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たとえ貴方が地に落ちようと - 第25話 幸せの味がします!
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たとえ貴方が地に落ちようと  作者: 長岡更紗


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第25話 幸せの味がします!

 真昼間から眠り始めて、三時間は経っただろうか。

 なんとなく小腹が空いてきて、サビーナは目を覚ました。

 うーんと伸びをしようとして、目の前に人影があるのに気付き、身を硬化させる。サビーナは自身を隠すように上布団で胸の辺りまで上げてから、ようやく叫んだ。


「な、なにしてんの!?」

「よく寝んなぁ、あんたは。待ちくたびれたぜ」

「勝手に入ってこないでくださいっ」

「本当に毎回無用心だな。寝るなら鍵くらい締めとけっつの」


 美形な顔で悪ガキのように笑われると、怒る気が失せてしまった。サビーナは、目の前にいる男にため息混じりで問いかける。


「で、なんのご用ですか? デニスさん」

「用ってほどでもねーんだけどよ。あんたも今日休みだろうから、一緒にメシでも食いに行かねーかと思ってたんだが……どうしたんだ? その頭」


 デニスは、サビーナの頭にされた包帯を指差して言った。指摘されると頭の痛みを思い出し、包帯を押さえる。


「これはちょっと……リックと兄妹喧嘩してこうなりました」

「はぁあ? 兄妹喧嘩? リックバルド殿、妹に手を上げんのかよ!」

「いや、まぁ、私は真剣で斬りかかっちゃったんですけどね」

「な、なんだそりゃ!?」


 デニスは驚きのあまり、目が飛び出すかと思うくらい大きく見開かれている。


「すんげー兄妹喧嘩だな。いつもそうなのか?」

「いえ、いつもはそこまでは……」

「だよなぁ。もし妹に斬りかかられたら、俺泣いちまうな……」

「妹がいるんですか?」

「おお、いるいる。妹と弟と、もう一人ちっちぇー弟がな」


 デニスが嬉しそうに目を細めた。美形がなにかを愛でる時の笑顔は眩しすぎる。無駄にドキドキしてしまって困るので、やめてほしい。


「へぇ。お兄ちゃんなんですね、意外。末っ子かと思いました」

「そおか? まぁ弟の方が俺よりしっかりしてっしな」

「うん、そんな感じですね」

「おいおい、弟に会ってもねぇのにそいつはねーだろ」


 口を尖らせて抗議する姿は子どもっぽい。サビーナは思わずクスリと笑ってしまった。

 デニスはそれを見て「まぁいいや」とすぐ悪ガキのような笑顔に戻る。


「あんたが大丈夫なら、ちょっと出掛けようぜ。ハラ減ってきたしよ」

「デニスさんの奢りですか?」

「おう。班長の給金、舐めんなよ?」

「知ってます。リックの給与明細を見たことがありますから」


 そう言いながらベッドを降りる。背中も頭も手も痛いが、動けないほどではない。寝る前と比べて、随分と楽になっていた。

 サビーナは大袈裟に巻かれた頭の包帯を外してみる。打った跡は少し残っているものの、目立つほどではなかった。

 その様子を見ていたデニスが近寄ってきて、サビーナの前に来ると頭を覗いてくる。


「見せてみな」


 グッと髪を掻き上げて確認される。距離が近い。美形は、息が顔に吹きかかる距離に入ってはいけないと思う。彼の息が、サビーナの頬をくすぐっていった。


「ああ、なんだ、大したことねーじゃねぇか。良かったな」


 そしてそっと頬を撫でられて優しく微笑まれる。その顔に胸がドッキンとなってしまったというのに、デニスは何事もなかったかのように扉に向かい始めた。

 恐らく無意識でやっているのだろうが、だからこそたちが悪いというものだ。

 絶対にこの人は無意識に多数の女の子を引っ掛けてしまっているに違いない。サイラスの方がマシというわけではないが、どっちもどっちだ。


「これは本当に……キアリカさん大変だな……」

「あ? なんか言ったか?」

「ううん、なんでもない」


 サビーナはキアリカの心労がいかほどのものかを図り知り、一人苦笑いするのだった。




 二人は屋敷を出ると、デニスの馴染みだという店に向かう。

 そこは繁華街から離れた、細い路地の一角にある『ラティエ』という小さな小さなお店だった。ランディスで生まれ育ったサビーナだったが、この店に入るのは初めてだ。

 中に入ると料理の良い香りが流れてきて、サビーナのお腹は一気に減った。

 カウンター席しかないお店で、十五人も入るといっぱいになってしまうだろうか。デニスは慣れた様子で真ん中の席に座り、隣の男性と軽い挨拶を交わしている。


「いらっしゃい、デニス」

「おばちゃん、今日のオススメ何?」

「今日は美味しい鯛が手に入ってねぇ、鯛のソースグラタンがオススメだよ」

「んじゃそれと、ポークリエット、あと適当にサラダ頼むわ」

「あいよ」

「あんたはどうする?」


 問われてメニューを探すも、どこにも書いていない。すると女将さんになにを言ってもらっても大抵の物は作れるから、食べたいものを言ってごらんと言われた。


「じゃあ……焼きプリン」

「おい」


 隣からツッコミが入る。なぜだか無性に食べたくなって言ってしまったが、さすがに無理だっただろうか。サビーナは慌てて手を左右に振って訂正した。


「あ、すみません、別の物で!」

「焼きプリン? 別に構わないよ。ちょっと待ってもらわないといけないけどね。先に他のを食べてておくれ」

「え、おばちゃん、焼きプリンも作れんのかよ」

「あたしに作れないものはないさ」

「じゃ、俺も焼きプリン追加な」

「あいよ」


 結局サビーナは、焼きプリンとオススメのパスタを頼んだ。サビーナは一日三食パスタでも平気なパスタ好きだ。


「サビーナ、俺、酒飲んでも構わねぇか?」

「うん、別にいいですよ」

「あんたも飲むか?」

「いえ、私は遠慮しておきます。まだ飲んだことないし」

「そっか。おばちゃん、先にビール頼む」


 アンゼルード帝国では、二十歳以上の大人が同伴なら十六歳から飲んでもいいことになっている。一人で飲めるようになるのは、二十歳からだが。

 サビーナは今まで機会がなかったので、まだお酒を飲んだことはない。


「ップハーーー、うめぇ!」


 デニスが実に美味しそうに酒を飲んだ。リックバルドは付き合いで飲む程度なので、こんなに幸せそうに飲んでいるのを見たことがない。

 まるで天国とでも言いたそうな顔で飲んでいるデニスを見て、サビーナは自然と笑顔になってしまった。


「ん? 何だ?」

「いえ、デニスさんって幸せそうだなーと思って」

「そーか? 別に普通だけどな」


 そう言いながら、デニスはサビーナの向こう側に視線を移動させる。別の客が入ってきたのだ。デニスはその人達にも親しげに挨拶を交わしている。


「よう、デニス」

「おう」

「女連れなんて久々だな。彼女か?」

「ちげーよ。同僚の妹で、ま、俺とは同志って感じかな」

「へぇー」


 その客は特にそれ以上突っ込むこともなく、連れの人と会話を始めている。この適度な距離感が心地良さそうだ。

 少しして注文した物が出てくると、二人はそれを食べ始めた。

 サビーナの頼んだ女将オススメのパスタは、ゴルゴンゾーラとポルチーニ茸のフェットチーネだった。口に含んだ瞬間、サビーナは思わず「おお」と声を上げてしまう。

 ゴルゴンゾーラ特有の青カビの辛味とポルチーニ茸の香りと食感、それがフェットチーネによく絡んでいて感動するほど美味しい。


「うまいだろ? おばちゃんの料理は」

「うう、めっちゃくちゃ美味しいです!」

「ありがとうね。お嬢ちゃんのお名前は何て言うんだい?」

「サビーナですっ」

「サビーナ、いつでもおばちゃんの料理を食べに来ておくれ」

「はいっ!」


 あまりの美味しさに涙を浮かべながら貪るように食べていると、隣から美形が覗き込んできた。


「え、なに?」

「いや、めちゃくちゃうまそうに食うな。一口くれ」

「いいですよ」


 サビーナはパスタをクルクルと丸めて、差し出した。デニスが口を開けて待っていたので、その中に入れてやる。するとデニスも「おお」と同じように感動の一言を漏らした。


「うめーな、これ。もう一口!」

「えー? じゃあデニスさんのリエットも一口ください」

「おう、やるやる」


 デニスは手元のリエットをバケットに乗せてくれた。それを口元まで運ばれ、サビーナは「あーん」と大きな口でバケットを噛み切る。


「むぐむぐ、うーー! これも美味し〜っ! もう一口!」

「バッカヤロ、パスタが先だ」

「はいはい」


 またもクルクルと巻きつけて食べさせてあげると、デニスもリエットを食べさせてくれる。美味しいねと言い合いながらそんなことを数度繰り返していると、隣の席から呆れるような声が聞こえてきた。


「おいおい、ありゃバカップルだろ」

「なっ、ちげーって!」


 デニスは即座に否定し、顔を紅潮させて口を尖らせている。その顔は可愛くて少年にしか見えず、サビーナはクスクスと笑った。


「んだよ、サビーナまで」

「ううん。まだ食べます?」

「……食う」


 サビーナがパスタを絡めたフォークを差し出すと、顔を赤らめたままのデニスはパクリと食いついてくる。

 男の人を真剣に可愛いと思ったのは、これが初めてだ。年上だが、そんな感じがまったくしない。

 笑ったり怒ったり照れたり、表情がクルクルと変わるデニスは、本当に少年のようだった。


「焼きプリンができたよ。熱いから気をつけて食べな」


 そう言って女将が陶器に入ったプリンを出してくれた。表面には焦げ目が付き、ホカホカと湯気が立っている。


「冷えてねーのか」

「あたしの焼きプリンは焼きたてがうまいのさ。まぁ食べてごらん」


 そう言われてサビーナとデニスは、同時にスプーンでプリンを掬う。本当に熱そうでフウフウ息を吹きかけていると、デニスも同じくフウフウしていて、思わず顔を見合わせて二人でクックと嚙み殺すように笑った。

 そして熱々プリンを口の中に放り込む。

 温かいせいか、まずは牛乳の香りが先に鼻を通り、濃い卵黄と柔らかな砂糖の甘みが、喉をスルリと通っていった。


「ふわぁあ……」

「おおお……」


 感嘆の声をあげると、女将が満足そうに目を細めている。

 続けて何口か食べ進め、そこでようやく感想が言えた。


「うめーーっ」

「おいし〜い! 幸せの味がします!」

「ふふ、そりゃ良かったよ」


 そしてそのやり取りを見ていた奥の客が、女将に声を掛けている。


「おばちゃん、私も食べたいな。まだある?」

「そういうと思って、余分に作ってるよ」

「あ、じゃあ俺も!」

「私も!」


 客が次々と手を挙げ、奥からプリンを出された。それを見たデニスが口を尖らせている。


「おい、俺の分のお代わりがなくなっちまうだろが!」


 デニスの抗議に、「子どもか!」と周りが笑い出した。笑われてさらにむくれっ面になるデニスに、女将がひとつプリンを取るとデニスの前に置いてくれた。


「今日はこれで終わりだよ。あんただけ、特別だからね」

「おおーっ。サンキュー、おばちゃん!!」


 デニスは一転して笑顔に変わり、またも周りは苦笑している。


「デニスに甘いなぁ、おばちゃんは」

「まぁ、デニスだしね」


 そんな声があちこちで囁かれるも、デニスは気にすることなく二つ目のプリンに取り掛かった。

 サビーナもすでに食べ終わっていて、チラリとその様子を伺う。さすがに自分もおかわりが欲しいとは言えず、黙ってその様子を見るしかなかった。

 するとデニスが視線に気付いたのか、ふと食べる手を止める。


「食いたいんだろーっ」


 悪戯小僧の顔で微笑まれて、サビーナの心臓はなぜか掴まれたようにグッとなる。そして彼はプリンの乗ったスプーンをサビーナの口元に差し出してきた。


「ほらっ」


 目の前のプリンに、サビーナは食いついた。瞬間、デニスの嬉しそうな顔が飛び込んでくる。

 今までなんともなかったというのに、その時初めて恥ずかしいという感情がサビーナを支配した。顔が勝手にカーッと燃え上がるかのようだ。

 それを見たデニスが「変な奴だな」と笑った。その様子を周りの客は、やはり苦笑いで見ていたようだった。


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