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【書籍化&コミカライズ】神様のミスで異世界にポイっとされました ~元サラリーマンは自由を謳歌する~ - 第97話 馬車作成
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第97話 馬車作成

ファントムホースの改造が終わりました。


改造したのは魔石の追加と魔法陣の効率化。それに少し機能を追加しました。


改良により稼働時間は18時間で止まっている時に空気中から魔力を補充。大体、空の状態から8時間で満タンになります。まぁ、昼間に10時間程稼働して翌朝には完全に満タンになりますね。


力もアップしました。引ける荷馬車の重量は2トンから倍の4トンに、最大速度も2トンの荷馬車を引いて時速30㎞から50㎞になりました。満足です。


これでこの大陸でも違和感無く移動できますね。


ああ、そうですそうです。新たに付け足した機能は魔導通信を応用した物で遠隔で操作水晶からファントムホースを操作出来るようにしました。荷馬車に乗る訳ですし荷馬車に操作水晶を設置して操作します。これでイメージだけで操作出来ます。


さてさて何処で荷馬車を作りましょうか。一度街を出て人の居ない所まで行きますかね。まぁ、明日です。


翌朝、宿を後にして徒歩で来た時とは逆側の門をでる。ライノに入る前にも農地が広がっていましたが、こちら側の方が広い農地ですね。広大です。


農地を徒歩で抜けて街道の脇の森に入る。少し歩くと開けた場所に着きました。ここで荷馬車を作りましょう。


先ずはステンレスで四角のパイプ作成して骨組みを作成します。


出来ました。


次に足回りです独立懸架で四輪作成。車輪にゴムはこの大陸に合わせて使いません。車輪も四角ステンレスパイプで作成。車軸は鉄で。


ステンレス部分全てを強化した木材で覆いスライム材で皮膜します。骨組みに足回りを取り付けたら荷馬車の上部分を作成。


前部は箱型でハニカム構造のアルミ板材を木で挟んだ物を壁にします。窓は右側に大きく作り、左側の前側には出入り口。出入り口の横には小さな窓を作成。


荷台後ろ部分は幌にして何か荷をダミーで置けるようにします。鉄でパイプを作り骨組みを作成してスライム材を塗布した幌を被せればとりあえずの完成です。


後は細かい所を作成。御者台に操作水晶を取り付けて御者座席下に魔法陣を組み込みます。念の為に荷馬車にはブレーキも取り付けて操作水晶で操作できるようにします。


ファントムホースと荷馬車を繋げる馬具も作成します。


次は内装です。照明の魔道具を天井に取り付けて壁にスイッチを作成。窓にはカーテンを付けて大きな窓側にベッドを取り付けます。


扉側の窓の下に折り畳みの机を作成。ベッドを椅子代わりに使い机を使います。床はフローリングで壁と天井は白く塗装します。


外側の塗装は黒で幌は緑。


完成です。


少し長いですが許容の範囲でしょう。


一度、収納に入れて街道に戻ります。街道の前後を確認して馬車とファントムホースを収納から出して繋ぎます。


御者台に座り操作水晶で操作してファントムホースを走らせます。


おお、余り振動もありません。ちゃんとサスペンションが機能している様です。時速を30㎞まで上げますが問題ありません。


ああ、でも御者台にはクッションを付けましょう。一度止まりクッションを作成して取り付けます。


うん、これで快適になりました。


40㎞にまで速度を上げて次の街まで向かいましょう。


暫く走ると魔物の気配がします。近いです。


でも変ですねこの辺にはまだ魔物は出ない筈ですが。


うん?人が襲われています。既に男の方は亡くなっているようです。女の方が何かに被さり守るようにしています。


魔物は狼です。5匹いますね。


すぐに結界で女の方を覆います。


風魔法で3匹を切り刻みました所、2匹が逃げ出しますが逃がしません。結界で2匹を囲い、結界の中に風魔法を発動して切り刻みます。


討伐は完了ですが女の方は大丈夫でしょうか。


すぐに結界を解いて女の方を見ますが、もう手遅れです。息があるだけ奇跡です。とりあえず回復魔法で傷口を塞ぎますが、これでは生命の実でも助かりません。


仰向けにしようとすると、その下から3歳位の男の子が出てきます。この子には傷ひとつありません。


子供は目を開けると直ぐに母親と思われる横たわっている女性に駆け寄ります。


私も近くによると女の方が薄く目を開けて口を開けます。何か伝えたいようです耳を口元まで近づけます。


「お、おねが・・いで・・す。こ・の子・・を第二の・・街エリ・・オラにいる・・兄の・・・キルカンまで・・・連れ・・てい・・って・・もらえ・・ない・・しょう・・か、どうか・・どう・・か・・おね・・が・・いしま・・す」


「分かった。この子を送ろう」


「あり・・が・・とう・・ござい・・ま・す」と言うと子供に目を向けて微笑みながら、


「レ・オン・・生き・・るの・・です・・よ」と言うと子供はコクンと頷く。それを見た女性は安心したのか力が抜けそのまま息を引き取った。


それを見たレオンと呼ばれた子供は歯を食いしばり小さい拳を力一杯握り涙を堪えている。


「レオン君と言ったか?辛いだろうがお父さんとお母さんを弔ってあげよう」と言うとレオンはコクンと頷く。


コウは魔法で穴を堀り2人の遺体を埋めてその上に一つ石を置いた。


夫婦の物と思われる荷物を収納してレオンを箱馬車のベッドに寝かせる。


「疲れただろう。今は休みなさい」と言うとレオンは頷き電池が切れたように眠る。コウはそっと毛布を掛けると馬車を次の町オルガリまで走らせる。 

お読みいただきありがとうございます。


あけましておめでとうございます。明けまして記念で今日は複数話投稿します。次は12:00投稿です。


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