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How to make PDF.
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上手なPDFファイルの作りかた

 以下の内容は Acrobat 3.0 での話です。4.0だとこういったトラブルもなくWindowsNTでも綺麗なPDFが作成できます。しかし Acrobat 4.0 でも役に立つTIPSも含まれています。

目次


はじめに

 PDFファイルをつくるのには通常Adobe社Acrobatを使うのですが、Acrobatがあれば、だれでも良いPDFファイルが作れるかというとそうではありません。やはり良いPDFファイルをつくるにはそれなりにコツがあります。

良いPDFファイル

悪いPDFファイル

 このような悪いPDFファイルを作らないような注意点を以下に説明します。念のために書いておくと、以下の対処のほとんどは、Acrobatのオンラインマニュアルに記述されていますが、なかなかちゃんと読むのも大変なので、FAQ的にまとめてみました。

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Acrobatのツール

 Acrobatには次のツールがあります

Acrobat Exchange
出来上がったPDFファイルの表示、ページの入れ替え、リンクの埋め込みなど、PDFファイルをさまざまに加工するツールです。
Acrobat Distller
PostScriptファイルをPDFファイルに変換するツール
Distller Assistant (Windows95のみ)
Windows95でPostScriptファイルを出力する仮想プリンタドライバ。プリントアウト後に自動的にDistllerを起動し、PDFファイルに変換する。
PDFWiter
PDFファイルを直接出力する仮想プリンタドライバ。WindowsNT 用の PDFWriter は Acrobat に付属していないので、Adobe社のWebサーバーからダウンロードします。
Acrobat Reader
Acrobat Exchangeを持っていない人がPDFを見るときに利用するツールで、誰でもフリーで入手できます。 まだ持っていない方はぜひこの機会に入手してインストールしましょう。
Acrobat Readerの入手

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サンプルデータ

 今回の PDF ファイル作成につかった元の PowerPoint のファイルと、それを良い PDF ファイルにできた例を載せておきます。

以下では、失敗例をお見せしながら、その対処方法について説明しましょう。

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Microsoft PowerPointの背景が綺麗じゃない

 何気なくPDFを作ってみると、次の例のようにせっかくの背景が台無しになってしまうことがあります。これはWindows95で、PDFWriterを使って作成した例です。

 こうした場合は、PDFWriter ではなく、Acrobat Distllerを使って、いったんPSファイルに変換し、Distller でPDFファイルに変換すると綺麗な結果を得ることができます。

 WindowsNTでPDFWriterを使った場合は、綺麗な結果を得ることができますが、この場合、出来上がった PDFのファイルサイズが大きくなってしまうという、別の問題が起こります。

 尚、背景無の単純な白黒のファイルは、PDFWriterで十分綺麗なPDFファイルを作成できます。

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PDFにしたらフォントがずれて重なる

 Windows95でDistller Assistantを使ってPDFを作ると、次の例のようにフォントがずれて重なったりすることがあります。これは『MS Pゴシック』などのプロポーショナルの日本語フォントのフォント送りがうまくできてないからです。

 対処方法は、Acrobat 3.0aJ (3.0Jではダメで、ユーザー登録してれば3.0aJが送られてくるはず)に付属の最新のPostScriptドライバを自分の使っているWindows95にインストールすれば、正しい結果を得ることができます。なお、PostScritpドライバは、Acrobatのインストールとは別に行う必要があるので、注意してください。

 なおAcrobat Distllerで作成したPDFファイルは最適化(次項参照)を行うと、たいていの場合ファイルサイズが小さくなるので、配布するPDFファイルを作成する場合は、必ず最適化を試すように心がけましょう。もしファイルサイズが大きくなったりしたら、そのときはそれを止めるだけのことですから。

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PDFにしたらファイルサイズがでかくなった

 WindowsNTでPDFWriterを使うと、背景が複雑なPowerPointのファイルでも手軽に綺麗なPDFファイルを作れますし、フォントがずれたりすることはありません。しかし、ファイルサイズが巨大になります。

  Acrobat Exchangeを使って最適化を行えば、かなり小さくすることができますが、Windows95+Distller Assistantの組み合わせほどは小さくなりません。というわけでWindowsNT環境で、綺麗なイメージの含まれているデータを、配布目的のPDFファイルにするのは止めといたほうが無難です。単純な白黒のファイルであれば、WindowsNTでPDFWriterを利用して作っても、問題ありません。

 これとは別に、Acrobat ExchangeでPDFファイルを加工して上書き保存を繰り返すと、たとえPDFファイルからページの削除の操作を行っても、ファイルサイズがだんだん大きくなります。これはページ削除の情報が PDF ファイルに附加されるだけで、実際の削除が行われないからです。これを防ぐためには、上書き保存ではなく、『ファイル』メニューの『別名で保存』を選び、『最適化』がチェックされてるのを確認して保存します。

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MagicPointのファイルからPDFを作る

 MagicPointのファイルの場合、そのままPDFファイルを作ることはできません。しかしMagicPointに『mgp2ps』というMagicPointのファイルをPostScriptファイルに変換するユーティリティが付属してるので、一旦PostScriptファイルを作って、それをAcrobat DistllerでPDFファイルに変換します。残念ながら、MagicPointで見るイメージそのままの形のPDFにはなりませんが、まあ仕方ないですね。

 MagicPointに限らず、通常のPostScriptファイルであれば、Acrobat DistllerでPDFファイルに変換できます。

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上手なPDFをつくるためのまとめ

 最後に、良いPDFファイルを作るためのコツをまとめておきましょう。

  1. まずPDFWriterで作ってみる。元のドキュメントが単純な白黒のテキストだけであれば、これで良いPDFファイルができあがります。
  2. PDFWriterを使った場合に、WindowsNTでファイルサイズが巨大化したり、Windows95で綺麗なものにならなかった場合、Windows95でDistller Assistantを使います。この際、PostScriptドライバを必ず最新なものにしておきましょう。でないとフォントがずれたり重なったりします。
  3. PDFファイルをAcrobat Exchangeで加工した場合、最後に必ず別名保存で最適化を行い、余計な情報を削りましょう。これでファイルサイズを一回り小さいものにできます。またAcrobat Distllerで作成したPDFファイルも、一度、別名保存で最適化を行ってファイルサイズが小さくなるかどうかを試してみましょう。 もし小さくならなかった場合はあきらめましょう。

AcrobatでPDFファイルを作成することに限っては、WindowsNT環境より、Windows95環境の方が幸せになれるようです。

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WindowsNTでAcrobat Distllerを利用してPDFを作る裏技

 さて、WindowsNTでDistllerを利用してPDFを作るのはあきらめなければいけないかというと、必ずしもそうではありません。Adobeのサポート範囲外ですが、こんな方法があります。

  1. まずWindowsNTにColor PostScript対応のプリンタをインストールします。たとえばApple Color LaserWriterなどでよいでしょう。ポートには FILE: を選んでおいて、ファイルに出力するようにします。
  2. アプリケーションから印刷するときに上記で設定したプリンタを選びます。印刷が始まると出力するファイル名を問い合わせられますから、適当なファイル名を指定します。
  3. 出来上がったファイルをAcrobat Distllerにドラッグ&ドロップすることで、PDFファイルが出来上がります。

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おーっとそれは違う!とかがあったら私までご連絡下さい。

おしまい


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