「Portaphile V2^2」レビュー [Portaphile V2^2]
さて、久しぶりのレビューをしたいと思います^^;
「Portaphile V2^2」を購入して以来、いままでポータブルヘッドフォンアンプ(以下PHPA)の
使用率No.1はこれでした。
このアンプの最大の特徴は兎にも角にも音が濃厚で、
耳に届く音の情報量が半端ではないのです。
最初聴いていた頃はもっさりとしつつも濃厚なソースといった感じでしたが、
聴き続けているうちにどんどん音が輪郭がシャープになってきてすっきりしていきます。
しかしの音の濃厚さは相変わらずで、頭の中が音楽で満たされます。
この音に慣れてしまうと他のPHPAを聴いたときに音の勢い、濃厚さが物足りなくなってしまい
すぐこのPHPAに戻してしまいました。
使用率No.1の原因はこれが理由だったのです。
さて、レビューですがスイッチをすべてONにした状態でのレビューです。
まず帯域バランスはオーディオ的で、癖はありません。
イメージとしては低域がもっさりとなりそうな感じではありますが、
鳴らしていくとだいぶイメージが変わります。
今ではヴォーカル域がよく聴こえ山なりと感じるようになりました。
低音はタイトで勢いがあります。
音色としてはすこしウォームでしょうか。
音の濃さがこのPHPAの一番の特徴だと思いますが、
もうひとつの特徴は非常にノイズが少ないことだと思います。
IEMを使用してもボリュームあげてもノイズ感は感じられません。
よくこのアンプに合わせていたのは「Westone3」でした。
「ER-4S」もよいですが、中低域の気持ちよさやノリのよさは「Westone3」がダントツによかったです。
「HD-25」などのヘッドフォンはもちろんですが、IEMとも相性いいと思います。
IEMの性質上音が、ダイレクトに鼓膜に届くからかもしれませんね。
ただ、大電流を流していてもULTRASONEは鳴らしきれてないと思います。
ULTRASONEは経験上もっとも鳴らしにくいヘッドフォンです。
そういう意味では「Edition8」に期待しているわけですが・・・。
音は頭の中心に集められるので、立体的な空間は広いとはちょっと言いがたいですが、
音の広がりは十分で閉鎖的な感じはしませんので、非常に気持ちが良いです。
アップテンポな曲が一番聴いていて楽しいですが、
クラシックでもJAZZでも打ち込み系でもなんでも合います。
意外と曲を選びません。
ただこのアンプの一番の欠点は、やはりすべてのスイッチをONにした場合の
尋常ではない電池消費量でしょう。
これがこのアンプの評価を下げてしまっているようにも思えます。
9Vの400mAhの電池を使用していますが平均2~3時間あたりで電池が切れてしまいます。
電池がなくなり始めると「キュィーン」と鳴り始めるのでわかりやすいです、
初めて聴いたときはアンプが発振して壊れたのかと思いました^^;
しかし全てのスイッチをONにした状態の音質は非常によいもので
この音が洪水のように溢れる感覚は他にはありません。
この感覚がやめられなくて最近ではなかなか手放せない存在になってしまいました。
12Vあたりの外付けのバッテリーがあれば、もっと音が変わりそうですね。
パーツが時々そろわないそうなので、注文してもすぐ届かない場合があるそうですが
対応については非常に丁寧です。
日本語の注文サイトもできたので安心して買えると思います。
PHPAの代表的な「SR-71」や「SM4」などと比べると少しマイナーな
この「Portaphile V2^2」ですが、それらのアンプにも引けをとらないくらいのレベルをもっていると思います。
もっと評価されてもいいアンプだと感じました。
最近、move、imAmpに続くPHPAが欲しい
私には刺激的だなぁ(^_^;
濃い音が好きなので、好みにはまりそうですが、
電池の持ちが2時間..ハンパない..Σ(・□・;||
by yukky (2009-04-12 13:02)
かなり興味を引かれる1台なんですが、この持続時間がねえ・・・。
ウチからこれ聞きつつ中野とかアキバ行ったら帰りは使えないです(w
by しゃけ (2009-04-12 22:09)