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■お知らせ
05/18に改訂新版 反復学習ソフト付き SQL書き方ドリルが出ました。
07/16にぶり祭り@小岩を開催します。詳細は後日
07/19にスタロジカンファレンス2007(仮)を秋葉原にて開催します。詳細は後日
2007-06-10(Sun)
■[仕事]社長モラトリアル

社長をやってる人でこの言葉を使ったのがふたり目なので、ちょっと書いてみる。
別にモラトリアルって悪いことだとは思わんのですよ。私もそういう時期ありました。サラリーマン時代だけど。で、社長モラトリアルという言葉を使ったふたり(まさたかさんと某氏)はふたりともサラリーマン経験がほぼ皆無なので、人生の中でそういう時期というのは必要で、それをきちんとやってるだけのことだと思います。
ただ、経営者ってヘタをするとこの時期を脱しきれないままにずるずると行けちゃったりするのかな、と最近経営者の集いによく顔を出す中で感じています。先日の受託開発は麻薬だネタも多分にそういうところあるんじゃないかと。
会社が上手く回っちゃうほど、社長ってやること減るんですよね。そりゃそうです。デシジョンとビジョンプランニングがメインの仕事の役職で、しかも権限委譲ってことを考えると基本的にデシジョンも大半はフィールドに預けることが出来ちゃう。そうするとビジョンを描くことが一番の仕事になるわけです。
・・・なんだけどさ、社長だからっていきなりビジョナリストになれるってわけじゃないよね、と。世の中、社長という役職に偉くスーパーマンを要求するけど、所詮同じ人間ですよ。しかも資格とかあるわけじゃないし。むしろそういう世の中に上手く合わせられない人が経営者になっちゃうわけで。
会社を立ち上げたり、あるいは引き継いだりしたときにね、最初はいいんですよ。問題が山積みだから。問題解決をするというでかいテーマがある。それはもうエネルギーを相当に使うわけです。だけど物事が順調に進みだすとね、「で、今後何をどうしていきゃいいの?」ってね、そりゃなっちゃいます。
プロマネなんて、だから気楽ですよ。気楽っていうと語弊があるけどゴールを他人が設定してくれるんだから。ファイアーファイターやってるときなんて、ほんとアドレナリン出まくりでさ(w 達成感とかそういうのを得やすいわけで。だけど、組織が順調に回ってくると「俺、いらなくね?」とか思っちゃうわけです(w 実際私もたまに感じます。何せ今のスタロジメンバーsほど素晴らしい連中はいない。結構なところを任せられちゃうわけですよ。だから脱技術者とか言えるわけです。
で、だ。この「俺、いらなくね?」と義務感とのせめぎあいになるわけです。そこに「俺がやりたかったのはこんなんだっけ?」とか思っちゃうとね(^^; 特に現場仕事に対する未練をきちんと成仏させてないと、ついつい自縛霊みたいにねフィールドに首を突っ込んじゃう。だけど上手く回ってるときにはそれって逆効果なんです。大いなる矛盾を抱えているわけですね、経営者ってのは。自分を不要にすることが仕事なんです。ん〜、正にファイアーファイターだ(w め組の大悟だね(違)。
そうするとね、きちんと次のステージに進むしかないんです。ところがこのステージってのが難しくて、雇われだと誰かが提示してくれるんですよ。こういうステージに挑戦しなさい、って。ところが経営者ってのは自分で自分を雇ってるようなもんだから、自分でステージを設定しないといけない。で、これが凄くエネルギー使うわけです。人間みんなそうだよね。5年後あなたは何をどうしていたいの? って問われると厳しいじゃん。
そこでステージ設定をやめちゃってもね、でも食えるんですよ。だって上手く回ってるから。上手く回ってないときにはモラトリアムなんてやってらんないし。んで、食える状態で高次のステージ設定を止めちゃったらどうなるかっていうと、金に走っちゃうわけですね。だって判りやすいから。結果として汚いお金の稼ぎ方になっちゃうわけです。目に見えるものが全てになっちゃうから。
だから他人に褒められたり評価されてるときって危ないよね、と。幾らでもダークサイドに堕ちられるんだから。経営者ってのは利益出してると評価されるわけです。で、次のステージを見ないようになったら、目先の利益に対して視野狭窄起こしちゃう。そうすると一見モーレツ経営者で出来る人って見えるんですよね。だって会社が順調に回るくらいに持っていった人が数字に集中したらそりゃ結果出るもの。だけどそれって逃避なんだよね。目先の数字に逃げてるだけ。
まさたかさんも某氏もそういうところに堕ちることのリスクをよく知ってるから、「俺、社長モラトリアルなんだよね〜」とかいえる度量を持ってる。だから安心ではあるんだけど、まぁいつまでもモラトリアルやってるのもどうかね、ってのはあるよね、と。
そこを脱するには身軽になるしかないと思うんだよね。身軽ってのは心が。今までやってきて自信を持ってることを卒業するってことかな、と。新しい試練に立ち向かう気持ちこそが必要なんです。逆に言うとね、そういう気持ちになれないうちに小手先で何をどうしたって、そりゃもうすぐにぶれちゃう。やっぱり充電期間ってことだと思うのね。そういうのは必要だよ。
というわけで、来月あたり1週間ほどお休みもらって充電したいと思ってるのでよろしくね(^^; > スタロジのみんな ・・・ってそれがオチかと、と(^^;;
■[仕事]今出来てないからこそ目標として掲げる意味がある

「出来てねぇじゃん」って他人に批判されるくらいがちょうどいいんですよ。でないと、上に書いたようなモラトリアルになっちゃう。
会社だってOSSだって一緒だと思うよ。「世界を平和にする!」くらい言っても構わないと思う。ただ掲げたら絶対に旗を倒すな、と。どれだけ逆風の中でもしっかりと持ち続けないといけない。大切なのは単にそれが好きってのを超えた毅然とした覚悟だよね、やっぱり。吾の心が目覚めるということです。
■[仕事][Life]中途半端な成功体験こそがリスク

のぞみの移動中に読んでいた本に繰り返し書かれていたこと。これは当然のように言われてるけど、じゃああなたは成功体験を捨てられますか? と。勝率3割くらいがちょうどいいのかも知れないね。辛いけど。
■[仕事]Railsが普及した次の世界を想定すると・・・

先日、自分が取材を受けた記事を整理していたのです。そうすると2001年当時なんかだと「Javaは実用になるか?」とかそういう問いを受けているんですよ。ほんの5〜6年ほど前に過ぎないんだけど、今のJavaがレガシー扱いされてるのを見ると隔世の感があるな、と。
んで、Ruby。というかRails。多分定着するんじゃないですかね。で、また酷いシステムが乱造されるのよ(w 来年くらいにね日経コンピュータあたりで「Railsは基幹系に適用可能か?」みたいな記事が出てね、んで先行事例みたいなのが出てきて、再来年くらいに適用が進んでくる、と。そうすると2010年くらいにはStruts的な位置づけになってくるんでしょうね。一方で多分アンチRailsというかオルタナなRuby製のフレームワークも色々と出て来るんだと思います。
そういうのは別に悪いことじゃないと思うのね。ただ何と言うか、歴史は繰り返す、なのかな、という気がします。VBが辿り、Javaがなぞった道をRubyも通るのかな、と。ある種通過儀礼みたいなもんなのかな〜という気がします。Web2.0が当たり前になったときに、巨大に進化してしまったRailsでは動きが鈍いよね、と言われちゃう「かもしれない」ということも否定できないわけで。
んで、そうするとですね、2010年ごろは何で困るのかな、と。意外とあんまり変わらん気がするんです。相変わらず組織の問題だし、プロジェクトへのコミットメントだし、要件の洗い方だったりするんだろうな、と。だって、Railsでないと出来ないことって別にないものね。そうするとプロジェクト運用手順が道具に合わせて変わるかというと、決してそんなことはないというのを実感したのがJavaなわけで。大抵の酷いプロジェクトってJavaそのもののせいじゃないものね。その意味ではFlexというかFlashプラットフォームのほうが新しい何かを引き起こしそうだもの。出来ることが違うから。
私は社会人になってから18年ほどになるんですけど、そこで何となく見えてきたことがあって、それは「人はそんなに急には変わらんよ」と。ここでいう人ってのはユーザってことね。マーケットも思いのほかすかすかに手付かずのニッチ(と呼ぶにはでかい)ものがいっぱいあるよね、と。その意味では、新しい道具は新しいマーケットを作るんだろうけど、従来のマーケットの問題を解決するわけじゃないのね。
なのでスタロジはいわゆるブレイクスルーは目指さない。イノベーションも目指さない。シュンペーターのいうイノベーションならわかるけど。世間受けするような派手さは狙わない。つまらないと思われそうな仕事をいかに面白くやれるか、ということに注力すればいいんだな、と改めて感じています。この読みが外れても恥をかくだけのことで別に困らんしね。
コンセプトやビジョンは参考にするべきものがたくさんあると思う。それのインプリはまた別の話。最近強く思うのはWhatって別に重要じゃなくて、WhyとHow toこそが大切なんだと思う。何を使うか、ではなくて、何故それを使うのか・具体的にどのように使うのか、ということこそが大切なのだと、改めて考える次第です。
というわけで今こそJavaの時代だ(^^; ロートルだな〜(w
[[ FUNAI ONLINE ]] です。。
< 中小ソフトウェア企業 成長への道 >
http://www.funaisoken.co.jp/magazine/magazine_4/MG243/NM8947.html
〜 参考になれば。。』