Badger's Parting Gifts(邦訳:わすれられないおくりもの) [私の本棚]
いつもお越しいただき、ありがとうございます。
自分らしく毎日を楽しんで生きていますか?
いまから3〜4年前、この絵本と出会いました。
旭川の西武にある三省堂書店で見つけたように記憶しています。
立ち読みで感動して、ちょっと興奮して買って帰って来たように思います(私の仕事がら特に)。
死というものがテーマの絵本で、味わい深い内容です。
当時3歳とか4歳だった娘に何度も読んで聞かせましたが、最初に読んだ時は死というものがピンと来ていなかったようですが、表情から衝撃を受けているように思いました。それ以後、娘はなにか学びたいことがこの絵本にあるようで、何度も何度も読んでと言われました。いまは2歳になる長男も7歳の娘と一緒に、ふたりが私の両側にぴったりくっついて座り、この魅力的な絵本の世界を楽しんでいます。
本当に幸せ。この絵本との出会いに感謝です。
【あらすじ】
年老いたアナグマは、自分の死期を悟ります。
仲間の動物たちに、どうか悲しまないようにと手紙を残して、静かに旅立ちます。
アナグマがいつものように家から出てこないことで仲間たちはアナグマの死に気づきます。そして、みな悲しみに暮れます。
そんな日々が続く中、動物たちは会うたびにアナグマがみんなに教えてくれた様々なコトやモノについて語り合います。
スケートの達人のカエルは最初にアナグマから手ほどきを受けたのを思い出します。
町一番の料理の達人、ウサギは若い頃アナグマと一緒に料理をして色々なことを覚えました。
華麗なファッションで人目を引くキツネは、アナグマにネクタイの結びかたを教えてもらったことを披露します。
誰一人としてアナグマからの贈り物がなかったものはいないようでした。そしてみな、アナグマは死んでも自分たちのなかにいつもいることに気づいたのです。
最後にモグラがいつもアナグマと遊んだ丘に立ち、「Good Bye, Badger」と言うシーンは、動物たちがアナグマの死を受け入れることができたことの象徴として忘れられません。
絵本が手元にない状態で書いていますので(オイオイ)、若干の勘違いはあるかも知れません。
でも、何度も何度も娘にせがまれて読んだので、ソラでかなり思い出せるほどです。
私のお気に入りの絵本です。
邦訳も出ていますが原作の味わいには及ばないと思います。
子供に死について語るにふさわしいものであるばかりでなく、大人にとっても十分に観賞の価値がありますし、死や人生の意味を知ることが出来る一冊です。邦訳では子供向けな言葉に訳されってしまっていて、なにか残念な気がしてしまいます。
できれば、英語で読んでみてください。ありがとうございました。
菊地一也
スーザンさんの作品ですね~私は小川さんが訳し絵本を持っています
英語はさっぱりなので・・・・
しかし、絵本は好きで200冊以上・・
マーガレット・ワイズ・ブラウンさんが一番好きです。
子どもには待たなければならないことがどんなに多いことでしょう。…たいていの子どもは気がつかないことですが、子どもたちは、待っている間に、日に日に成長し、ときが満ちるころには、願ったものを与えられるにふさわしい自分に育っているものなのです・・・すぐに与えるのではなく、人には、ふさわしい瞬間が必ずある・・・とあとがきに書かれています。
今は小学3年生なので、絵本はあまり見てくれませんが、大人になってからも読みたくなる素敵な絵本を探し続けています^^
by 白めだか (2009-01-16 13:01)
ありがとうございます!
マーガレット・ワイズ・ブラウン!うちにも2冊はあります。
いずれも日本語訳で。
『おやすみなさいおつきさま』と『まんげつのよるまでまちなさい』のふたつです。
人にはふさわしい瞬間があるかぁ。果して2歳の息子に『Badger's Parting Gifts』はふさわしかったかなぁ?どうだったかなぁ?
by 菊地一也 (2009-01-16 21:19)