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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜 - 中学生活の日常
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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第2章 地区大会、都大会の戦い

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中学生活の日常

「早朝からきっついって……!」



「お前が言い出したんだろ、朝練はこれが良いなってよ」



 朝日が昇り始め、まだ暗さの残る時間帯から竜斗に楽斗は坂を登り切った後、長い石段を上がっていた。



 スタミナ強化に良いと楽斗が言い出しっぺとなり、早朝から竜斗が同行して、目的地を目指す途中の鍛錬として利用する。



「これを毎日……絶対に体力付いたり足腰鍛えられると思う……!」



 2人に付き合い、影二も一緒に頂上の神明寺家を目指す。



 こうなったのは遡る事、昨日。



 ☆



「うちの朝練に参加したいー?」



「あの練習試合で与一、凄ぇ動きをしてたじゃん!? それってやっぱ合気道と、あの大変な道を行き来してんのが効いてんのかなって思ってさ!」



 王坂との練習試合が終わってから、与一と輝羅は楽斗に道場の朝練へ参加させてほしいと、お願いされていた。



 楽斗から見て2人があれだけ上手いのは、彼らの日頃から行う日課が成長させてるのだと、そう睨んでいるらしい。



「多分大丈夫だと思うけど、一応お母さんに聞いておくよ」



 輝羅はスマホで母、輝咲に連絡して確認。



「何だ、お前もそのつもりだったのか」



「え、竜斗も?」



 そこへ竜斗も加わり、楽斗に自分も神明寺家の朝練へ参加するつもりだと明かす。



「勝ったとはいえ結構大木田に封じられてたし、鍛えた方が良いと思ってさ。調べたら合気道って結構鍛えられるらしいぜ?」



「やる気だねキャプテンー、じゃあ2人は朝から家に来るって事で♪」



「……あの、僕も行きたい……」



 皆が話していると、その背後から静かな声で立候補する声が聞こえてきた。



「ヤミーも来るの? お母さんからOK貰ってるから来なよ♪」



 影二の気配へ真っ先に気づいた輝羅が歓迎と笑って、彼の右肩に左手を置く。



「(来て良いんだ……!)」



 自分に気づいてくれたのに加え、歓迎してくれる事に影二の表情が明るくなる。



 彼の心が輝羅に丸見えである事に気付かないまま──。



 ☆



「(やっぱ正座って案外きついな……!)」



 竜斗、楽斗、影二の3人は神明寺家の道場にて静寂な空間が支配する中、畳の上で正座していた。



 彼らの前には目を閉じて、綺麗な姿勢で正座を行う神明寺家の母と子供達。


 幼い姫奈、姫香も姿勢正しく座るのが見えており、竜斗はこれくらいで音を上げそうな自分が情けないと思ってしまう。



「はい、正座は此処まで。経験者組はお互い2組で組みの練習、初心者の君達は受け身の稽古だね」



 道場主の輝咲による指示で、それぞれ組んで始める。


 与一と輝羅、神奈と優人、神明寺家4人兄弟での組み合わせ。


 姫奈と姫香の2人は、初心者組と受け身の稽古に参加。



「受け身っていうと、自分から床に倒れてバンっ!て感じで手を着いてぶつかるのを回避って感じですか?」



 楽斗の中にある受け身のイメージ、それを輝咲へと伝えて聞く。



「そういうのはもっと経験を積んでから、君達は受け身の経験が無いと聞いてるし、まずは寝た状態から始めないと」



 教える者として経験してない状態で危険な事はさせない。


 3人には初級の受け身が必要である事を輝咲は真剣な顔で話す。



「あの領域はまだまだ遠いかぁ」



 楽斗の視線の先には神明寺兄弟による組手の争い。


 攻めている相手が掴みかかろうと襲い、受ける側がいなしていく。



 今の初心者組には到底無理な練習が、目の前で繰り広げられていた。



「……何事も、基礎とかは大事……最初の一歩が肝心……」



 一つの積み重ね、継続が大事だと影二は言いたげに小声で呟く。



「うん、ヤミー君かな? 良い事言ったね。基礎を疎かにしたら全部が駄目になっちゃうから君達のやってるサッカーも基礎は大事じゃない?」



「確かに、物凄く大事です」



「あ……僕ヤミーじゃなく闇坂……」



 自分の名前を訂正しようとする影二の声は、輝咲の言葉に賛同する竜斗の声に遮られていた。



「彼らだって最初からあんなに出来てた訳じゃない。上手く行かなくて悩み、泣いたりした所を親として沢山見てきたからね」



「あいつらがですか……」



 竜斗の目の前には攻めてくる与一の腕を取り、そこから投げて畳の上に叩きつける輝羅。


 与一は直前で受け身を取って、ノーダメージで立ち上がる。



 何かと凄い所しか見ていない双子が思い悩む姿は想像つかない。


 ただ彼らにもそんな時期があった事を聞き、竜斗は継続が大事なのだと改めて知った。



「きそはだいじですー」



「だいじですー」



 神明寺家の幼い女子2人からも言われ、楽斗は苦笑するしかない。



 彼らは丹田呼吸、初級の受け身という初心者コースの朝練をこなしていく。




 朝練を終えた中学組は石段や坂を下りて学校へ行き、開始の授業時間までには到着していた。



 そして授業を受けている最中──。



「(う〜、眠い〜……)」



 日本史の授業中、与一は教師の話を聞いていたが頭がついていけなくて眠気が襲ってくる。



「与一君、紫式部の代表作について、答えてみなさい」



「ふぁ……!?」



 歴史の先生から指され、夢の世界へ向かいそうになっていた与一はハッとなって、なんだっけと考える。



『(与一、紫式部の代表作。源氏物語)』



 そこへ心の方から輝羅の助け舟。



「あ、源氏物語ですー」



 当てられた与一は答え、この場の難を逃れていた、



『(助かったぁ〜、持つべきは双子だね♪)』



『(今日のお昼に購買部のメロンパン奢ってよー)』



『(は〜い……)』



 そこは無償ではなく、昼食に輝羅がデザートとして食べるパンを奢る事が確定。



 ☆



「練習時間90分?」



「「うん」」



 放課後を迎えると共に部活の時間を迎え、練習を始める前に与一と輝羅は向こうでどんな練習をしているのか、部員達に問われていた。



「イタリアじゃ毎日はやんなかったし、週3日ぐらいだったよー」



「ええー、こっちだと毎日当たり前のように小学校の時やらされたのに俺……」



「なんだったらイタリアに限らず世界各国のサッカー強い国はそんな感じだからねー。練習は量より質っていう」



 幼い頃から海外で過ごして育った与一、輝羅の双子。日本との文化の違いに驚いたのは、聞かされた部員達だけでなく言った2人も同じだ。



「なんかそれ良いなぁー。そっちの方が良いんじゃね?」



「90分ってプロの試合時間を想定してるし、そこに合わせて練習してそうだよな向こう」



「試しにさ、与一と輝麗の練習スタイルでやれないかな?」



 そっちの方が良いと考える者が多くなると、2人の練習スタイルでやってみたいと言い出す者が出てくる。



「んー、じゃあキャプテンに頼んでみようか」



 2人がマイペースとはいえ部の長である竜斗に何も言わず行うのは駄目だろうと思い、練習の許可を求めに向かう。



 それを聞いた竜斗、楽斗は共に双子の練習スタイルに興味を持ち、2人が具体的にどんな練習をしてるか見てみたいとあっさり許可を出す。




「はいここ、ゆっくり走るー、右へゆっくり〜、からの左へダッシュー!」



「またぁ!?」



「きっつぅ!!」



 グラウンドで与一を先頭に緩走(ジョグ)から急走(ダッシュ)を繰り返し、色々な方向へ、ランダムに走り出す。



 先頭の気まぐれで速く走ったり遅く走ったりと、振り回されまくっていた。



「輝羅ー! これ本当に向こうでやってたのか!?」



「そうだよー? ちなみ今やってるの、まだ軽い方だから」



 輝羅は走りながら、与一のペースに涼しい顔でついて行く。


 充分大変なのに、まだ軽い方だと耳を疑う発言も飛び出す──。




「はぁっ……はぁっ……もっとボールを使っての練習増やした方が良くないか……?」



 あまりボールを使ってのトレーニングは無い。


 むしろ持ってない時の方が多く、部員達は感覚が鈍りそうだからボールを持った方が良いのではと、息を切らしながらも部員から意見が出された。



「試合中に何時もそんなボールを持ったり絡んだはしないでしょー? そういうのは、こんな風にいきなり流れて来るもんだからー」



「わっ!?」



 走っている部員達へ突然与一からボールが蹴られると、部員達を慌てさせる。



「プロの試合で1人の選手がボールを持つのは、せいぜい数分って時間限られてるみたいだからさ。だったらオフ・ザ・ボールの質を高めた方が効率良いと思うけどねー」



 試合でボールに何時絡むのかは全く分からない。


 持たない時の時間の方が圧倒的に多いので輝羅は皆と走りながら、そこを磨いた方が良いと意見。



「つまり、ボールを持ってない所で自分達が次にどう動くべきか……それを考える方が良いって事かな?」



「楽斗それー♪」



 クイズで正解を告げるようなノリで、楽斗へ与一は明るく伝えた。



「……攻撃や守備の出番を待つんじゃなく、次を予測して動く……それが大事……」



「なるほど、それが出来れば攻守で効果的なプレーに繋がりそうだな」



 竜斗が納得するように頷く横では、影二が大事な所だと思ってブツブツ復唱をする。



「あ、ボールはランダムで放っていくから♪ずーっとボールに絡まない時は流石に無いからね〜?」



「与一ばっかりやったら与一が練習出来ないし、途中で僕変わるよー」



 ランダムで走らされるだけで大変なのに、そこへ蹴る方の好きなタイミングで放り込むボールへの対処。




「(もしかして、この双子って結構なスパルタかよ……!?)」



 練習をしていく内に、部員達は双子が実はそうなんじゃないかと思い始めてきた。

神奈「部員の人達、結構大変そうだったよ」


与一「そりゃ楽なのをやっても練習になんないからねー」


輝羅「強く、上手くなるのを楽して得られるのは無理だよー」


与一「次回は中学サッカーの公式戦に向けて動きます♪」


神奈「兄さん達、どうすれば全国行けるか分かってる?」


与一&輝羅「「勝てば行けるぐらいしか」」

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