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コミ症ひきこもり魔女の底辺飯 - 引き篭もり魔女と勇者採用試験始まる
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コミ症ひきこもり魔女の底辺飯  作者: 大空司あゆむ


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引き篭もり魔女と勇者採用試験始まる

 

 ヤドカリハウスに戻って早速チンしてもらった焼き肉弁当とレモン缶チューハイを開けた。


「今日も一日お疲れさまでした……乾杯」


 いつもの孤独の晩酌が始まった。まぁ慣れているのでぼっちでも気にしない。だって誰かに見られているわけじゃないしね。

 んで焼き肉弁当を一口。


「んむっ! 香ばしい匂いと甘辛いソースに柔らかい肉が合わさり旨い! グビグビ……プハー缶チューハイも爽やか最高だ!」


 最近はすっかり箸の持ち方がサマになってきて、上手にご飯に乗った肉を口の中に入れる。

『うんまい!』いつぞや店長が言っていたが、オカズとご飯別々に食べるより、一緒に食べるとまた違った美味さがある。

 確かにそうだな。気づいたら、あっという間に完食した。さて次は冷めない内にミートソースパスタの容器を開けた。

 すると湯気と共に濃厚なぼく好みの匂いが漂いスプーンで一口。


「むむっ!」


 ぼく好みの甘いソースと肉の旨味を五十倍にしたかのような味だ。いかにも子供が好きそうで、大人も楽しめる麺料理だ。

 これもあっという間に完食して食後にプリンで締めた。


「今日は満足したな……」


 ぼくはベッドの上で大の字になって寝転がる。今日は勇者採用試験のエントリー済ませたし、買い物してポイント貯めたしやることやった。

 だから寝てもいいよな? ぼくは魔法を極めた魔女だから特に鍛錬を積む必要ないから、試験まで買い物しながらのんびり待つことにした。


 □ □ □


 あれから一週間が経過しその間買い物してポイントが1200貯まった。これだけお金を使うと貯金が減るからまた稼ぐかな?

 でもその前に今日が待ちに待った勇者採用試験だ。まぁぼくに勇者の資格があるわけないと自覚してるが、せめてその仲間いや、サポート役なら抜てきされるハズだよ。

 ぼく以上の魔法使いは師匠意外に、そうそういないと思うよ。


 さてぼくは勇者採用試験会場にやって来た。場所は王都の冒険者訓練場。障害物も周囲に民家のないグランドだ。ここなら気にせず魔法を披露出来る。


 会場にはすでに多くの冒険家がいて受付のため並んでいた。ぼくは最後尾に並ぶと、前の二人が振り向いた。


「君も勇者採用試験を受けるのか?」

「おっ! おっ、おおう……」


 手前に並んでいた黒髪短髪のイケメン剣士がぼくに話し掛けてきた。そのフレンドリーな声掛けから知り合いっぽいが、誰だっけ……。


「え〜っ忘れました?」

「なぬ……」


 連れの黒髪ストレートロングの眼鏡を掛けた美人さんが残念そうに聞いてきた。歳はイケメンと同年代ぽく十六、七かな?

『しかしどこかで会ったような……』過去の記憶をほじくり出しても、そう言う時に限って思い出せない。でも彼らはぼくのこと知っているみたいで、忘れたなんて口が裂けても言えない。

 焦るぼくは額から大量の汗を流した。


「大量の汗掻いてだ、大丈夫ですか?」

「……ちょっとマズい。頭がクラクラしてきた」

「大変っ日影で身体を冷やしましょうか?」


 女の人が心配してぼくの背中を支えてくれた。本当親切な二人で思い出せないなんて不覚。

 しかしこれ以上世話掛かるわけにはいかないので、こんな時のために持って来た冷え冷えジェルを額に張り付けた。


「ふむ〜〜っ冷え冷え快適♡」

「ちょっと!」

「おいっ弓美っ! コレは冷え冷えジェルじゃないか?」

「お……」


 冷え冷えジェルを取り出したぼくを二人が動揺しながら指差した。

 まさか冷え冷えジェルを知ってる素振りだな。


「この商品をどこで手に入れたんだっ!?」

「なぬっ……!」


 ぼくの両肩を掴んだ彼が揺さぶり聞いた。相当必死だが、知ってどうするのかさっぱりだ。

 とはいえ薬局召喚して手に入れたとは言えない。


「それは言えないな」

「そ、そうか……まぁこの商品はこの世界にあってはならない物だから、どこで手に入れたかは秘密にした方がいい」

「ああ、済まない。しかし何故冷え冷えジェルを知ってるのだ?」

「えっとまぁ〜……俺たちは異世界から召喚されて来た勇者候補だ。そして冷え冷えジェルは元居た世界の商品さ」

「なぬっ!」


 このあと二人が改めて自己紹介した。

 彼の方が高城真人(たかじょうまさと)で、彼女が小桜弓美(こざくらゆみ)で二人共十七歳の高校生と言った。『高校生?』なんのこっちゃ?


 それより名前を聞いて二人のことを思い出した。初めてぼくが王都に来た時、検問所の検査員に怪しまれ困っていたところ助けてくれたんだ。

 ぼくにとって恩人なのに忘れていたなんて本当失礼なことした。


「済まん忘れてた」


 ぼくは二人に頭をさげた。


「おいおいっ気にしてないから頭をあげてっ!」

「……済まぬ」

「まぁ、忘れられていたのはちょっとショックだけど……これだけの思い出が出来たんだ。もう忘れないだろ……?」

「ううむ……」

「おいっそこ悩むとこ?」


 二人はぼくに対し気を使ってくれた。異世界から召喚され、勇者候補と言う好待遇にも関わらず、ちっぽけなぼくに構ってくれた。

 この二人はいい人認定だな。きっと勇者採用試験に合格し、真の勇者になれるよ。

 そんでもってぼくは勇者になれなくても、うしろでサポートする。


 そうだ。魔法使い枠なら狙えるな。

 こうして順番が来て受付を済ませると試験会場に入った。


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