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iBasso D1レビュー (DAC編):趣味空間:So-netブログ
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iBasso D1レビュー (DAC編) [iBasso D1]

さて、遅くなりましたが
今回はDACとしてのD1のレビューをしたいと思います。

※今回は長文です。

まず最初は好例の中身の晒しから。

バッテリーの上の白いのは塗りものです。

そして裏面

正直ここまで集積率が高いと思いませんでした・・・。
これで本当に3万円を切るのかと思うとすごいものがありますね。

ちょっと分かりにくいですが、
これがDACチップのCS4398です。

ちなみに出力のオペアンプはAD823です。
新しいD1のバージョンではオペアンプが違うようですね。

DACを駆動するためのオペアンプLT6234。

おそらくIV変換用のオペアンプだと思われるNE5532Pが2つ。

私はまだまだ中身を見ても分からないことが多いので、
今回は「Cross Over」のAirさんに
写真を拝見してもらって色々ご指導していただきました。
ありがとうございます_(._.)_

ただ、あまりに細かすぎて目で追うのが大変でしたので、
もしかしたら間違ってるかもしれません。
もし気づいた方がいらしたらご指摘のほうよろしくお願いします。

さて仕様面から見てみます。
D1の大きさですが、結構大きいです。
LaRocco PRIIよりも大きいです。重さはPRIIの方が重いんですが・・・。

背面は

入力はCOAXIAL、OPTICAL、USBとあります。
据え置きとして使うことも想定しているようです。

充電するとLEDが赤く光り、
充電が完了すると緑になります。

見た目のクオリティとしてはかなりいい感じですね。
最初から茶色のカバーがついてきてるので、傷もつきにくいです。

しかしD1をDACとして使う場合、見た目大きさ云々よりも
この重量を持ち運びできるかどうかにかかっていると思いますw

そして起動するまでがやっかいです。
D1は電源を入れるとまずInput、Ouputに
何が刺さっているかを検出しにいくようです。
つまり他の機器の電源を入れないと認識でないので、
D1の電源は最後にいれないと正しく動きません。

私の場合、まずiHP-140の電源をいれて選曲しておきます。
次にポータブルヘッドフォンアンプの電源を入れて
D1の電源を入れます。そしてアンプのボリュームを調整して・・・
っと移動しながらだと結構辛いですね。
これはもう仕方がないことだとは思いますが、
こうして使うとなると使い勝手はかなり大変です。

今回のレビューはD1のDACとしてのレビューです。
D1のアンプの音質面はまた別の機会に取り上げたいと思います。

レビューの構成としてはこうなります。
iHP-140>iBasso D1>ポータブルヘッドフォンアンプ(以下PHPA)

さてDACとしてのD1ですが、
正直ここまでの音がポータブルで出せるのかと感動すら覚えました。
ポータブルの世界もここまでくると侮れません。

iPod>PHPAの構成と比較することはちょっとずるいといえばずるいんですが、
まず空間の広がりが段違いと言えます。
iPod>PHPA(私のは改造してますが)も十分レベルが高いのですが
改めて聴くとやはりiPodは曇っていて、
もやっとした印象を受けます。
しかしこれはこの構成で聴いてみて初めて気づいたことです。

今までは頭の中の狭い空間で鳴っていたんだなぁというのが
この構成で聴いてまず思いました。
この空間の広がり方は頭の中にミニチュアのコンサートホールが
広がっているような感じです。

そして透明感がすさまじいのです。
音の傾向としては冷たく感じられました。

音の輪郭も鮮明で、絵で言うなら迷い線がまったくなく、
綺麗でシャープな一本の線で表現しているのです。
音のサ行が痛いということはないのですが、
あまりに空間が澄んでいて音が鳴るので、
人によっては聴き疲れしてしまうかもしれません。

弦楽器の響きもすごく、
弦ひとつひとつの震えまで見えるのではないかと錯覚します。
そのくらい音の細部が見えるのです。

よく曲を聴いていてピアノのフットペダルの「コツ」っといった音は
聴いたことはあるのですが、
ピアノの中にあるハンマーが「ック」っと落ちる音が
はっきりと聴こえたときには正直鳥肌が立ちました。

そして背景の静けさがとにかくすごく、
まったく雑音のない世界が広がっています。



音色はアンプによって左右されますが
D1をDACとして使うとことで、
どのPHPAを使っても音色はアンプそのままに
上記のような同じ音の傾向を感じます。

ポータブルDACひとつあるだけで、
今までのPHPAをまた聴いて楽しめるのは嬉しいですね。
例えば空間の狭いアンプを使っても
その空間が広がるので、色々組み合わせるとおもしろいのです。

例えばLarocco PRIIを使ったときは
以前レビューでは駆動力のあるアンプで透明感があまりないと表現しましたが、
この構成だとパワフルな音にも関わらず、
空間が広く透明度が高いという面白い現象が起きます。
もしこの構成で聴いていたら、PRIIをくぐもった音とは評価しなかったと思います。




とにかく音の空間定位がすばらしいの一言です。
やはりこれもDACの力でしょうか、
定位が良くなくて、空間を広く感じなかった曲も
「この曲こんなに録音よかったっけ?」と思わせるほどでした。

今までのPHPAを再評価できることと、
また今まで聴いていた曲を
また違う音として聴きなおせるという楽しさが魅力的です。

ヘッドフォンは色々試しましたがHD25-1と相性がよく、
HD25-1ってこんなにこもらない音だっけ?と思うくらい
澄んだ音がするのですが、
ULTRASONEのヘッドフォンを使うとちょっとつまった感じを受けました。
ULTRASONEはもしかしたら鳴らしにくいのかもしれません。


ちなみに「気ままにheadphone」のARKさんから同じDACチップを使っている
「Headroom MicroDAC」を改めて聴かせてもらいましたがやはり音は違いました。

パッと聴きの感想ですが、
MicroDACはパワフルに聴かせ、D1はやはり透明度が強い印象を受けます。
もしかしたら使い分けできるかも・・・ううむ。

DAC違いで色々楽しめそうですが、
まだまだポータブルDACは種類が少なく選択肢がありません。
これから先も増えてくれれば楽しみですが、
そもそも光出力があるプレイヤーがあまりないのも現実ですね。



なかなか人にはすすめられない環境ではありますが、
この構成にしてしまうと、
もう元には戻れない魅力があるのも事実です。
バッグは重いですけど(;´д⊂)

長くなりましたが最後に、iBassoでは今D2を開発しているようで、
来年の1月ごろには登場するかもしれません。
今度はUSBのみのように見えますが・・・いかに。

iBasso
http://www.ibasso.com/


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コメント 13

YOU

何よりも、安いですね。はい
by YOU (2007-11-16 19:31) 

KZY

私のD1にはLT6234ではなくAD8616が付いてます。
んんん?すでに仕様が違う???
by KZY (2007-11-16 19:42) 

moonrabbit

輪郭があそこまではっきりするとは思いませんでした。
少しキツイかな?と思うところもありましたが、
ハイエンド+E9を聞いた後では、多少のきつさは快感です。 <ぉぃ
分離も良かったですね。(^^
by moonrabbit (2007-11-16 21:37) 

stylustip

800gをどう評価するかが、ポイントですね。

PCM-D1との相性が気になるところです。
関西で試聴できたらいいのですが。
by stylustip (2007-11-17 09:08) 

クローバー

3万円切ると聞いて安っ!と思ってしまった自分に恐怖を感じます(汗)
集積率すごすぎ!(苦笑)いい仕事してますね~♪

DACでこんなに変わるって事は、
やっぱりデジタルをアナログに変換するのは難しいんですね。
いまだに銀塩カメラみたいなアナログが支持されるのも納得がいきます。
by クローバー (2007-11-18 13:57) 

ARK

レビューお疲れ様です。
D1とMicroDACは傾向が結構違って本当に面白いなと思いました。
D1の分離感や透明感(見通しの良さ)は魅力的ですね。
by ARK (2007-11-18 14:47) 

Chris

YOUさん>
コメントありがとうございます!
確かに安いことはいいことですw
by Chris (2007-11-20 00:02) 

Chris

KZYさん>
コメントありがとうございます!
なんかちょこちょこ変えてるような感じですね。
塗り物があったりなかったり。電池の色も違いましたねw
by Chris (2007-11-20 00:13) 

Chris

moonrabbitさん>
コメント&ナイスありがとうございます!
確かに痛いかなと思うこともありますが、
最近はそれがむしろ気持ちよく・・・w
by Chris (2007-11-20 00:13) 

Chris

stylustipさん>
コメントありがとうございます!
PHPAはなかなか試聴する機会は少ないですよね。
新発売の商品なんてもう一か八かでしかないのです(´_ゝ`)
by Chris (2007-11-20 00:13) 

Chris

クローバーさん>
コメント&ナイスありがとうございます!
アナログはアナログのよさがあり、
デジタルはデジタルのよさがあるように思えます。

DACの音の違いはDACチップの性能が結構ありますが、
他にも色々要因があったりしますね。
実際にHeadroomのMicroDACは同じチップでも
結構音が違ったりするので・・・。
これだから奥深く面白い世界なのです。
by Chris (2007-11-20 00:13) 

Chris

ARKさん>
コメントありがとうございます!
私自信はMicroDACよりD1の方が好みでした。
でもMicroDACも捨てがたい・・・うーむ。
by Chris (2007-11-20 00:14) 

Chris

spinさん>
ナイスありがとうございます!
by Chris (2007-11-20 00:14) 

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