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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜 - 混合チームとの練習試合
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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第3章 熱き関東大会の戦い

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混合チームとの練習試合

 午前の練習を終えて昼食を皆で過ごして充分な休息を取っている時。


 それは知らされた。



「俺達と王坂、東王の混合チームと練習試合ってまた急だなぁ」



「大木田の奴が思いつきで進めたらしくて、剛源も何故か乗り気だったし」



「東京の2強が組んで僕達と……凄い流れになってる……」



 親に用意してもらったアスリート向けの特製弁当をペロリと平らげ、竜斗は連合チームとサッカーする事を皆に話していた。



 楽斗と影二、2人はサンドイッチを食べ進めながら向こうの急な提案に驚く。



「けど、東京を代表する2校が組むとなると強力なチームになって、関東大会を戦う僕達には良い練習になりそうですね」



 この出来事を若葉は前向きに捉え、バランスの取れた弁当を完食して麦茶を飲む。



 関東大会は強力なチームばかりで、それに引けを取らないであろう強さを持つ王坂、東王とは良い練習になるはずだ。



「その歯車が上手く合えば、の話だけどねー」



 そこへ口を挟む形で与一が言った後、母の手作りおにぎりを美味しく味わい、輝羅と神奈も側で同じ物を食べている。



「確かに強い人同士が同じチームになったからと言って、単純にそれで強くなるとは限らない。相性悪くて一気に脆くなる可能性だってあるからなぁ〜」



 3人の中で1番早くおにぎりを完食した輝羅は米粒一つ残さず食べつつ、2チームが本当に強くなるのか疑っていた。



「という事は向こうが連携バラバラで練習にならないかもしれない……流石にそうならないでほしいと思いたいけど」



 おにぎりを食べ終えた神奈は手を合わせる。



 チームが強くなる事を願うマネージャーとしては、混合チームで強くあった方が練習になるので歯車は合ってほしいと願う。



「だからあっちでご飯食べながら打ち合わせしてるんだねー」



 与一が視線を向ける先には大木田や剛源、東王と王坂の2チームが混合チームの試合に備え、昼食を取りながら作戦を立てる姿が見えた。



『(何を考えてるのか丸分かりだけど、それじゃ練習にならないから皆にはあえて黙っとこうか与一)』



『(そうだねー、僕達だけネタバレ知ってる状態って事で♪)』



 その作戦が心の読める与一、輝羅には読まれてるとも知らずに東王、王坂は作戦会議を進めていく。



 ☆



 午後の東王フィールドに一同が集まり、一方には桜見イレブン。



 もう一方には東王と王坂の混合チームの姿があった。



 桜見中学 フォーメーション 4ー5ー1



        赤羽


   室岡   鈴本   霧林


      宮村  闇坂


  新田 神明寺(与) 大橋 西村


       神明寺(輝)




 王坂&東王 フォーメーション 3ー5ー2


     秋城  レオード


 林野    松田    真野


     荒木  三山


    野坂 大木田 山川


       板野



「何かもうあっち見るからに総合力高そうだけどー!?」



「これはまた上手く組み合わせて来たもんだな」



 向こうの顔ぶれやフォーメーションを見れば楽斗は思わず叫び、そう来たかと竜斗は納得したように頷く。



「ダブルボランチは東王、3バックやGKは王坂と守備の連携は良さそうな感じするねー」



「後は前線の急造な攻撃陣が機能するのかどうか、かな?」



 急遽結成されたチームにしては中々バランスが良さそうと、双子は揃って眺めていた。




「これは貴重な練習試合、相手は強力な混合チームだけど関東大会本番と思って勝ちにいくぞ!」


      


「桜見ファイ!」



「「オー!!」」



 練習試合だろうと、相手が東王と王坂の2チームだろうと勝利を狙ってサッカーをするだけ。



 それが自分達のレベルアップに繋がると信じ、竜斗の何時もの掛け声から皆が声を合わせれば、各自がポジションに着く。



 審判団は東王大学サッカー部の先輩達が務めてくれる事となり、センターサークルには秋城とレオードのエース同士による2トップとなる。



 ピィ────



「来るよー! 立ち上がり集中ー!」



 キックオフ直後に輝羅から桜見イレブンへと、コーチングが送られていた。



「(急造だけど右のトライアングルは行ける!)」



 秋城から来たボールを松田が受け取り、右が王坂で固まっているので松田は右を走る真野へ右足でパス。



 これが通って右サイドか攻め上がる。



「(このままクロスをレオードに上げるか!?)」



 室岡は真野のプレーを先読みして前に立ち塞がる。



 何時もの王坂なら、それが得点パターンの一つとなっているが、この日の真野は違っていた。



「!?」



 右へ切り込むかと思えば、真野は早めに中央へ速い球で折り返す。


 そこにレオードが向かうと彼はボールを受け取らずにスルー。



 桜見の守備陣を翻弄してパスは光流が受けとり、右足のトラップから左足で低く速いクロスを上げた。



「(光流先輩ナイスパス!)」



 内心、先輩に感謝しながら秋城はクロスに走り込み、ダイビングヘッドで飛び込もうとする。



「危ないっとー!」



「!?」



 その前に与一がコースへ飛び込むと、右足で低いボールを蹴り返してクリア。


 翻弄されるDF陣の中で冷静に相手の攻撃を読んでいた。



「ぐぅっ!?」



 与一のクリアボールが夏の青空を舞い、フィールド中央の楽斗へ向かうが剛源との空中戦となって、185cmの長身が競り勝つ。



 この結果、守ったボールは早々に混合チームによって奪われてしまう。




「きっついなぁ、折角クリアしたのに三山さんがいるから高確率で拾われる……その後ろには大木田さん率いるDF陣と中央凄い分厚いよ」



「混合チームで連携がどうなるかと思いましたけど、全然心配無くて強力なチームとなってますね」



 何時試合に出られるか分からないので、その場で軽くストレッチする若葉とベンチに座る神奈は、混合チームが上手く纏まってると見ていた。



「でも、だからこそ良い練習試合になると思います。石立中学や他の強豪チームに勝って、関東大会を制するには」



「神奈さんは先輩達と見てきたんだよね石立の練習……やっぱり凄かった?」



「1人1人の能力が高くてパス回しも速く、チーム力としては今まで見てきた中学の中で1番高い、というのが私の感想です」



 若葉との会話の中で神奈は石立中学で見た紅白戦を思い出す。


 連携や個人技と、どれにおいても速くて上手く、隙の無いチームという印象が強く残っていた。



「今の混合チームは、それに近いかもしれません」



 東王と王坂の精鋭で編成されたチームが、結果として石立に匹敵する強さだと神奈から見て思える。




「ち……!」



「今度は逃がさんぞ赤羽ぁ!」



 前線では竜斗がマークを外そうと動き回るも、大木田がピタリと張り付いて離れない。


 以前の練習試合でやられた事を覚えており、今度こそ封じ込めようと個人的に気合いが入っているようだ。



「っ!?」



 ボールを持つ楽斗に剛源が迫って来て、躱そうと左へ動くがフェイントを見破られると、あっさり奪われてしまう。



「カウンター!」



 剛源の声からボールが蹴り出されると、パスを受け取る松田以外の攻撃陣が一斉に桜見ゴールを目指し、それぞれが走り始める。



「秋城マーク!」



 輝羅からマークの指示が飛ぶと、影二が忍び寄って秋城に張り付く。



 一方の混合チームはゴール前で速いパス回しを展開。



「(空いた!)」



 レオードがパスを受けた時、彼の前にはシュートコースが見えていた。



 大橋を一瞬振り切ってからフリーの状態になった直後、右足を振り抜いてのシュートが炸裂。



 ゴール左上を狙ったボールに対して輝羅はダイブすると、正面でレオードのシュートを受け止める。



「マジかよ! それ取るのか!?」



「大丈夫、良いシュート! 攻めれてるから次行こうー!」



 レオードはキャッチされた事に信じられないといった感じで、光流がチャンスは沢山あると決まらなかった直後に励ます。




『(結構押されてるけど、どう行こうー?)』



 テレパシーで与一から輝羅に話しかけて来た。



『(まだ動かず守備重視の方が良いね)』



 此処は無理に反撃ではなく、ひたすら守備を固めるのが良いだろうと輝羅は凌ぐ作戦を選ぶ。



 その目は混合チームの攻撃陣に向けられている。



『(彼らが結構頑張ってくれてるみたいだからさ)』



 ニヤッと不敵に笑った後、輝羅はボールを前へと放り投げた。

与一「次回予告の事忘れてたー!」


輝羅「次も試合続きますー!えーと、喋ること見つかんない!」


与一「とりあえず混合チームの総合力は高そうだねー♪」

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