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マックホルツ彗星ガイド
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横浜こども科学館/(財)横浜市青少年育成協会


2004年末〜2005年1月のマックホルツ彗星ガイド


左から 発見に使われた望遠鏡/発見直後の彗星画像/発見者のマックホルツさん
のぞかないほうの目にじゃまな光が入らないよう眼帯をしています
Source: The Discovery of Comet Machholz



2004年8月27日、カリフォルニア州のアマチュア天文家 ドナルド・マックホルツさん は、1968年のクリスマスに200ドルで買ったという 口径15cm35倍の反射望遠鏡を エリダヌス座方向に向け、 11等という、かすかな彗星を発見しました。1978年から1994年に9個の彗星を 発見したマックホルツさんにとって、これが10個目の発見でした。

クリスマスをすぎる頃から1ヶ月間ほどは、3〜4等級くらいになると予想されています。 12月に入ってまもなく、マックホルツさん自身、暗い空のもとではじめて肉眼で確認できたそうです。 なるべく空のくらい場所で双眼鏡で探してみましょう。

星とは違うぼんやりした彗星の姿を見つけてみましょうそれらしき天体がみつかったら、何日か続けて観測しましょう。彗星なら、周囲の星に対して位置が変わっていくことがわかります。



2005年1月のマックホルツ彗星の写真


Credit: Pete Lawrence

左は、1月2日07時37分のマックホルツ彗星。
おうし座の中に、緑色のしみのように写っています。

中央の写真は、1月6日03時10分頃のマックホルツ彗星とおうし座すばる
ちょうど地球最接近のころです。

右は、1月3日08時07分のマックホルツ彗星。広角レンズでの撮影。
オリオン座おうし座 などとともに、
緑色の点としてマックホルツ彗星が写っています。(2本の棒が交差するあたり)

時刻は他の宇宙・天文ニュース同様、日本時間です。




星座間のマックホルツ彗星の位置

2004年12月10日〜2005年1月末までの概略位置

2004年12月25日〜2005年1月30日までの位置
ふたご座の左にある明るい天体は土星。おうし座にある明るい天体は12月25日の月。
1月21日にもこの付近に明るい月が来ます。その前後1週間近くは月明かりが
彗星観察のじゃまになるでしょう。(いずれも StarCalcで作図)



彗星というのは、 巨大な「汚れた雪だるま」のようなものと考えられています。太陽に近く なるとその熱でガスや塵が放出さ れ、、これらが太陽の光で輝いて見えるのです。ところ が、ガスや塵の放出のしかたを予想することは難しく、突然、 多くのガスや塵を吹き出して 明るくなったり、 分裂や分解する彗星もあります。 彗星の明るさの観測から、その後の明 るさの目安をつけることしかできません。 彗星の明るさデータで、m1とある光度は 全光度です。



マックホルツ彗星の明るさの観測報告 1 2
光度変化グラフなど
軌道・位置データと光度予測
立体軌道図
マックホルツ彗星の星座上の現在位置
写真集 1 2

「マックホルツ彗星見えるかな?」キャンペーン(国立天文台へ報告しよう)



マックホルツ彗星は、2005年1月6日04時頃、地球に最も近づきます。 (距離0.3471
天文単位) 2005年1月25日07時頃には太陽に最も近づきます。(距離 1.2050天文単位




毎夜21時のマックホルツ彗星の位置を図にしました。真夜中頃になっても観測できます。数時間違っても、図上での彗星の位置はあまりかわりません。恒星は5.0等まで示してあります。図の下のほうに、 オリオン座が示されています。 惑星は シンボルで示されており、ふたご座に土星が見えています。 彗星の尾の向き・大きさは図と実際とは異なります。 (夕方の空も参考にしてください)



12月下旬は月明かりがあります。1月に入ると月明かりもなくなり、 1月6日 1月7日1月8日1月9日 頃には、 おうし座の 「すばる」 のそばに(6日には約4度. 7,8日には約3度. 9日には約4.5度離れて)見えるため、双眼鏡をすばるに向ければ見つけやすいでしょう。 低倍率の双眼鏡なら両天体が同じ視野に入るほどです。
もっとも明るく見えると予想されるのもこの頃で、 月明かりもありません。

1月後半になると、再び月明かりが気になってきます。 1月14日1月15日1月16日1月17日1月18日、 頃には、 ペルセウス座の 「アルゴル」のそばに見えます。 (1月14日にはアルゴルから約4.5度、15日には約3度、16日には約1.5度、17日には約2度、18日には 約3.5度離れて見えます)

参考: 角度10度はこれくらいです。


2004年12月9日のマックホルツ彗星
Credit: Adam Block/NOAO/AURA/NSF

写真だとよくわかる緑の色は、彗星から出る気体に含まれる CN (有毒な気体であるシアン)や 2 という分子が太陽光に刺激されて発光しているものです。



(資料:1 2 3 4 5 6 7 8




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