2.6.18に戻してからはおおむね快調である。
サスペンドの失敗もなくなったし、 デバッグ中でもどんなプロセスが動いていても確実かつ高速にサスペンドする。
リジュームの方は「HDDのスピンアップを8秒待つ」という表示が出て、 少々もたつくが、それでもハイバネーションからの復帰に比べたら天国のようだ。 当面(2.6.24が出るまで?)は2.6.18で頑張ることにしよう。 なに、X31でもつい最近までカーネルは2.6.18だったのだから、 さほど問題はあるまい。
vesaドライバしか使えないということで、Xの性能も心配だったが、 Berylとか使ってるわけでもないので 問題なし。mplayerがxvドライバが使えないのが難点だったが、 とりあえずsdlドライバで代用できそう。
ただし、まだ外部ディスプレイに表示できない。 xorg.confをいじる必要がありそうだ。
後は音が出ない点。X61が積んでいるHDA Intelのサウンドカードは かなり新しいALSAでないとサポートしてないのだった。 2.6.23ならALSAが新しいバージョンがついてくるんだけど。
これはalsa-sourceパッケージをインストールして 自分でモジュールをコンパイルすることで解決。
後は外部ディスプレイだけか。
外部ディスプレイなんて簡単さ、なんて思っていたのだが、 vesaドライバでLCDとCRTに同時表示させる方法がどうやってもわからない。 xrandrも使えないみたい。あらかじめなにかxorg.confに書いとかないといけないのかな。
現在は、CRTとの切り替えしかできなくて、その方法も
というめんどくさい手順。おまけにLCDは暗いままなので使いにくい。 困った。
まだ休みボケが抜けなくて、 朝、こたつの中で「動きたくないよー」とか言ってたら、 「寝言はいいかげんにしなさい」と妻に追い出された。
飛行機に乗って東京へ。
で、日経BPで梅田さんとの二回目の対談。 前回の対談の後「楽しかったのでもう一度対談したいですね」と 言ったら梅田さんも乗り気になっていただいて実現した。
主に「ネットにつながった人々のパワーの活用」とか 「オープンソース」とかの話が中心だった。
「オープンソースの中の人」である私にとっての「当たり前」も やや外側にいる梅田さんにとっては「驚き」だったようで、 こちらの一言にびっくりするくらい感心してくださったところもあった。
「梅田さんがこんなに聞き手に回るのを見るのは初めてです」と 同席してくださった方もおっしゃったくらい、私が(早口で)しゃべっている。 これがどうまとまるのか、楽しみである。
イメージ的に二匹目のドジョウっぽくなってしまって、 前回ほどは話題を呼ばないかもしれないけど それでも誰かの役に立ったり元気づけたりすることになれば これ以上のことはない、と思う。
午前中は息子が初等協会の活動。私は教会の掃除。 末娘がいろいろと手伝いをしてくれた。
3才児を掃除に参加させるためには、いろいろと工夫が必要だ。 本人は大満足の様子。
末娘のたっての希望で、息子と末娘と連れてうどん屋へ。
今年に入ってからはずっとX61を使っているのだが、まだ気に入らないところがある。
サスペンドからの復帰に失敗する。
s2ramを使っても、/sys/power/stateを直接たたいても、 何回かに一回の割合で復帰しない。復帰しない時には
_ inu
という表示(左上隅でカーソルが点滅)したまま反応が帰ってこない。 ThinkLightのオン・オフだけはできたりするのだが、 ログにもまったく記録がないので、カーネルはぜんぜん動いてないようだ。
ハイバネーションは失敗したことはないのだが、 こちらは中断・復帰ともに1分以上かかるので、精神衛生上あまり望ましくない。
また、デバッガが動作中でデバッギが中断しているとsnapshotに失敗して サスペンド、ハイバネートともに失敗する。これはデバッガを終了させればOKだが、 こちらも精神衛生上良くない。
カーネルオプションに
acpi_sleep=s3_bios
を付加せよ、という記述を何箇所かで見たのだが、付けても付けなくても現象に変わりはない。
いろいろ試したが、どうやら現在使っている2.6.23に問題があるらしい。 何回か試した範囲内では2.6.18ではサスペンドに失敗することはない。 また、デバッグ中でもサスペンドできる。
とりあえず「acpi_sleep=s3_bios」はつけてある。
しかし、2.6.18にして問題はすべて解決というわけにはいかない。 2.6.18にするとXが起動しないのだ。「/dev/agpgartがない」と言われる。
なんとX61が採用しているビデオ(i965)は2.8.20以降しかサポートしていないのだそうだ。 しかたがないので、ドライバをintelからvesaに変更。 描画性能はだいぶ下がるそうだが、精神衛生面から妥協する。
ただし、XVideo拡張が使えないようで(xvinfoが
X-Video Extension version 2.2 screen #0 no adaptors present
と返す)、フルスクリーンのビデオ表示ができないのは困った。 xdpyinfoではXVideo拡張はあると表示するんだがなあ。 ま、vesaではしょうがないか。
ThinkFingerを導入して指紋認証できるようにしたのは良いのだが、
modprobe uinput
するとkdmが落ちるようになってしまった。
gdmに変更してもなぜか立ち上がらない。 結局、splashyをpurgeしたらgdmが動くようになった。 uinputをロードしてても大丈夫。指紋認証もできる
会社に来たらアメリカからFAXが来ていた。
Intrernal Revenue Service IRS.gov - DEPARTMENT OF THE TREASURYというところから W-8BENという書類を出せ、というような内容。
確かにアメリカから印税を受け取ったりしているので、 還付金などの話がないわけではない。額が小さい割に、めんどくさいな、と思っていたが なにかがおかしい。
まず、最初におかしいのはFAXにあった「treasury.dpt@gmail.com」というアドレス。 政府機関がメールアドレスにGMailを使うか?
で、ひっかかって調べてみるといろいろ出てくる。
はい、詐欺決定。無視、無視。通報すべきか。 しかし、私の情報を入手してどう詐欺しようと思ったのだろうか。
Zed曰く「いいヤツ」であるところのObie Fernandezによる Ghettho発言への「反論」。
辞書的な意味でRailsコミュニティにゲットー的なところは存在しないし、 衰退している様子も見受けられない。事実、彼の著書である 「Rails Way」の売り上げは絶好調で予想を超えるペースで再版を繰り返してるし、 Amazonの全分野100位以内をキープしてる(ってのはすごいことだ)。
で、注目すべき点はここ。
The rant was filled with tons of inside jokes and commentary that really only make sense to other clued-in Ruby people, stuff that comes across as just mean, stupid or crazy to everyone else.
例の「暴言」は内輪受けのジョークや(Rubyの事情が)わかる人にしかわからない内容で一杯だ。
For instance, a significant percentage of readers obviously understood from the rant that Zed is unemployed, starving, and/or stark-raving mad. All three could not be further from the truth. Zed is happily employed by a major, household-name financial institution in New York City, where he comes into work everyday with a nice shirt and tie, and leads a Rails (yes, Rails) development team. Of course, none of this is news to those of us that really know him, but the rest of the world got a totally different story.
たとえば、読者の多くは「Zedは無職で、飢えていて、むやみやたらと怒っている」と思っただろう。しかし、いずれも真実ではない。Zedはニューヨークのメジャーで名の通った金融機関に、毎日パリッとしたシャツとネクタイで通勤している。そしてRails(そう、Railsだ)開発チームのリーダーとして働いている。これらのことはZedを知ってる人には目新しいことじゃないけど、知らない人には全然違う風に受け取られたんじゃないかな。
ということはなにか、彼の暴言をことさらに取り上げた人は、 肯定側も否定側もまんまと一杯喰わされたということなのか。
もうひとつ。
To those that would use the number of Rails-related listings on major job boards as evidence of opportunity limitations, I point out that due to extraordinary demand for Ruby talent in the marketplace, it is almost pointless to advertise Ruby job positions via conventional channels. The way to find Rails talent is via targeted Ruby job boards, word of mouth, and blogging. Counts on mainstream job boards are meaningless at best, misleading at worst.
就職サイトでの求人数を元に機会が限られていると主張する人に対しては、 Ruby求人の需要は非常に大きいため、旧来の方法での求人はほとんど無意味である 点を指摘したい。Ruby人材を見つける方法はRuby専門の求人サイトか、 口コミ、ブログなどである。 主要な就職サイトでの求人数は、良くて無意味、悪くて誤解の元である。
のだそうだ。私はアメリカでの事情は知らないので検証することは難しいけど、 私の実感としても「Rubyを本気でやってる人」が仕事が見つけられない ほど仕事探しが難しい印象はない。
差別化できない、しようとしない人はともかく、 成長しようとしている20%の人に対してはかなり道は開かれていると思う。