悪夢の始まり、とでも言うつもりか?
何時、出るのかなぁ。
○ゼモンを超える美しさを兼ね備えた植物系デジ○ン。
シンside
盗賊共のアジトには大して金銀財宝は無かった。
さっさと処理して戻り、移動を再開する。
今日の目的地の町「リフロイン」まで10分の所で……
「きゃあああーーー!」
悲鳴が聞こえた!?
マジか!
今どき、古過ぎないか、女性の悲鳴は!
……まあ、悲鳴である以上は助けるつもりで行くけどな。
馬車の移動速度を上げて行ってみると、妖艶な服装をした大人の女性1人を、厳つい野郎6人が囲っていた。
「直ぐに助けに行きましょう、シンさん」
「そうです、シンさん」
「……」
「「シンさん?」」
ひーちゃんと奈津美ちゃんには馬車から出ない様に指示して、俺はゆっくりと近付く。
「状況説明を」
「助けてください! 私、この人達に拐われそうなんです」
「そっちの言い分は?」
「この女はクズだ!」
「そうだ!」
「この女に騙された男が10人を超えているのだからな!」
「ああ! その内、2人が自殺した」
「証拠は?」
「オレ達は、この町の領主から許可を得ている自警団だ」
「この書状が証拠だ」
手に取り内容を確認すると、確かにサインの所に「リーシド=イシュ=リフロイン」と書かれている。
さて、判断材料は揃った訳だが、考えるまでも無いな。
俺は、自分の馬車に戻るべく、向きを変えようとすると女が……
「あの書状は偽物よ! だから助けて!」
……女の声に振り向いた瞬間に、何かを弾いたのを感じた。
既に、野郎達は女の拘束を終わらせていた。
そして……
「シャナ!」
「はいであります!」
俺はシャナを呼んだ。
「何でありますか、シン殿」
「この女のスキルを洗え」
「はいであります!」
シャナは、幻惑系のスキルを使う為に、他者の精神に影響を与えるスキルに対して、感知する事が出来る。
つまり、「魅了」とか「洗脳」……な。
「な、何よ?」
1分程、シャナは女と睨めっこした結果は?
「シン殿、練度は低いのでありますが、魅了のスキルを持っているであります!」
「やっぱりか。おい」
「何だ?」
「こいつ、弱いがスキル『魅了』持ちだ」
「何ぃ!」
「やっぱりか! 可笑しいと思ったんだ!」
「そうだよな。あいつが正気なら、あんな事は絶対にしない!」
「とりあえず、目隠しは必須だぞ」
「そうか。助かったぜ、あんちゃん」
俺の助言通りに目隠しをした。
「ちょっと! 助けてよ!」
「知らんわ!」
馬車に戻ると、色々と言いたい、と顔に出しているひーちゃんと奈津美ちゃんが居た。
「どういう事ですか、シンさん」
「私も知りたいです」
「あの女は、俺に助けを求めた時、口だけは笑っていた」
「……それだけですか?」
「ああ、それだけだ。では聞くが、日本や地球で起こる事件は、全て女性が被害者か?」
「……いいえ」
「違います」
「そういう事だ。野郎に囲まれているとはいえ、必ずしも女性が被害者とは限らないからな」
「分かりました」
「分かったわ」
ちょっとしたイベントがあったが、俺達は無事にリフロインに入る事が出来た。
宿屋も決まり、中途半端な時間であった為に散策する事にした。
普段であれば、既に2、3組の野郎共から善意のお金を貰っているのだが、今回はまだ無い。
やはり、ひーちゃんの召喚獣シリウスが、本来の大きさになっているからだろうな。
因みに、シリウスの本来の大きさは、普通に立ち上がった状態で、シリウスの肩までの高さが160cmを超えている。
……要するにデカい。
そんな訳で臨時収入が無くなったが、穏やかな時間を過ごした。
……しかし、何処からか漂ってくる、この甘い匂いは何だ?
周りの人達も、この匂いに怪しんでいる事から、俺だけが匂っている訳じゃないみたいだが……
俺は思考を深めようとした途端に、周りの人達が倒れた。
「悪夢の始まり、とでも言うつもりか?」
「シン様……」
「シン殿!」
「「シンさん……」」
俺は、魔力察知を強く意識する。
……ん?
………………北からだ!
………………………………アルラウネだな!
どうやら、この異変はアルラウネが原因みて間違いないだろう。
「皆、行くぞ」
「「「「はい」」」であります!」
「ワウ!」
因みに、シリウスには、召喚獣になった後に、俺達の本来の実力を体験して貰っているから、シリウスは俺達に協力的になってくれている。
北の禁猟区に到着するまでの間に、見た人達は全て眠っていた。
俺達は、禁猟区に侵入するが、周りへの警戒をしながら移動する。
すると、この禁猟区を住処にするモンスターが襲い掛かってきた。
しかも、どうやら正気を失っているみたいだ。
……まあ、それでもする事は変わらないがな。
襲い掛かるモンスターを瞬殺しながら、かなり奥まで移動を続けると、東京ドーム並みに開けた場所に出たが、一面を茨で満たされ、中心には少し丘になっており、その頂上には、1輪の巨大な薔薇の様な華が咲いていた。
そして、その華の中心には、腰のベルトの位置までの裸体を晒した女性的な身体をしたモンスターが居た。
「アレが、アルラウネか……」
「はい、シン様。恐らくは」
「どうする、シンさん」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。