さあ、俺達の冒険の始まりだ!
本章に入りました。
閑話も同時投稿をしています。
王国side
「失敗だと……」
「申し訳ありません、国王陛下」
「詳しく話せ!」
「は! 先ずはダンジョンの最下層にすら到達出来ませんでした」
「お主達がか?」
「はい。途中の32階層で力尽き、気が付けば闘技場の様な場所に居て、ダンジョンマスターらしき人型の化け物から交渉を受けました」
「どの様な交渉だ?」
「はい。ダンジョンマスターに勝てば我らを解放すると」
「……屈辱よの」
「はい……」
「ダンジョンマスターを殺せば、どの道解放される。言い換えれば、ダンジョンマスターは負ける事が無いと思っていた証拠よ」
「はい。事実、我らが全員で挑んでも片手間で負けました」
「それで?」
「何人かは、見せしめで惨殺され、補給部隊からも何人かは殺されたと報告を受けました」
「そうか……」
「そして、一時的に捕らわれた者達、全員が解放されておりません。リスティーヌ嬢も居残り組で、恐らくは……」
「「何ぃ!?」」
「国王陛下、これは由々しき事態です。
テルファナ公爵家は、財務大臣の任に就いていますから」
「うむ。しかも、テルファナ公爵は、愛娘リスティーヌ嬢を溺愛しておる」
「はい。ですから最も危険が無く、精鋭に護衛させた第2補給部隊に配属させたのです」
「やはり、本人が強く望んだからといって行かせるべきではなかったな」
「報告は以上です」
「分かった。報告、ご苦労」
「は! 御前、失礼します!」
3分後の王城の応接室では……
「宰相よ、騎士団長は行ったな?」
「はい」
「生け贄が必要だな」
「そうですね」
「誰を、テルファナ公爵の怒りを鎮める生け贄にするかだが……」
「あの者は如何でしょうか?」
「……あの者か?」
「はい。あの者は、婚約解消は出来ましたが、元とはいえ相手の婚約者がアレだったので、未だに新しい相手が居らず、悪評が広がり、侯爵は苛立っているとか……」
「……決まりだな」
「はい」
「早速、テルファナ公爵とアルバレス侯爵に遣いを出せ!」
「はっ!」
シンside
今回の騎士団から、合計3割は殺し、1割は牢屋に放り込んだ。
そのお陰で、侵入で「ドン!」、滞在で「ドン!」、遺体吸収で「ドン!」と、大量のDPが入り、ダンジョンレベルも上がり、出来る事や新しい項目が増えた。
先ずは、ガチャを使わずに会話が可能な自我を持つダンモンを造れる様になった。
更に名前を付ければダンジョンの外にも自我を保ったまま行ける様になった。
それでも、ガチャのリン達の強さは圧倒的だ。
まあ、外に出れる様になったのは、俺やリン達も同じだけどな。
そして、ダンマスである俺とリン達には、ダンジョン外への専用の分身体が使える様になった。
この分身体は、ダンマスである俺とガチャ出身のリン達専用な上に、殺されても本体である俺達自身が死ぬ事は無い。
まあ、死の恐怖と痛みは感じる事になるが、本体の俺達は大丈夫だ。
使った分身体は、灰となり散らばり残らないから、研究材料にもならない。
それと、俺が使う分身体の瞳の色と髪の色は本体である俺と同じにしてある。
今までは、異世界ダンジョンマスターあるあるで、ダンジョン外に出れなかったんだよなぁ。
理由は、ダンジョン自体が俺の外出を拒絶するからだ。
要するに、見えない壁が俺の外出を阻止している訳だ。
だが、これで俺は晴れてダンジョン外に出れる訳で、色々とやりたい事がある。
歓楽街のお姉さん達と遊びたいし、異世界系ラノベのテンプレとかもしたいしな。
諸々の準備を整えて、俺達は分身体に憑依してダンジョン外に出た。
「シン様、太陽が眩しいです!」
「俺もだ」
「強ぇ奴、居るだか?」
「居るぞ、キサラ」
「我が主、清らかな乙女は?」
「サクナ、多分だが居る?」
「何故、疑問文なのじゃ?」
「シン殿、森に行きたいであります!」
「分かっているぞ、シャナ」
「私も~、森に行きたいです~」
「そうか、ユーリ」
「さあ、俺達の冒険の始まりだ!」
因みに、分身体の強さは本体の約7割減となる。
つまり、スカウター的な戦闘力が「100」なら分身体の戦闘力は「30」ぐらいになる。
俺達はまだまだ強くなれるが、ダンジョン外で遊ぶ分には、この程度で充分だろうと考えている。
それでも、俺達の強さは、分身体の時でさえAランク冒険者並みの強さだがな。
それで、俺達は身分証代わりになる冒険者カードを手にする為に、田舎の村から来た風に見せ掛けた俺達は、1人大銅貨2枚払い都市に入り、冒険者ギルドに行く事にした。
「おい、そこのガキ! 直ぐにその女共をオレ達に寄越しやがれ……げぶぅ!」
はい、異世界系あるあるの冒険者ギルド編でした。
……言っている事は盗賊と同じという、笑えないのに笑える話のアレだな。
既に、そこら辺りは確かめ済みだから大丈夫だ。
プチイベントを消化して、俺達は冒険者ギルドに加入する事が出来た。
……水晶球を割らしたり、砕いたり、粉砕したかったなぁ。
この異世界に、触れた者のレベルや内在する魔力量や使える魔法属性が分かる水晶球型魔道具が無いのだ!
「強いな。とても新人とは思えんな」
「半年前に、村に立ち寄った強い冒険者に習ったんだ」
「その強い冒険者の名前は?」
「何でも、凄く強い恋人を怒らせたみたいで、逃げている最中だとか言って教えてくれなかったんだ」
「あははは! そうかそうか!」
「もう良いかなあ?」
「ああ、悪いな。オレの名前は『ジェイ』で、Cランク冒険者だ」
「俺の名前はシン」
「他のメンバーは?」
「まだ教えない」
「ツレナイなぁ」
「ダメなモノはダメ」
「分かった。でも何時かは教えろよ」
「善処する」
「教える気は無いな?」
「……分かった?」
「この!」
この後、暫く、初対面のジェイとじゃれていた。
因みに、武器とか防具等はダンマス権限でダンジョンの武具作製で造った。
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