力つきてしまうのだろうか。それともベンチャーキャピタルを取得した途端にみなずらかってしまうのだろうか。発明意欲をそぐ要素は地上に満ち満ちている【しとらんだけのおれカネゴン】。こんなことなら、ミレニアムと同時に世界中の特許と著作権を一旦ご破算にするぐらいの大盤振舞いをすればよかったのに。そうすれば世界中の産業が活性化すること間違いなしというか、いずれそうせざるを得なくなるのだから。祭だ祭だ。

ちょっと前の100式で紹介されていたNeopix。要するにレンズがシールになっている。まったくもって、どうして今までこんないいものがなかったのか不思議なぐらいツボにはまっている。カネゴンは、新奇な発明品を見るたびに「どんなふうに誤用してしまうだろうか」「どんなデメリットがあるだろうか」ということばかり考えてしまう悪い癖がある(ドラえもんのせいか)が、この発明にはそれが思い当たらない。こういう品のある発明はありそうでなかなかないような気がする。米国の通販に多いアム何とかみたいな器具を見るたびに、いつ身を挟んでしまうかと気が気でない。

何で見たのか忘れたけど【教科書だろうおれカネゴン】、百万都市だった江戸の住民は大半が大工で、江戸でしょっちゅう火事が起こったおかげで大工は宵越しの銭を持たなくても暮らしていけたのだそうだ。森林資源の再生能力を上回らなければ、これはかなりよさそうに思える。

先月のScientific Americanに、米国の自動車事故は法務関係者にとって大事な訴訟沙汰の宝庫になっていて、それで食っている人が多数いるために、抜本的に交通事故を減らすと影響が出るかもしれないみたいなことが書いてあった。弁護士は米国の基幹産業なのだろうか。織り込み済みの災害というか。

岸辺のアルバム。カネゴンはこのドラマの存在を知ったのが本当につい最近。「ロッテ うたのアルバム」なら知ってたのだけど。今見ると信じられないぐらい出演者が豪華。志村喬と笠智衆がいないぐらい。

2002年07月10日(水)

今日の頭音、おしゃれ工房(矢野顕子)

東京大学の「映画批評空間」というサイトの連想検索機能の

結果に笑ってしまった。

サトリでもサトラレでもなく、サトラレがちだったりする。

高校数学で暗号を。かの妖精現実のページ。

電車の中吊りでシャガール展のポスターを見た。シャガールのことはよく知らないけど、そこにぶら下がっている絵を見る限りでは、完璧にアブナい人であることを確信。どことなく蛭子能収を連想させる禍禍しい構図。それでも色使いはものすごくうまい。朝倉世界一なら、その気になればシャガールみたいな絵は楽勝で描けるのではなかろうか。

岩谷宏がいつの間にかHPを開設していた。極めて質素かつ控え目な内容で驚く。誠に失礼ながら、この年でこのように方針転換するのは並大抵ではなかっただろうと想像できる。何の根拠もないのだけど、時空を超えて結城さんの有形無形の影響があったのだと信じることにする。何かいいことがありますように。

町田康の日記

「断続的」と言いながらどうやらミレニアムより一日も欠かさず続いている様子。怖いぐらい単調な書き込みが、日が進むに連れて段々迫力を増し、アブナい人すれすれの、えも言われぬ世界を作り出している。「即寝成仏」という表現がかわいらしい。恥ずかしながら町田康の小説を一度も読んでいないカネゴンだけど、何だか恐れ入ってしまった。たぶん、傑作。

小田島小田嶋隆も8/23の日記で町田康を激賞している。詩人は詩人を知るということなのか【ようけ書かんわおれカネゴン】。

2002年07月09日(火)

今日の頭音

ちらし寿司なら この寿司太郎

あったかごはんに混ぜるだけ

ちょいと寿司太郎

アフリカ連合発足。カネゴンが中学校のとき社会科の先生が「アフリカが一つになったら一大勢力になる」と壮大な構想を語っていたのを思い出す。連合の今後は、NATOに匹敵する軍事力を持てるかどうかにかかっているのかもしれない。

一部で話題の四国警備保障は、ロゴマークがウルトラ警備隊にそっくり。刊行の趣旨を読めば読むほど深みにはまる。

おそらく風評被害を狙ったメトロン星人による地球侵略であると結論。

たつさんの日記で紹介されていた「携帯盗んで懲役6年」。とにかく「ユニークな着信音」というのが引っかかる。玉音放送でも流れたのだろうか。

大統領の答弁に突っ込み」。そう思っているのが自分だけでないとわかって、何だかカネゴンすごくほっとした。

このままでは2030年に人類の発展が下降に転じる。いずれ、人類揃っていやでも納豆/イワシ食に切り替えざるを得なくなるかもしれない。宇宙ステーションで糸が飛び散らないよう練習しておこう。PCのクロックアップ禁止令とか出て、闇クロックアップが大繁盛するとか。

小田島小田嶋隆の日記が一気に更新

山形浩生ファン掲示板にあった「パンチョ伊東を偲ぶ」記事。「He ... was clearly wearing a wig, though he was slightly shy of his 40th birthday.」。見ていないと思ってか「一目でわかるヅラ」とはストレートな表現。以前から、カネゴンの知らないところでお寿司やケーキが配られているに違いないという気がしてならなかったが、やはりそうだった。嗚呼悔しい。真剣に英語を勉強しようと誓うカネゴンであった。

ついでに見つけたパンチョ伊東の英会話(本人とは無関係)。「旅行で必ず使う英会話」や「生活に役立つ英会話」の例文が面白すぎる。他にも多数の地雷が仕掛けられていて飽きない。

2002年07月08日(月)

今日の頭音「Jump」Van Halen

ゲーム害悪説。周期的に「あれが悪い」「これがいい」という説が浮かんでは消える。こういう説のデータベースを作って見れば、同じ対象が正反対の結論にガンガン使用されていたりして。確かなのは:

  • 「昔に戻ることはもうできない」
  • 「極端に走ると必ずまずいことが起きる」
  • 「人間はどんなことにも慣れることができる」
  • 「ほぼ誰もが『これさえ守れば』『これさえ排除すれば』と単一の方法ですべてを解決したがる」
  • 「今後何が起きるのか、それを知っている者も体験した者も誰もいない」

ということぐらいだろうか。あまり真剣に考えると憂鬱になりそう。嗚呼。

おなじみhirax.netの生まれ変わるのは何時だろう。いつもながら着眼点も完成度も素晴らしい。大昔のロッキングオンでボブ・ディランが「魂が無数にあるわけがない。魂は有限だし、だからこそ生まれ変わりがあっても不思議じゃない」みたいなことを言ってた。魂は限りある資源(リサイクル可)だったのか。

だとすると、人間がこれだけ増えてきたということは、人間の魂だけではおっつかなくなって、猿とかコウモリとか昆虫とかイワシの魂でも何でも使わないと人口が維持できなくなっているとしたらどうしよう。同じ調子で、人口が増加すると人間の値段がどのぐらい下がるだろう。経済学にはその種の式(生産が増えると物価が下落するみたいな)が豊富にあるのですぐできそうではある。一瞬考えてから、怖くなってやめた【何もしとらんおれカネゴン】。

100式で紹介されていたfreespeling.comは、間違えやすいスペルをいっそのこと簡略化しようという運動らしい。カネゴンも未だにmediterraneanやmillenniumと一発で書けないし、手で「発表」と書くと何故か「表発」と無意識に書いてしまう癖が抜けない。それにしてもknowledgeをNOLLEGEと綴るなど、見ているとくらくらしてくる。もしかすると2ch用語は英語圏ではこういう感じになるのではないかという気がしてきた。

授かりものは取り違えもの。これが逆だったら世間の反応はどう違っていただろう。他に無いはずのハリポタ5巻が中国で

2002年07月07日(日)

今日の頭音、阪神の応援歌(おーーーミキーモトー)

本当は何と言っているのかわからないのだけど、とにかくミキモトとしか聞こえない。

田中ニュースの新作は

W杯とトルコの裏事情。この人は時事ネタを採り入れるのが実にうまい。きっと反射神経がいいのだろう。この調子で「週刊こどもニュース」のレギュラーとかになったらどんなことになるだろうか。

カネゴンは故あって週末は湘南地区にいたのだけど、揃いの真っ青なTシャツを着たおびただしい有象無象が海岸の砂浜で何かしているのをたまたま見かけた。町内会にしては人員構成が20代に偏り過ぎていてカネゴン首を捻っていた。先ほど帰ってからSlashdot.jpを見て初めて事情を知る。しかも

こんなオチまでついて。どうやらカネゴンが見かけたのはTVの方らしい。動機は何だかよくわからないけど、その胸のすくようないたずらに思わずヒデキ指数がぴくついた。

結婚記念日一覧。紙婚式の後にもいろいろあるらしい。しかし電気器具婚式といいゴム結婚式といい、吹聴するには実にはばかられるタイトル。鋼鉄婚式はもう「くろがね」と読むしかないだろう。名前空間や講釈に一貫性を欠く上に15年目から先は突然年度が飛ばされるのも不可解。そんなのがありなら、

周期律表という便利なものがあるのだから、いっそ水素婚式から始めたいところ。贈り物も酸素や窒素なら安いけど炭素は高くつくので要注意(ダイヤなので)。フルムーンにはプルトニウム婚式を盛大に祝うがよい。

今週のTV Bros.「ナンシー関追悼特集」は必見。特集ページでは消しゴム版画について誰も書いていないところが一線を画している。他にも「中学生だった手塚治虫は手製の昆虫図鑑をリアルにするために自分の血を塗った」など興味津津な情報がたくさん。カネゴン恥ずかしながら、ナンシー関の文章(と言っても初期のちっちゃなコラム)を初めてまとめて読んだ。Bros.のライターだったということも今更知る。もう読んだ端からその文体を真似したくなってしまう。嗚呼。

それにしても、ナンシー関のような逸材が科学ライターにいてくれればとしみじみ思ったりなんかする。ガリレオ・ガリレイは意外にもサイエンスライターの草分けでもあり、彼の文章は読む人の心に未だ炎を立ち上らせる情熱的なもので、ある意味では科学はガリレオの遺産で生き長らえているようなものかもしれない。

カネゴンが繭(小学生)の頃は、パソコン(というよりマイコン)の電源としてシリーズ式とスイッチング式(現在の主流)のどちらを選ぶかという問題が紛糾していた。シリーズ式は、要するに電柱の上の変圧器と大差ないもので、安定しているけどトランスがばかでかくなる。取り扱う周波数が低いほどトランスがでかくなるというこの問題を解決するために開発されたスイッチング式は、交流を強引に細切れ(チョップ)にして周波数を高めてから小さなトランスで変圧し、その後整流するというもの。今ではまず問題にならないけど、当時は素子の質があまりよくなくて、コンピュータが不安定になることがしばしばあったらしい。

にもかかわらず、カネゴンの知る限り電源回りはそれ以来ほとんど進化していない。わずかに、CPUで必要な複数の電圧(+5V,+12V,-5Vなど)がCPUの内部で変圧できるようになり、外部からは+5Vのみの供給で事足りるようになったことぐらいか。これはカネゴンの予測だけど、トランスをあんまり軽くて小さい材料にすると、トランス自体が発生する強烈な磁界で自分自身がひしゃげてしまったりするのではないかという気がする。ノートPCの需要に押されてACアダプタはかなり小さくなってきたけど、特に大きな技術革新があったというわけでもなさそう。

以前から不思議だったのだけど、新聞などでなにがしか書いてあるとき「これについてもっと考えてみる必要があるのではないか」「私たち一人一人がもっと考えて見ないといけないのではないか」と書かれている文にはそこから先の解決策のかけらも書かれていなかったりするのはなぜなのだろう。もしかしてカネゴンの知らないところで密かに集会が開かれていて、こういう文章であたらに解決策を示してはならないとか、新聞の社説を面白く書くことはまかりならぬなどと示し合わせていたりしたらどうしよう。カネゴン出席しますので置いていかないで。

開高健の「オーパ!」だったと思うのだけど、南米ではイルカが夜な夜な人間に化けるのだそうだ。メスのイルカの女性器は人間そっくりで、漁師がうっかりいたしてしまうと死ぬまで離れられなくなるみたいな導入の後に、オスのイルカは糊のピンと効いたワイシャツを身にまとった男前に化け、人間の女性を誘惑するのだと書いてあった。それはきっと、相手のわからない子供を宿してしまった女性が「イルカが来たのよ」と言い訳できるようにするためにあるのだとカネゴン勝手に思っている。「イルカ様の子供じゃあ、わしらが育てるしかないっぺ」みたいな、伝承の形を取ったフォールト・トレーラントなシステムというか何と言うか。

数学的モデルの歴史と特徴

面倒くさいのでいろんなことをごっちゃに書く【いつもそうではおれカネゴン】。マクロ経済学とミクロ経済学の接点を突き詰めると、結局三体問題と不連続問題(という言葉が適切かどうかはカネゴン知らない)に行き着いてしまうということなのだろうか【ちゃんと読んだかおれカネゴン】。何と言うか、「解析」と「統計」の間を埋めるものが何だかよくわからないというか、いろんな分野で「層が」変わると性質ががらっと変わるみたいなことが普遍的に見当たるというか。「必ず答えがある」受験勉強に慣れ親しんでいると特に、研究者にものすごい無力感をもたらすというのもわかるような気がする。

うろ覚えの話では、ポアンカレが三体問題を回避したときは、三つのうち一つ(太陽とか)を固定してしまうという方法を使ったらしい。同じでんで言えば、要素がいくつあってもそれらが固定されていれば一つなのと同じことなので、断然解析しやすくなる。しかし、すべての要素が動いてしまうとなると、早くも三つ目から予測がきかなくなる。「三人いれば派閥ができる」なんていうことわざもあるぐらいで、2と3の間は近いように見えてものすごく遠いような気がしてきた。ところで、3人いるときに派閥ができるとまず間違いなく2対1になるわけだけど、これは派閥がない状態にくらべて遥かに安定している(=予測が立つ)。物理世界ではどうだか知らないけど、人の心としては安定しているものが欲しいのは当然なので、そういう意味でも派閥はできて当然ということになる。まとまってすらいないけど後はまた考える。

篠沢教授のキャッチフレーズ。一応地味な公式ページも発見。

毎晩少しずつ背中の方から大きくなってしまい、ついに80Kgの大台に乗ってしまったカネゴンは、某所で篠沢教授に似ていると言われてしまった。教授と言われて一瞬あっちの方を想像してしまい、あさましさに直後赤面。

2002年07月05日(金)

今日の頭音

真中皆中皆マカレナ

真中皆中皆マカレナ

真中皆中皆マカレナ

また日付が間違っていた。

昨日しこたま呑んだら東横線を3往復ほどした挙句、真中あたりで電車が終わる。急遽まんが喫茶を見つけて避難し、「アカギ」を読みながら眠りにつく。朝そのまま直行。こんなの久しぶり。嗚呼。

南の島からの帰り、なぜかカネゴンの全身からラーメンの匂いがしていたとのこと。前日のにんにく入りチキンのせいか。

インサイター7/04の日記が五臓六腑にしみわたる。

これほど激眠い状態だとさすがに日記は書けず。

2002年07月04日(木)

今日の頭音、戦場のメリークリスマス

2chの数学板で

悪魔の階段という言葉を見かけた。カネゴンには何が何だかだけど、

物性物理

でこれと同じ現象が見られるらしい。ついでに同名の

ピアノ曲も見つけた。特に関係はなさそうだけど、どことなくプログレ魂を感じさせる。付点二分音符=30というのは速いんだか遅いんだか。

ピアノ練習曲でおなじみの

ツェルニーはスピード狂で、練習曲のテンポをよくよく見ると殺人的な値が指定されている。当然ながらカネゴンはそのテンポで弾けたことは一度もない。先生が優しかったので、そのテンポを強要されたこともなければ物差しで引っぱたかれたこともなかったのは今から思えば本当に幸いだった。人の話を聞くと、人としての尊厳を打ち砕かれるほどの悪口雑言で責めたてられたなどのエピソードに事欠かないので。

業界のウラ話。久しぶりにまっとうに面白いサイト。

車のセールスがこんなに楽勝の仕事だとはにわかに信じ難かった。意外に大物が語っているらしく、

この人が誰なのか随分考えてしまった。おそらくあの人ではないかと。

太鼓コラム。和太鼓の話が盛りだくさん。

何で見たのか忘れたけど、世界で一番古い楽器はオーストラリアのアボリジニが使っていたもので、ただのネズミの皮を叩いていたものだという。普段はその皮は腰に巻いていたのだそうだ。

結城さんの日記で紹介されていた韓国語->日本語自動翻訳サイトhttp://www.yes24.com/home/bk.asp?pk=263178 を入力してみると、かなりのレベルに達していて驚かされる。「客体」はおそらく「オブジェクト」ではないかと。

上の自動翻訳サイトで紹介されている

韓国猟奇(ヨップキ)サブカルチャーページ。ここでも自動翻訳が作動してくれる(かなりVBエラーが頻発します--中にはブラクラ並にひどいものがありますので要注意)。

朝倉世界一は恐ろしく絵がうまい。しかも色使いまで死ぬほどうまい。とにかく、イラストとしてこれほど完成されている人もそうそういないのではないかと思う。なのに本人は一生懸命「下手な絵」にしようとしていたような気がする。なのに油断するとついついパースを正確に捉えてしまう。まるで暗殺剣の達人が、もう人を殺したくないのに襲いかかられるとついつい必殺技を繰り出してしまうみたいで、これはこれで業が深いようなそうでないような。ある意味池上遼一と正反対の悩みなのかもしれない。最近はあきらめたのか、うまい絵を自然にうまく描くようになってきていて、カネゴン何だかほっとしている【余計なお世話のおれカネゴン】。

カネゴンは劇画っ子なので、池上遼一は一貫して大好きである【取ってつけたかおれカネゴン】。初めて読んだのがスパイダーマン(平井和正原作)で、幼虫(小学校高学年)のカネゴンはその絵にため息をつきながら立ち読みしていた。その直後に少年サンデーで「男組」が連載されているのを見て、一転して絵が泥臭くなっているように見えて一瞬がっかりした覚えがある。今見ると印象はまるで逆なのだけど。

このスパイダーマンの日本語化をプロデュースした評論家の小野耕世が、あとがきで「連載開始後にマーベルコミックスにこのスパイダーマンが掲載された雑誌を贈ったところ、『このシーンは困る』というコメントが返ってきた。それは、ある回の冒頭で、夕暮れの川原で女子学生が男子学生に集団でレイプされるシーンだった。日本ならともかく、米国ではこの種の描写に極めて神経質である。」みたいなことを書いていた。ごもっとも。

いい悪役がいるとお話が引き立つとよく言われる。「いい悪役がいない」と言われて久しいのか、そもそも言われているのかどうかすら定かでないけれど、悪役を引き立てるためにはぜひとも新たな「卑怯な手口」を開発し続ける必要があるとカネゴン勝手に考えている。悪役だけが大事なのではなく、それにふさわしい卑怯な手口こそ大事ではないかと。スターウォーズで、レイア姫が反乱軍の基地の場所を白状した途端に、帝国軍が姫の故郷のタトウィーンを破壊したときのような、とにかくヒロインに「この卑怯者!」と遠慮仮借なく言わせるような卑怯な手口の開発は、宇宙開発や海洋開発に負けず劣らず重要ではないかと【無用な心配おれカネゴン】。カネゴンにとって劇作家とかシナリオライターというのは、常日頃からそういうことばかり考えている人というイメージ。もし時代劇から「卑怯な手口」を引いたら、悪代官や越後屋が手持ち無沙汰になってしまうどころか劇が成立しない。

今月号のScientific Americanに、「ハードディスクの容量が物凄い勢いで増えている(現時点で、もう紙より遥かに安い)のに、そこに詰め込む内容はそれほど増えていない。今の伸び率だと、2015年には世界中のテキストと音声と映像を詰め込んでもハードディスクに空き容量ばかりが増えることになるかもしれない」という記事があった。

考えてみれば、遺伝子にしても総容量のほんの数%しか有用な情報はなく、残りは事実上何の情報もないのだそうだ。だからこそ、少々遺伝子が損傷してもあまり致命傷にならずにすむのかもしれない。有用な情報が隙間なくぎっしり詰まっていたら、壊れたときの痛みが半端ではなくなってしまう。

「健さん」こと坂村健が15年も前に書いた著書「電脳都市」では、「王様はずらりと並んだご馳走の中から、自分が食べたいものをほんのちょびっとつまんで食べることが許される。ご馳走でこんなことをしてはもったいない限りだけど、コンピュータの世界はどんどんこれに近い環境が整うだろう」みたいなことだった。そして実際にその通りになってきている。それならば、ハードディスクがすかすかでも無理してデータを詰め込もうと思わなくてもいいかもしれない。むしろ富豪的プログラミングの精神に則り、広大なハードディスク領域を王様または遺伝子のように贅沢に使うことを考えた方が楽しそう【無難にまとめるおれカネゴン】。

2002年07月03日(水)

今日の実音、ボブ・ディラン

南の島でボブ・ディランのCDを買ってきた。CD屋でディランのコーナーを何となく漁っていると、横で中年の米国人が「おまえはこれが好きか?」と出し抜けに尋ねてきた。カネゴンは「恥ずかしながら実は今まで聴いたことがない。ただ

小田島小田嶋隆の日記で彼の詩を見て、ちょっと聴いてみたくなった。どれがいいか」と拙い英語で必死に答えると、相手は「それならこれとこれが絶対お勧めだ。これにしろ」と自信たっぷりに答えたので、即購入。すると相手は「日本人か?」といきなり日本語に切替えて話し掛けてきたのでカネゴンも途端にリラックスし、少々話した後礼を言って別れる。

ホテルにCDはなかったので、家に帰ってやっと聴けた。声質も曲もまったく違うのだけど、トム・ウェイツがピアノの代わりにギターを弾いているのかと錯覚してしまい、即気に入ってしまった。今度こそ歌詞に耳を傾けてみる。

米国最高裁判所の面目まるつぶれ。ついに自分が座っている木の枝を切り落したらしい。この調子で絶妙なテーマを選んで訴訟を繰り返せば、ついには丸裸になるかもしれない。セキュリティ・ホールはここです。

ある方(安全のため特に名を秘す)から、昨日の「宗教の法則」はもろに創価学会のシンパであるとの情報をいただく。ありがとうございます。危ういところでした【火遊びやめんかおれカネゴン】。昨今は宣伝も随分込み入ってきたことを痛感。

たった今、昨日書いた日記をうっかり上書きしてしまった。嗚呼。--先ほど修正完了。

次回の仮面ライダーは女性であるとのことだけど、その次は子供になるのではないかとカネゴン勝手に予測。この調子で段々手詰まりになってきたら、そのまた次は老人、その次は有色人種、その次は車椅子、そして最後は裸の大将だったりして。無難にWASPというのが現実的か。仮面ライダーWASP、と石川啄木のようにつぶやいてみる【フォローのつもりかおれカネゴン】。

ううう。それでも切れ込みを入れられて裏返されるよりはましか。

花の開花時期で地球温暖化を実証。科学者は常に派手な成果を出さないといけないという有形無形のプレッシャーにさらされているためスタンドプレーに走りがちで、こういう地味な研究がつい立ち遅れてしまっていたのかもしれない。

Geek(コアなコンピュータ好き)御用達のThinkGeekサイトには、女性用Tシャツ以外に子供服まで揃っていた。これを着せられる子供は幸せ者か不憫なだけか、これ如何。

2002年07月01日(月)

今日の頭音

とかくこの世は計算さ

数と数とのからみあい

足してもだめなら引いてミニ

掛けてもだめなら割ってミニ

答え一発 カシオミニ

恥ずかしながら、つい先ほど南の島より無事帰還致しました。トラ・トラ・トラ。

帰りの機内で「モンスターズ・インク」と「ビューティフル・マインド」を上映していた。

モンスターズ・インクは、奇しくもディズニー出身のティム・バートンの傑作「Nightmare Before Christmas」から肝心な毒を取り去ったようなデオドラント映画。後半の巨大なドア倉庫での戦いの描写はかなりよくできていて、高所恐怖症気味のカネゴンの恐怖を倍増させた。この巨大な空中レールのシーン、昔何かで見たことがあるような気がして仕方がない。どなたかご存知ないだろうか。

「ビューティフル・マインド」は、登場人物が見事に全員WASPのみで、有色人種が一人も登場しない。プリンストン大学に一人の中国人もいなかったとはとても思えない。何と言うか、WASPにとっての「昔は良かったね(Things ain't what they used to be)」感があふれるノスタルジー映画。いっそモノクロにした方がよかったかも。カネゴン見たことないのでわからないけど、「フォレスト・ガンプ」ってきっとこんな感じなのではないかと勝手に決めつけることにする。肝心の数学は、すべて出世のための手段というエグゼクティブにわかりやすい言葉に置き換えられまくっていて、

ヒデキ指数にかすらず。暗号を解いている描写で、全然関係ない微分方程式が画面を埋めているのを見てがっかり。どう見ても古典物理かハミルトニアンで、そっちの方が数式がかっこよく見えるのはのはわかるのだけど【そんな程度のおれカネゴン】。なぜか主人公は出し抜けにリーマン予想の証明に取り組んだりしていたけど、これは未だに証明されていない。数学者=変人(=女性に疎い)であって欲しいという類形的な願望はよく伝わってくる一品【何があったかおれカネゴン】。

そう思うと、数学記号にもかっこいいものとださいものは確かにある。ニュートンの微分記号は、xの上に点を一個打つだけのしょぼしょぼなもので、場所を取らないのはいいけど応用が効かず(n階微分などが特に)、何で微分しているかもはっきりしない。ライプニッツのdy/dxや積分記号∫f(x)dxの方がやはりできがよかったということだろうか。

そう思うと、Slashdot.jpでも話題になっている

途中で速くなるエスカレータは、それ自体が何だか微積分っぽくていい感じ。要は乗っている途中で人間がいらいらしなければいいだけなので、回りの景色を動かして(タイムトンネルみたいなうずまき模様を周囲で回すとか)、実際は等速度なのに加速しているような風に見せかけるというのはだめだろうか。逆に乗り物酔いが続出したりして【後から言うならおれカネゴン】。カネゴンは毎日が階段二段飛ばしです。

旅客機が衝突、墜落、学校が炎上。飛行機に乗るたびに「これが今生の別れかもしれない」と頭のてっぺんから汗をかき唇まで真っ青になりがちなカネゴンだけに、震え上がった。

hardでloxseな日々で紹介されていた宗教の法則は素晴らしい成果。ヒデキ指数=130。特に「宗教も進化する」というのはうなずける指摘。非常に参考になります【何の参考おれカネゴン】。

阿佐田哲也の麻雀エッセイでこんな場面があった、彼が聴牌してリーチをかけた後に誰も上がらず流局し、手を伏せてノーテン罰符を払ったところ、同席していた人が『ずるいよ、手を見せてくれなきゃ』と話し掛けてきた。『ノーテン罰符を払ったんだから見せなくてもいいだろう』『そんなのないよ、リーチをかけたんだから聴牌していたんでしょう』とのやりとりがあったが、それでも手を見せなかった。

のんきなカネゴンは勝負事に縁がないせいか、このやりとりに非常に驚いた覚えがある。何と言うか、カネゴンの中では「ルールは守って当然」という小学生並の先入観というか思い込みがあったのだけど、ゲーム全体を破壊しない程度に「しかるべき代償を払った上であえてルールを破る」(この場合はルール破りではないけれど)という考え方があるなどと思いもよらなかった。どうして誰も教えてくれなかったのだろう【そういうことではおれカネゴン】。ルール破りもシステムの一部であり、いやよいやよも好きのうちであり、泥棒も警察機構の一部ということでいいだろうか。

とすると、もしサッカーで選手交代が無制限にできたら、レッドカードを取られてもお構いなしに相手の主力選手をつぶしまくるという戦略も「あり」になってしまう。システムおよびルールを作る場合は、そこまで考えないといけないということか。うむむ。

あの「グレコローマンかたぎ」のコンテンツの一部が単行本になるとのこと。まっことめでたき。皆の者、提灯をぶら下げい。

ストラトキャスターをフリーハンドできちんと描ける人がいたら、心から尊敬する。しかも斜めに描けたりしたらもう頭が上がらない。カネゴンは何度描いても岡本太郎または瓢箪になってしまいます。

仮面ライダーファムは女性。主役の女性はいったいどんな屈辱的な格好を強要されるのかと一部地域で興味津々かと思われる【あんたもそうかおれカネゴン】。

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