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探検の書 [祝780,000PV突破!] - 2-5 初依頼を無事に達成?
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探検の書 [祝780,000PV突破!]  作者: 火取閃光
第2章 見習い冒険者
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2-5 初依頼を無事に達成?

「ふぅー終わったー。あ"あ"〜疲れたー。今、何時くらいだ? 時計がないから、時間が分かんねぇわ……まあ、陽が落ちていないし、少し前に夕飯前の鐘の音が鳴っていたから、夕飯まではまだだろうな……」


 刈り終えた俺は、草を一纏めにして、背伸びをした。両腕や足腰から、パキッパキッと良い音がした。普段とは、違う体の使い方をしたから、意外と疲れた。そして、俺はベルボ修道士の所に行き、依頼達成の報告をしに行った。


「(転生してから本当に思うのは、時計を発明した人はやっぱり偉大だな……一応、この世界にも、時間を教えてくれる様な物はあっちゃある。


 神殿で毎日[起床時・昼前・昼・夕食前・夕食・就寝時]に鐘を3回ずつ鳴らされる。大体決まった時間帯に鳴るから、多分神殿には、時計があるんだろう……。


 大体の感覚としては、[起床時=6時・昼前=9時・昼=12時・夕食前=15時・夕食=18時・就寝時=21時]に決まって鳴らされるからな……。もしかしたら、富裕層は時計を持っているかもな……)」


 しかし、実際のこの鐘は、神殿の人が鳴らしているのでは無い。ギルドのパーソナルボックス同様に、不滅と炉心の神ヘスティルトの[時鐘(ときがね)]と呼ばれる魔道具である。未だ原理は分かっていないが、時間になれば自動的に鳴る仕組みになっている。


「(あっ! ベルボ修道士が居た)」


 移動中に思考している俺は、丁度お祈りしているベルボ修道士を見かけ、依頼達成の声をかけた。


「ベルボ修道士!」


「おや? フィデリオ君、今日はもう終わりですか?」


 ベルボ修道士は、背後から聞こえる俺の声に、祈りを中断し笑顔で振り向く。


「はい! 一応依頼されていた所は、刈り終えました。確認お願いしても良いですか?」


「っ!? ほぉほぉ。では、早速確認しますね」


 ベルボ修道士は、一瞬驚いた顔をしていたが、直ぐに笑顔に戻り何度か頷いた。俺達は、神殿の裏口を出て、草刈り現場を確認してもらった。


「確かに、依頼した範囲の草刈りが、終わっていますね……しかも草は、しっかり根元から抜いてあり、抜いた草を一箇所にまとめてくれているのは、正直助かります。


 言葉遣いから、賢い子だと思っていましたが、フィデリオ君は優秀ですね。おや? ここから向こうの地面は、少し水気がありますね……? 何か水でも蒔いたのですか?」


 ベルボ修道士は、裏口近くにまとめた草と綺麗になった土地を見てベ、感心した表情で俺を評価した。すると、突然視線を下げるとしゃがみ込み、左手で湿った土を弄り始める。


「あっ! いいえ、僕は、水の最下級魔法が使えるので……それを使ったのですが……駄目……だっだでしょうか?」


 事前に魔法の使用許可又は、提示をしなかった俺は、勝手に魔法を使った事に少し後悔を覚え、落ち込む。


「いいえ、そんなことはありませんよ。成る程……それなら早いのも頷ける。しかし、フィデリオ君、敢えてキツイ言い方をしますよ?


 今回は良かったものの、もし駄目だった場合ま、君はどう責任を取るのですかな?」


「う"っ! そ、それは……責任……取れませんでした」


 痛い所を突かれてしまった俺は、自身の考え不足と詰めが甘さに言葉を詰まらせ狼狽える。


「その通りです。全ての人が、善人とは限りません。勿論、悪人だとも断ずる事も出来ません。それでも、冒険者ギルドに依頼をする時は、少なくないお金が掛かります。


 依頼しておいて、事前に注意点を説明しない。それでいて、ギルド会員に仕事内容の難癖をつける。その末に、損害賠償を金銭で要求する、悪質な依頼者が今後現れるかもしれません。


 フィデリオ君……それを回避する為には、依頼を行う前にある程度の手段を提示するのも良いですよ? ジジイの戯言と断ずるのも良いでしょう。それでも、少しでも参考になれば私は嬉しいです」


 ベルボ修道士は、俺の目線に合わせて真剣な表情で話す。


「はい……」


「フィデリオ君、勘違いをしてはいけません。今回の君の働きは、とても素晴らしい出来栄えでした。しかし、そう言う依頼主(やから)も稀にいるって事だけは、頭に入れて覚えておいて下さいね。


 君ならきっと、今回の経験を活かせると思いました。要らぬ助言をしました。不快な思いをさせて申し訳ない」


 俺が落ち込む様子を見たベルボ修道士は、両目を伏せて、頭を下げて謝った。


「い、いえ! 頭をあげて下さい。此方こそ、大変身になる助言を感謝します! ありがとうございます」


 俺の為に少しキツイ言い方で、助言をしてくれた彼を責めるつもりも、余計なお世話だと断ずる事もしなかった。


 何故なら、彼は、本当に俺の成長を願っていた様に見えたからだ。それを理解したからこそ、逆に頭を下げさせた事が、とても申し訳なく思い、焦った。


「君の慈悲の深さに今一度、感謝を……おや? フィデリオ君、左手のその傷は、どうしたのですか?」


 ベルボ修道士は、両手を組んで祈り目を開けると、俺の左手を凝視した。


「えっ……? 左手……ですか……あっ、手袋しないでやったから、草で切ったのかな……?」


 俺の左手の平には、薄っすら切れていた跡があった。幸い血が出ておらず、痛みも感じなかった為に俺は、今の今まで気がつかなかった。


「では、私から今日頑張った君に、依頼金とは別の追加報酬として面白いものを見せてあげますね。左手をお借りしますよ?」


 ベルボ修道士は、左手で俺の左手背を軽く握り傷口を覆うように右手のひらを重ねた。


「主よ……私に癒しのお力をお貸しください……ヒール!」


 ベルボ修道士は、魔語っぽい事を呟くと、淡い黄緑色の魔力みたいな力が、俺の傷を癒した。恐らくこれが、噂の[回法]で、そして、淡い黄緑色の力が[仰力]だろう。初の回復経験なのだが、正直、少しむず痒く思った。

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