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Matzにっき(2006-09-13)
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Matzにっき

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2. Quilt
13 1. Ruby公式サイトがリニューアル,tDiaryからRailsベースCMSに:ITpro
2. mwheel, mouse-avoidance
3. Joel on Software: Ruby Performance Revisited
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2006-09-13 [長年日記]

_ [Ruby] Ruby公式サイトがリニューアル,tDiaryからRailsベースCMSに:ITpro

先日のサイトリニューアルの件が日経ITProに掲載された。

正直、「こんなことまでとりあげられるの!?」という感じだが、 それだけRubyが旬ということなのだろう。

できることならば、ブームは去っても「そういえばそんなのあったよね」などと 言われてしまうようなことがないようにしたいものだ。

_ mwheel, mouse-avoidance

quilt.elの件でEmacs Lispを調べている時に見つけたEmacs Lispライブラリ。

mwheelはマウスホイールのサポートを行うライブラリ。

大抵のマウスはスクロールホイールの上下をそれぞれボタン4とボタン5に割り当ててくれるから .emacsの中に以下のように書いておくと、ホイールでスクロールができる。

(define-key global-map [mouse-4] 'scroll-down)
(define-key global-map [mouse-5] 'scroll-up)

しかし、これでは現在のマウスカーソルの位置は意識してくれないから、 ウィンドウを分割している時に現在のテキストカーソルがあるウィンドウで スクロールが発生することになる。 (特にWindowsでは)ホイールは現在マウスカーソルが入っているウィンドウをスクロールしてくれる ことが多いので、これはあんまり嬉しくない。

そんな時にはmwheel.el。.emacsに以下のように書くだけ(Debianではパスの設定やrequireは要らない)。

(mwheel-install)
(setq mouse-wheel-follow-mouse t)

これで他のGUIアプリケーション同様、現在マウスカーソルがあるウィンドウをスクロールしてくれる。

あと、マウスカーソルとテキストカーソルが近すぎるとなんか邪魔な気がするのは 私だけではないはずだ。そんな時にはmouse-avoidance.el。

(if (display-mouse-p) (mouse-avoidance-mode 'exile))

これを.emacsに付けておくだけで、マウスカーソルとテキストカーソルが近くなりすぎると マウスカーソルの方がよけてくれる。よけ方には何種類かあって

  • banish: 右上隅に移動
  • exile: 右上隅に移動。しばらくすると元に位置に戻る
  • jump: ランダムに移動
  • animate: ランダムに移動するが移動する様子がアニメーションされる
  • cat-and-mouse: animateと同じ
  • proteus: animateと同じ。マウスの形状もランダムに変化する
  • none: 移動しない

個人的にはexileが好みだが、animateも面白い。

_ [Ruby] Joel on Software: Ruby Performance Revisited

Joel Spolsky、ふたたびRuby(のパフォーマンス)について語る。 結局は「だって遅いじゃん、コンパイルできないし、動的だし」という話。

このことの受け止め方はそれぞれだと思う。

たとえば、SeasideのAvi Bryantは「HREF Considered Harmful: Ruby and Strongtalk」において、

と反応している。ま、それは言える。LispもSmalltalkも長年の投資で それなりに高速化されている。場合によっては、通常コンパイル型言語と呼ばれることの多い 静的型言語よりも高速なケースもあるくらいだ。

DHHも反応している。「Outsourcing the performance-intensive functions (Loud Thinking)」で、

  • そんなのボトルネックだけ外に出せばいいじゃん。Basecampではサムネイル作成みたいな仕事はCで書いたプロセスにやらせてるよ。ずるい? うん、でも、この場合「ずるいは正しい」だと思う。

といった感じか。ごもっとも。私の以前の反応とも対応している。

まあ、Webサービス(ASP)的なBasecampと 結局ユーザサイドにインストールされるJoelのところのFogBugzでは 前提が違うのかもしれない。

また、ウサギ(C#)とカメ(Ruby)にたとえたブログエントリもあって面白かった。

さて、私自身は大規模なシステムやたくさんのユーザがいるシステムをRubyで組んだことはないので (我が社には何人もいるけど)、エンタープライズなRubyについて語っても説得力はないのだが、 この件で感じたのは、JoelがRubyについて少なくとも検討するだけは真面目に考えた、という事実だ。

つまり、(ソフトウェア開発に関して私と趣味・趣向・思想が全く異なる)Joelでさえ、 検討に値するほどRubyがメジャーになったということだ。 だって、ここに名前が出る言語っていったら他にはC#, Java, PHP, Pythonくらいなもんだよ。

思えば遠くに来たもんだ。ここまで来れたことを考えたら、 Joelが実際にRubyを使おうが使うまいがそんなことは小さいことに思える。

_ [Ruby] WEB2.0がRubyを選んだ理由:ITpro

ベンチャー企業「ウェブツーポイントオー」がRubyを選んだ理由。 簡単に言うと「とんがった個人が利用してばりばり生産性をあげちゃったから」。

ま、Rubyが採用される、あるいは強みを発揮できるケースってのは 結局そんなものかもしれない。

しかし、Rubyが広まるにつれ今度は「ほんとはJavaで開発したいのに、業務命令でしぶしぶRuby案件を開発する」なんて人も数多く出てくるんだろうなあ。なんか現在なら代わって欲しい人が続出しそうなシチュエーションだけど。

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