2005年年明け早々日本を騒がせた朝日新聞の「NHK番組改変問題に関する虚偽報道問題」について、朝日新聞はジャーナリズムの要である立証責任・説明責任を放棄して法廷闘争に持ち込むことで有耶無耶にし問題の風化を図っています。人の記憶は色褪せるものですが、朝日新聞という新聞社が己の記事の立証責任も果たさず捏造・歪曲・偏向記事で火の無い所から煙を立たす嘘吐き新聞社であることを忘れないよう、再度ここで流れを分かり易くまとめておきます。この問題は様々な視点が複雑に絡み合っていますが、ここでは[朝日新聞が捏造記事をかいていた」という論点を暈さない為に、朝日新聞の虚偽報道という視点に絞って纏めてみます。
先ず、初めてこの事件について読む方にも便利なように、予備知識を最初にまとめて置きました。「そんなの分かってるから、飛ばして本論から読みたい」って方は→Jump!
=====================
[予備知識1]
従軍慰安婦問題と朝日新聞の関係について先ず理解しておく
●参考テキスト
「従軍慰安婦強制連行捏造報道」
「慰安婦「強制連行」はなかった」
=====================
[予備知識2]
「女性国際戦犯法廷」(以下「法廷」)がどんなものか理解しておく
●Wikiぺディア
「女性国際戦犯民衆法廷」
●主催団体「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(VAWW-NET JAPAN, バウネットジャパン)
代表者:松井やより(2002年に死去、その後西野瑠美子らが共同代表となる)
●法廷に対して批判的な記事
国際勢力を巻き込んだ謀略裁判劇「女性国際戦犯法廷」
=====================
[予備知識3]
2001年1月30日にNHK教育テレビ「ETV2001『問われる戦時性暴力』」を放送
「第一次NHK番組改変問題」勃発
番組企画から制作、放送における相関図:
●その1 ⇒番組企画から局内試写まで
●その2 ⇒局内試写後から現在
放送前から物議を醸したこの番組は市民団体や右翼からの猛抗議を受ける
● 抗議した側の記事⇒「NHK特番 糾弾される」
バウネットジャパンはNHKに対して、「法廷」取材時の約束と違った報道の仕方をされておりNHKが何らかの圧力に屈して番組を改変したとして朝日新聞本田雅和記者と共謀しキャンペーンを張る。また後日損害賠償裁判をNHK、NEP,DJに対して起す。
● 松井やよりの見解⇒「なぜNHKを提訴するのか?」
これをきっかけに「第一次NHK番組改変問題」勃発。
● 国民新聞⇒「偏向NHK、朝日新聞への抗議活動」に対する報復
● 国民新聞⇒松井やよりが代表を務めるバウネットと偏向NHKの密接な関係
2001年3月12日に朝日新聞本田雅和記者が改変問題についてNHKを非難する記事を書きバウネットを支援するも、その記事自体が「虚偽・捏造だ」と反論される:
● 「ETV2001「女性国際戦犯法廷」についての朝日新聞虚偽捏造記事を論破する」
また国会においても、2001年3月16日にNHK海老沢会長・松尾放送総局長(当時)を参考人として招致した総務委員会において民主党大出彰衆院議員がNHKの番組改変及び政治家からの圧力について質問。NHK側は番組の改変について「あくまでNHK内部の編集作業であり外部の圧力は全く無い。この件で政治家から呼び出されたことも無い」と答弁。これをもって「第一次NHK番組改変問題」は一応の結論に達し収束する:
● 第151回国会 総務委員会 第8号大出氏の質問部分
さらに、前述のバウネットがNHKなどに対して起した損害賠償請求裁判は2004年3月21日に第一審判決が出て、NHKの番組改変については「公平性や中立性といった多角的な立場から編集されており、放送局に保障された編集の自由の範囲内だ」という裁判所の見解が出される。バウネットジャパンは不服として控訴。現在も東京高裁で係争中
● 速報──NHK裁判第一審判決出る(バウネットジャパン支援者の見解)
● 提訴されたドキュメンタリージャパンの見解
=====================
=======以下、本論=========
=====================
朝日新聞がデッチ上げた第二次NHK番組改変問題
この問題は登場人物が多いのでまず相関図その1・その2を見て確認のこと。
[予備知識1-3]で書いた通り、2001年1月30日に放送されたNHK「ETV2001『問われる戦時性犯罪』」の番組改変問題は国会と裁判所において一応の結論が示され収束していたが、2005年1月12日に朝日新聞が朝刊1面に突然記事を出し「第二次NHK番組改変問題」が勃発、以下一連の流れをソース記事と関連エントリーで説明
↓↓↓ 朝日新聞の記事で始まった「第二次NHK番組改変問題」一連の流れ ↓↓↓
● 2005年1月12日
朝日新聞が「2001年1月29日に中川昭一・安倍晋三がNHK幹部を議員会館に呼び付け圧力を掛け番組内容を改変させた」と報道。一旦収束していた問題に「新事実」として政治家の圧力があるという論調で議論を再燃させる
⇒朝日新聞 1月12日:NHK番組に中川昭・安倍氏「内容偏り」 幹部呼び指摘
安倍氏は即座に朝日新聞に対して「NHK幹部と会ったが予算説明の為にNHK側からやってきたのであって、呼びつけたりはしていない」等と記事の間違いを指摘
⇒安倍氏1月12日:朝日新聞H17/1/12記事で「誤って」伝えられている事項
● 2005年1月13日
NHKの長井チーフプロデューサーが当時の担当デスクとしてNHKを内部告発した旨を会見。しかし会見内容は「信頼ある上司」からの伝聞で構成されており「新事実」の根拠となるような決定的な証言は無し
⇒嘘吐きは誰だ?!NHK問題の真相(報ステ安倍晋三発言全文)
NHK関根放送総局長が朝日新聞に対して反論、「中川氏と面会したのは2月2日」「NHKは安倍中川両氏に呼び出されたのではない」「政治的圧力は無かった」と朝日新聞の誤報を指摘。また同様の事を報道ステーションに生出演した安倍氏が述べる。
⇒NHK1月13日:関根放送総局長の見解(ミラー)
⇒嘘吐きは誰だ?!NHK問題の真相(報ステ安倍晋三発言全文)
● 2005年1月14日
NHKが朝日新聞社箱崎信一社長宛てに正式に抗議文提出。朝日新聞の1月12日付け記事に対して「NHKが中川氏と面会したのは2月2日」「予算説明の為にNHKから安倍氏・中川氏に対して面会を申し込んだもので呼びつけられた事実は無いし圧力も受けていない」「本件はあくまでNHKの『編集』の問題であり朝日新聞が『番組改変問題』と呼ぶのは不適切」と事実誤認や歪曲を指摘、抗議の上謝罪と訂正を求めた。
⇒NHK1月14日:朝日新聞社への抗議文(ミラー)
● 2005年1月18日
朝日新聞がNHKや安倍・中川両氏の抗議に対して朝刊紙面1ページを割いて釈明記事を掲載。1月12日の記事は「報道前に記者の取材に応じたNHK幹部や中川昭一、安倍晋三両衆院議員が述べた内容などを総合した結果だった」とし、NHK・安倍・中川が朝日の誤報/歪曲だと指摘した部分は「NHK幹部の一人」が朝日新聞の取材に対し答えたものと情報源を明らかにする。
⇒朝日新聞1月18日:NHK番組改変問題、本社の取材・報道の詳細
それに対しNHKは即日抗議文を朝日新聞に対し送付。1月18日の朝日新聞記事で言う「NHK幹部の一人」に確認をしたところ取材の内容と記事の内容が大きく違い、また取材方法に問題あったと指摘。14日付け抗議文とあわせて朝日新聞の誤報/歪曲を指摘し訂正記事を求める。
⇒NHK1月18日:朝日新聞社への抗議文(ミラー)
● 2005年1月19日
安倍氏は朝日新聞の1月18日の記事に対し「不十分極まりない取材」「取材の内容も明らかにされず説明が尽くされているとは到底思えない」「論点のすり替え」と指摘し非難
⇒安倍氏1月19日:「NHK番組改変本社の取材・報道」について
NHKが記者会見開催。朝日新聞の1月18日の記事で取材に応じた「NHK幹部の一人」である、NHK松尾武元放送総局長も同席。松尾氏本人が朝日新聞の取材時に話したことと記事がまったく違うと証言。ここで朝日新聞の1月12日と18日の記事の信頼性が根底から覆された。
⇒NHK1月19日:「ETV2001」を巡る報道に関する記者会見要旨(ミラー)
● 2005年1月20日
朝日新聞はNHK松尾元放送総局長の記者会見を受けて、新聞紙上にて反論。しかしそれは全く根拠を示さず「朝日新聞社は2人の記者が松尾武氏に会い、克明に取材した結果を正確に報じました」と自社の報道の正しさだけを主張するお粗末なものだった。また同じ紙面において「松尾氏が発言翻す」という記事を掲載。なんの具体的根拠も示していないのに「報道に根拠は有る」と強弁「朝日新聞の記事が正しく、松尾氏が取材時の発言を翻した」との一方的見解を主張。
⇒朝日新聞1月20日:番組改変問題 NHKの会見に対する朝日新聞社の反論
⇒朝日新聞1月20日:NHK元総局長、発言翻す 朝日新聞抗議「報道に根拠」
● 2005年1月21日
朝日新聞がNHKの抗議に対し謝罪や訂正はおろか、明確な根拠を示した反論も出さず、論点の摩り替えに終始しているのでNHKは公開質問状を提出。NHKは朝日新聞を「内容の真偽については一切言及せず、関係者が証言したことを正確に報じたと繰り返すだけで、責任逃れをしようとしている」「御社の記者が取材した関係者も御社記事に掲載された証言内容を明確に否定し、さらに御社記者の取材方法を強く批判」していると再度強く朝日新聞を非難。記者会見方式で公開質問に答えるよう要求。また質問内容には、松尾元放送総局長に取材した朝日新聞記者が、1月12日の記事掲載後の1月18日に「NHKにはもう話してしまいましたか」「どこかでひそかに会えませんか」「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「摺り合わせができるでしょうから」と取引することを提案したと暴露した。
⇒NHK1月21日:朝日新聞社への公開質問状(ミラー)
一方、朝日新聞社は記者会見を行い「具体的な取材を元に正確な報道を続けてきたがNHKは繰り返し松尾会見を基にした朝日新聞の名誉を傷つける虚偽の報道を続けている」とNHKに対し逆切れ。「正確な報道を続けてきた」事についての具体的な根拠は一切示さずにNHKに対し通告書を出し名誉毀損で提訴する事をちらつかせる。また、朝日記者が記事掲載後にNHK松尾元放送局長に「すり合わせしませんか」などと取引を持ちかけたことは「取材プロセスの問題」「法廷で争う可能性があるので現時点ではコメントを控える」として答えず。
記事ソース付き関連エントリー:
⇒朝日新聞がNHKを提訴?反論記者会見テキスト有り
⇒お笑い!朝日新聞のNHKへの通告書完全突っ込み!
● 2005年1月26日
朝日新聞が安倍氏が「記事の確実な資料と根拠を明らかにするよう」求めていた事に対し回答書を出す。が、その内容は安倍氏の求める記事の確実な資料・根拠は一切含まれておらず「安倍氏が取材時に否定しなかった」とか、全ての当事者が否定しているにも関らず「(安倍氏の公平公正にお願いしますという発言は)NHK側にとって圧力と感じるものだったことを、関係者からの取材結果を総合して報じた。」という支離滅裂な言葉が踊る空虚なものだった。
またそれを報じた1月28日の朝日新聞の記事の最後には、1月12日の記事を「NHKと政治家の距離の問題を問いかけたものだ。」と釈明し、当初「圧力が有った」と断定していた論調を変化させ言い逃れの余地を作ることに余念が無い。
記事ソース付き関連エントリー:
⇒朝日新聞、安倍氏へ支離滅裂な回答
● 2005年1月27日
衆議院予算委員会で中川氏が1月12日付け朝日新聞の記事を再度否定。具体的に「議員会館の面会証」等の証拠を挙げ1月29日にNHKと面会したという記事が誤報だったことを証言。しかし誤報した張本人の朝日新聞はまるで他人事のような記事でこの事実を伝えるのみ。一向に謝罪なり具体的な反論をする気配も無し。
⇒「政治的圧力はかけていない」 番組改変問題で中川氏(ミラー)
● 2005年1月28日
安倍晋三氏は1月26日に出された朝日新聞の安倍氏への回答書について「なんら新しい根拠や証拠を示していない。朝日新聞は『事実関係を徹底的に検証すべきだ』と以前社説に書いたが、それはまさに朝日新聞社に対して求められている」として、再度1月12日の報道の具体的な根拠を示すよう4度目の通告書を朝日新聞に出した。また同日、朝日新聞は中川氏に対しても回答書を提出、内容は安倍氏に出した回答書同様「取材方法は正しかった」という弁解のみで、明らかな誤報であった「中川氏が1月29日にNHKと会った」という報道内容について全く謝罪する姿勢無し。
⇒安倍氏 朝日に4回目の通知書(ミラー)
⇒「取材結果正確に報道」 経産相側にNHK問題で回答書(ミラー)
● 2005年1月31日
1月28日の安倍氏から4度目の通告書に対し朝日新聞から3回目の回答書送付。「これまで答えているとおり、記者の取材について問題はないと考えている」等と相変わらず具体的根拠を示さない反論にもならない反論を繰り返す。これに業を煮やした安倍氏が即日5回目の通告書を朝日新聞に出し「NHKの幹部や安倍氏本人に対する取材の過程で無断で録音した事実があるのかどうかなどの説明」を求めた。
記事ソース付き関連エントリー
⇒朝日答弁-この虚しさはいつまで
● 2005年2月1日
1月21日に朝日新聞からの通告書で10日以内に誠意ある回答が無ければ法的措置を取る」と言われていたNHKは「「政治的圧力による番組の改変はなく、(朝日の)記事は事実と異なる。自ら事実関係を解明し、視聴者への説明責任を果たす」と徹底抗戦の構えを示す。朝日新聞は「NHK側の回答を精査した上で今後の対応を検討する」と反応。
⇒NHK 2月1日朝日新聞社への回答書(ミラー)
● 2005年2月3日
安倍氏の5回目の通告書に対し、朝日新聞は4回目の回答書で「取材方法や経過にかかわる点については、お答えいたしかねます」と答える。更に安倍氏がテレビや講演で「朝日の記者が5分間インターホンを鳴らし続けた」「家内を脅した」と嘘を言っている「今後の発言は留意するように」と逆にj指摘。しかし過去の安倍発言には「家内を脅した」という表現は見当たらない。
ソース付き関連エントリー
⇒朝日新聞は本田雅和に先ず摺り合せを持ちかけたかどうか聞け!
⇒2月3日朝日新聞「本社、安倍氏へ4通目の回答書 番組改変問題」(ミラー)
● 2005年2月5日
朝日新聞の4回目の回答書に対し安倍氏が6回目の通知書で「どのような証言や証拠について、どのような総合的判断をしたのか明らかにしてほしい」と逃げ回る朝日新聞に対し具体的な説明を再度求めた。
⇒安倍氏 朝日に6回目の通知書(ミラー)
● 2005年2月7日
朝日新聞から安倍氏に5回目の回答書。相変わらず「3日付の回答書でお答えした通り」と何の回答にもなっていない回答を繰り返すのみ。とうとう自社のサイトで掲載もせず逃げの体制。
⇒朝日新聞社が安倍氏にまた回答書、番組改変問題で(ミラー)
● 2005年2月09日
自民党の「朝日新聞報道に関する調査チーム」は安倍晋三幹事長代理と中川経済産業相がNHKに政治圧力をかけたとする朝日新聞の記事について「朝日新聞は虚偽報道を率直に認め、責任ある公の報道機関として国民に釈明すべきだ」とする見解をまとめた。以後、自民党調査チームは朝日新聞と何度かやり取りを行ったが朝日新聞の態度は一向に改まらず、「取材方法に問題は無い」「記事は根拠がある」の一点張り。
● 2005年2月17日
NHKが1月21日に出した朝日新聞への公開質問状に、やっと朝日新聞側が回答を出す。記事内容の真偽については相変わらず具体的な根拠を示さなかったが、本田記者が記事掲載後にNHK松尾氏に「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「摺り合わせができるでしょうから」などと取引を持ちかけたことについてはこれを認め、そのような行動に出た理由を「松尾氏が証言内容と記事が違うと感じたのだとすれば、具体的にどの部分なのか確認しようとした」「この電話の時点では元放送総局長の証言内容を匿名で報じており、元放送総局長自身が記者会見をして証言を翻す前だったことから、相手がNHKとの関係で窮地に陥ることを防ごうとした」と回答。
また自民党調査チームはこの問題について公開討論会開催を予定。朝日新聞に対して「一方の当事者の主張を聞かずに議論を行うのは誠に不公平で、担当記者からの意見聴取は不可欠だ」として本田雅和記者の参加を要請した。
ソース付き関連エントリー
⇒朝日新聞が絶対に訂正記事を書かなければならない訳
● 2005年2月28日
自民党は朝日新聞に対して書面にて、朝日新聞社内の「報道と人権委員会」で報道内容の調査検証を行ったかどうかなどを明らかにし、1月12日の記事のWEB版のタイトルが変更されている事について説明を要求した。
関連エントリー
⇒朝日新聞は自社の「記事改変問題」をどう説明するか?
● 2005年3月2日
朝日新聞は自民党が主催する公開討論会に担当記者らの出席を要請していることについて文書で回答し、「紙面並びに回答書で可能な限り説明しており、出席は遠慮する」と説明責任も果たしていないのにあたかも説明済みのような舐めた言い訳と共に出席拒否を伝えた。また2月28日に指摘されたWEB掲載記事の見出し改変については「媒体の特性によって異なる見出しが付けられるのは通常のことだ」と開き直り。
ソース付き関連エントリー
⇒朝日新聞、自民党の出席要請を「遠慮」
● 2005年4月18日
そもそもの問題となったNHK教育テレビ「ETV2001『問われる戦時性暴力』」の製作会社に当時在籍し、実際の番組変更作業にも関与しその後の裁判の当事者にもなっている坂上香氏(当時ドキュメンタリージャパン社員)が4月17日札幌にて行われた講演会で「政治家の介入があったとされる前から、NHK幹部による改変の指示があった」とした上で、「放映予定より四分も削られた」と証言、1月12日に朝日新聞が報じた「中川・安倍両氏がNHKに圧力を掛け、NHKはその後番組内容を変えて放送していた」という記事は完全な虚報であった事が製作サイドからも証明された。今までの朝日新聞のNHKや安倍・中川両氏に対する発言全ての信頼性が全く無いことも同様に証明された。
ソース付き関連エントリー
⇒朝日vsNHK問題 遂に朝日新聞の虚偽報道が確定
これにて完全に勝負あったと断定できます。
今後朝日新聞から明確な釈明・謝罪があった場合は追記しますが、それが無い場合は1月17日の記事は安倍・中川両氏を陥れる為に悪意を持って朝日新聞が垂れ流した虚報だったと言えるでしょう。
ちなみに、坂上氏の証言があるまで当サイトでは「朝日新聞の記事が捏造記事とする理由」として以下のような推論を立てていました:
======
↓↓↓ 朝日新聞の記事が捏造記事とする理由 ↓↓↓
今までの流れを長々と書いたが、コトの本質は実にシンプルだ。
朝日新聞が「NHK幹部の一人」の取材を元に記事を書いてNHK等を告発した
NHKがそれは誤報だと指摘、その根拠として「NHK幹部の一人」である松尾氏が「そんなことは言っていない」と朝日新聞の記事内容を完全に否定。
だから現時点では朝日新聞はNHKの主張を根拠をもって覆しておらず「朝日新聞の1月12日の記事は捏造記事だった」と断定せざるを得ない。
もし朝日新聞が「自分の記事が誤報でも捏造でもなく正しい記事だ」とするならばNHK松尾氏が本当にそう言ったという事を「明確な根拠」を提示して覆す必要がある。そもそも朝日新聞がNHKらを告発する為に書いた記事なので、立証責任は朝日新聞の側にある。それが出来ない限り「朝日新聞の1月12日の記事は捏造記事だった」という事が結論であることは揺るがない。
======
そしてこの推論が正しかったと証明された今、朝日新聞に要求する事は
朝日新聞は今後一切『説明責任』という言葉を使って政治家・企業・官僚等を批判するな!
朝日新聞は係争(準備)中だからと説明責任・立証責任を放棄するのなら、係争が白黒ハッキリするまで一切の報道活動を行うな!
朝日新聞は捏造記事の責任を取って記事を書いた本田雅和社会部副部長を解雇し、箱島信一前社長は速やかに新聞協会会長を退任しろ!
その3つ。
● 2005年7月13日
産経新聞が社説「朝日NHK問題 『頬かむり』は許されない」(ミラー)にて朝日新聞の論点ズラしを厳しく指摘。
● 2005年7月19日
そろそろホトボリも覚めたかと思っている朝日新聞が安倍晋三氏に対して「検証記事」の為に再取材を要請。一方、自民党は取材の条件として担当記者らが同党主催の公開討論会に出席し報道内容について釈明するよう逆提案。
ソースつき関連エントリー
⇒朝日新聞の辞書に『コンプライアンス』の文字は無い
● 2005年7月20日
バウネットジャパンがNHKに対して行っている損害賠償訴訟の高裁審理第五回口頭弁論にてNHKが編集過程を含む事実関係の詳細を陳述、公開。
⇒「ETV2001~シリーズ戦争をどう裁くか~第2回 問われる戦時性暴力」の編集過程を含めた事実関係の詳細について(⇒ミラー)
● 2005年7月25日
朝日新聞が大々的な特集を組んでNHK番組改変問題に関する報道に関する検証記事にて、争点となっていた(1)中川氏が放送前日にNHK幹部に会った(2)中川、安倍両氏がNHK幹部を呼んだ、という2点につき虚報だった事を認める。しかし、反省の色は無く、「問うたのはNHKと政治の距離」などと既に産経新聞に突っ込まれているような論点ズラしに終始。とことん自浄能力のない事を露呈。
記事ソース付き関連エントリー:
⇒朝日新聞が虚偽報道を認めました、でも反省の色無し
⇒デジタルディバイドを欺く、朝日新聞の卑劣な印象操作
● 2005年7月26日
7月25日の朝日新聞の検証記事をうけて、読売・毎日・産経各紙が社説やコラムで朝日新聞を批判。
読売新聞 [NHK特番問題]「説得力に乏しい朝日の『検証』」
毎日新聞 朝日VSNHK メディアには謙虚さが必要だ
産経新聞 記者がたこつぼに入ったまま出てこない検証記事
日経新聞 社説 説得力欠く朝日新聞の「総括」(7/31掲載)
● 2005年8月25日
朝日新聞が社内取材資料が漏洩したことを認め安倍・中川・NHKに対して謝罪するも、「評価に値しない」と謝罪拒否される。
⇒朝日新聞:NHK巡る本社資料「流出」と結論 3氏におわび
⇒NHK:朝日新聞の社内資料流出問題について(ミラー)
記事ソース付き関連エントリー:
⇒朝日新聞は虚偽報道と情報漏洩にちゃんと向き合え
● 2005年9月30日
朝日新聞が委託した「NHK報道」委員会による審議が終わり見解が出されたが、それは手前味噌なもので、朝日新聞側の結論も「記事には不確実な情報が含まれているが、訂正はしない」との滅茶苦茶矛盾したもの。これを受けて被害にあったNHK・安倍氏は朝日新聞の姿勢を非難するコメントを出す。また朝日新聞以外の全国主要紙4紙(毎日・読売・産経・日経)は朝日の態度を辛らつに批判する社説を発表した。
記事ソース付き関連エントリー:
⇒朝日新聞がNHKに関する虚報を誤魔化そうと必死です
=======↓初心者向け本件のマトメ↓===========
朝日新聞がデッチ上げた「第二次NHK番組改変問題」まとめ
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000445.html
===============================
[参考]
朝日新聞虚偽報道問題関連エントリー一覧
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/cat_aeueeoeoiaeae.html
NHK<朝日新聞報道問題>
http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/news/
朝日新聞<NHK問題 >
http://www.asahi.com/special/nhk/
愛・蔵太氏による「朝日新聞対NHK・記事疑惑関連のテキスト一覧」
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/200201
===============================
[更新履歴]
2005年1月25日:初稿
2005年1月28日:朝日新聞から安倍氏への回答及び安倍氏の再通知、中川氏国会答弁追記
2005年1月31日:朝日新聞から中川氏への回答書追記
2005年2月1日:朝日新聞と安倍氏の3回目の回答書・5回目の通知書、及びNHKの朝日への回答追記
2005年2月2日:相関図1・2を更新
2005年2月5日:朝日新聞の安倍氏への4回目の回答書追記
2005年2月6日:安倍氏の朝日新聞への6回目の通知書追記
2005年2月17日:自民党調査チームの見解、朝日新聞のNHK公開質問状への回答等を追記
2005年3月3日:自民党の朝日新聞への見出し改変についての説明要求と、その回答を追記
2005年4月18日:朝日新聞の虚報を証明付ける坂上香氏の発言を追記
2005年4月20日:珊瑚記念日にNHKが朝日に突っ込み(ミラー)。朝日またはぐらかす(ミラー)。
2005年7月20日:朝日新聞、安倍氏へ再取材申し入れ。自民党逆に朝日新聞の公開討論出席を再要請。
2005年7月22日:NHKが公開した編集過程を含む事実関係の詳細を追記
2005年7月25日:朝日新聞が「検証記事」と称して自らの虚偽報道を認めた事を追記
2005年7月26日:読売・毎日・産経の朝日新聞批判記事を追記
2005年8月25日:朝日新聞が情報漏洩を認めたことについて追記
2005年10月2日:朝日新聞が「NHK報道」委員会の見解を受けて記者会見
===============================
(image from 「朝日新聞を購読しましょう」)