西岸良平「ミステリアン」双葉社
2002.5.7
西岸良平さんのSFもの。人類よりはるかに優れた地球外生命体たちの視点から描かれています。期せずしてかどうかは分かりませんが、人間やその社会や文明を批判するまんがとなっています。
主人公は地球人を調査する善良な部類の宇宙人ですが、他にも地球侵略をたくらむ宇宙人などが登場するのですが、こうした宇宙人のすべてが地球上の愛や憎しみや様々な欲望に屋って次第に神経系統を冒される「地球病」に罹って、本の使命はおろか、自らが宇宙人であったことさえも忘れてしところがおもしろいですね。
不思議なほのぼのとした和やかさの中にグロテスクさや皮肉が潜んでいる西岸良平さんの作品はなんど読んでもあきが来ません。
by BigBrother
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