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2006-06-08
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INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

奇手中の奇手「DSE公開記者会見」・・・アンチもファンも行ける人は行くべし!

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1149654796

 6月8日(木)にPRIDE記者会見を開催します。この記者会見にて、今回のフジテレビでの放送中止に関する弊社の見解、ならびに7月1日(土)さいたまスーパーアリーナにて開催致します『PRIDE無差別級グランプリ2006 2ndROUND』の対戦カード発表を行います。
 また、今回の件に関しまして多くの選手、ファンの方々より「何とかPRIDEを支えたい」と数多くの激励の声を頂戴しております。よって本会見はファンのみなさんも参加可能な「公開記者会見」とさせていただきます。なお、参加費は無料です。
 参加希望の方は8日(木)11:30〜12:45に、東京プリンスホテルの11F 高砂にお集まりください。

今回の一連の騒動はいろんな驚きがあったけど、この「公開記者会見」自体はその中でも上位の驚きだった。
私なんかが頭の中でこねくり回す範囲ではおよそ逆転の一手というのが見つからないのだが、それでもこのように開かれた?会見を行うということは隠し玉や反論の余地があるんじゃないか・・・・と逆に思わせる。
だって、逆に言えば週刊現代の記者だって誰だって入れるわけでね。野次だって飛ぶだろうし


【註】ただ、もともと一般で入る人は質問権は無いだろう。
質問権のある正式な取材者として「週刊現代」などを入れないようだったら、まったく評価できない。
「逃げも、隠れも、倒れもする」というキャッチをつけちゃうぞ(笑)


よく達人・名人が一見すきだらけ過ぎて、逆に打ち込めないとかわざと城門を開いているから「これはワナがあるのでは・・・」と躊躇する(三方が原の戦い)とか、そういうのに近い。


もし、そういうのが何もなくて、それでもなおかつこういう場を設けるなら、それはそれで見事。同じ落城なら、天守閣に火を放って派手に滅びるもいいだろう。



個人的には土曜日にやってくれりゃよかったんだが(笑)、俺が行けない事を前提にした上でみなさん、行ける人は行きなさい。
このブログで何度も書いたが、都心にいる人は「行こうと思えば行ける」環境にあるわけであり(無論今回は平日。余裕の無い人に行けとは言わないよ)、ある意味歴史の目撃者となる義務があるのだ。
それに記者会見というのは、活字になたりニュースになると、情報量は何十分の一になる。現場のトラブル、表情、取材する側の様子、そもそも来ている顔ぶれ・・・・いろんな情報を現場で拾えるものだ。


また今回、公開の場なわけですが、これはあちこちで勃発する「既存ジャーナリズムvsブログジャーナリズム」の戦場でもあるぞ。
ブロガーの耳や批評眼が、しがらみの専門家を圧倒するか?それともプロがアマを退けるか?
見届けさせてもらうよ。


記者会見の模様

サムライTVは機動性を発揮して、ノーカット生中継をするべきだ。もしくは朝日ニュースターは「速報!記者会見」をやってほしいね。スポナビとかでも動画ファイル公開とかやってくれんか


最近はPRIDE問題ばっかりですいません

もっといろいろ書きたいことがあるんだけど、特別編成中にて申し訳ありません。
そろそろ通常営業に戻れるでしょうか。

矢口高雄が司馬遼太郎「菜の花の沖」を漫画化(やや反則気味)

ひとつぐらいは格闘技以外も書いておくか。

矢口高雄の「釣りキチ三平」平成版の新しいやつが、このほど出版された。

これはコミックだけど、最初は雑誌みたいな形で出る。「カムチャッカ編」の続きであります。
で、最新版というのは(以後ネタバレ含む)このカムチャッカで、ばったり谷地坊主に再会。なぜかというと谷地坊主は、あの「高田屋嘉兵衛」の子孫だったというのだ!!!ベベベン。

その後、魚紳さんが「俺も司馬遼太郎の『菜の花の沖』は愛読していた」と言って、そのストーリーを三平君に話す・・・という設定で「菜の花の沖」が漫画化されているんだが、いいのかこれ(笑)。
これなら原作料を払わなくても何でも漫画化できるじゃないか(笑)。

・・・いや、たぶんそれなりに許可を得ているだろうし、参考文献にも挙げているし、そこそも基本的には司馬作品は史実ベースだからそんなことも無いのだろうが。


もともと矢口高雄は、原作をアレンジして、うまく漫画化するのもかなり上手い。「おとこ道」・・・いや、これは無かったことに。

松尾芭蕉奥の細道」を彼は漫画化したりしているのですよ。
http://d.hatena.ne.jp/asin/4122038170

上手いもんだヨ、当時の伝統や歴史など、解説が必要なことを過不足なく絵で説明し、また詩情もうまく表現している。
だから矢口版「菜の花の沖」にも期待できると思うね。
今回は、ゴローニンが捕虜となったところで次回に続く・・・となっている。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167105861/249-2133788-1249137


この作品、演劇化されているのもご存知?
http://www.warabi.jp/nanohana/

司馬ファンのPONさんはもう読んでいるのかね。



そういえばこの高田屋嘉兵衛物語、おなじみ「風雲児たち」(旧)でわすか10ページほど漫画化されていることをご存知だろうか。
なぜ10ぺージていどなのかというと、当時の潮出版「コミックトム」編集部が「幕末に行くまでの家庭はすべてはしょれ」と作者みなもと太郎に厳命、ここを書くスペースが無かったのだそうだ。

当時は俺も怒るまいことかなんと無知蒙昧頑迷固陋、まさに亡国天魔無間(地獄)国賊の所業なり、とさんざんあの雑誌をのろったもんですよ。潮出版はその後唯一日本文化に貢献していた同誌が廃刊し、いまは某名誉会長の言によってインクで紙資源を汚すだけの存在となっていることはご存知のとおり。


さてわき道にそれた。
みなもと太郎氏は、その極端なるページ数の中で、「高田屋物語」を見事につむぎだすことに成功している。

(続く)

風雲児たち (1) (SPコミックス)

風雲児たち (1) (SPコミックス)

やや一般論として。刑事告訴と民事訴訟

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/battle/news/20060609k0000m050057000c.html

榊原社長は「一連の報道は事実無根であり、反社会的な団体との付き合いは過去も現在も一切ない。犯罪行為も一切ない」とし、横浜地検講談社などを偽計業務妨害名誉毀損容疑で告訴し、損害賠償訴訟を検討していることを明らかにした。

民事訴訟を行うことは「決定」だったと仄聞していたが、本人が検討というんだから検討なんだろうな。
昔の記事が誤報なのかトーンダウンか。


それはともかく、こういう感じで名誉毀損偽計業務妨害だかがあったと。
そのとき、民事と刑事、どっちが本気度が高いのか。
ここからは一般論かつ、私も知識が完璧なわけではないのでいろいろ補足して欲しいのだが、たとえば噂の真相も民事で訴えられ続けたが、一番大事になったのは刑事告訴されたときだった(在宅起訴、有罪確定)

ざっくり言うとこうだよな。
民事訴訟の場合は、取り下げようと思えばいつでも取り下げられる。
しかし刑事の場合は、いったん検察が起訴したら、告訴した人があとで心変わりしても関係ない。


その代わり、検察や警察が「やっぱこりゃ無理ですわ」となったら刑事訴訟は無い。
民事はまあ、とりあえず後半が始まる確率は高い、というかよっぽどいい加減じゃないかぎり始まる。


で、ここで訴える側・・・たとえば仮にヨシモリローが「真相の噂」を訴えたいとしよう。

じゃあここで、(ア)ヨシモリローがほんとに事実無根の報道に怒った場合、そして(イ)ホントは根も葉もあるんだけど、マスコミ向けのポーズとして怒ったふり、追及するふりをした場合、どっちのほうがいいのか。


こちらだと「民事だけが弱気で、刑事なら本気だ」というニュアンスが書いてある。
http://www.asahi-net.or.jp/~PB6M-OGR/bit017.htm

噂の真相』7月号には、大手紙の総理番記者氏の次のような発言が引用されています。

「…それでもさすがに刑事告訴まではできなかった。刑事告訴すれば、それこそ問題の犯歴から息子のクスリ疑惑(引用者注:一人息子の森佑喜氏が、愛人の I 嬢とともにコカインを使用したことを、I 嬢が『噂の真相』誌に暴露した件)まですべて、捜査当局に徹底的に調べられますからね。だから民事にしたんです」

(ちなみに最終的には賠償金ナシで和解)


ここから敷衍すると、DSEが今回週刊現代を民事でなく刑事で訴えたのは自信と本気の表れ、となる。つうか私もそう思ってたのよ。
ところが日経新聞2006年5.14に
「被害者は警察を呼べるか 告訴不受理アンケートを読む」
という記事が掲載された。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/list/kokuso_houkoku.html

のことらしいんだが、同新聞のほうをとりあえず読むと、「告訴をなかなか受理してもらえなかった体験がある」弁護士は70%。
その「ある」の回答者の告訴件数と処理結果をまとめると、約650件のうち30%が最終的に受理されなかったそうだ。

これは警察の怠慢か。たしかに刑事訴訟法で告訴告発を受ける義務を持っているのだ当局は。

しかし同記事では警察側の本音として
「犯罪の嫌疑が無かったり、必要な資料がそろっていない訴えもあれば、告訴状を出しっぱなしでその内容を裏付ける調べに協力しない告訴人もいる」とのくだりがある。また

「アンケートの自由記載の欄には・・・「弁護士がラフな資料しか提供できない場合」がるのを認める書き込みもあった」という。


じゃあ、ここで疑問。
上のヨシモリローの(イ)の場合、「本気じゃないから刑事訴訟はしなかったんだろ」と言われないように「刑事告訴を証拠不十分でもとりあえずしといてお茶を濁し、あとは証拠も出さず捜査にも協力せず、不受理になるのを待つ(それでカッコがつく)」というカタチは、ありえるのだろうかどうだろうか。


また余談ながら、民事だろうが刑事だろうが、こういう反撃方法もある。

 森喜朗首相が月刊誌「噂の真相」の記事をめぐって起こした名誉棄損訴訟に絡み、噂の真相側は「記事は真実なのに、事実無根と提訴され信用を傷つけられた」として森首相に1000万円の損害賠償などを求める訴訟を10日、東京地裁に起こした。

刑事告訴の場合は「虚偽告訴罪」という刑罰もある。このリスクという点では、確かに刑事で訴えるほうが重い。
http://www.annie.ne.jp/~schim/ultima_ratio/joubun/keiho/221.html
第百七十二条   【 虚偽告訴等 】
人に刑事又は懲戒の処分を受けさせる目的で、虚偽の告訴、告発
その他の申告をした者は、三月以上十年以下の懲役に処する。

まあ、これを週刊現代がやる見込みはほとんど無いのだけれど。