12月19日、オバマ米大統領は、同日付タイム誌とのインタビューで、米国は原油および天然ガス生産の急増によりエネルギーの純輸出国となり、いずれ中東との地政学的関係が変化する可能性がある、との見方を示した。ホワイトハウスで撮影(2012年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 19日 ロイター] オバマ米大統領は、19日付タイム誌とのインタビューで、米国は原油および天然ガス生産の急増によりエネルギーの純輸出国となり、いずれ中東との地政学的関係が変化する可能性がある、との見方を示した。
オバマ大統領は「米国は新たな技術や天然ガスおよび原油に関する政策により、エネルギーの純輸出国となるだろう。その結果、われわれは望ましい中東や世界のあり方について、もっと自由にモノを言えるようになる」と述べた。
2期目のオバマ政権の最優先課題に関する質問には、エネルギーと気候変動問題を挙げた上で、「私の主な焦点は引き続き、経済、移民、気候変動、エネルギーの問題に当てられる」と語った。
米国は2017年までにサウジアラビアを抜き、世界最大の産油国になるとみられている。また、米政府は早ければ2016年に天然ガスの純輸出国になると予想しており、自由貿易協定を結んでいる国以外への天然ガスの輸出を認めるかどうかが、2期目のオバマ政権にとってエネルギー政策の重要な課題となっている。
エネルギー省は現在、天然ガスの輸出拡大が国内のエネルギー価格に及ぼす影響について調査している。
タイム誌は2012年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」にオバマ大統領を選んだ。
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