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32歳男ニート 癌になる - 1/7
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32歳男ニート 癌になる  作者: 十三
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 現在時刻は5:03

 寝付いて3時間ほど経った2:50に目が覚めた。体は疲れているはずなのに

 昨日の分の日記は全然推敲や見直しをしなかったな。前は横文字を頑張って避けて日本語として表記しようと頑張ってたけど、最近は書く時間をとってないからな。イートインの空間とか、店内に飲食できる空間と表記すればよかったなぁ。とか

 こんな時間に起きるのは何故だろう?年明けてから布団干をしてないからか?今日にでも干してみるか、でも晴れるかな?もしくは抗がん剤の副作用?とか

 益体もないことを、自分の鼓動と呼吸音しか聞こえない布団の中で考えていた


 二度寝に入れず新聞配達の音を聞き届ける。体内時計で3:30~4:00くらいかなと思ったら、4:25だった

 どうにも寝付けない

 肝臓付近に手を触れると、いつもより拍動を感じない。抗がん剤の効果を嫌がって血流が来ないようにしてるのか?仰向けだとあまり感じられないものなのか?

 音楽でも聴けば気が紛れるかなと思い、ipodとヘッドフォンを用意し、布団に入りながら音楽鑑賞にしゃれ込んだ

 特に歌詞に思い入れがあるわけじゃない、ノリのいいだけのアニソンばかりのはずなのに、なぜか涙が止まらなくなった。本当に何故だろう?

 寝ることは一旦諦めて、書き記すことによって整理してみようと思う


 心当たりとして直ぐに思い当たるのは、昨日の久方ぶりに会った友人との楽しい時間の揺り戻し?

 傍から見たら、単なる情緒不安定なおじさんだよなぁ。夜中に目覚めて、音楽を聴き始めたらいきなり号泣し始めるなんて。根治は無理と医師に言われている癌患者なら、情緒不安定になるのも仕方がないような気がするけど

 最初に癌を打ち明けた友人も、昨日会った友人も、連絡をしたらすぐ会いに来てくれた。こんな得難い友人が二人も居たんだという幸せを感じると共に、もっと頻繁に連絡を取っていればよかったという後悔や、そんな友人達との別れが近い未来に訪れるであろうことへの恐怖?悲しみ?

 死なないで済むなら良いのに

 笑い話として10年後に話せる未来があればいいのに

 理性が夢見ることをさせてくれない

 死にたくないんだなぁ

 腹の底から、喉が張り裂けるまで、酸欠になるまで、大声で叫びたい

 死にたくない

 生きていたい

 どうしてこうなった


 30代で癌に侵され亡くなった人なんて探せばたくさん居るだろう。もっと若くして亡くなった人も多いはず。そんなに珍しい話ではないと思い、自分が癌に侵されたという不運だけは嘆くまいと思っていた。でもやはり自分がこの年齢で、近いうちに癌で死ぬであろう未来を受け入れられる訳もない。受け入れられる訳がないんだ

 でも現実は変わらない。変わらないんだよなぁ

 すべきことをし、なるようにしかならない

 そこに俺の意思が介する余地はない。化学療法を受け続けることや、辞めるという決断を下すことは可能ではあるけど。薬の作用や癌の進行に対しては無力だ。病は気からとは言うが、言うけども

 いっそ気が違ってしまえば楽になれるんじゃないか?酒や麻薬等、理性や正気を失う手段の味を知っていたら、手を伸ばしてしまっていたかもしれないな

 理性が許さないけど。この感情も理性や知性で少しは軽減されると良いのだけどなぁ


 眠れぬ夜はろくでもない考えしかできないことだけは確からしい

 窓の外は少し白んできていた

 眠気はまだ来ない

 涙腺もまだいかれたまま


 散歩でもするか


 着替えて外へ。防寒のためにマスクを着用。今日の朝刊を玄関マットの上に置いておく

 6:30頃かな

 日の出の方向に雲が多くあって、なかなか太陽の姿は拝めない。他の方角や直上には雲一つない快晴

 太陽とは正反対の方角の空に、ほぼ満ちている月が赤く輝いているのが見えた

 畑道を歩く

 あまり霜柱はない。昨日の日中に乾燥しきらなかった泥濘が凍っている。元日の早朝ほど踏み砕く感覚はないが、もっと大きな氷の塊を踏みつぶすような感覚が足の裏から伝わる

 風は無風と言っていいほど穏やか。自分が進むことによる空気の流れの変化以外感じない

 1往復しただけで、低い位置にあった赤い月が雑木林に隠れるほどに落ちていった

 2往復目で月は完全に見えなくなり、太陽が雲の上まで昇ってきたおかげで陽が当たるようになった

 マスクから漏れる吐息による結露で、まつ毛に水滴がつく。眩しくなってきたのもあり、マスクを外してサングラスを装着

 凍った畑道を、計5往復。昨日の疲れは全然取れてない

 途中、畑道が始まる直前の舗装路で軽自動車から二人降りてきて、何か作業するのが見えた。何だったんだろう?4段くらいの低い脚立が見えたけど。分からん。こんな早朝にいったい?


 帰宅すると7:45、父が活動を開始していた

 朝食をとりながら居間でゆっくり過ごす

 9時半ごろに布団を干し始める

 10時過ぎになってようやく眠気が来て、居間で船をこいでたら、ゆで卵の殻を剥けとの母からの指令

 そうこうしている内に長姉やら長兄も起きてくる

 ねむい、この卵の殻剝きにくい、ねむい、ねむい

 長姉と長兄は混みそうな店へ行ってくるらしい。俺はお留守番するよ

 ゆで卵に悪戦苦闘してるともう正午が近い。干してる布団をひっくり返す

 昼食をとり、人心地着く

 13時頃から14時前までは居間での椅子で寝てた。椅子で寝るなんて何時ぶりだ?先程船をこいだぶりではあるけど、それ以前は記憶にないほど昔だなぁ。喉が少し痛む。石油ストーブの前の席で口呼吸で寝てたのかな

 14時から自室に掃除機をかけ、布団を回収、設置。ついでに干してあった洗濯物も取り込む

 以降は、宇宙兄弟読んでた。読んでる間は眠気は寄ってこない



 そういえばしゃっくり止めの服用上限について書いてなかったな

 主治医曰く。1日2錠までは問題ない。俺の素人判断が正解になるとは思わなんだ

 再々発したらまた民間療法で何とか治せってことか


 明日は次兄夫婦が来る

 また麻雀だー、多分

 今日は早めに寝よう。眠い。早めに寝たら変な時間に目覚めやすそうだけど、普通に寝ても変な時間に目が覚めるから、もう怖いもの知らず?よ

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