2巻まで読んだ時点であまりポジティブでない評価を書いた『よくわかる現代魔法』だ が、気になったので既刊5巻まで読んでみた。
まあ、予想外の現れ方をする業界用語を楽しむという点では、「にやり」くらいしかで きないのだが、最後まで読んでみたらストーリーが予想外に面白かった。うーむ。
いや、最初は「私が書いた方が面白いのでは」などという不遜な考えが頭をよぎったのだが、やはりプロの仕事を甘く見てはいけない。
ちなみに面白かった用語。
全部、ちょっと(あるいは全然)違った意味に使われているのがミソ。あ、「TIMTOWTDI」だけは本来の意味のままか。タイトルにしか使われなかったけど。
なお、Rubyは登場しません、残念ながら。JavaやCやPerlは出るのに。
Spam分類技術のためにSophosに買収されたActiveStateが、本来の領域であるスクリプト 言語の技術をベンチャーファンドに買われて、 Sophosから独立した、という話。
いや、暗澹たる言語ビジネスに一条の光明って感じですな。 Sophosの傘下にいたときも Komodoを開発したりと頑張りつづけたのが評価されたに違いない。
うんうん、よかった、よかった。
s/参加/傘下/
Sophosによる買収前のActiveStateの主な収入源は、SPAM関連技術だった感じがするので、言語ビジネス的な視点からすると原点回帰あるいは純化と言えそうですが、一般的に見ると前途洋洋という感じでは無さそうな気がします。
う、直しておきます(参加)。
「前途洋々」でなさそうなのはそうなんでしょうが、もともと言語ビジネスと言うのはそういうものなので、全然不思議ではありません。