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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜 - 関東大会決勝戦 桜見VS石立6
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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第3章 熱き関東大会の戦い

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関東大会決勝戦 桜見VS石立6

『石立、後半の立ち上がり。雨という難しい環境でも果敢に攻める!』



『この辺りは流石、百戦錬磨の関東王者ですね。雨にもしっかり対策出来てると思いますよ』



 パスをする時、僅かにボールを浮かせて雨の芝生に止まる事を上手く避けていた。



 悪天候でも対応出来る強さを持つのが王者としての強み。



 その中心にキャプテンの背番号10、海斗は立つ。



「(積極的にミドルやロングだったな!)」



 上がって来た笹田が海斗からのパスを受けると、正面の遠い位置からロングシュートを狙う。



『石立、笹田のロング! 神明寺輝羅が正面でガッチリと受け止める!』



『後半になって積極的にシュート出来てますね。これは』



 正確な枠を捉えたボールを輝羅は完璧に取っていた。



 水でボールが濡れているにも関わらず、関係無いと言わんばかりに。



「良い良い、止められても気にせずガンガンシュートして構わない!」



 松川はコートのフードを被って、前へ出たまま声を掛ける。



 とにかく多くのシュートで輝羅が音を上げるのを狙おうと、雨の環境で効果的な作戦を石立は実行している。



「(いいよ、やってやろうじゃん。それは僕にボールをプレゼントしているだけに過ぎないからね!)」



 強気な笑みを浮かべると、正確な右足のパントキックで左サイドの若葉へ送った。



 何本シュートが飛んで来ても全て取る、豪雨での挑戦を輝羅は受けて立つ。




「ぷはぁ〜……!!」



 ベンチに戻って来た楽斗はタオルで体を拭き、水筒の水を飲んで疲れた体を癒す。



「雨の試合は皆やっぱり大変そうだね……」



「本当っすよ、全然慣れませんから」



 楽斗と共にベンチに戻り、同じく休む霧林は遊子の言葉に強く頷いていた。


 猛暑に悩まされないのは幸いだが、それでも雨の試合が過酷なのは変わらない。



「雨の試合に慣れてそうなのって与一に、輝羅ぐらいかな?」



 フィールドを見つめる楽斗の前には、何時も通り声を出してプレーを続ける双子の姿が見えた。



 この豪雨で彼らは普段と変わらぬパフォーマンスを発揮している。


 地区大会から1度も交代せず、フル出場を続ける双子は驚異的なスタミナと言っていいだろう。



「後……闇坂さんも交代してませんよね」



「あいつ何気にスタミナ凄いんだよ。確か神明寺家の朝練にほとんど参加してるよな?」



「ああ、うん。そういえば俺と竜斗が通ってる時から居たから、ヤミー密かに覚醒しちゃってるかも」



 神奈が見つめる先には後半も変わらず影二が出場し、密かに攻守で顔を出したりとプレーに絡んでいた。




『右の村木新一から中央へ! っと、闇坂がカット!』



『良い所に顔を出してますね、何時の間にいたのか正直分かりませんでしたが』



 再交代で再び村木兄弟が出場すると、新一からパスが出て海斗へ繋げようとする。



 だが、そこに影二の姿があった事には気づかず。



「ナイスカットー! ヤミー絶好調だよー!」



 影二の好プレーに対して与一は直後に称賛。



「(僕……王者相手にもやれている……!)」



 元々の影の薄さで敵に気づかれないだけでなく、神明寺家の朝練に毎回参加して合気道の特訓を行い、体幹は良くなってインナーマッスルも鍛えられた。



 加えて神明寺家に行くまでの急な坂道や石段と、厳しい道程を通い続けたおかげでスタミナも強化されている。



 今、影二は桜見の要として大きな力となって貢献。



 だが、一瞬気を抜いた彼の隙を突こうと海斗が目前まで迫って来た。



「ヤミー来てる来てるー!」



「わっ!?」



 与一のコーチングに気づくも、影二のキープする球が海斗の伸ばした右足に捕まる。



 ボールを取り返されて、影二は水溜まりの上へ派手に転倒。



『取った社! ボールを左サイドへ蹴り上げた!』



 ドリブルでは運び難い環境となってしまったので、海斗は奪った位置から右足で左の新二へ大きくパス。



「(あれは超えるだろ)」



 桜見の右サイドを守る西村は、パスが強くて新二は追いつかないだろうと判断していた。



「西村! 詰めなきゃ駄目だよー!」



 そこへ輝羅から足を止めるなと注意が飛ぶ。



 するとボールはサイドライン際に溜まっていた水溜まりの上で止まり、線審は外へ出てないと判定。


 新二がボールを取って西村は焦って止めに行った。



『あーっと水溜まりでボールが止まる! 左サイドを抜けてゴール前へ迫る石立!』



 西村の寄せを躱した新二が左足でクロスを上げる。



「っ!」



 低い球が戸村へ迫ると、その前に与一は右足でクリア。


 濡れた球が影響したのか大きくは蹴り出せず、中途半端に飛んで中央にいる海斗の頭上へ向かっていた。



 宮村との空中戦を海斗が制して、自らセカンドとなった球へ走る。



『社蹴ったー!』



 それを右足で蹴ると、ボールは大きく弧を描きながら桜見ゴールへ向かう。



「(甘いって!)」



 吸い込まれるようにゴール右上隅、バーへ当たりそうなギリギリを狙った球に輝羅はサイドステップで移動してから、落ちて来るボールへ跳躍。



 これも両手で零さず掴み取っていた。



『ループ気味のシュートで狙うも、神明寺輝羅がまたしてもキャッチ! 本当にファンブルしません!』



『この雨で素晴らしいキャッチ技術を見せてくれますね』



 一瞬の油断からピンチを招くが、そこは神明寺兄弟が関係なく防いでみせる。



「まだ零さないのかよ……1回でもミス起こす前に倒れそうだわ……!」



 豪雨でのプレーが続き、石立エースの戸村も疲労の色が濃くなっていく。


 自らベンチに向かって✕マークを作り、交代を要求していた。



「(向こうはシュートの連続を嫌がっているはずだ。残り時間は少ないし、ペースは握っている。この流れは崩したくない)」



 軽く息を吐きつつ冷静な思考を止めず、海斗は今の作戦を折れずに続けるのが1番と考える。



 この豪雨でスルーパスを蹴るのは困難な状況となってしまい、シンプルな攻めを正確に行う方がゴールの確率は高いだろうと。




『後半も20分を経過し、両者の体力は限界が近い! 後半で決着は着くのか!?』



『再交代もあるとはいえ、全体的に消耗も大きくなってますからね。お互い出来る事なら此処で勝負をつけたいと思ってるはずです』



「出させるな! マーク!」



 ボールを持つのは与一で、海斗からはパスをやらせるなと指示を出す。



 雨でピッチコンディションの悪くなっている状況下で、ドリブルは無いだろうと。



 戸村に代わって入った前線の選手が与一に寄せる。



 フッ



「うわっ!?」



 突然、相手の前から与一が消えたように見えて驚愕。



 与一は自分に迫ると分かってボールを放置、自分だけが素早くターンで躱し、相手は勢い余って水たまりの上へ派手に転ぶ。



 この瞬間、フリーになった与一は左足でパスを浮かせて影二へ送った。



『神明寺与一から長いパスが闇坂へ出た! っと倒されたー!』



 何時の間にか前へ上がっていた影二へ、与一からロングパスが出される。


 石立が2人がかりで影二を止めるが倒された瞬間、主審の笛が鳴り響く。



 石立のファールとなって桜見は正面の右寄り、30m前後の位置からFKを蹴る。



『これは再び見せ場がやってきた神明寺与一、今度こそ得意のキックで……』



 すると石立だけでなくスタンド、そして桜見の選手達までもがざわつく。




 キッカーの位置につく与一、その後ろからGKであるはずの輝羅も上がって来たのだ。



 神明寺兄弟が今、並び立つ。

与一「本当にヤミー、ポテンシャル高いなぁ〜」


輝羅「ちなみに彼は結構、可愛い寄りで顔良かったりするから実はモテるかもしれないねー」


影二「……親以外から貰った事、ないよ……義理すらないし……」


与一「それ、あげないっていうか女子がヤミーに気づいてない説ありそうだよー?」


輝羅「次回、僕も前に出てゴールの行方はいかに!?」


影二「ゴール前カラッポは駄目だよ……!」

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