Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
【13万PV 感謝!】封神闘仙記 〜スキル無しで追放された俺、複数拳法と最強の仙術《封神拳》で無双中〜 - 第27撃:《魔石と回復の真実》
[go: Go Back, main page]

表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/232

第27撃:《魔石と回復の真実》

ロイは慎重に天秤へと載せた魔石の重さを確認すると、引き出しからルーペのような道具を取り出し、片目に当てて覗き込む。


「……ほう……」


小さく唸るロイ。その表情が、目利きの職人特有の色を帯びる。


「おぬしら、よくこんな魔石を手に入れたもんだねぇ。……これは、グランスライムの魔石じゃないか」


「グランスライム?」一真と晶は、顔を見合わせて揃って声を上げた。


ロイはにやりと笑って、カウンターに肘をつく。


「ああ。さっき言っただろう? この世界では、ポーションが貴重だと。その理由の一端が、これさ。この魔石、ポーションの精製に使えるんだよ。とくにこの大きさと純度なら――腕の良い錬金術師か魔法使いが扱えば、ミドルポーションをそれなりの数、抽出できるだろうねぇ」


「ミドルポーションって、そんなにすごいのか?」


「おうさ。凄いとも。多くの冒険者や兵士が日常的に使うのは、ローポーションだからね。それでも十分に高価だし、そもそもねぇ……同じ種の魔物でも、まったく同じ魔石を持ってるわけじゃないんだよ」


「同じ魔物でも違う魔石……?」


「うむ。どれ、せっかくだし、少し詳しく説明してやろうかねぇ」


ロイはそう言うと、椅子に深く腰を下ろし、懐から古びた巻物を取り出すと、カウンターに広げて見せた。そこには、色分けされたポーションの瓶や魔石の図が描かれていた。


「先ほど話したとおり、この世界では治癒魔法も回復スキルも存在しない。千年前に失われちまった。だからこそ、即効性のある回復手段としてのポーションの需要が非常に高いんだ」


「緊急の回復手段がそれしかない世界。……そりゃあ価値も上がるな」一真が頷く。


晶も静かに手を挙げて口を開く。「その……同じポーションでも、効き目が違うって、本当ですか?」


ロイはにっこり笑った。


「そのとおり。作り手の腕と、魔石や素材の質で、効果はまるで変わる。名人の作ったローポーションなら、骨のヒビまで治すこともあるが、素人が作ったら捻挫すら治らん代物にもなる」


「なるほど……」


「でもな、いくら腕が良くても、ローポーションの素材からミドルポーションは作れん。素材の格が違うんだ。これは重要なポイントだよ」


一真と晶は神妙に頷いた。


ロイは巻物の図を指差しながら、言葉を続けた。


「ポーションの種類は、基本的に四つ。ローポーション、ミドルポーション、ハイポーション、そしてマスターポーション。こうして名前を並べると単純に見えるが、素材や生成過程には深い技術がいる」


「その……グランスライムの魔石からは、うまくいけばミドルポーションが作れるってわけか」


「そうだよ。希少な素材で、そもそもグランスライム自体が滅多に見られん魔物だしねぇ……ようまあ、そんなもんを倒せたもんだ」


晶がそっと一真の顔を見上げる。「あの森で、最初に倒したスライムが、そんなに凄かったなんて」


「ああ。俺達の認識のスライムより、かなり強いと思ったが、あれがグランスライムだったとはな」


「ふたりとも無事で何よりだよ。あんなモノに出くわして、命を落とす者も珍しくない」


ロイは感慨深げに頷くと、もうひとつの魔石を手に取った。


「さて……次はこっちだね。これは……おお、これも悪くない」


ルーペを覗き込む彼の目が細くなる。


「これはロックスネークの魔石だね。グランスライムほどじゃないが、これも普通の魔石よりは上物だ」


「そいつも、ポーションの材料になるのか?」


「いや、それは違う。ポーションの素材に使える魔石は、かなり限定的なんだよ。グランスライムのように“命の反応”が強く出る魔物じゃないと、回復薬には向かないんだ」


「へぇ……ってことは、これは他の用途?」


「ああ。例えば、錬金術の触媒にしたり、属性武具の強化素材に使われたりする。大地属性の武器に魔力を通すのには適しとるな。市場価格もなかなか安定してる」


晶は静かに感心したように「魔石って……本当にいろんな使い道があるんですね」と呟いた。


「ふふ。ああ、おぬしらの世界――地球だったね。そっちの言葉で言えば、この魔石……**“レアドロップ”**ってやつだね?」


そう言って、ロイは片目でウィンクを決める。


一真は思わず吹き出しながら、「さて、どこまでいい値がつくかね」そう呟き、にやりと笑った。

拙作を読んでくださり、ありがとうございます!

ブックマーク、評価をお願いします!

コメントもお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ