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Vtuberの妹の中の人ですが - 2話
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Vtuberの妹の中の人ですが  作者: 針坂時計


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2話

お昼休みに友だちグループとお弁当をつついていると、姉からRINEが来た。


『帰ったらお話があります』


「ほーん」


わたしはなんにもしりませんよ。


「どったん、愛ちゃん?」


「なーんでも」


からあげおいちい。



そういえば姉は界隈では有名なんだろうか。Vtuberとかあんまり詳しくないんだけども。YooTube自体あんまり見ないからなあ。

サブカル関連はクラスメイトの花川ちゃんが詳しいはずだから聞いてみるかな。

こういうとき、おかしなクラスカーストとかないの話しかけやすくて助かるよね。ウチのクラスは「学年の優等生と問題児を集めた」なんて言われるほど皆個性的で、かつ皆がそれぞれの個性を認め合ってるのでカーストとかないのだ。グループとかはあるけどね。

花川ちゃんはお昼を食べ終わって自分の席でラノベを読んでいるようだ。


「花川ちゃーん」


「あーちゃん、どうしたの?」


花川ちゃんはちょっとぽっちゃりさんで、いわゆるオタク女子ではあるのだが特にコミュ障とか陰キャということもなく、話しやすくて穏やかで優しいクラスの癒し枠である。

まぁ2次元の男同士の掛け算の左右の論争になると荒ぶるバッファローと化すんだけども。スザルルは世界平和と引き換えでも譲れないらしい。


「Vtuberって詳しい?」


「んーまぁそこそこ」


「実は知りたいVがいるんだけど」


あ、資料ないや。姉って説明するわけにもいかんし、どうしたもんか。

シャーペンとノートの切れ端を借りてサラサラと描く。チラッとしか見てないけど特徴はあってるはず。


「相変わらず絵上手いね」


「落書きでしょこんなん」


「薄い本描きたいのに絵心なくて泣いてる私に謝ってほしい」


「え、ごめん」


「許そう。…んー、緋影レン、かな?」


「聞いた私が言うのもなんだけどよくわかるね」


「最近伸びてる人だから」


これだよ、と花川ちゃんがスマホを見せてくる。あ、この子だわ。

緋影レン。にこっとぷれい所属の3期生。登録者約20万。黒に赤のメッシュがはいったロングヘア、キツネ目で瞳は緋色。服装はバンギャっぽい。元良家のお嬢様だが、世俗に染まってギャル化。たのしーことやるためにストリーマーを始めた、らしい。設定ってやつか。うちはお金はあるけど名家ってわけでもないしな。

アーカイブ再生数は初期がだいたい5桁いくかいかないか。ここ数ヶ月は概ね2万越えしてる。

活動は1年半ぐらい前から。…私が中学出てお姉のマンションに同居始めたぐらいからか。

1年半同居してるけど全然分からなかったなあ。あぁ、その頃に急にお古のPCくれたのはこれか。買い換えるには早そうなスペックだったからなんでだろうと思ってたんだ。配信に使うには心許なかったんだな。

活動内容はゲーム、参加型ゲーム、雑談(飲酒含む)、カラオケ、お絵かき、ASMRなどなど。

てかレンて。名前の蓮理から取ったんだろうけどそのまんまじゃん。


「緋影レンといえば今日切り抜きがやたら伸びてたね」


「切り抜きってなに?」


ライブ配信の見どころだけをピックアップした動画のことらしい。


「ほらこれ」


「えー…【緋影レン】ボス前に寝落ち→妹が代理で神プレイまとめ【ナイトメアナイト】」


なぁにこれぇ。

いや総再生数60万ってどゆこと…?




今日は塾もないので高校からまっすぐ帰って、部屋着に着替え、平蔵くんにごはんをあげる。お昼の分は完食してて偉いかわいい。それからリビングと自分の部屋に軽く掃除機をかける。学校が家から近いからこういうことに時間が使えてありがたい。

晩御飯の仕込みをして、終わったら自室で課題と予習復習。いちおうウチは進学校だからサボると簡単に置いてかれるのだ。入学からずっと維持してる学年10位以内はキープしたいしね。寂しかったのか平蔵くんが膝の上で丸まって、時々前足でお腹をてしてししてくる。かわいい。

そうこうしてるあいだに玄関の開く音が聞こえた。帰ってきたな。


「おかえりー」


「ただいま」


姉はいつも在宅ワークだけど、今日は一日出社だったらしい。

長身の迫力ある美人だからスーツが滅茶苦茶似合う。


「先にご飯にする?」


「そうして」


「りょ」


さて、お姉が着替えてメイク落としてる間にちゃちゃっと晩ごはんを用意しますかね。

…と思ったらお姉が戻ってきた。


「言い忘れたけど今日配信するから、ゲストで出てね」


「はい?」


どゆこと?



【ナイトメアナイト】噂のあの人がゲストに来ます【緋影レン/にこっとぷれい】


「やっほ~、にこっとぷれい3期生、お嬢様ギャルの緋影レンです。今日もゆるっとよろしくね」


『やっほー』

『やっほー』

『やっほ~』

『今日は起きてるお嬢』

『噂のあの人…一体誰が…?』

『初見です。切り抜きから来ました』

『同じく初見。まとめから』


「切り抜きから来てくれた人もありがとね~ゆっくり見てって」


『初見さんいらっしゃい』

『同接えぐい』

『切り抜き効果凄いな』


「今日は沢山来てくれてるね。皆ありがとー。今日もナイトメアナイト引き続きやっていきまーす」


『参加型ですか?』


「1人リスナーから参加してもらうけどファンクラブ加入者限定で、もう決まっちゃってるんだ、ごめんね。楽しいプレイになると思うからゆっくり見てって」


『わかりました』

『楽しいプレイ…謎のゲスト…』

『一体なにもうとなんだ…?』


「じゃあ、あんまり引っ張ってもアレだからゲスト紹介するね。挨拶どうぞー」


『待ってた』

『神プレイヤーきちゃあああああ!』

『ついに謎のゲストの正体が!』

『wktk』


「えー…どうも、妹です」


…どうしてこうなった?

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