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王子と婚約?ただし、条件がありますわ。 - 71
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パレードから戻ると、化粧直しの為に部屋に戻った。そこには、父であるクロフォード公爵と儀母であるレイチェルが待っていた。


その二人を見て、ローズマリーは一気に疲れた。


「アリア、これはどういうこと?」


「私にも…」


そう、アリアは先程パレードから戻るローズマリーを出迎えていた。

部屋にはローズマリーの化粧直しのことを考え、数名の城の使用人達がいたが…。

その間に二人が入ったとしか考えられない。 


「城の使用人達は快く出迎えてくれたぞ。」


ローズマリーは城の使用人を見た。

使用人達は真っ直ぐとローズマリーを見ていた。


「…そうですわね。この方々は国王陛下に仕えているんですから、貴方のような方でも客人であれば迎え入れてくれるでしょうね。ここは私の私室ではなく、借りているだけですし。それで、何の用ですか?」


ローズマリーは二人を見た。


だが、二人はお互いの顔を見て、チラリとローズマリーを見たが、また顔を伏せた。


「私に用がないのでしたら、会場にお戻りになったら如何です?」


ローズマリーは部屋の扉を開けて、出ていくように促した。


だが、二人は動かなかった。

クロフォード公爵がローズマリーの方へ歩き出し、ローズマリーの前に立った。


ローズマリーは目の前にいる自分の父親を見つめた。


「…すまなかった。」


公爵はローズマリーに頭を下げた。


ローズマリーは驚きのあまり目を丸くし、言葉が出なかった。


「今更何を…という気持ちはわかる。ローズマリー、その傷のせいで貴族や国民からの心ない言葉に傷付く前に…王妃様にお願いをして…嫌な役を…」


「別に傷付いていませんわ。王妃様にお願いをしなくても、公爵貴方が嫌な役を買って出ればよろしかったのでは?」


ローズマリーが言うのはもっともだ。


「ローズマリー、旦那様はこれ以上貴女に嫌われたくなかったの。だから…」


レイチェルが補足したが、ローズマリーはため息をついた。


「もう、これ以上嫌われることもないぐらい、嫌っていますわ。今更嫌われることがひとつぐらい増えてもかわりませんわ。」


ローズマリーはレイチェルを見た。


「旦那様はローズマリー、貴女の事を心配しているのよ。」


ローズマリーはため息をついた。


「心配しているなら、もっと違うやり方があったはずよ。レオナルド様は傷ぐらいで私を嫌いにならないわ。」


ローズマリーはクスリと笑った。


「その自信はどこから…」


レイチェルはローズマリーに聞いた。


「私はレオナルド様を信じていますから。」


ローズマリーは二人には見せたことのない穏やかな笑顔を見せた。


二人はその笑顔に驚いた。


「そうか…。」


公爵はレイチェルに手招きをした。

レイチェルは公爵の隣まで歩いた。


「邪魔をしたね。」


公爵はそれだけを言うと、レイチェルを連れて会場の方へと歩きだした。







「アリア、あれは本当に公爵なのかしらね?何だか気味が悪いわ。」


ローズマリーはメイク直しをして貰いながら、アリアに聞いた。


「公爵ですよ、確実に。」


「そうよね。あの人が私に嫌われたくないなんて……気味が悪くて笑っちゃうわね。」


「…そうですね。」


ローズマリーの瞳は少しだけ潤んでいたのにアリアは気が付いたが、気付いていないふりをした…。












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