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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~ - 51 エピローグ 鳳凰暦2020年4月25日 土曜日午後 DJバーガー平坂駅前店2階席
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RDW+RTA ~リアルダンジョンズワールド プラス リアルタイムアタック~  作者: 相生蒼尉
第2章 『RDW+RTA+FUCHU+FUTSU act H3 ~3人のヒドインたちによる、附中とフツーの物語~』

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51 エピローグ 鳳凰暦2020年4月25日 土曜日午後 DJバーガー平坂駅前店2階席

※DJバーガーは「ダンジョン・ジャンキー・バーガー」の略です。


「……それで、水、木、金と、朝から鈴木くんとダンジョンだったんだよねー。まあ、毎回、私とのダンジョンが終わったらその子と交代で鈴木くんがダンジョンへ戻っていくのはちょっとアレなんだよ、アレなんだけど、ま、私の方が早い時間から一緒だしね? だいたい45分くらいは先に鈴木くんと一緒だし、なんなら学校まで歩く分も含めてだいたい1時間は先に私と一緒なんだから別にいいよねー」

「……いや、モモっち。アンタのその行動、フツーにストーカーだからね⁉ ダンジョンだったんだよねー、じゃないから⁉ あと、鈴木くんがすんごい女たらしみたいに聞こえるから⁉」

「え? 何言ってんの、トム? ストーカーなワケないよー。だって、一緒にダンジョンに入るんであって、後ろをついて行くんじゃないからね? あと、鈴木くんはねー、そういうのないから。全然興味、ないから。私に。というか、他人に? ま、だから二人でダンジョンとかも一緒に行けるし、楽だし、楽しいんだよねー」

「ダンジョンじゃなくて、ダンジョンにたどり着くまでのモモっちの話の全てがストーカーの定番の行動だから⁉」

「そんなことないよー、あれくらいフツーだってー」

「フツーじゃないからね⁉ ……既に小鬼ダンをクリアしてる鈴木くんの実力について知ったことで受ける衝撃よりも、モモっちのストーカー行動とその自覚のなさの方があたしにより大きな衝撃を与えてくるのはなんで⁉」


 外村は何を勘違いしているのでしょう。


 私――平坂桃花はただ、たまたま彼の家の近くにある家庭で生まれ育ち、たまたま現在の通学路が同じで、偶然そこで一緒になって、その延長でダンジョンに一緒に入っただけなのです。


 そして、その時に次の約束をしたことで、家は近いのですからダンジョン前ではなく水曜日以降はあの交差点で彼を待つようにしただけです。


 ただ、ちょっとだけ、ダンジョンに挑む時のように、しっかりと下調べをしたり、いろいろなことを想定して作戦を立てたりしただけです。事前に。


 ああ、本当にたっぷりと間近で、すぐそばで彼の観察ができました。彼を観察していて、飽きるということがありません。朝のダンジョン、最高です……。


 休日のダンジョン後の外村とのこのだらけた時間も、彼の話なら何時間でも続けてできそうです……。


「……それで、実際のとこ、鈴木くんはどうだったの?」

「設楽さんをはるかに上回る本当のバケモノ、かなー。あの陵竜也より、上かもねー」

「それはさすがに贔屓目が過ぎると思うけど……モモっちはさー、そんな幸せそうな顔して鈴木くんの話してさ、まだ鈴木くんのこと、好きって認めないワケ?」

「え? 好き? 好きって、私、それ、ホント、よくわかんないんだよねー。鈴木くんのことは正直、すごく興味はあるんだー。それこそ、小学校の時からだねー。高学年になって、男子の視線がいろいろウザくて嫌だったのに、ほら、やたら文句言ってきたりとか、なんか胸のへんを見てきたりとか、トムはない? そういうの? それに附中でもウザい男子、多かったし。月城とか。あ、今もウザいけど。あと、家の関係でも注目されること、多いし。見られるのって、慣れてはいるけど、好きにはなれないんだよね。でもね、鈴木くんだけは、接して嫌にならなかったんだよねー。そういう目で見ないというか、私に興味がないというか。あと、小6の時は一緒に附中に行けると思ってたから、それなのに鈴木くん、受験してなくて、それで高校で再会できたから、今、すごく鈴木くんに飢えてるってのは、あるかも? 毎日、今まで知らなかった鈴木くんが知れて、楽しいんだよねー」

「……ま、いーか。じゃ、モモっちにいい話」

「え、何?」

「鈴木くんとダンジョン入りしてるその子のこと」

「……別に、そこまでその子に興味ないけどなー」

「ふーん」


 外村がにやにやと笑っています。


 ……いえ、気になるのは気になるのです。誰なのかは調査済みです。気になるのは、彼は、あの子とはどんなダンジョンアタックをしているのか、とか、どんなアドバイスをしているのか、とか、あの子とはどこまで到達しているのか、もうボスを……いえ、さすがに4組でしかも補欠入学の最下位がボスは……ないでしょう。それに何より、彼はいつ、私にあのセリフを言ったり、言わせたりしてくれるのかが、とても、とてもとても気になりますけれど。来週は、早目にあの交差点で立っておいた方が「ごめん、待った」と言ってもらえる確率は高いのかも……。


 外村が何も言わずに、にやにやしたまま、ずっとこっちを見てきます。


「……にやにやして、何よ、トム?」

「知りたくない?」

「うーん。その子のことはまー、ともかくとして。鈴木くんと、その、ね、どんなアドバイスをもらってるか、とか、小鬼ダンでどこまで進んでるか、とかは、知りたくないワケじゃない……」

「おー、モモっちにしては素直な言葉きたねー。じゃ、鈴木くんとその子の話なら、知りたい?」

「…………………………知りたいか、な」


 外村がふんと鼻で笑いました。素直に知りたいと私に言わせたにもかかわらずその態度はひどいと思います。


「……実は、その子、外泊申請が通って許可が出たから昨日から寮にいないんだー」


 私は思わず、がたっと音を立てて立ち上がっていました。


「外泊先、モモっちんトコじゃないよねー?」


 外村のにやにやした顔がとても憎らしく思えます。


 私が自分の家にあの子を泊める訳がありません! そして、設楽はあの子と面識は……ないはずです! 電車通学の誰かの家という可能性はまず考えられません!


 外泊許可申請は、私も、外村が私の家に泊まりに来る時に、何度も母に頼んでいます。


 とても面倒なもので、寮生の保護者の外泊許可の署名と印、さらには外泊先の友人の保護者の署名と印がそろって初めて申請できて、それが学校側に許可されて、ようやく外泊できるというものです。


 外村は帰省する度に、自分の母親に署名捺印してもらった申請書を何枚も準備して戻ってきます。自宅や親戚の家などは帰省許可申請なので外泊許可申請は不要。ということは……。


「誰の家に⁉」

「さー、そこまではねー」

「帰るね! 急いで帰って、確かめないと!」

「……こうやって人はストーカーになるんだ。そもそもどうやって確かめる気なの?」


 外村が何を言っているのか聞こえませんけれど、今はそれどころではありません。


 まさか彼の家に泊まっているとかあり得ません! 私だって、彼の家の中には入ったことなどないというのに!


 羨まし過ぎます! いったいどうなっているのですか!


 そして私は、彼の家の近くをひたすら散歩するのですけれど、情報は何も掴めずに、すごすごと自宅へと帰るのでした。


 これはもう、休日の彼の動向を把握するための計画を詳細に立案するしかないのかもしれません。







RDW+RTA、裏(第1章)と表(第2章)、どちらも、これで完結です。

ゲーム知識チートあり、と、なし。

違いはお楽しみ頂けたでしょうか。


感想、評価、たくさんよろしくお願いします。

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なんとか魔術師かーど〜しよう?

― 新着の感想 ―
[一言] ヒロインみんないい子で章タイ詐欺やんけ! いやまあ一人ストーカー気質でしたけどw
[一言] だいぶ冗長だった。なろうならまあいいかで済ませるけど、書籍とかにするんなら100パー修正入れないとダメなレベル
[良い点] ヤンデレ好きなので、平坂さんのストーカーっぷりも、 楽しみながら読めてます笑 [気になる点] 2章前半は、同じ話を何度も読むことになるので、 もう少し端折っても良いのではないかと思います …
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