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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~ - 27.魔神へ進化!
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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第3部

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27.魔神へ進化!

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 憤怒の魔王がワルージョと合体して、超巨大ワルージョになった!

 勇者が力を合わせて、敵を倒すぞー!


「……で、具体的にどうするんだよ? 敵は超巨大、しかも空に浮いてるんだぞ?」


 確かに、攻撃が当たるかまずわからないね。


「遠距離攻撃をまずやってみましょう!」


 僕がそう言うと、勇者たちがうなずく。

 僕はビーム、ミサカさんはさっきの空を飛ぶ斬撃。

 オタクさんは魔法矢、ヒキニートさんは魔法。


 シズカさんは槍を投げて、ヒャッハーさんは銃撃、ガチムチさんはムチを伸ばして攻撃。


 どが!

 がががが!

 ズバァアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


「ひゃっはー! やったかぁ!?」

「いえ、あれを見てください。再生してます!」


 僕らの攻撃は巨大ワルージョの一部を消し飛ばした。

 が、すぐに再生していく。


「敵が上空にいるせいで、攻撃の威力が弱まってしまう。しかも、向こうは再生もちか。厄介な敵だね」


 ヒキニートさんが知将ぶってそういう。


「ジャガー殿に乗って上空へいき、高所をとって攻撃するのはどうでござおるか?」


 オタクさんの提案を、ヒキニートさんが首を振って否定。


「いや、愛ちゃんの快刀乱麻、啓介くんのビームでも倒しきれなかった。単純に火力が不足してるんだ」

「火力不足……」


 ミサカさんが不満そうに言う。


「こんなとき、ファルちゃんがいれば!」

「ファルちゃん?」

「私の愛剣! 聖剣ファルシオン!」


 なるほど、ミサカさん専用の武器があったんだ。


「封印される際にどっかいっちゃったんだ。ふぁるちゃんがいれば、全力で攻撃できるのに!」

「……むしろあれで全力じゃなかったのが驚きだよ」


 シズカさんの意見に激しく同意する。

 ミサカさんもっと強いけど、武器がないから、全力が出せないんだ。


 むぅうう。


「悠長に作戦会議してる暇ないみたいだよ。見て!」


 ヒキニートさんが頭上を指差す。

 巨大ワルージョの体から、ぱらぱら……と何か落ちてくる。


「むぅうん! ドラゴンだ! あいつ、ドラゴンを体から生み出してるぞ!」

「しかも落ちてくるぜええ! ひゃっはー!」


 ガチムチさんとヒャッハーさんが、落ちてくるドラゴンを迎撃。

 結構あっさり倒せる、が。


「数が多いよ!」

「まかせてください! 狼王の暴食!」


 スペさんがカバンと合体。

 黒い巨大な獣がおおきくくちをひらく。

 ゴォオオオオオオオオオオオ!


 黒い獣の口の中に竜が吸い込まれていく!


「でも、だめだ。数が多すぎる! まずい!」


 ヒキニートさんが額に汗をかきながら言う。


「扉をひらいてみたけど、巨大ワルージョはこの国を覆うほどの大きさだ。けいすけくんが吸える範囲を超えてる。このままじゃドラゴンが雨霰のようにふりそそぎ、大変なことになるよ!」


 ドラゴン1匹でも結構な質量を持つ。

 それが空からたくさんふったら、大変だ!


「……質量爆弾か。なんてことしやがる!」

「ひゃは……敵の攻撃で殺せない。敵は無限に再生する。しかも、爆撃までしてくる。もうおてあげだぁ」


 みんなが、諦めている。

 オタクさんも、ミサカさんも。


 ……やだ。

 僕は、僕は!


 大好きな人に、そんな顔をしてほしくない!


『くく、なんという強欲じゃ。それこそ、魔の王にふさわしいのじゃ!』


 スペさんがニヤリと笑った。

 瞬間、僕の脳裏に、声が聞こえてきた。


『条件を満たしました』

『称号が変化します。鞄の勇魔王から、【鞄の魔神】へ』


 鞄の、魔神?


『聖武具が【魔神器】へと進化します』

『新スキル、【元気魂ソウルイーター】を獲得しました』


 進化したことで、いろんな情報が頭の中に流れ込んでくる!

 なるほど!


「け、けーすけくん!? どうしたの、鞄がなんか、すごい輝いてる! かっこいい!」


 鞄が黄金の色に輝いていた。

 うわほんとだ、かっこいー! 


「この光は、神気! まさか、啓介くん君、神の力を手に入れた!?」

「しんき? よくわからないけど、なんかすごくなったみたい! 聖武具が魔神器ってやつになったって」


「ま、魔神器ぃ!? なにそれ!? 聞いたことない! 怖い!」


 ヒキニートさんが怯えてる。

 でもミサカさんはキラキラ目を輝かせていた。


「けーすけくん、すごい! ピンチに覚醒するなんて、まるでヒーローだよ!」


 へへへ、ヒーローかぁ。

 よーし! 僕がみんなを、助けちゃうぞー!


 僕はまず、絶対結界をはる!

 ずぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!


「な!? なんだいこの巨大結界!? 今までの結界の比じゃないよ!?」

「わからないです!」


「なんで使ってる人がわからないんだよ!」


 ヒキニートさんのツッコミ。

 だってわからないものはわからないんだもん!


『くく、どうやら魔神器は、ケースケの力を何倍にも増幅する力を持つようじゃ!』


 スペさんが説明してくれる。

 さすがスペさん物知り!


「そうか、啓介くんのもつスキルを、魔神器が増幅した。だから、結界が巨大化したんだ」


 ヒキニートさんが目を閉じる。


「どうやら国を覆うレベルの結界を張ったようだ!」

「「「なんだってー!?」」」


 オタクさんたちが驚いている。

 一方ミサカさんは拍手していた。


「けーすけくんすごすぎる! かっこよすぎるよー!」


 ふへへへ。

 よし、これでみんなを守れる。


「みんな、力を貸して!」

「「「力をかす?」」」 


「うん。今から僕、新しいスキル、【元気魂ソウルイーター】を使います!」


「字面からなんかものすごく、ものすっっごく、嫌な予感するんだけど!?」


 ヒキニートさんが叫ぶ。


「……元気玉ってあれか。おらに元気を分けてくれ的な?」

「それです! 僕にみんなのたまを分けてください!」

「……より凶悪じゃねえか!!!!!!!!」


 僕の新しい力、元気魂。


「生き物から魂を抜き取り、僕の中に取り込むことで、ちょーパワーアップするスキル、らしいです!」

「「こぇええええええええええええ!」」


 え、怖い?

 どこが?


「おらに元気を分けてくれ的な、主人公にぴったりなスキルだよけーすけくん! かっこいー!」

「愛ちゃんそれやばいって!? 他人から魂をうばって、とりこんでるんだよ!?」


「うん。だからほぼ元気玉じゃん! みんなの力でパワーアップなんて、ヒーローの技すぎる!」

「完全に悪神の技でしかないんですけど!?」

 

 僕は魔神器を掲げる。


「みんな! 僕に魂を分けてください!」


 ば! とミサカさんが真っ先に手を挙げる。


「……ミサカこわ。真っ先に手あげてるじゃん」

「愛ちゃんおそれを知らない戦士だから……」


 ばっ、とオタクさんが手を挙げる。


「拙者の犠牲で、世界が救えるなら、喜んで身を捧げるでござる!」

「「立派だよ! あんた、立派すぎるよ!」」


 オタクさん、ミサカさんの体から、ふわ……と魂が抜ける。

 くた、と二人がその場に倒れる。


「さぁ! 残りの皆さんも!」

「普通に嫌なんだけど」

「……魂取り込んだ後、元の体に戻れる保証がどこにあんだよ?」


 ヒキニートさんたちが、非協力的だ!


「魂もらいますねー」


 すぅうう……。


「「強制的に魂抜くのも可能なのかよ!? まじの悪魔の技じゃねえか!」」


 ヒキニートさん、シズカさん、ガチムチさん、そしてヒャッハーさん。


『我も協力するのじゃ!』『お姉さんも〜!』


 勇者たち、そして魔王たちの魂が、鞄の中に入っていく。

 かっ!


 ごおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!


 僕の体から、凄まじい力が湧き上がってくる!

 

「わ、す、すごい! 僕の体が、金色に!」


 すごい!

 これ漫画で見たことあるよ!


 みんなの魂をあつめて、金色に光るあれだ!

 

「うぉおおおおお! いくぞおぉお! ワルージョ! おまえの魂も食ってやるぅうううう!」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 気付いたら目的変わってるううううううう! [一言] ワルージョの魂を食うことが目的になってやがる……
[一言] 強制吸収の元気霊怖っ!
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