第72話 セントラルステージ裏側での攻防①(勇者ギーツ視点)
時間は少し遡りコウ達Lumi♡Twinkleの演奏前……。
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くぅおおお!!マフィアいねぇえええ!!?
なんでなん!!?拙者勘違いしてた!!?
実はコウたん狙われてなんて無くて拙者が勝手に勘違いしてただけだったとか!!?
……まぁそれならそっちの方が当然いいのだが……いややっぱりあり得ねぇよね!??コウたん狙われるよね!!?
拙者はセントラルステージの客席、会場そして……無理言って頼んで裏方を血眼になってマフィア共を探していた。
しかし誰一人……本当に誰一人見つける事が出来ないのでござる!!
まぁそもそもマフィアが、私マフィアですぅって言ってくれる訳ないので、誰がマフィアかなんか拙者には解らないのだが……それでもなんか雰囲気とかで解る気がしてた!!拙者の感覚が完全に的外れだった!!\(^o^)/オワタ。
って阿保な事考えてる場合じゃありませんな!!
マジであとちょっとでコウたん達の出番じゃん!!
そこで潜伏しているマフィア達が何をしてくるのか……ご想像にお任せしますぅ!!
ともかく足を使ってくまなく探して「おいそこの阿呆」犬の様な嗅覚をもってして「貴様……聞いているのか?」マフィア共を探し当てて「いいかげんにしろ!!」……ああもう!!
「なんでござる!!見ての通り拙者今!!ひじょーに忙しく……って貴殿は……!!?」
拙者が怒りに任せて声の方に振り替えるとそこには……!!
「エイシャ殿ぉ!!?」
「ようやく気が付いたがこの阿呆が。貴様の阿呆っぷりにはほとほと呆れるわ……」
機嫌悪そうに腕を組んでいる、行方不明だった勇者エイシャが佇んでいた!!
「エイシャ殿!!コウたんを放って今まで何処でナニをしてたんですかな!!?こっちは大変だったでありますぞ!!説明してくだちぃ!!」
「阿呆が、何が大変だっただ。貴様は只、役に立たずに野良犬のようにうろうろしていただけだろうが」
「オウフwww辛辣wwwではエイシャ殿はナニしてたんでありますかな!?説明プリーズ!!」
拙者がエイシャに説明を求めると、エイシャはくるりと回れ右をして歩き出した。
「チョwwwマテヨwwwエイシャ殿!?」
「時間が惜しい。歩きながら説明するからついてこい役立たず」
何かいちいち言葉に棘があるでござるなwww
まぁでもここで文句を言っても始まらないので、黙ってエイシャについていく事にした!!
「お前の頭でも解るように掻い摘んで説明してやる。黙ってよく聞け」
「デュフフwww拙者だまって「黙ってよく聞け」……ハイwww」
マジで辛辣ゥwww
んで、エイシャの話はこうだ。
何でもミュトス・プロダクションの社長カノン殿の話を聞いたエイシャは、Lumi♡Twinkleの中心的メンバーである二人が事故及び失踪したと聞いて、間違い無く裏で何かが動いていると気づいて一人で行動を開始した。そして裏でマフィアが動いていると知って、コウたん達には国に戻ると説明してこの街で調査を続けていたらしい。
なぜコウたんに伝えなかったのかと言うと、マフィアに狙われる可能性があるとコウたんに伝えたく無かったかららしい。拙者が伝えちゃったけどwwwと思ったら案の定拙者怒られちゃった。
「あの時は余計な事をしてくれたな?ギーツ……。コウはアイドルをひた向きに頑張っているのに、余計な心配をコウにさせてくれたな……!!」
殺意すらのっている言葉でなじられて、流石の拙者もちょっとブルッた!!ってかチビりそうになったwww……マジで……。
脱線脱線。
その後エイシャは、Lumi♡Twinkleを狙っているマフィア、ラ・ローザ・ネーラのこの街の支部に辿り着いたらしい……ええ!!?マジでwww有能すぎね!!?www拙者長くこの街いるけど、そこまで辿り着いてないよ!!?www
そしてこの街の支部を仕切っているリーダーを拷問し……何故コウたん達を狙うのかを吐かせた。……ちなみに他の連中の処遇はご想像にお任せします……。
まぁ想像通り、違法賭博の為にLumi♡Twinkleを……正確には今回の大穴であるグループが、邪魔にならない様に処理しようとしていたそうだ。
というのもこの賭けは、アイドルレースが直前に賭けを締め切る。そして今回の安牌はやはりFlora Kissで、Lumi♡Twinkleは実は見向きもされておらず、オッズがかなり高かった。
しかし今年のLumi♡Twinkle快進撃は目を見張るものがあり、このままでは……どんでん返しがあり得るということで……主要メンバーを狙ったのだ。自分たちラ・ローザ・ネーラが損をしない様に。
だが、復活を果たしたLumi♡Twinkle、そしてこの三カ月の中心的にして、既に絶対的なエースとなったコウたんは……当然マフィアにとってめっちゃ邪魔な存在だ。
当然多くのヒットマン、雇われ傭兵などがコウたんを狙ったそうだが、なんとその全てをエイシャ殿一人で全て!!秘密裏に処理してきたらしい……!!ええ!!?この人有能すぎィ!!?
当然この街のマフィアの支部もそのまま叩き潰し、これで安泰かと思われたが……ラ・ローザ・ネーラのこのままでは終われなかった!!
「ラ・ローザ・ネーラの構成員の中でも選りすぐりの十三人を集めた暗殺部隊『陽炎』……その構成員の内六人もが今この会場に潜んでいる」
「なんですと!!?」
何とラ・ローザ・ネーラは、コウたん暗殺に本腰を入れて最強の暗殺部隊を送り込んできたのだ!!
「コウたちの楽屋には気配を消した俺の守護霊に守らせているから、万が一は無いだろうが……奴らはもしかしたら、……いや、間違いなくコウのライブ中を狙うつもりだろう」
「なん……だと……」
「潜伏している暗殺者達のうち一人は先程倒したが……あと五人もいる。……まぁ俺の掴んだ情報が正しければだが、万が一も考えてもう少し多く見積もってもいいかもしれんがな」
その暗殺者だけでは無く、ラ・ローザ・ネーラの普通の(?)ヒットマンも潜んでいる可能性も考慮して、エイシャ殿は行動しているらしい。
「お前みたいに図体と態度と行動がデカいやつが奴らを探すから、見つかる者も見つからんし、奴らの行動を阻止すら出来んのだ」
「うぐぉ!!」
「だが……今は猫の手も借りたい時だ。俺が幾つか目星をつけているから、貴様もついてこい」
エイシャ殿にも若干の焦りが見える。
恐らく思った以上に潜伏が上手い暗殺者達に手を焼いているのだろう。
でも……それなら尚更拙者役に立たねぇwww
このままではタイムリミットがががががが!!!
「お困りの様ねぇ?勇者様たちぃ?私で良ければ……手を貸しましょうか?」
拙者達が急いで走り出そうとした時、拙者達を呼び止める声がした!!この者は……!!?
「私はエーデル・アークの社長のリアル……でも……」
「貴様……魔族か?」
「んふっふ!まぁ貴方達勇者にはバレちゃうわよねぇん?……そう!私はエーデル・アーク社社長であって……魔王様直属の配下九天王……本当の名前はベリアルよぉ!……んふふ。よろしく!」
魔王様直属の配下九天王ベリアルが拙者達の前に現れたのだった!!
……まぁエイシャ殿は正体に気付いた様だが、拙者は全く気付かなかったけどなぁ!!!