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なろう大学附属病院  - 二人部屋 【Anちゃん様・Jー様】こらっ、伏せ字になってない!
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なろう大学附属病院   作者: 菜須よつ葉
お気に入り様の看護実習 ~看護学生編~
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二人部屋 【Anちゃん様・Jー様】こらっ、伏せ字になってない!

「菜須さん、今日は統合看護実習ですから7号室の患者様の担当してくださいね」


指導看護師さんに言われ看護記録を確認する。


A様は、うんうん。そうかぁ……注射かぁ。

J様は、うんうん。過労だねきっと。


「菜須さん、挨拶行くわよ」


指導看護師さんに連れられ7号室にやってきた。扉をノックし開けてスタスタ入っていく指導看護師さんに続き、中に入る実習生よつ葉。



「あれっ? ちっちゃい子いる」


「あらっ、A様見つけるの早いですね」


指導看護師さんがA様に返事をする。


「そりゃ、暇ですから(笑) それよりもあのちっちゃい子は?」


「自己紹介させますね」


そう言って、よつ葉を見て頷いた。


「A様、J様初めまして。☆☆大学看護学部看護学科4年 菜須よつ葉です。よろしくお願いします」


「よっちゃん、A様なんてやめてAnちゃんで良いよ」


えっ? 良いの?

指導看護師さんをチラッと見ると、頷いてくれていた。


「Anちゃん、よろしくお願いします」


「はいよー」


そして反対のベッドのJ様の方へ進むよつ葉。


「J様、よろしくお願いします。いきなりですが検温しますね」


J様の息づかいが辛そうなのと体温が高い気がしたので検温して確認する事にしたよつ葉。


「はい、よろしくお願いします」


「体温計挟みますね」


「はい」


パジャマのボタンをひとつ外して体温計を挟む。


「J様、脈とりますね」


J様の手首で脈拍を計る。その後、体温計の終了を知らせる電子音がなり響く。


「J様、失礼します」


そう言いながら体温計を抜き取る。


「38度5分ですね。解熱剤使っていいか主治医に聞いてみますね」


指導看護師さんは、頷いていた。間違いではなかったことを確信する。ポケットから医療用携帯を取りだし主治医にかける。


「看護実習生の菜須です。特別室のJ様、発熱38度5分です。はい……はい、はい。ありがとうございました」


医療用携帯をポケットに仕舞いJ様に向き合う。


「J様、今行っている点滴に解熱剤を混ぜますね。今準備してきます」


ナースステーションに戻り薬品庫から指示された解熱剤を取りだし点滴に混ぜれるよう注射器も用意してトレイにセットし指導看護師さんにチェックしてもらう。


指導看護師さんも主治医に薬の確認をしてよつ葉のフォローをしてくださっている。ここでは「正しく医師の指示が聞けて理解しているか?」「正しく薬液の準備と必要な道具を理解しているか?」が試されています。


「病室に戻り処置しましょうか?」


「はい」


病室の前につき、ノックをして病室に入りJ様に話しかける。


「J様、解熱剤を入れるので少しずつ改善されていきますからね」


「お願いします」


指導看護師さんと交代しようと一歩下がったら指導看護師さんが


「直接患者様にする針処置じゃないから、菜須さんが処置してください」


「はい」


返事をして、ひとつずつ丁寧に行った。点滴ボトルの指定の挿し込み口を消毒をして空気を抜いた薬液を注入する。


「暫くしたら楽になると思います。少し眠ってくださいね」


「ありがとう。そうします」


「何かあったらナースコールしてくださいね」


「はい」


J様の看護記録に解熱剤処置をした旨を記入すると、指導看護師さんに


「うん、できてるわね。手技も悪くなかったわよ」


指導看護師さんに誉められたよつ葉を、見ていたAnちゃんが


「よっちゃん、本当に学生? かっこ良かったよ! 様になってた」


「そうですか? ありがとうございます」


反対側のベッドから一部始終を見ていたようで誉めてもらえました。


Anちゃんは、パソコンを開き何やら作業中の様子。


「あらっ? 何されているんですか?」


「ちょいちょいって作業をね」


こっそりパソコン画面を覗く。あっ、この画面!! 執筆活動だぁ! このかた、あの方だったのね♪  実は【にゃんライフ】のチャラスケに癒されているよつ葉。


「今は痛みは無いですか?」


「無いよ、薬効いてるみたい」


「無理したらダメですよ」


「悪化したら、よっちゃん呼ぶから平気だよ」


「病院にいるのに悪化したらダメでしょ」


「よっちゃん、怖いよ。天使さんは優しくなくちゃ」


「いやいや、普通ですよ」


「それじゃあ、単位あげられないなぁ」


「えっ? 単位ってAnちゃんが決めるの?」


「違うの?」


「指導看護師さんとか看護師長さんですよ」


「残念だ」


何かと賑やかな病室です。



一眠りして落ち着いた様子のJ様が、パソコンを開き何やら作業中。


「J様、検温させてくださいね」


作業を中断して検温してくださる。電子音が鳴り体温計を抜き取り手渡してくださる。


「37度4分です。熱少し下がりましたね」


「おかげで楽になったよ。ありがとう」


「まだ、無理したらダメですよ。お熱下がったばっかりですから」


「のんびりするよ」


会話しながら看護記録に体温や様子などを書き込む。


「何をなさっていたんですか?」


「『WEBアマチュア小説大賞』の作品を読んでいたんだよ。677作品も応募があったんだよ」


「J様、凄いですね。企画運営お疲れ様です」


……ご本人様を前に「実は『よつ葉の看護日誌』応募しました!」なんて言えない。何もないので忘れてましたけどね(笑) 内緒内緒。


「楽しんでますよ」


笑顔で答えてくださるJ様。


きっと大変なのに態度に出さず、楽しんでいらっしゃって尚且つご自身の作品も書かれていらっしゃるんですもんね。過労で入院も納得だわ。


「よつ葉『こんこん様』ブクマしてるんですよ。すこーしずつしか読めてませんけどね。あの場面凄く印象に残っているんです」


「何処なのか聞いてもいい?」


「冒頭の、面接のところです。志望動機を聞かれてもう志望してないのでって言い切ったところです。就活終わってから読んで良かったです。思わず口にしそうじゃないですか?」


「いやいやさすがに就活のしかも病院の面接で言わないよ」


「あの台詞、かっこ良かったですもん」


「気に入ってくれてありがとう」


「実習中はなかなか読めなくて、追い付いていなくてごめんなさい」


「大丈夫、ゆっくり読んで」


「はい」


そんな会話で盛り上がって楽しいコミュニケーションタイムが過ごせた実習生のよつ葉。


ふふっ、作家様ふたりも見つけちゃった!

テンション高めな実習になったことは秘密。


Anちゃんの痛みと、J様の過労が少しでも緩和されることを願って看護させていただく看護実習生よつ葉。


せっかく、なろう作家様見つけたのでこっそりサインをもらおうと密かに思っているよつ葉です。


AnちゃんとJ様の病気が治りますように……。

入院中は誠心誠意看護をしようと思うよつ葉でした。


「拙い看護でごめんなさい」そう心のなかでふたりに謝るよつ葉でした。





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