第九十四話 大気の盾
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「どうしたがな」
「腐……起きたみたいね」
「シスター的には何時までも起きないから心配したよ」
まて。
え~~と。(困惑)
聞きなれた声が三人するんだが……。
冷汗が流れる。
ヒタヒタ。
ピタッビタッ。
トストス。
水の滴る音がするな~~。
此れは……足音か?
この足音はからして三人かな?
足音からして三人とも近づいてくるな。
不味い。
マリさんだけなら兎も角。
三人ともだとっ!
「我と友を覆い隠し鎧と化せ大気よ開放されろ【大気の盾】起動」
僕は咄嗟に僧侶にジョブを変更し第三級魔術【大気の盾】を起動させる。
【大気の盾】
これは物理防御系魔術だ。
術者を含む味方六人までを一定時間大気の盾で包む術だ。
術が発動すると周囲の大気の密度が変化し外からの攻撃を軽減するという効果を持つ。
それを今回使用した。
此れを使うと身体をある程度隠せます。
今回の用途にはピッタリです。
但し持続時間は短いです。
戦闘中に使う術ですからね本来は……。
因みに同系統魔術で第四級魔術【大気の鎧】があります。
ですがが此方は一度使えば丸一日効果は続きますがその効果は低いです。
簡単に言えば薄っすらと白い大気の鎧を装備するみたいな感じになります。
【大気の鎧】透けて見えるので今回は使えません。
戦闘では他の物理防御系魔術と重複して結構使えるんですが……。
今回の場合は役に立ちません。
因みに今まで使ったことは無いです。
此れを使う暇があったら隠密系スキルを磨いた方から良いからです。
「シスター的にうっとおしいな~~蒸気が肌に纏わり付くし」
「なにやってるがな此れを外せがな」
おい。
二人共黙ろうか。
此方の苦労も考えて。(頭痛)
「腐…術の制御は上手くなったわね」
「有難うございます」
チャポン。
ザブッ。
ザバンッ。
ふう~~。(安堵)
三人共温泉に入ってくれたか。
これで一安心。
うん?
【大気の盾】を何故使用したかって?
僕の横から入ってきた三人の体に纏わせる為である。
全裸の三人に。
そう全裸である。
但しサキ姉さんとシスターはまだましだ。
曲がりなりにも胸から下をタオルで隠してるから。
クリスが駄目だ。
クリスが。
まあ温泉に入るときは流石にシスター達もタオルを入れないようにしてるから見えそうになるが……。
それはそうとシスターの耳の上にある角は一体?
あまりにも小さすぎて今まで気が付かなかった。
温泉のお湯で髪の膨らみが無くなって今気が付いた。
それに顎の下にある赤い鱗は何だろう?
「シスター」
「な~~に~~」
「その角な~~に?」
「ああ此れ?」
自分の角を触るシスター。
「ドラゴニュートは知ってる?」
「え~~と?」
知ってるが言っては駄目だろう。
サキ姉さんに教えてもらってないからね。
僕はサキ姉さんに困ったような目で見る。
説明を求めてだ。
僕の無言の質問にに目をキョトンとさせるサキ姉さんだった。
あ……僕の無言の質問を分かってない顔だ。
そう思う僕だった。
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