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カテゴリー別アーカイブ Review [TOTAL 10 items ] 
07/15小泉郵政民営化を「真昼の決闘」に重ねる(仮) 01/05[映画]ビューティフルマインド 10/17[ドラマ]白い巨塔・ビギナー 09/15[本]クライマーズハイ 横山秀夫 08/28[映画]ファインディング・ニモ(Finding Nemo) 07/23[映画]踊る大捜査線 THE MOVIE 2 07/07[映画]さよなら、クロ 07/06[映画]アバウトシュミット 06/26[映画]シカゴ 06/24[CD]Crystal Kay loves m-flo 「I LIKE IT」 
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	July 15, 2005
	 
郵政参院決戦 「成立させる。解散は反対」 公明・神崎代表、首相に表明(前略) 十二日夜の首相公邸。首相が与党幹部を招いた会食で、話題は解散に及んだ。前日、否決の際の解散に言及した首相に対し、武部勤幹事…
 
	January  5, 2005
	 
正月休み中にDVDで「ビューティフル・マインド」を見た。アカデミー賞で作品賞・監督賞・助演女優賞・脚色賞の主要4部門を獲得し、日本では2002年春に公開された映画。 このDVD自体はDVD化された直後…
 
	October 17, 2003
	 
白い巨塔面白すぎる! あのドラマ、楽しみ方が色々あると思うんだが、オレ的にはサスペンスホラーと思って楽しんでる。 大学病院という閉鎖的な環境の中で、医者であることの使命と正義感に相対するキリキリと胃が…
 
	September 15, 2003
	 
「クライマーズ・ハイ」横山秀夫著 著者が上毛新聞記者時代に実際に遭遇した御巣鷹山日航機墜落事故を主軸に、新聞社を舞台にした長編群像小説。サスペンスやミステリーの類では無いが、未曾有の大惨事に混乱する新…
 
	August 28, 2003
	 
	July 23, 2003
	 
踊る大捜査線 THE MOVIE 2†レインボーブリッジを封鎖せよ!!(以下「OD2」)を観て来たので感想を。 娯楽映画としては日本映画で今までに無い完成度の高さ。どう作れば映画が売れるかという事を熟…
 
	July  7, 2003
	 
長野の名門進学校、松本深志高校に実在したクロという犬と生徒達の交流を描いた映画。 この手の映画をわざわざ映画館まで出向いて見ようと思った最大の理由は「取引先の御偉いさんの出身校が松本深志」だから。いや…
 
	July  6, 2003
	 
原題「About Schmidt」先週の出張帰りの飛行機で観た。ジャックニコルソンの演技は各所で絶賛されているようにココで再度書く必要なし。ストーリー的に考えさせられるところがあったので、それ中心で。…
 
	June 26, 2003
	 
出張でArizonaに来てる。夏は好きなんだけど、ここの暑さは度が過ぎてる。空港降りたら目が潰れそうな位眩しいし。 ホテルは安いけどまぁまぁ普通っぽい感じ、真中が吹き抜けになってる建物だ。しかし部屋に…
 
	June 24, 2003
	 | (前略) 十二日夜の首相公邸。首相が与党幹部を招いた会食で、話題は解散に及んだ。前日、否決の際の解散に言及した首相に対し、武部勤幹事長らは「解散権は首相にある」と同調。だが、神崎氏は異を唱えた。 
 って歌ったのか。 
 「真昼の決闘」に日米関係をどう重ね合わせていたかについては過去に秀逸な分析をされているblog「Letter from Yochomachi」がある。そのblogには 小泉さんが「映画『真昼の決闘』が大好きだ、日本はグレース・ケリーである」とブッシュJRに言った と書いてあるが、実際は ブッシュ大統領は、6月の会談で、改革に立ち向かう私を、ハイ・ヌーン(「真昼の決闘」の原題)のゲーリー・クーパーにたとえた。 というのが公式見解のようだ。 
 ヒマだったので昨晩「真昼の決闘」を見直したけど、今の状況を重ね合わせて見ると本当に面白い映画だった。 以下、軽くあらすじを交えながら「真昼の決闘」を通して見た郵政民営化について書こうかと思ったが、ストーリーがそのものが余りに示唆に富みすぎてて、あらすじっていうより脚本マンマになっちゃって纏まりのない文になっちゃったよ。お暇な方限定でどうぞ: ストーリー: 
 判事「紀元前、アテネ民衆は暴君を追い出したが、数年後暴君が軍を率いて町に戻ると同じ民衆が暴君を迎え政府役人を処刑した。」 これって小泉首相再三口にする「構造改革を後戻りさせない」っていうフレーズを連想させる。実際前回の総裁選で小泉首相は「構造改革を進める路線を(次に)誰が出ても、もうひっくり返せないよう、後戻りさせないようこの三年間でしていきたい」と言っている。 事務所に戻るとケーンの保安官助手をしていたハーヴィーがやってくる。ハーヴィーはこの後に及んで「オレを保安官に推薦したら協力する」と取引を迫るが、ケーンは呆れ果て断る。 この教会の話し合いが恐怖と正義の狭間に揺れる町民の気持ちを実によく表わしている。セリフを拾ってみよう ========== 町長が「彼は最高の保安官だった」と語り始めた時は、ここから次々と町民の協力者が名乗りを上げて形勢逆転かと思いきや、結論は「ケーン、とっとと出てけ」だからな。すげーよな。 
 失意に暮れて教会を後にしたケーンは、自分の前に保安官をしていた老人のもとを縋るように訪れるが老人は「(保安官は)素晴らしい職務だった。命を懸けて逮捕しても無罪になり仕返しに来る。正直だと貧乏生活で最後は道端で死に果てる。単なる(保安官)バッジの為に。」「人々は法だ秩序だと口では何とでも言うが、腹の中の本音はどうでもいいのさ」「(ケーンは町に)戻ってはいけなかった」とズバリ真実を告げる。 ここでヘレンがエイミーに重要な一言を投げかける ========== この一言がエイミーの心に楔となってラストの決闘シーンに繋がる。 尊敬していた前職の保安官からも協力を断られたケーンは弱気になり一旦は町から逃げ出す事が頭を過ぎるが思い直し、事務所へ戻ると家へ銃を取りに行っていたハーブが待っていた。 最後のバッヂを投げ捨てるシーンが印象的。小泉首相は先日の会見でも「任期終了までは(首相を)しっかり務める。任期終了後は絶対やらない」と明言していたが、これは「真昼の決闘」的に見れば本音だろう。 なんかまとまりのないエントリーだけど、郵政民営化の役者達を真昼の決闘に当てはめれば 
 
 もっとオモロいキャスティングがあったらコメント欄で教えて頂戴。 何れにせよ今の段階での期待を込めたオレの予想に過ぎない。事実は小説より奇なり。参議院の採決が終わったら、シナリオと現実を振り返ってもう一度書いてみたい(だからタイトルには(仮)を付けておいた)。 まだ「真昼の決闘(原題 High Noon)」見てない人、有名書店とかでも売ってるし、たった500円だからとにかく買ってみ。郵政民営化のドタバタがもうちょっと面白く見れるかも知れない。 
 このDVD自体はDVD化された直後に買ったんだと記憶してるけど、どうも見るタイミングがなくてビデオラックの奥で埃を被っていた。恐らくありきたりな愛と感動の物語だと勝手に思い込んでいたからだろう。たまたま年末に大掃除したら出てきたこのDVDの裏書でこの物語がゲーム理論でも何度も耳にする「ナッシュ均衡」のジョン・ナッシュ氏の半生を描いたものだと知りビックリ。早速見てみた。 見てまたビックリ。ナッシュ均衡は知っていたがジョン・ナッシュ氏自身については予備知識の無かったオレにとってはその内容は衝撃的だった。逆に知らなかったからこそ純粋に楽しめる映画だったと言えるかも。 この映画は感想書こうとすると全てがネタバレになってしまうのが苦しいところだけど、ジョンナッシュやナッシュ均衡の事を知らなくても、いや知らない方が、のめり込める映画。この映画はあらすじやネタバレレビューを決して読まないで見て下さい。シックスセンスみたいに。次から次へと予想を裏切る展開に一瞬も目が離せない、あっというまの135分になること請け合い。お勧めです。 以下、ネタバレ備忘録なのでこれから見る人は読まないで ↓(反転させて読んでください)↓ 最初は単にスパイモノのサスペンスかと思って見てたらなんと幻覚かよ!?で、またパーチャーが出てきて「更に暗号は高度になった」なんて言うから「いやいや、統合失調症ってのはやっぱりソ連に嵌められてただけなんだ」と思い直しかけさせられて、やっぱり幻覚だっつー中盤のどんでん返し。そのおかげで最後の最後までどこからどこまで正気で、どこからが幻覚か疑いながら緊張感を持って見ることが出来た。だって図書館で出会う学生まで幻覚じゃないかと疑いながら見てたし。 で、話が分かってもう一度見直してみると、ちゃんと幻覚は幻覚、事実は事実と丁寧に一線を置いた描写をしてるんだよね。ところが初見だとストーリーに引き込まれちゃって夢と現の境目を見失ってる、つまり見てる側もジョンナッシュの心理状態を味わえるのがこの映画の凄い所だと思う。 鑑賞後に色々調べてみると、実物のジョンナッシュは妻アリシアと若い時期に一度離婚(その後再婚したらしいが)しているし同性愛だったり反ユダヤ主義だったりした事実もあるそうだ。だからこの映画を単純にジョンナッシュの半生の映画化として見れば美化しすぎで胡散臭いものになるんだろう(ここら辺については「もうひとつのビューティフルマインド」に興味深い考察が書いてある)。ただ、映画の脚本を書いたアキーバ・ゴールズマン氏は、父がセラピスト母が児童心理学者で自宅に自閉症の子供の施設が有ったという体験を元に「脚本の中で現実と妄想の境界線を探り出したい」という意図を見事に達成できたと思う。アカデミー賞では「脚色賞」を受賞した本作品だが、これはゴールズマン自身「これはナッシュの人生そのままではない。大筋を生かしつつ、半分はフィクションになっている」と語っている通り思い切って「脚本賞」にしても良かったのではと思うほど脚本が優れていた。いや、もちろん幻覚でカーチェイスと銃撃戦はやりすぎかも知れないが、そんな極端な脚色のお陰で「現実と妄想の境界線」を浮き立たせる事が出来たように思える。ゴールズマンの目論見は見事に嵌った。 ラストのノーベル賞授与式でのスピーチも感動的なんだが、個人的に気に入ったのはジョン・ナッシュがアリシアにレストランでプロ-ポーズする時のやり取り。永遠の愛を確実にする何かが欲しいと焦るジョンに、宇宙の広さを信じる事を例えて愛は信じる事と諭すアリシアには痺れた。 ちゅうことで新年早々遊就館とビューティフルマインドで泣かされ捲ったオレでした。 白い巨塔面白すぎる! あのドラマ、楽しみ方が色々あると思うんだが、オレ的にはサスペンスホラーと思って楽しんでる。 大学病院という閉鎖的な環境の中で、医者であることの使命と正義感に相対するキリキリと胃が締め付けられるような欲と嫉妬にまみれた人間関係、自己矛盾、苦悩、葛藤、その中で生まれる緊張感がなんとも言えずホラーなんだよ。 
 ギぃやァァァぁぁーーーーっっ!!! 
 学生の時ならそんな感想は持たなかっただろうけど、社会人になってそれなりの立場も得た今、「組織における死」の怖さが知らず知らずに身についてしまったとシミジミ思う。 唐沢は出世欲に燃えながらも、冷徹には成りきれないナイーブさを持つ主人公を名演してると思けど、江口洋介演じるライバルの里見助教授はなんかブラックジャックによろしくの斎藤そのマンマで萎えるなぁ。斎藤は新任医だからまだ許せるけど、自分の正義感とかを振り回して周りを傷つけてる事が分かってないような奴は助教授になれないだろー? ま、来年3月までの長丁場。少々の不満にはこれからどんな風に変わっていくか期待して、毎週楽しめそうな予感がしてます。 
 
 著者が上毛新聞記者時代に実際に遭遇した御巣鷹山日航機墜落事故を主軸に、新聞社を舞台にした長編群像小説。サスペンスやミステリーの類では無いが、未曾有の大惨事に混乱する新聞社、社内の油断ならないドロドロした人間関係、魔の山と称される衝立山登山シーン、息子とのギクシャクした言葉のやり取り等、自分が思い当たる全てのシーンで締まった緊迫感がひしひしと伝わってきて背筋がシャンとする。中弛みせずに一気に読めます。 日航機墜落事故が主軸とは言え、事故現場の描写や泣き叫ぶ遺族などショッキングなシーンで引き込む訳じゃない。あくまで舞台は新聞社で、主人公は現場に一度も足を運ばない。未曾有の大惨事という大技で強引に読者を引き込もうとしなかった点はとても好感を持つ。 非常に爽快な読後感にちょっと出来過ぎって気もしないでもないが、最近のオドロオドロシイ絶望感を売りにするような物語に食傷気味な方にはお勧めかも。終わり無き日常はリアリティーだけじゃ凌げませんよ。 最近くたびれ気味のサラリーマン、お年頃のお子さんに頭を悩ませるお父さんにはお勧め。 ニューヨークの! ペットショップで!! 今、大人気の生き物がいるんです!!! そ れ は 
 
 なぜこの魚が今人気かというと、 アメリカで公開中のディズニーアニメ映画「ファインディング・ニモ(Finding Nemo)」の主人公!! 
 
 のモデルがな~んと、カクレクマノミなんです!!! 
 な~~~~~~~~んて思うけどさ、この映画って、美しい自然の海で暮らすカクレクマノミのニモが突然人間に捉えられて飼われる事になってしまい、お父さんがニモを探し出す旅に出るというストーリーなんだって。 なーんかさぁ、そういう映画を見て感動したからってカクレクマノミを家で飼おうって発想は根本的に間違ってるよなぁ。お前らは一体この映画を見て、ストーリーに触れて、何を感じたのかと?逆にその程度のメッセージしか見てるものに伝えられないっつー映画の内容の薄さに見る前から辟易です。 12月公開だそうですが、きっと日本でもこのブームに便乗しようと近所のペットショップではカクレクマノミが大量仕入されることでしょう。親子連れファインディングニモ観に行って、餓鬼が「あのオシャカナ可愛いよー」って言うと、親が「よし、じゃぁオウチに来てもらおう!」なんつってペットショップ直行か?ニモ大量発生。どうなのよ、これ?情操教育的に?! 
 娯楽映画としては日本映画で今までに無い完成度の高さ。どう作れば映画が売れるかという事を熟知したプロデューサーが、良質のシナリオと一流の役者・スタッフのチームワークを得れば日本でもハリウッドに負けない和製娯楽大作を産み出すのが可能だって証明出来た気がする。絶対お勧め。 ===以下、ネタバレ有りなのでご注意!!=== 
 ハラハラドキドキさせて笑わせて泣かせる。1シーンの中でも観客は感情の振り子を喜怒哀楽にぎゅんぎゅん振り回されるから138分間時計を殆ど気にすることなく楽しむことが出来る。唯一いかりや長介演じる和久さんが病院で泣くシーンだけは冗長だったな。プログラムで監督があの泣きのシーンは最高だったと言ってるから思い入れも有って長く使いたかったんだろうけどね。 あとキャスティングで岡村を使ったのは失敗だったかな。彼の演技には全然非は無いが、岡村が出てくるだけで笑う客が多すぎ。凄いシリアスでイイ演技をしてるのに、最初からくすくす笑うんだよね。雰囲気ぶち壊し。前半は謎に包まれた連続婦女暴行魔でストーリーに緊張感を与えて、最後捕まる時にお笑いで感情を弛緩させるのが狙いだったとするなら、最初から笑われてちゃネタバレみたいなもんだ。 シナリオ的には前作に比べて、今回の方が勧善懲悪をハッキリさせていて良い。この物語のヒールは決して犯人ではなく、織田裕二演じるヒーロー青島の敵=所轄を虐める旧態依然とした警視庁。今回のその警視庁の悪しき部分を象徴するヒールとして真矢みき演じる女性管理官沖田仁美によって、観客はより感情移入しやすい物語に仕上がっている。 
 みんなあんまり口に出さないけど、社会進出している女性を否定するのはタブー視されてるよね。それを正面切ってダメダメに描いた映画・ドラマってOD2が初めてのような気がする。これがもし単なる男性の東大卒官僚だったら感情移入できる度合いはグッと下がったはず。 働いてる女性がどのような感想を持つか不明だけど、こういう風刺が普通に映画で出来るようになってきたことは逆に良い風潮じゃない?つまり男も女も駄目な奴は駄目。「女性を登用すれば開かれた良い組織」と勘違いしてる警察組織の旧態依然さを表現できてて良かったね。 所轄VS本庁という構図で作品を作ってるとどうしても「反体制」イデオロギーに傾きそうになるけど、最後は「組織も悪いもんじゃない」と綺麗に纏めて高感度アップ。 娯楽性、メッセージ性、共に大満足させてもらった一本。★5つですね。 
 [追記] 冒頭の爆音で耳が聞こえなくなるシーンは犯人逮捕シーンで青島に心を開くSATとのエピソードに深みを与えるし、恩田すみれが撃たれた直後の長い長い静寂はまるで自分がその場にいて頭が真っ白になったかのようなリアリティーを覚える。 これは家じゃ絶対に味わえない!! DVDでレンタルなんてセコイ事言わずに、映画館で見なさい。この二つのシーンだけでも映画館に足を運ぶ価値は十二分に有る。 
 この手の映画をわざわざ映画館まで出向いて見ようと思った最大の理由は「取引先の御偉いさんの出身校が松本深志」だから。いや、今月末に接待飲みが有るんでね、話題でも仕込んでおこうかと思って。日和ってて面目ない。ただ、テレビの映画評で「これは単なる動物映画ではなくて主役は人間」と言っていたのでちょっと安心して見に行った。 総じて「後からじわ~っと来る青春映画」。ノスタルジーに浸りたい人には良いかも。ラストの話の持っていき方は結構好き。ジーンと暖かい気持ちになれる。教頭先生と用務員さんの感情を押さえた演技は泣けた。 
 で気づいたのが韓国の泣き女。この映画にも朝鮮半島系の苗字の人が沢山製作に関っているが、その人らのリクエストではなかろうかという気がする。あの感情表現はオレには理解しがたい。自己陶酔してるみたいでさ。 一方、クロが死んだときの教頭の泣きの演技はなかなか良かった。犬嫌いの教頭はクロが学校にいることを快く思っていなかったが、最後のにクロが死んだときふと眼鏡を外し天井を見上げる、そこで背中のショットに移り肩が震える。こういう方が日本人的には胸にグッと来る。 
 家でビデオ見てるみたいな調子で犬が登場すると「あらかわいいねぇ」犬の飼主がいなくなると「あら可哀想だねぇ」、バイクの事故現場で「あ、これはあのお兄ちゃんが事故したんだよ、あらあらあら」、で死んだことがハッキリすると「バイクなんか乗っちゃだめだよ、危ないからねぇ」、自殺しそうな女生徒のシーンで「お兄さんが死んだからこの人も死のうと思ってるんだねぇ」、お墓に花が飾ってあるシーンで「この花はあの女の人が飾ったんだよ」、クロが死にそうなシーンで「あら可哀想」 もーーーーっウゼエったらありゃしない!そういう解説加えなきゃいけないような餓鬼連れてくるなっつーの。 で、トドメにクロの葬式シーンで 「あっはっはっは!犬なのにお葬式してるよ、おかしいねぇ」 だって。でその餓鬼と二人で笑ってるの、他の殆どの大人たちは鼻をすすってジーンとしてるシーンで!もう台無し。 こういう勘違い糞餓鬼&ババアを後悔させる為にも、思いっきりエグいセックスシーンとか是非いれといて欲しかったね。これは大人の映画。それを製作者も自覚してるなら自主的にR15指定でも入れといてくれよな。 
 定年退職直後に妻の死、娘の結婚という人生の大イベントを迎えてしまうジャックニコルソン演じる主役シュミットの物語。退職した後のサラリーマンなんて寂しいもんだよなぁと非常に虚しい気分になる映画。これハートウォーミングかぁ? 子供を産む事にしか女性に価値がないという考えは暴論として認知されているが、この映画は仕事をする事にしか男には価値がないって事をマザマザと突きつけられた感じ。 その上、妻に先立たれたりしたらもうこりゃ最悪。奥さんは大事にしようねミンナ!そう、この映画は見終わった後に自分自身の日常を振り返って反省し、他者に対してハートウォーミングにさせる映画なんだよね。公式サイトでも小堺一機とか鈴木聡とかビーターバラカンら男性のコメントには身につまされるものが多い。 職を失い、妻に先立たれ、娘に独立された後の寂しい寂しい爺さんが最後に見つける生き甲斐。ラストシーンで「宝物」として描かれているが、あの慈善団体がこの映画のスポンサーになってたら結構笑えるな。オチを「感動」と捕らえるか「シニカルな笑い」を感じるか、その人の精神状態が反映されるでしょう。オレ?!オレは後者です。職無しの男ヤモメは最悪だね、と笑うしか救いようの無い深い孤独を感じる。 こんな自虐的な男ヤモメのストーリーに女性がどういう風な感想持つか非常に興味があるね。ジャックニコルソンが名演だと絶賛されていたのにオスカーを取れなかったのは、女性に理解される題材じゃなかったからかなと勘繰りたくもなる。 
 ホテルは安いけどまぁまぁ普通っぽい感じ、真中が吹き抜けになってる建物だ。しかし部屋に着いたらなんと窓がホテルの吹き抜け側についていて昼間から鬱蒼としてるの。部屋にいると凄く鬱々とした気分になってきたよ。このギャップ、何?! 行きの飛行機の中でシカゴ(原題:CHICAGO)を観た。確かに話題になってるだけあって面白いからついつい最後まで集中して観ちゃったけど、よーく考えると主人公殺人者だよ?公式ページとかには「スキャンダルを逆手にとり」なんて書いてあるけどさ、殺人はスキャンダルじゃねえだろー。なんか「人殺してもスターダムを駆け上がれる」みたいな感じがなんともプリティーウーマンの「売春婦でも玉の輿に乗れる!」っつーストーリーとダブるよね。これが世の中を舐めてる連中の第二の、そして更にグレードアップした心の拠り所になりそうで嫌だねぇ。そんな心の拠り所を提供するリチャードギアは女にモテるよな、そりゃ。これが大人の包容力ってやつか?! そういえば「包容力」を「抱擁力」だと勘違いしてる馬鹿女っているよね。抱擁くらいならどんだけでもしてやるぞ! 
 いやこれが予想以上に良かった、ビックリした。m-floは元々好きだったがボーカルのLISA脱退でどうなることかと思ってたら、新ボーカルにCrystal Kayを迎えての新曲。しかもCrystalとしてソニーミュージック、m-floとしてAVEXからそれぞれシングルカット。なかなか面白い試み。曲名は違うが、単に違うリミックス扱いでもOKでは?歌詞も似たようなもんだしね。とは言え一枚750円という初版限定スペシャルプライス、こりゃ6曲入りの1500円のマキシシングルとして両方買うのが吉。其々にカップリングされている「over the rainbow」(Crystal版)、「get it on」(m-flo版)もハズしてません。元々どっちかのファンなら絶対に損しませんぜ。 
 心配なのはCrystalとm-floは所属レーベルが違う為、今後どれくらい一緒にやっていけるかって事。毎回それぞれのレーベルからリミックス変えてCD出すわけにも行かないだろうし。これが期間限定の忌野清志郎と篠原涼子のユニットみたいだったら嫌だな。いや、例えが間違ってるのは重々承知だが。 そう言えばm-flo版のカップリング「get it on」の中で more got ケミストリー than 川畑と堂珍♪ という歌詞があるけど、これってケミストリー的には大丈夫なの?どう聞いてもケミのネーミングの由来を逆手にとって馬鹿にしてるような気がする。長渕と桑田の喧嘩みたいになると面白いね。 |