書籍化すると死ぬらしい
馬鹿なりに考えてみました
書籍化すると死ぬらしい。次は画面の前のあなたです。
嘘です。たぶん、あんまり死にはしません。
撤退しやすい……あるいは求められなくなるのも早い業種であるため、弱ったときに「生物として死ぬ」より、「作家として死ぬ」段階が手前にあるでしょうから。
筆者はなろう系1シリーズだけ書籍化している、かなり暇な部類の兼業作家です。昨年の刊行点数は3冊。ゆったりですね。
それでも働きながらやるのは体力的に大変だと感じることが多く、ふと気になりました。
「もっと売れている先輩方、バケモンじゃねぇか?」
善も悪も急げ、Xでアンケートをとってみました。結果をドン。
『本業の残業時間+月々の作業時間平均が、過労死ラインと言われる時間外労働80時間を越えていますか?』
有効回答29人(兼業作家のみ)
越えている75%(22人)
越えていない25%(7人)
母数が少ないので、あくまで与太話程度に聞いてください。
75%の兼業作家が、過労死ライン越えの《《健康的にマズイ》》稼働に耐えているようです。タフですね。
多くの作家はこう言うでしょう。
「好きでやっているから」「楽しいからあまり疲れは感じない」
僕自身、深く集中して書いているときは、あまり疲れは感じていません。ただ日常生活での不注意が著しく増えます。締め切り明け直後は、家を出てから自分が何をしようとしていたか分からなくなり、引き返すこともあります。
がはは。笑い事です。笑い事にしてくれ。
これ、脳がドーパミンで焼かれてハッピーになっているだけで、血管はダメージ喰らいまくっています。自分に毒状態付与している感じです。
兼業作家はお金の心配をしなくていい反面、なかなか健康的に厳しそうです。
では専業か? 多くの先輩作家が「専業はやめておけ」と言っているので、厳しそうです。ごく一部の超実力者か、貯金や投資あるいは相続でお金を持っていなければ不安が勝ります。
出版不況が叫ばれ続け、さらに近年AIが台頭する中で、専業作家になるのはますます難しくなることでしょう。
これから書籍化する方は、『兼業作家の75%側』にくる可能性が高いです。ようこそ!!
業界を批判しても仕方がありません。賢い人、ベテラン、事情通、現場の方々。色んな人が一生懸命考えて動いてくれて、今があります。
個人的な感覚ですが、不治の病を抱える患者を、名医達が延命してくれている状態に近いと思っています。
ならば、同じ病室にいる自分達はどうするか。
どうすれば過労死から逃げながら、一文字でも多く物語の先を紡げるのか。
――強くなるしかない。
マッチョです。マッチョになるんです。
書籍化する前に、万難を排する最強の肉体を作っておくのです。
体の不調で筆が止まれば、いかにあなたが天才だとしても無意味です。繊細な感性? 無限の語彙力? それ、心筋梗塞に勝てますか……?
ストーリーを考える前にスクワット。キャラを考える前にデッドリフト。タイアラキャッチより前にベンチプレス。執筆前の有酸素。本業上司にラリアット。
肉体の強度が、あなたと夢を守る最後の砦です。
無双系主人公よりも強い作者になってください。
小説を愛する皆様が、健康に末永く活躍できますように。