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それゆけ近代五種漫画 |
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現代には様々なスポーツ漫画がありますが、意外に見つからない競技もあります。7人ラグビー、カヌー、ウェイトリフティングetc.etc.そんな中でも、これはないだろうというのが近代五種漫画。ならばこちらでアイデアを出してしまいましょう。
近代五種とはクーベルタン男爵が考えた競技で、将校が敵陣に侵入して、情報を集めるための競技なんだそうな。「陸上」「水泳」「フェンシング」「馬術」「射撃」の五種目からなる、オリンピックの花形競技である。近代五種漫画の台頭により、日本に若干の近代五種ブームは作れるかも知れない。(余談だが、アトランタオリンピックから近代五種はサマランチ会長の「面白くないから」という何とも勝手な理由で、競技日程が4日から1日に縮められてしまいました。1日でこれらの競技を全てこなす選手のタフさにも感服致します。余談ついでに、アジア大会では1998年のバンコク大会から近代五種は種目として行われなくなってしまいました。どうした近代五種! 近代競技の集大成じゃないか。)(追記:確か2002年のアジア大会から復帰してましたね)
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あらすじ1 |
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近代五種でオリンピックに出場し金メダルを取ることを夢見る少年山川は、高校入学と同時に、苛酷にも陸上部、水泳部、フェンシング部、馬術部、そして射撃部の5つのクラブに所属。自分がいかに近代五種に憧れているかを先輩に話し、何とかかけもちを認めてもらおうとする。しかし断固認められないと主張する陸上部部長川崎に山川は五種勝負を挑まれる。実はもともと近代五種を目指していたが挫折した川崎は、いかに山川の考えが甘いかを実践を持って示そうとする。
しかし、山川は自分が天性の近代五種の才能の持主であることを知らず、この勝負に圧勝してしまう。これに打ちのめされると共に感激した川崎は、陸上部をやめ自ら彼のコーチとなることを宣言し部長職を後輩に譲る。
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あらすじ2 |
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幼い頃より近代五種のトレーニングを受けていた川崎のコーチの元で、山川は苛酷な5つのクラブのかけもち活動を続ける。
そして秋、全日本高校生近代五種選手権に出場した山川は全国レベルの厳しさを知り、挫折しそうになるが、川崎に励まされさらなるトレーニングを続ける。
翌年、二人は学校に近代五種部の設立を要求するが、学校側から意地悪な条件を出され困惑する。そこに同じく近代五種に憧れる後輩佐々木が表れ条件のクリアのために尽力する。何とか条件をクリアし、近代五種部を立ちあげた3人は夏の全国大会目指して毎日激しい練習をする。しかし大会直前馬に乗りなれていなかった佐々木が落馬して骨折。山川は彼の分も頑張ることを誓い、全国大会へ乗り込む。約一年間の彼の成長は目覚ましく、多くの成人近代五種選手を驚愕させる。しかし、どんな卑怯な手を使ってでも優勝を目指す実業団近代五種グループの執拗な妨害にあい。山川は優勝こそ逃すが、彼等の妨害は白日の元にさらされ、次回からは健全な近代五種大会が開かれることが期待されるようになる。
そしていよいよ、秋の全日本高校選手権の日がやってきた。佐々木の骨折も完治し、万全の状態で望む近代五種部。
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あらすじ3 |
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高校選手権で見事優勝を勝ち取った山川。惨敗した佐々木に川崎は去年は山川もそんなものだったと慰める。奮起する佐々木、山川もオリンピックの日本代表になれるようにとさらなる健闘を共に誓う。
川崎は卒業が迫っているが、近代五種にうつつを抜かしていたため進学先などが決まっていない。猛勉強を始める川崎。川崎の指導の無いまま熱心に活動を続ける近代五種部だが、人数が少ない上、できたばかりの癖に好成績と他のクラブからの嫉妬などもあり、なかなか活動に打ち込めない。
何とか体育大学への推薦を取った川崎が進学後もコーチを続けること、進学先の大学で近代五種を続けられるように大学に働きかけることを約束。そして川崎は卒業し、山川も3年生へと進学する。
インターハイ優勝の噂は広まり、近代五種部も若干の新入部員に恵まれる。しかし川崎の激しいトレーニングにリタイアが続出する。天性の才能を持つ山川と幼い頃からトレーニングを積み続けた川崎に比べれば、やはりこのトレーニングはきつかったのか。
そこで佐々木の発案した基礎的近代五種トレーニングが軌道に乗り、再び円滑な活動を始めた近代五種部。いよいよ3年の夏。川崎の勧めもあり、再び部員全体で夏の全国大会へ出場する。山川、佐々木はそこそこの良い成績を残し、将来の日本近代五種界の充実を感じさせられた。
山川は、秋の高校選手権で圧倒的な強さを誇り優勝。佐々木も好成績を残し、新入部員達もまたそれなりの成績を残す。
川崎と同じ大学への進学を決めた山川は大学での近代五種を夢見、高校を卒業する。
ここで一時、話は山川の中学生時代に戻る。
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あらすじ4 |
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とりあえず、連載漫画はここで山川の中学時代に戻り、なぜ彼が近代五種に惹かれるようになったのかを語る。
中学1年の秋に、山川の通う中学にイギリスからの転校生スミスが来た。最初は、身近な欧州人ということで物珍しさも手伝い、スミスはそこそこの人気者になるが、やたらと祖国を自慢し、日本をこきおろす彼の態度に皆嫌気がさし、段々スミスは孤立していく。
そんな中、山川は特に気にすることなくスミスと遊んでいた。持前の明るさから、そのようなことでは仲間外れにはされない山川であったが、ある日、スミスに家に招待される。こっそり、スミスの家を訪れる山川。スミスの家は広く、敷地内に射撃場があった。その他、小さいながらもジムのような部屋もあり、スポーツへの取り組みが熱心であることを感じさせられた。そこで、スミスが初めて明かす彼の初めての外国での暮らしに対する不安、彼の祖国自慢は強がりだったのだ。スミスに理解を示す山川。
そこに、スミスの父親が帰ってくる。山川は、射撃場やジムの存在について、スミスの父に聞き、なぜこのような設備を家においているのか質問する。
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あらすじ5 |
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スミスの父は元イギリス近代五種のオリンピック代表であり、現役を引退し商社で働いているが今でもトレーニングを続けているとのことであった。近代五種を全く知らなかった山川は近代五種はどのようなものかをスミスの父に聞き、好奇心から少し試してみたいと頼む。
そこで、スミスの父は幼い頃から少しずつトレーニングさせていたスミスを相手にとりあえず家にあるものを試させてみる。射撃などの危険なものは避け、陸上とフェンシングをスミスと競う山川。もともと運動神経の良かった山川は陸上はスミスに勝つが、フェンシングは全く慣れていないためスミスにはこてんぱんにやられてしまう。
勝負を終えた(2種目ではあるが)山川は、他の3種もやってみたいという感想をもらす。そこで後日、スミス家の別宅に山川は招待され、他の種目を試すことになる。
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あらすじ6 |
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夏休みにスミス家の別荘に招待された山川、馬術、射撃の基本的な安全性の手ほどきを受けただけでスミスと勝負することになった。ほとんど練習なども積まないうちに勝負する羽目になったが、山川は生まれついての才能から陸上と水泳に勝利した上、フェンシングではほぼ互角、馬術、射撃も惜しいところまでいった。このあまりの成績の驚愕のスミスの父は、山川に近代五種を本格的にやるように勧める。また、少々プライドの傷つけられたスミスは、今までは親に勧められるだけで、それほど熱心でなかった自分を反省し、練習に熱心に取り組むことを誓った。
山川は近代五種への情熱は植え付けられたのだが、いかんせん練習の場がないこともあり、段々情熱も薄れて行ってしまった。
しかし、中学3年生のときの秋、スミスがイギリスに戻ることになった。山川はスミスとの勝負を思いだし、高校に進んだら近代五種に本格的に取り組もうと決意した。
スミスとの別れの日、山川はお互い次に会うときはオリンピックの会場だと固く約束を交わし、スミスの乗る飛行機を見送った。
つづいて大学編
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