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天才×転生 〜コミュ力皆無の不老不死は普通を目指す〜 - 12話 祈りはきっと、遠い世界へ
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天才×転生 〜コミュ力皆無の不老不死は普通を目指す〜  作者: 浪崎ユウ
第一章 リツィル、成長する

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12話 祈りはきっと、遠い世界へ



「おっ!! 目を覚ましたぞ!!」



 そう顔を覗き込んできたのはボジラ。

 神であるアス様なら兎も角、こいつは何とも暑苦しい。顔が近いよ。

 いやでも、そうか。ギルドの受付前で倒れた僕を、部屋まで運んでくれたんだな。ここに泊まるとは一言も言ってないけれど。

 まあ有り難いと思うことにしよう。



「リリツさんが倒れた時はもう、俺ちょー心配したっすよ!! リリツさん、丸一日寝てたっすから!!」



 ボジラいつの間にか子分のような口調になってる。というか、丸一日ってまじか。


 そうだ。ステータスが上がっているってアス様が言っていたな。ボジラを部屋から出さないと。


 常備している羊皮紙を……あれ? ない。あれ? もしかして、ここに運ばれた時に回収された!? こうなったらスキル【超演技】で……いや、あれはいつ暴走するかわからない。封印だ封印。



「何か探してるんすか? リリツさん」



 キラキラとした瞳と汗臭く暑苦しいおっさんの顔が更に近づき、って、待って、やめっ────、




「グボァッッッッッッ!!!!!!」




 ボジラが部屋の扉を壊しながら吹き飛んでいった。回転しながら宙を舞うと、また違う部屋を破壊していく音が聞こえてくる。


 思わず殴ってしまいました。


 せっかく看病してくれたっぽいのに、ボジラには悪い事をしたかもしれない………ボジラならまぁ、いいか。



「よし、計画通り」



 開き直ってそう言ったのも無理はないと思う。

 A級パーティだとか抜かして、調子に乗っていたらしいしね。あれでA級は弱いだろ。見た目だけだな、きっと。

 邪魔者はいなくなった、というか吹っ飛んでいったので、アス様に言われた事を確認するため、僕は一言呟く。




「ステータス」




────────────


リツィル=シグラッテ


種族:人間(保留:大賢者) 年齢:3(+17)

HP:5000↑

魔力:80000↑

知能:3000↑

体力:1000↑

適正魔法:火、闇

スキル:

【隠蔽】

【転生者】

【簡易浮遊】

【暗神の加護】

【超速学習】

【通訳】

【人間逸脱】

【腐縁】

【超反応】

【原悪】

【超演技】

【物理魔法干渉無効】

【空間探知】

+【魂原干渉】

+【身体強化・極】

+【肉体変化】


ギフト:【不老不死】【???】


称号:〈転生者〉〈頭脳明晰〉〈シスコン〉〈一匹狼〉

+〈神の使徒〉〈世界を渡る者〉


────────────




 ステータスの上がり方エグいな毎回。こんな軽々と上がっていいものなんだろうか。

 元のステータスから隠蔽されたものでさえS級判定だぞ。

 というわけで、新しいスキルをひとつひとつ見ていく事にする。




◯スキル【魂原干渉】

神の世界を出入りすることで発現するスキル。

魂を鑑定、回収、魔力へ変換する事ができる。

自身の討伐した全ての生物に有効。




 わかりにくいな。

 魔物を討伐すれば、その魂を回収して魔力に変換できるって認識で良いんだろうか。めっちゃ強そうだし万能だ。

 討伐した生物、という事は死神も入るのだろうか。というか死神って生きてるの??


 思考が脱線しかけたので、次の新スキルを確認。




◯スキル【身体強化・極】

身体能力をめっちゃ上昇させる。【極】のため、さらに全ステータスが20%上昇する。




 そのままの意味だな。身体強化は持っていないのに急に【極】を獲得したのは気になるところ。




◯スキル【肉体変化】

ギフト【不老不死】に追随する能力に加え、回復効果もある。魔力消費量は少ない。




 回復効果はすごく魅力的だ。どの程度なんだろう。


 アス様のお陰かはわからないが、使い勝手の良さそうな新スキルが多い。いまはあまり困ってないから使わないけど。




 まあ、これで今後の方針が決まった。

 “なるべく目立たず穏便に、普通に死神を倒す“。




 その為にはしばらく冒険者として金を集め、旅に出るべき。────今日は疲れたから寝よう。


 そう考えて僕は布団を被り、眠りについたのだった。




***




「兄は!! 律お兄ちゃんは、どうなったんですか!?」


 病院に救急搬送された涼風律。その妹、涼風菜那は、険しい表情で待合室に入ってきた医者に詰め寄った。

 搬送された時点で彼はギリギリ命を取り留めていたらしく、すぐに処置を施されたようだった、が。



「お兄さんの怪我は全て処置を終えました。傷口が塞がるのが異様に早く、信じられない事に既に完治していましたよ」



「じゃあ……!!」



 その声には希望が籠る。

 しかし、すぐに打ち消された。



「……ですが、脳に何らかの影響が残っており、遷延性意識障害、つまり、植物状態かと……」



 告げられた言葉に、世界から他の音が消えた。病院特有の消毒液の匂いが鼻を刺す。




 もう一回。

 もう一回だけでも、お兄ちゃんに会いたい。




 願いがいずれ、現実となるように。

 涼風菜那はただ、神に祈り続けていた────。




 その祈りが、

 遠い世界の神達へと届くことなど知らずに。



お読みくださりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
Xの方から伺わせていただきました! こちらからも読ませていただきました! ここまでの展開ではネット小説という媒体でウケやすいテンポ感と展開を踏襲している印象があり、キチンと展開を畳み掛けている感じ…
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