シナリオを地上編と宇宙編の2つに分けたのはいいが、どちらのシナリオも非常に中途半端。地上編のGガンダム系シナリオだけが光輝いていたのが印象深い。戦闘シーンもフルボイスに変わったのはいいが、ロード時間がひたすら長くなってしまいテンポを損なっている。オリジナルの新キャラも魅力に乏しいし、すべてにおいて中途半端。残念。
このゲーム最大の売りはエッジマスターモード。各キャラ別にシナリオが用意されていて、そのラウンドをクリアするごとに新しい武器を入手する事が出来、その武器は当然各モードで使用可能。武器集めの楽しみとラウンドクリア条件と戦うスリル、そしてなにより格闘ゲームを一人でやっていても充分楽しいという以外と重要な点をしっかり抑えた秀作です。
ゲームは抜群に面白い…というわけではないなぁ、私にとっては。セリフのテキストのセンスがイマイチ良くないから。あと肝心の告白シーンが全員ほぼ同じ構成&同じセリフってのはいただけない。ありがたみもなにもあったもんじゃない。ただ、南弥生ちゃんだけは別格。通常の会話シーンから彼女の一生懸命さが伝わってきて、それがエンディングでの告白シーンで爆発。もう私の心をクリティカルヒットって感じ(笑)。
出来自体はいいと思うので、ギャルゲーマーさんは一度プレイしてみるといいのではないでしょうか。
ゲーム自体はかなり難しくて私の手には少々余る代物でしたが、ただコースを周回するだけでもかなり面白かった。後でF1中継を見ていると、オンボードカメラの映像がゲーム画面と全く一緒であることに驚かされてしまう、とてもリアルなゲームでした。
一人でも楽しめるようにアイテムコレクションモードが付いているのが家庭用最大の変更点か。個人的には非常に面白いと思うんだけど、世間一般の認知は受けてないのが現状。ちょっと寂しい。
このゲームの特徴は、なんといっても半端じゃなく難しいスゴロクバトル。ライバルも強ければ雑魚も強い。その上ボスが強く、ボスを倒さなければハッピーエンドが遠のくというかなりの難易度。もっとも、エーテルマキシマム(自分の能力値すべて2倍というエンチャント魔法)さえ覚えてしまえばほぼ無敵なのでコツさえつかめば簡単といえ無くもないですが。
私がこのゲームでいちばん評価しているのは、シナリオです。キャラ別に用意されたシナリオがそれぞれ結構いい感じ。個人的には楊雲とウェンディのシナリオが好みだったりします。悠久が好きな人は、こちらもやってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、JR尾頭橋駅(ウインズ名古屋最寄りの駅)のPRコーナーにPSとこのゲームが置いてあったのは印象的だった。JRAのお墨付きということでしょうか。
ただ、肝心のゲームバランスはダメと言わざるを得ない。とにかく難しい。それだけならまだしも、プレイヤーとCPUで降ってくるたまが違うっていうのはこういう落ちものパズルでは明らかに反則行為と言えることをしている。これはいただけない。