NHKは1月20日のニュース7で朝日新聞の捏造記事問題を報道する際、画面端のテロップに「朝日新聞虚偽報道問題」と流していた。これに朝日新聞が何故か逆切れ
NHKの番組改変問題に関する一連の報道について、NHKが20日夜7時からのニュース番組で「朝日新聞虚偽報道問題」とのテロップを表示して放送したことについて、朝日新聞は同日、「本社の名誉を著しく棄損するもの」として厳重な抗議を申し入れた。
抗議書は「これまで本社は報道に根拠があることを示してきた」にもかかわらず、NHKが「事実に反する一方的なレッテル張り」を続けていると指摘し、早急な訂正に加えて、今後、このような表記をしないことを強く申し入れた。
これに対し、NHKは本社の抗議の後、同夜10時からのニュースで、テロップから「虚偽」の文言を削った。
(asahi.com 01/21 00:59)
NHKはこの抗議を受けて、その後ニュース10ではテロップを「朝日新聞虚偽報道問題」から「朝日新聞記事問題」に変えて報道していた。
これに対し、「NHKは朝日新聞の法的措置を恐れるのは疚しいからだろう」なんて瀕死状態だった脳味噌お花畑な朝日新聞応援団の方々が息を吹き返して狂喜乱舞してるようだが、オレはこのNHKの態度は全く持って正しいと思う。
NHKが朝日新聞に対して抗議会見を行う時は、あくまで彼らは取材対象だ。だからその場で怒りを露にして「朝日新聞の記事は捏造と言っても差し支えない」と断じるのは当然の事。
しかしこの問題を公共の電波を通じて報道する時は、NHKは放送法の精神に則って「中立公正」な立場で報道するのが放送局としての当然の使命なので、一方の意見に片寄りすぎず、公正公平に「朝日新聞虚偽報道問題」を「朝日新聞記事問題」と称するのは実にフェアだし、主張が首尾一貫していると言える。
ま、ニュース7ではついつい熱くなっちゃって「虚偽報道」なんて辛辣な言葉を使ったが、ちょっと朝日新聞から突付かれて「ん?まてよ、確かにNHKとして係争中の問題を断定的に報じるのは拙いかも」と反省したんだろ。朝日新聞なんかよりよっぽど社内チェック機能が働いてるよ。同様の事が渦中の番組「問われる戦時性犯罪」でも起きたんだろうなと想像できる(まぁ出来ることなら外部からの抗議を受ける前に働くチェック機能ならもっと良いんだが)。
一方の朝日新聞は、表現の自由がどうのと言う割には自分に不都合な週刊新潮の広告は「検閲」して掲載拒否し、NHKのニュースのテロップが「偏向している」と「干渉」し「法的措置も辞さない」と「圧力」をかけ「改変」させる。で自分の新聞に鼻高々と「本社抗議後削る」だって、馬鹿じゃねえの?そんな奴が偉そうに「政治と放送の距離が」とか「公平公正にと言うだけで圧力になる」なんて人を糾弾してること自体お笑い種だっつーの。
しかも巧妙に記事中の「(朝日新聞のNHKに対する)抗議書には『これまで本社は報道に根拠があることを示してきた』」とか強調してまた「嘘」を吐いている。嘘も100回言ってると本当になるとでも朝日新聞は思っているのだろうか。
朝日新聞はNHKの反論について何一つ「根拠」を示していない。これ結論。そして朝日新聞がやろうとしているのはNHKが言うとおり
「朝日新聞社は、新たな事実が出てきても、従来の記事を焼き直したり、論点をすり替えたりするだけで、具体的根拠を示しておらず、反論になっていない」by NHK
これに尽きる。
昨日の報道ステーションやら今朝の毎日新聞の社説やらでも、朝日シンパの左巻き連中はこの問題を「朝日新聞の記事の問題に摩り替えている」だとか「水掛け論」にしたがっているようだが、これは全くの間違い。
以前のエントリーでも書いたが、2001年3月16日にNHK海老沢会長や松尾放送総局長(当時)を国会に参考人として呼んでNHK番組改変問題自体は問いただされ、解決済みの問題(
議事録)。
それを「政治と放送の距離」だとか「圧力があったかどうか」という観点で再度ここで蒸し返すのなら、告発者は新事実や証拠を提示し過去の松尾証言などが嘘だったと言う事を立証する責任がある。
朝日新聞=本田雅和社会部副部長は告発記事を書いたが、その全てが取材を受けた当事者から否定され、再度問題化することに失敗している。それをスルーして一生懸命話を朝日新聞の記事捏造問題から逸らして、「政治家の圧力」とか「NHKの体質」とか言ってる奴は馬鹿か悪意を持って人を陥れようとしてるだけだと断言しよう。
これは「朝日新聞虚偽報道問題」。「NHK番組改変問題」とテロップをつけてニュースを流すのは根本的に間違っている。最初に告発した朝日新聞の立証責任を曖昧にして次の話題に進むな。
朝日新聞が一生懸命NHKに対する抗議文で「取材には根拠がある」と力説しているが、朝日新聞は「根拠」の意味を知っているのだろうか?
根拠:判断・推論などを成り立たせるよりどころ。行動などの正当性を支える事実。
(三省堂提供「大辞林 第二版」よ)
朝日新聞「NHKの松尾は●●と言った」
松尾「いや私は●●なんて言ってない、××と言った。」
朝日新聞「松尾は俺が取材した時に●●と言った、だから松尾は●●と言った。」
NHK「具体的な根拠が示されていない」
朝日新聞「取材には根拠がある」
ってキチガイだぜ。ここでも朝日新聞は「松尾氏が取材時にそう言った」という事を証明する立証責任を放棄している。また、朝日新聞はNHKから「1月12日の記事は歪曲だから謝罪と訂正を求める」と抗議されていたことに対して
(前略)さらに、朝日側の報道をめぐりNHKが2度にわたって文書で要求している訂正に対し「謝罪要求や訂正記事の要求は理由がないと考える」とする回答書をNHKに送付した。
(共同通信) - 1月20日23時18分更新
と最終的な回答を出したが、これもキチガイっぽい
NHK「朝日の記事は歪曲だ!謝れ!」
朝日新聞「NHKの幹部を取材して書いた記事だ!文句あっか!」
NHK「そのNHKの幹部を連れてきた。松尾、お前そんな事言ったのか?」
松尾「そんなことは言ってません、朝日新聞は嘘を書いている」
NHK「ほろ見ろ!やっぱ朝日は嘘吐きだ!謝れ!」
朝日新聞「謝罪要求や訂正記事の要求は理由が無い」
ってオイオイオイ、斜め上行き過ぎだっつーの!
朝日新聞広報部はフジテレビの問合せに対し、本田雅和社会部副部長が2005年1月9日にNHK松尾元放送総局長に行った取材内容を記録したテープについて「取材手法に関る問題なので公開するつもりは無い」と言ったらしい。唯一朝日新聞がNHK松尾氏の反証を覆す有効な物的証拠を出さない事が意味するのは、「NHKからの抗議に対して朝日は立証責任を放棄した」という事だから、朝日新聞の負け、つまりNHKの主張通り「朝日新聞は事実を歪曲した記事を書いていた」ってのか結論。
だからNHKも今日から「朝日新聞虚偽報道問題」って堂々とテロップ流しても良いと思うけどな。
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捏造記事の責任を取って朝日新聞箱島信一社長は速やかに退任し、記事を書いた本田雅和社会部副部長を解雇する事を要求します
=======↓初心者向け本件のマトメ↓===========
朝日新聞がデッチ上げた「第二次NHK番組改変問題」まとめ
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000445.html
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[参考]
朝日新聞虚偽報道問題関連エントリー一覧
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/cat_aeueeoeoiaeae.html
愛・蔵太氏による「朝日新聞対NHK・記事疑惑関連のテキスト一覧」
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/200201
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