先週のリクナビはあちこちで話題になったらしい。 私(や鵜飼さん)の名前と言うよりもリクルートのブランドの威力だろう。
が、どうも「まつもとひろゆき」という表記をあちこちで見かける。 やっぱ、間違えられちゃうよなあ。残念だ。
で、今回「まつもとひろゆき」でエゴサーチをして見つけたのがこれ。
なんと、正真正銘の「まつもとひろゆき」さん。 イラストレーター・デザイナ・開発者で、 Macのフリーウェアを開発しておられる。
が、せっかくの作品を私のものだと勘違いしている人もいるようで、 申し訳ないような気もする。
っていうか、まぎらわしいなあ。 せっかく差別化のためにひらがなにしたのに、 全然有効じゃない。もっと珍しい名前だったらよかったのに。
島大の中で道に迷ってだいぶ遅刻して参加。 会場くらい確認してから来ればいいのに。
園田(sonodam)さんと濱本さんの話が生で聞けると言うのは僥倖だが、 見渡した限り、そのことを理解している参加者は少数派な気がした。
で、のんびり話を聞いてたら、 担当の人(U-20プロコンでお世話になった人)が、 「で、Rubyのまつもとさんがいらっしゃっていますから、お言葉をどうぞ」 とのたまう。えーと。
しょうがないので、「最近の若者は...」というネタで 5分くらい。「成功者はブレーキが壊れている」という話は 濱本さんにもウケたらしい。
もっとも、後で考えたら「ブレーキが壊れている」と「ポテンシャルがある」は 直交しているから
という組み合わせがあるなあ。 むやみに「ブレーキを外せ」とだけ言うのは無責任だったかも。
_ 家氏備忘録/非実用日記群:直交 ってやっぱりおもしろいです。 まつもとゆきひろさんのところで..
朝起きて、羽田空港へ。
ホテルが南千住だった*1ので、 ほんとうに久しぶりに常磐線に乗った。死ぬほど混んでた。
東京にはひんぱんに行くけど、たいていは混雑する時間を外して活動していたので こんなに人がたくさん乗ってる電車には長らく乗ってなかった。 ちゅーか、9時過ぎてもこれだけ乗ってるってどういうことよ。
東京に住まなくて本当に良かったと思う私。 2便で出雲空港へ。
で、うちに帰ったら愛用のVisor Edgeのスタイラスがなくなっていた。 電車の中かどこかで落としたんだろうなあ。 ぐすん。もう、手に入らないだろうなあ。
仕方がないので、以前にいただいていた予備機(あるのかよっ)のスタイラスを使うことにする。
夜は会社の新年会。昨日はソフトウェアジャパンの懇親会、今日は新年会と 宴会続きすぎ。楽しかったけどね。
すごい面白い。やっぱLisp(系言語)はアイディアの宝庫だわ。 頭のいい人がいろいろ考えてるからな。
今やってるvisibitilyに結論が出たら次はこれだ(named parameter)と思っているので ぜひ参考にさせてもらおう。
Lispの方には足を向けて寝れない...って、どっちの方角なんだろう?
今年のOSCONは6月23日から27日。 場所はいつものオレゴンコンベンションセンター。
今年は行かないつもり。呼ばれてないし。
そういえば、RailsConfも 今年はこのオレゴンコンベンションセンターで開催するらしい。 今年はO'Reillyとの共催だからかな。
こちらの日程は5月17日から20日。
*1 ぐずぐずしてたら空港に近いホテルは全部満室だった
_ nanasi [Edgeではありませんが、スタイラスは細めの割箸で代用できると思います。]
_ まつもと [まあ、それを言うなら爪でも使えますけどね。 とはいえ、やっぱり純正のスタイラスが欲しいわけです。 本体にセットできる..]
_ 初学者K [マルチペンでスタイラス出る奴ありますよね。あれじゃダメかな? あとnamed&default parameterっ..]
_ まつもと [本体にいつもくっついてることが重要なんですよ。 予備機のスタイラスもなくしたらどうしよう。 あと、確かにPy..]
_ なかだ [定義する側でpositional/namedを区別できないとか? < 趣味]
_ まつもと [それもあるし、引数名とキーワード名が区別できない(同一であることを強制される)のもちょっとイヤ。もっともSRFI 8..]
_ Momokuri's:O'Reilly Open Source Convention 2007 July 23-27, 2007 Portland, Oregon 今年のOsconは、6月下旬。ちょうど、OttawaでのOLSの直前。 とい..
_ 家氏備忘録/非実用日記群:SRFI SARと似てますがまた違いますねぇ。 ええと、「Matzにっき」さ..
東京に移動してから 東京オフィスで内職してたりしたら、 会場についたのは指定された時間(15:15)ぎりぎりであった。 受け付けではすぐ前に坂村先生がいてビビる。
そのまま会場へ。
ただ講演をするもんだと思っていたら、 「ソフトウェアジャパンアワード」なるものをいただいてしまう。 実は案内のメールにはちゃんと書いてあったのだが、 夕べまできちんと読んでなかったよ。 坂村先生と並んで話すというだけで十分緊張していたのだが、 アワードをもらうということで緊張は頂点へ。
で、そのまま坂村先生の話を聞いていたんだけど、 お話がかっこいいなあ。なんか、「これだけのことをしてきましたっ」というような なんというか、「実績バリバリです、先進的過ぎて時々理解してもらえないけど」、というか。
その後、私が話すんだけど、 坂村先生の話と対比して私の話のユルいこと。 Rubyには別になんのイノベーションもないしなあ。 「楽しさだけ追求してたら、いつの間にかこんなところにいました」というか。
その後の懇親会も楽しかった。坂村先生はすぐ帰られたようで あいさつすることもできなかったけど。
一番印象的だったのはIBM基礎研の小野寺さんとお話できたこと。 私、小野寺さんのデザインされたCOBのリファレンスマニュアル、今でも持ってます。
最近はJavaばかりだそうだけど、そろそろ他の言語もやってみたいとのこと。 Rubyなんかも考えてくださっているようだ。正直、うれしい。
その他、いろいろな方とご挨拶して、 いろいろな話ができた。大変楽しかった。
会場で何人かとリクルーティングモードでのお話もできた。 なんか、好感触。どうかな。
懇親会後、さそわれるままに六本木のお好み焼き屋で二次会。 こちらも大変おもしろかった。 大挙して「オープンソースラボ」に遊びに来てくださるとの口約束であったが、 酒の上でのことでしたでしょうか。Kさん。 私、待ってますから。
ニーズウェルが Ruby on Rails講習会を開催するという話。 特徴はテーマとしてSNSを選択したという点。 3日で18万円。 (株)メタWeb 研究所が協力している、とのこと。
いや、頑張ってください。
値付けとかでだいぶうちのとかぶっているような気がするけど、 切磋琢磨することも重要だと思う。
っていうか、よそが参入する気になるほどRubyとRailsが魅力ある市場とみなされれたことに正直に喜びたい。
_ cloned.log:ソフトウェア ジャパン2007に行ってきた ソフトウェア ジャパン2007 丸一日使ったイベントなので、とり..
今日まで気がつかなかったのだが、 いつの間にかLinux PCから音が出なくなっている。
別にリブートもしてないから、なにかの設定がおかしいのだろうか。
まず、問題を切り分けなくてはいけない。
最近updateされたのはesoundだが、esoundなしに直接ALSAを叩いても音が出ないので、 問題はALSAモジュールのほうにあるのだろう。
典型的なトラブルはミュートがかかっていることに気がつかなかったり、 /dev/dspなどのパーミッションが間違ってたりすることだが(過去に何度も引っかかっている)、alsamixerでちゃんと設定しても音は出ない。パーミッションにも問題はなさそうだ。
問題が発生したのはDebian sidのlinux-image-2.6.18-3-686だったので、 古いカーネル2.6.17-2-686でも起動してみたが、 やっぱり鳴らない。ということは、カーネルモジュールのせいではなく、 どこかの設定のせいなのか。
しかし、ALSAの設定できるところってほとんどないんだよなあ。 で、いまだに原因が分からず音が鳴らないままなのであった。 ビープは鳴るんだけど。
どうしたもんだか。
という日記エントリを書いた1月27日早朝、改めて試してみたら鳴るようになっていた。 特に設定を変更していないのに...気持ち悪い。
だいぶ状況が分かってきた
ということらしい。さらに
ということのようだ。すべての現象の説明がつかないのが気持ち悪いが、 とりあえず基本的な状況は理解できた。 まあ、sidを使ってる宿命みたいなものか。
とりあえずflashをdowngradeする。
FirefoxからIceweaselにアップグレードしたらまた音が出なくなった(2007-02-01)。
きっかけはプラグインの検索順序が変わって、 またflashplugin-nonfree 9.0.31.0.1が使われるようになったこと。 しかし、これで一度音が出なくなると
なにをしても音が出ない(ビープは鳴る)。
だいぶ困ったあげく
で音が出るようになった。いや、他にもいろいろやったから もしかしたら別の理由があるのかもしれないけど。
LispとLispユーザがなぜS式を選択するか。 ハッカーのはしくれとして理解できないこともないが、 なんというか、見事に「普通の人」と立ち位置がずれている。 すがすがしいくらいだ。
ま、そういう態度もアリだろう。
でも、やっぱり一般受けはしないだろうなあ。 見かけはRuby(というか「普通の言語」)で、 セマンティックスはS式という「妥協」はできないものか。
できないんだろうなあ。
追記
えんどうやすゆきさんからトラックバックをいただいた
なぜ文法がRubyでなければいけないのか理解できないのですが。
というかそもそも「普通の人」って何さ。「Rubyは普通の人に優しい」と主張したいのだろうか?
いやもしかしてあの「普通のやつら」の「普通」なのか?
コメントをつけようと思ったが、反映されないみたいなので(スパムと見なされた?)、 ここにも書いておこう。
「普通の人」とは「プログラミングをする人のうち、かなりの割合」という程度の意味です。かなり多くの人々が「S式を受け入れがたい」と感じるのは観測された事実です。また、これらの人々はLisp(の外見?)よりもRuby(の外見?)の方が受け入れやすいと感じるようです。理由はまだ分かっていません。
私はS式を読み書きするのに抵抗はほとんどないので(それでもLisp Wayばりばりなプログラムは(おそらく別の理由で)読みにくいのですが)、この「普通の人」に私は含んでいません。
あのエントリの主張は、その前提を踏まえて「S式が『普通の人』にとって受け入れがたいなら、Rubyのような大衆ウケする文法を外部表現として使うのが良さそうだが、(その試みは成功したことがないので、なんらかの理由で)できないんだろうなあ」というようなものです。
けっして「文法がRubyでなければいけない」とは主張していないので、その理由を読み取ろうとしてもできないのは当然だと思います。
で、あの文章が「Rubyでなければいけない」と読まれてしまうようでは、私はまだまだ精進が足りませんね。
Lisp使いの人は、自分たちが愛する言語が
ことを認識することからはじめた方が良いと思う。余計なお世話だけど。 「普通の人」は本当にLispを知らない。
Ruby本体をハックしてアスペクト指向を実現した、という話。
こういう話は大好きだ。 実際問題として本体に取り込むかどうかは別として。
私自身はアスペクト指向についてなんともいえないモヤモヤしたものを感じている。 どうも、言語そのものが扱うべき領域を逸脱しているような。 実は(アスペクト指向の大家である)千葉滋先生には個人的に「それってどういう意味よ」とツッコまれているのだが、 しばらく考えてみるに、いまだに言語化できない。現時点ではただの直感である。
_ まつもと [一番経験のあるLispがEmacs Lispだったりする(その次はSchemeかなあ)私には、「Lispが関数型」と..]
_ えんどう [「「Lisp である事自体が罪」というようなスタンスなので反論不能です。 orz」という感想もあるようですよ>まつも..]
_ まつもと [あー、だからそれも誤解で。 私が興味があるのはLispの不人気の理由で、現時点ではなにが原因であるのかよくわからず..]
_ まつもと [「不人気の原因を追及したい気持ち」が野次馬根性ではないのか、と問われると、そうではないとは言い切れないですが。という..]
_ そこまで徹底しないほうがよかったのか? [lisp不人気の原因を追及を私なりに考えている過程で似た境遇の言語が思い浮かびました。smalltalkです。なぜで..]
_ K.Tsuchiya [あんまり参考にならないと思いますが、僕がLispを使わないときはほしいライブラリがない時と、Lispでつくったソフト..]
_ さにべ [後学のためにLISPインタプリタを作ったばかりなのですが、そんなに人気がないとは、とほほ・・・]
_ まつもと [人気がなくても気にすることはないんじゃないでしょうか。 Lispのパワーも、Lispの実装で得られる経験と知識も、..]
_ さにべ [そうですね。少し勇気が沸いてきました。次の課題はこれをどう"改造"するかですが、とりあえず松本さんの本を読んで勉強し..]
_ meist [そう言えば「Rubyistのための他言語探訪」では、まだLISPは 取り上げられていないんですね。是非お願いしたい..]
_ ドレッシングのような:[プログラミング][Ruby] Aspect 指向を言語が支援すべきかどうか まつもとさん経由で知りましたが,Asoby という言語ができたそ..
_ 鷹の島:ALSA 音出た まつもとさんが ALSA、音出ない でまとめているように、私の環境..
_ karetta.jp開発日記:「普通の人」って何さ [http://www.rubyist.net/~matz/20070124.html#p02 Matzにっき:Lisp:..
_ ujip [その節はまったく持って申し訳ありませんでした(すみません)。]
_ 橘 [そういうときはミドルネームを捏造します。論文読んでいるとよくありますよ。]
_ MMX [日本人でミドルネームがある人の例、max松浦。 「外国人には”masato”って言いずらい。”max”のほうが、み..]