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【書籍化&コミカライズ】女神から『孵化』のスキルを授かった俺が、なぜか幻獣や神獣を従える最強テイマーになるまで - 第79話 パーティー案
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【書籍化&コミカライズ】女神から『孵化』のスキルを授かった俺が、なぜか幻獣や神獣を従える最強テイマーになるまで  作者: まるせい
二章

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第79話 パーティー案

 三匹を連れて応接室に入ると、セリアとルシアが仲良く話をしていた。


「うん、今アカデミーの女の子の間ではこういうのが流行ってて――」


「そうなんですか? うちの学校だと――」


 どうやら最近の学校での流行について盛り上がっているらしい。


 セリアとは毎日たわいのない話をしているのだが、こういうお洒落関係については疎い。


 学校でのセリアの振る舞いを見られた気がして嬉しくなった。


 気配で俺に気付いたのか、二人は同時にこっちを見た。


「あっ!」


『ピピピィ!』


『…………♪』


 パープルはルシアの姿を認めると、彼女に抱き着いた。


「わっ! 元気してた?」


『…………♪♪♪』


 いつになくパープルも興奮している。ルシアと再会できたのが余程嬉しいらしい。


 無理もない、馬車での移動の最中一番仲良くしたのがルシアだからな。


『ピィピィ』


 対抗するようにフェニもルシアへと近付く。


「モフモフしてるよぉ」


 ひとしきり二匹を撫で回し堪能した様子を見せるルシアだが……。


「およ? 何この、黄色い羽根……?」


 ルシアはフェニについていたものを摘まむ。ひよこの羽根だ。


「フェニは今ひよこの世話をしているんです。フェニの身体から顔を出したり、フェニの後ろを付いて歩く姿がとても可愛いんですよ」


「何それ!? 見たいんだけど!?」


 セリアの説明に食いついたルシアは俺を見た。


「打ち合わせが終わったあとでな」


 苦笑いを浮かべる。


「ところで、クラウス君が持ってるそれって人形?」


『…………(傾)』


 指を差されて首を傾げるロック。


「こいつはロック。俺の新しい従魔だよ」


「えっ? 意味がわかんない!」


 これまで色んな人に散々されてきた反応だけに慣れている。


「ルシアさん、兄については色々と理解を諦めてください」


 セリアは溜息を吐くとそう言った。


「ちょっと見ない間に新しい従魔……それも珍しいモンスターを増やしてるし、クラウス君って一体何者なの?」


 ルシアはアメシストの瞳を俺に向けてきた。


「それより、そろそろ打ち合わせをしないか?」


 まさか女神ミューズの加護を受けたというわけにもいかず話題を逸らす。


「そうだった! 早速始めよう!」


 ルシアはメモを取り出すと何やら書き始めた。




「取り敢えずパーティーを取り仕切るにあたって一番大事なのは招待客を満足させることなの。クラウス君良かったら招待客のリストくれない?」


「今のところはないな」


 なんせパーティーを開くように言われたのはつい先日なのだ。


「兄さんの後見人の方はお呼びするのですよね?」


「ああ、それは多分そうなるだろうな」


「良かったらその人物名だけでも教えてくれない?」


「何かわかるのか?」


「うん、大物貴族なら情報を集めることができるから。それだけでパーティーの傾向が決まってくるよ」


 俺はルシアに四人の後見人の名前を告げる。


「うん、この人たちなら少し知ってる。クラウス君の後見人だけあってテイマー寄りだね」


「ということは招待客のこともある程度わかりそうか?」


「少なくとも、反テイマー派閥の人は呼ばない方がいいだろうね」


 ルシアはペンを口元に当てるとそう言う。


 もっとも、マルグリッドさんがいるのだ、その点に関しては抜かりはないだろう。だが……。


「ん、どうかした?」


 俺は先日テイマーギルドの皆に来てもらった時のことを思い出していた。


 テイマーが従魔を連れてきて皆でワイワイと食事を摂っていた。彼らのことも招待したいと思ったのだ。


「一つ、やりたいことがあるんだが……」


「おっ! そういうのを待っていたよ! 言ってみて!」


 そう促すルシアに、俺は内容を告げるのだった。





「それじゃあ、一度持ち帰って検討するけど、こんなパーティー前代未聞だからお父さんがどういうかわからないよ」


 ルシアは難しそうな表情を浮かべ俺を見る。


「そこはルシアの説得にかかってるから頼んだぞ」


 客の我がままを聞くのが仕事ということで頑張ってもらうことにする。


「こっちは招待客集めだな。マルグリッドさんと話を進めておくよ」


 そんな顔をするルシアに俺は手を振り送り出した。


「もし失敗したら、兄さんの評価が下がるのではないですか?」


 セリアはじっと俺を見つめてきた。


「不安なのか?」


 俺が彼女にそう聞くと、


「いいえ、最後までお付き合いしますよ」


 セリアは楽しそうに笑うのだった。


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