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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜 - 全国のライバル達の戦い
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サイコフットボール 〜天才サッカー少年の双子は本当のテレパシーが出来て心が読めるサイキッカーだった!〜  作者: イーグル
第4章 中学最強が決まる全国大会

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全国のライバル達の戦い

「「大阪の豚丼いただきま〜す♪」」



 試合後の昼食として桜見に用意されたのは塩ダレの豚丼。



 試合後にお腹を空かせた与一や輝羅、他の桜見の面々も手を合わせて豚丼を食べ始めていた。



「豚肉が柔らかくて美味しい〜♡」



「塩ダレが肉だけじゃなく白米にも合って、すっごいご飯が進む〜♡」



「(太るかも……でも美味しい)」



 空腹という最高のスパイスに加えて試合に勝利した後、塩ダレの豚肉と白米は格別な美味しさが感じられた。


 双子の兄が食べる横で妹の神奈も太る事を気にしつつ、箸が止まらない。



「豚丼もアスリート向けの飯で知られてるけど、関西の豚丼めちゃくちゃ美味いな! いくらでも行けそうだ」



「今なら特盛2杯とか追加されても食えそうだねー!」



 竜斗や楽斗、他の桜見メンバーも豚丼を食べ進める。


 結構なボリュームだが食べ盛りなのに加え、試合で腹を空かせた彼らにかかれば完食は容易いだろう。



「他の試合はもう終わってるかねぇ?」



 全員が豚丼を完食し、霧林は愛用の扇子で自分を扇ぎながらスマホで中学サッカー全国大会の1回戦をチェック。



 同じように部員達も自分のスマホで確認する姿が見られた。



「お、石立は派手に暴れてるなぁ〜。初戦を7ー0だってさ」



 楽斗が見つけた初戦の試合、石立は大差で下して最高のスタートを切る。



「……2ゴールに3アシスト……社が目立ち過ぎ……」



 この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた海斗は大活躍しており、ほぼ無双状態だった。



「ハットトリックまでは行ってないから竜斗、得点で勝ってるよー♪」



「いいね得点王ー♪」



「よせよ、まだ1試合終わっただけでどうなるか分かんねぇしさ」



 石立は多くて戸村、海斗の2人が2点を取ったまでに留まり、1人で3得点している竜斗には届いていない。



 与一、輝羅から得点王と早くも称えられて竜斗は照れた様子を見せる。



「あ、俺達の次の相手は此処っすね。東北の強豪で知られる仙台代表、若水口(わかみずぐち)中学が2ー0で勝ってます」



 海東が見つけたのは次に桜見と戦う相手、仙台の若水口に決まったようだ。



「若水口も林王に近い攻撃サッカーを得意としたスタイルですね。予選も得点を多く積み重ねて勝ち上がって来てます」



 海東から対戦チームの名前を耳にしてから、神奈はタブレットで素早く検索をかけていた。



 豊富な運動量で動き回り、粘り強く戦うのが得意としている若水口。


 予選の何試合かをPKで勝利し、接戦に強い事を証明している。



 運動量の落ちて来る時間帯が特に要注意となりそうだ。



「あ」



 自分のスマホを見ていた与一が声を上げる。



「輝羅、神奈、彼いたよー」



 兄妹達を呼ぶと画面に表示されている物を2人へ見せた。


 そこに映っているのは、つい最近会ったばかりの長身の人物。



『攻守で動き回る名西寺中学の番名烈気! 此処も大きくクリアして得点を許さない!』



 周囲と比べて一際大きく、長身の烈気が蹴り出した球は飛距離が出ていた。


 スコアを見てみれば4ー0と中々の差が開いている。



 キャプテンマークを巻いて声を出す姿はお好み焼き屋で会った時と、また印象が違う。



「調べてみれば彼、中学サッカーNo.1のDFって言われてるみたい」



「本人は何でも屋とか言ってたけど、なるほど。リベロかぁ〜」



 神奈は既に烈気の事を調べ済みで、与一と同じく自由に動き回るリベロである事が分かった。



 攻撃でも守備でも顔を出して幅広く行う、だから自らを何でも屋と呼んでいたらしい。



「身長も高いからCKとかセットプレーの時、強力な武器になるな。勿論本業の守備も良いし、与一のライバル出現って所か?」



「あ、そうなりますね。当たったら与一先輩と中学No.1のDFを争っての試合になりそうですよ」



 同じリベロで共に優秀な守備の要。


 竜斗と若葉は桜見と名西寺が仮に当たれば、DFの1番を争うだろうと2人で盛り上がっていた。



「お、神上海は柳石と試合してるんだ」



 輝羅は昨年の全国王者、神上海と柳石の試合を見つける。



 柳石には神童と言われる星夜がいて、一時は石立を追い詰めた彼は今大会注目選手の1人。



 そこでいきなり神上海と当たり、どうなったのか気になるのは輝羅だけではなく皆が同じだろう。



 注目の試合を皆はチェックする──。



 ☆



「逃がすなって! しっかり付け!」



 柳石のゴールを守る小島は大声で守備陣へ指示を送っていた。


 だが、ゴールへ迫って来るポニーテールの髪型をした金髪の少年は混戦をスルスルと抜け出し、中央からドリブルで2人を突破していく。



『鮮やか! 沖田が止まらず華麗に突き進む!』



 巧みにボールを操りDFを躱す姿を見て、スタンドから大きな歓声が上がる。



 柳石の包囲網を無にするかの如く、金髪の少年こと沖田は目の前のゴールを見据えれば左足でシュート。



「っ!?」



 空に虹を描くようなアーチ。


 此処しかないという、左上隅へボールは吸い寄せられていく。



 小島は飛ぶ事も出来ず、そのボールが自分の守るゴールへ入っていくのを見るしか出来なかった。



沖田創一(おきた そういち)、なんと後半だけでハットトリック達成! 恐るべし天才仕事人!』



 4ー0。


 前半で1点を先制され、後半だけで柳石は沖田を中心とした攻撃陣に大きく差をつけられてしまう。




「(ヤバいってこれー! 早く点を返し始めないと!)」



 スローインのボールを持った影丸はターゲットを探し、ボールを放ると返って来たパスをトラップ。



 そして右足でゴール前へ走る星夜に向けて速いボールを蹴った。



『右から火岡クロス! 古神狙ったぁ!!』



 合わせるのが難しい、走りながら影丸のパスに合わせると星夜はミドルレンジから右足のダイレクトボレーを放つ。



 ボールは浮き上がってバーの上を越えそうになるが、下へ落ちるドライブ回転がかけられ、ゴールの右上隅を捉えている。



 バシィッ



「!?」



 星夜の目が見開く。



 GKが取りづらいコースを狙ったにも関わらず、ヘアバンドをした茶髪の彼は跳躍からのダイビングキャッチに成功。



 決まればスーパーゴールというシュートを完璧に止めてみせた。



「(ふ〜、噂で聞いた神童ってのは流石。エグいシュートかましてくるもんだな)」



 星夜のシュートに驚かされながらも、彼は持ち前の跳躍力と反射神経。


 並外れた身体能力で止めてしまう。



『なんと難しいシュートをキャッチで防いだ井上源二(いのうえ げんじ)!』



『1点でもおかしくないはずですが、これを防ぎますか……!』



 中学No.1の天才GK井上源二。



 彼でなければ、星夜の高難度なシュートを止める事は出来なかったかもしれない。




「(流石に……これだけ負けると悔しいなぁ……!)」



 試合終了の笛が鳴って、星夜は天を仰ぐ。



 桜見や石立に続き、神上海にまで敗北して柳石と彼の夏は此処で終わってしまう。



 神童にとっては悔しさが残る夏となった。



 神上海5ー0柳石



 沖田3


 芹沢1


 武田1

与一「神童、まさかの初戦で敗退かぁ〜」


輝羅「ハットトリックのFWといい完璧なキャッチをしたGKといい、前回チャンピオン凄いねー」


与一「石立に勝ったかと思えば強そうな所がドンドン出て来るよー」


輝羅「全国の頂点は簡単には行かなそうだね。次回は桜見の2回戦!仙台のチームと戦うよー」


与一「東京代表として柳石の分も暴れようかー♪」

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