2005-03-13
殺伐オタク漫画『ヨイコノミライ!』
http://d.hatena.ne.jp/matuoka/20050307#p1
http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20050306#p1
http://d.hatena.ne.jp/laiso/20050309#upa2
『げんしけん』がもっと殺伐とした嫌なオタクサークル漫画になったりしないだろうかという話があったけど、そういうのならすでにコミックシード!(http://www.comicseed.com/)というWEB漫画誌で連載中のきづきあきらの『ヨイコノミライ!』がある。
- 作者: きづきあきら
- 出版社/メーカー: ぺんぎん書房
- 発売日: 2004/10/24
- メディア: コミック
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (56件) を見る
http://d.hatena.ne.jp/dilettante/20040914#p2
http://d.hatena.ne.jp/dilettante/20041216#p5
こんな風に自分の心にグサグサと刺さること間違いなし。オタク版野島伸司ドラマ*1だという端的な評もあったけど、1巻は面白く読めた。特に絵を描いている人間だと思い当たることが多くてお勧め。2巻はちょっと中だるみ感があったんだけど、現在WEBに掲載されている分を読んだら、かなりいい感じでギスギスしてる。
放蕩オペラハウスのオタネタ百物語
http://www.h-opera.com/otaneta/yoikonomirai01.html
おまけ:
http://d.hatena.ne.jp/orangestar/20050307#p4
結論:アレは学生時代をオタクですごし、現在を孤独に生きるオタクが過去を懐かしむサラリーマン金太郎漫画だからいいんだよ!
『げんしけん』はオタクユートピア漫画だった!
「東京大空襲」を「東京大虐殺」と呼ぶ
九十九式: [jiji] 東京大虐殺
http://type99.net/2005/03/jiji.html
きぐつのつぶやき(仮):東京大虐殺60年
http://blog.livedoor.jp/kigz2640/archives/16117452.html
.Nat Zone - .Nat Zone?p=216 : 東京大虐殺から60年
http://www.sakimura.org/modules/wordpress/index.php?p=216
この論理でいけば、広島や長崎の原爆投下も「広島大虐殺」や「長崎大虐殺」だよなあ。都市空襲のように民間人が一度に大量に殺された戦闘というのは、確かにひどいと思う。
しかし、ちょっと考えてしまうのは、第二次世界大戦の日本においては、都市空襲がなされなかったら、おそらく大本営は戦争を止める決意をせずに米軍は上陸作戦を実行したであろうということ。いわゆる本土決戦だ。アメリカからすると、原爆投下というのは、これによってアメリカ軍人の死者が減った意義ある作戦と評する人たちがいて、原爆の展示などでしばしば物議を醸すけど、これは日本側にもいえるのではないか。上陸戦なら一度の戦闘では10万人は死なないだろうか、累計で都市空襲による死者数を超える可能性は非常に大きい。一つの戦闘として見れば、人道的に許されない軍事作戦なのだが、歴史の大きな流れでみて、それによって救われた人たちも多いのだろうと考え始めると、空襲や原爆の評価が難しくなる。
この前(http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050210#hata)書いた東条英機の「敗戦責任」にも繋がるんだけど、日本が戦争を始めてしまったことは当時の状況からみてしょうがない面などもあったというのがある程度知識として共有されてきただろうから、開戦責任を話しても議論はループするだけだろう。だから、まともな補給をせずに餓死による戦死者を大量に出したりしたような、戦争をするにしても、被害を押さえることができなかったことのほうが今後考えるべき問題なんだと思う。
アメリカが人道的に許されない軍事作戦を実行したことは当然批判すべきなんだけど、当時の日本はそんな圧倒的な軍事力の差を見せられても、まだ戦争を止めようとしなかった。そういう判断のできない国だったんだから。
補足:「東京大虐殺」という呼び方自体への考えを書かなかったけど、アメリカに民間人を虐殺されたという記憶は当然忘れるべきではないから、考えとしては面白いと思う。ただし、国際的に言い換えを主張したりしたりするのはどうだろう。ちょっと考えもの。ふと思ったけど、当時の国際法から考えても戦争犯罪なんだから、民間法廷やってみるってのはどうなんだろうか。従軍慰安婦の逆で。
「東京大虐殺」で検索して見つけた興味深い記事。
BigBan: 「非人道的」とはどういうことなのか。批判の限界
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2005/01/post_6.html
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2005/01/post_12.html
http://ultrabigban.cocolog-nifty.com/ultra/2005/01/post_13.html
*1:トラウマの商品化。要は安いお話じゃんと
- http://d.hatena.ne.jp/putchee-oya/20050314
- http://d.hatena.ne.jp/asaibomb/00000101
- http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050317
- http://d.hatena.ne.jp/komametommy/20050317
- http://d.hatena.ne.jp/isakiku/20050318
- http://d.hatena.ne.jp/sai05/20050318
- http://d.hatena.ne.jp/king-show-chan/20050320
- http://d.hatena.ne.jp/inun/20050321
- http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050706
>アメリカが人道的に許されない軍事作戦を実行したことは当然批判すべきなんだけど、当時の日本はそんな圧倒的な軍事力の差を見せられても、まだ戦争を止めようとしなかった。そういう判断のできない国だったんだから。
確かにそれもいえますね。この「東京大虐殺」一つだけでも、その時点で「終戦」へ向かうべきだったでしょう。そうすればその後のヒロシマもナガサキもなかった。勝つ見通しのない状態から半年以上も終結を遅らせた軍部の責任は無ではありません。
>補足:「東京大虐殺」という呼び方自体への考えを書かなかったけど、アメリカに民間人を虐殺されたという記憶は当然忘れるべきではないから、考えとしては面白いと思う。ただし、国際的に言い換えを主張したりしたりするのはどうだろう。ちょっと考えもの。ふと思ったけど、当時の国際法から考えても戦争犯罪なんだから、民間法廷やってみるってのはどうなんだろうか。従軍慰安婦の逆で。
問題はアメリカへの恨みつらみで終わってしまってはいけないのだろうと思っています。ですが、今日のこの同盟関係という名を借りた支配関係の中でどのようにしていくべきなのか。用語の言い換えにもまして、そこが課題ですね。
記事を書いていてもそう思います。どう着地させようかと連作の中で考えているところです。
ご縁のできたこのサイト、大変に興味深く拝見しています。
また、立ち寄らせていただきます。それでは。
ドイツのように、アメリカと適度な距離感を持てれば…と思うんですが、あれはEUというバックボーンがあるからできる部分が強いし、そういうバックボーンがない日本がアメリカに対して取れるスタンスが少なそうなのが難点ですが。
私は、虐殺とかそういうことの責任をその国の国民に負わせる考え方には反対です。実際は状況が変われば、別の国が同じことをやったかもしれないのですから、人類全体の罪として、正面から反省すべきだと思っています。そうすれば、少しづつ世の中は良くなってゆくのではないでしょうか?