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【一二三書房一次通過作品】異世界召喚の代打に、神様転生させてもらった僕が、自重せずにハーレムをつくりながらスローライフを目指す話 - 第四十八話。 本当の黒幕 前半。
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第四十八話。 本当の黒幕 前半。

四話目です

 三十分後。


「喋るっ! だから止めてくれ。俺様に命令したのは母上だ」

「ようやく喋る気になったか」


 僕は息を吐き天井を見上げる。

 手を広げだ。

 天井の木目が美しい。

 ああ。

 この天井は良い物だ。

 流石に特注で作らせただけはある。

 

 僕は視線を天井からから自分の両手に合わせる。

 豚王子の血で汚れてるな。

 後で念入りに洗わないと。


 泳がしていた視線を、今まで拷問していた足元の豚王子に向ける。

 豚王子は全身切り傷だらけでになって、ようやく傲慢で出来た心が折れたみたいだ。

 たっぷり全身の切り口に酢を掛けたので匂いがきつい。

 後で部屋の換気もしないと。

 

 それはそうと……。

 改めて豚王子心の心は完全にポッキリ折れたみたいですね。

 念入りに遊んだのが要因でしょうか?


「母上? アガス王には五人の王妃が居ると聞いてますが、誰ですか?」

「ああ~~俺様の実母、クララ第一王妃だ」


 知ってたけどね。

 だけど豚王子の口からこれを言わせるのが重要。


「へえ~~そんな高貴な人が何でまた」

「全ては……」


 僕に恐怖し心が折れた豚王子は全てを話そうとした。

 その時。


『其処からは儂が話そう』

「親父? 何処から?」


 僕の通信用マジックアイテムのペンダントから老成した男の声が漏れだした。

 実はこのペンダントもう片方が遠距離通信用マジックアイテムに繋がってるのである。

 その遠距離通信機の繋がってる先は術王アガス王の寝室だ。


『すまぬな~~婿殿。全ては我が王家の不始末による結果だ』

「個人資産を増やす為とクリスの王位継承権問題ですか?」

『そこまで気が付いてたか。矢張り我が娘クリスが言っていた通り千年に一人の神童よ』

「僕を買いかぶりすぎです」


 すみません。

 貴方様の勘違いです。

 ヤマを張って適当に言いました。

 まさか直撃とは偶然とは恐ろしい。

 

 アガス王の話の要点はこうだった。


 今回の事件の発端は、実は間接的に僕にも責任がある。

 実はククル村というのは、昔からかなり政治的に微妙な立ち位置である。

 ククル村の大半の住民は、元魔王を慕って移住した帝都や王都の王侯貴族や元王族が住まう場所であり、その戦力は馬鹿に出来ない。

 住人は認識してないが、冷静に俯瞰して見れば一国を制圧出切る程の戦力を昔から保有している。

 だが現実には各国からはそれが脅威とはみなされなかった。

 何故か?

 単純に経済規模である。

 確かに軍事力はある。

 だがククル村は他と比べ平均的に少し裕福な程度の経済程度である。

 いざとなればククル村は帝都経済に組み込まれていたから、経済封鎖すれば後はどうとでもなると思っていたらしい。

 物資を止めるとかね。

 流通封鎖と言うべきか。

 

 アガスだけでなく他の国の連中もそう思ってたらしい。

 その思惑を崩したのが僕という存在だった。

 あっと言う間に、仕事の無い村の住人にも仕事を与え、村全体の収入を底上げしたのが悪かった。

 しかもそれを元手に僕がククル商会を立ち上げた。

 他の国に侵食し様々な工場を作る事例が多数。

 及び見たことも聞いた事も無い新商品の数々。

 

 此れらが各国の過激派を刺激した。

 そして過激派はククル村を法王国を使い滅ぼす為に影から動いた。

 その旗印がクララ第一王妃だったのだ。

 というか何でこの人までを刺激したかと言うと理由がある。

 どうも法王国と結託してククル商会のコピー商品を作ってたらしい。

 その結託を知らず、僕が法王国で工場を作り徹底的に海賊版を潰した事が過去にあったが、それが恨みを買った原因だ。

 王妃の個人的な出費に莫大な損失を出したのだとか。

 

 ……そんなもん知らんがな。

 しかも唯の逆恨みだった。


 まあそれだけならククル村を潰す程度で王妃の気持ちは済んだらしい。

 

 良くないけど。


 普通ならね。


 だが王妃の予想に反し、法王国を潰す名目と実利が国家として出て来た。

 それは僕が法王国を潰すと決めた時に、包囲網を作る為に各国に送った技術概要と試作品が原因だ。


 『魔術金属の精製法と量産型魔術武器』


 それは今まで法王国が横暴で被害が甚大でも潰せなかった最大のネックである、魔術金属の精製法と加工法そのものだったから。

 反法王国同盟を成立させる為に僕が提供した量産型魔術武器。

 それが機能した事により法王国より僕個人が各国に及ぼす影響が強くなりすぎた。

 

 王妃を更に追い込む事に成ったのがクリスが僕の婚約者になった事だ。

 

国に対して数々の功績を上げ、しかも幼少の身で有りながら魔術や武術の習得に貪欲な姿勢を見せている僕。

 しかも帝都及び王都に多大な影響を与え続けているククル商会の会長でもある。

そんな人物がクリスの将来の夫。


 これが王妃を暴走させる原因になりました。

 


 僕は悪くないよね。


 まあ良いけど。


 そうして第一王位継承者である自分の息子の豚王子の将来が脅かされる事になった。

 クリスに。

 今まで王位継承権が低かったクリスが一気に継承第二位まで浮上したからだ。

 その原因が僕という存在。

 僕がクリスの婚約者に成ったというのは、それほどこの国にとっては大事だったのだ。

 婚約を提案したのは僕からではないのだが……。

 

 今まで王族としてもレベルが高いクリスの王位継承権が低かったのは理由がある。

 能力の高さに比べこれまで何の功績も無かった事。

 政治や経済的、それに他の面でも国に貢献していなかったからだ。

 だから王位継承権も低かった。

 他の国でも重要人物となった僕。その妻の地位を射止めた事。それが最大の功績としてこの国でのクリスの王位継承権がここまで上がったのだ。


 ……なんかクリスも僕も不本意のような気がする。


 クリスを嫁にと言ったのはアガス王からなんだがなあ……。

 

 まあ良いけど。




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