Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
ネクロ・ロロ・ロマンス! ~ネクロマンサーの学園ゾンビ娘ハーレム恋物語~ - ロロの新居と、聖剣の女
[go: Go Back, main page]

表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/63

ロロの新居と、聖剣の女

 マグナ・ダイア帝国の現皇帝、ブライト・ダイアは、豪華絢爛(ごうかけんらん)な自室で、報告書を読んでいた。


 皇帝直轄の施設である、帝立魔法学院にて、新たな大魔法使い現る、と。


 彼の事は、実は前々から少し目を付けていた。

 高等部一年生でありながら、成績は最優秀の評価の連続。

 また、彼の後見人は、自分の弟であるエメラルド公爵の、その息子。

 エメラルド公爵の子息、グリーンハルト・エメラルドの、人を見る目は間違いない。


 帝国内で、現存する大魔法使いは、第二十騎士団の団長、ただひとりだけだった。

 第二十騎士団、通称『近衛騎士団(このえきしだん)』五十名は、皇帝の周囲の安全を守る、精鋭中の精鋭。

 その団長だけが、いままでは唯一の大魔法使い。

 しかも、そろそろ老体のため引退をも考えているそうだ。


 今回新たに見つかった大魔法使いは、十六歳の少年。


 ネクロマンサー。


 しかも、眷属(けんぞく)とやらには既に、百年前の英雄ティナ・シール・ベルモントと、亡くなった現代の伝説リリアナ・スピカを含んでいるようだ。


 皇帝ブライト・ダイアは、死霊術の事は詳しくは無いのだが、近衛騎士団長によると、大魔法使いである彼は、死体さえあれば、万を超えるゾンビを作り出し操ることも可能とのことだ。




 皇帝は、その少年と仮に敵対した場合の予想を、頭の中で組み立てる。


 戦場跡などに行けば、野ざらしになった死体など、いくらでもある。

 最初の一万のゾンビを何とか倒したとしても、即座に次の一万が作られる。

 その少年のネクロマンサーは、その気になれば、たったひとりで一国を滅ぼすことも可能であろう。




 皇帝の背中に、一筋の汗が落ちる。


 その少年は、必ず味方に引き込まねばなるまい。


 皇帝は、悩む。

 だとしたら、どのように取り込むか。


 金銭か。

 女か。

 それとも、爵位(しゃくい)を授けようか。


 もしかしたら、その全てを欲するかもしれない。


 金と女ならば、ある程度は予算の都合が付けられる。

 だが、もし爵位を欲するのであれば、子々孫々(ししそんそん)にまで影響を(およ)ぼすため、与える爵位は慎重に考えねばならない。


 一代限りの男爵程度で満足してくれればいいのだが。


 まずは、その少年の周辺から、為人(ひととなり)を探るのがいいか。


 皇帝は、手を鳴らし、執事長を呼ぶ。


「お呼びでしょうか」


 初老の執事長は、真っすぐな背で、お辞儀(じぎ)をする。

 皇帝は、執事長にロロの顔写真付きの資料を手渡した。


「この少年を探れ」







「わあ!広いですっ!」


 ティナ・シールは、真っ先にロロの新居に駆け込んだ。

 ロロも、デイズと一緒に、新しい邸宅へ入る。

 リリアナ、アイ、ムラサメも後に続く。


 ロロの、新しい家が完成したのだ。


 玄関を通ると、赤い絨毯(じゅうたん)が引かれた、広いエントランス。

 エントランスの左右には、他の部屋へ続く廊下に繋がっている。

 エントランスの奥には、二階への階段が続く。

 二階にも、広い部屋が六つほどあるらしい。

 ロロの私室は、二階の一番奥の、一番大きい部屋。

 荷物は既に、運び込まれている。


 ロロの部屋の隣は、デイズの部屋。

 そして、さらにその隣はティナ・シール、リリアナ、ムラサメの部屋と続いている。

 アイには、エントランスの奥の階段脇に、快適な巣を用意した。


 ロロたちは、階段を上り、二階の廊下を歩く。


 一番奥にある、ロロの部屋のドアを開けてみた。


「えっ、デカっ!」


 ロロは、自室を開け、驚愕する。

 後ろから付いてきたデイズと眷属たちも、目を丸くしている。


 一番大きいロロの部屋の大部分を占めていたのは、巨大なベッド。


 たぶん、八人くらいは寝れると思われる。


(僕、そんなに彼女増やす気ないんだけどなぁ……)


 今の彼女のデイズとティナ・シール。

 あとは、もしかしたらリリアナが入るかもしれない。


 たぶん、ムラサメとはそういう間柄にはならないと思う。

 ムラサメとは、あくまで侍と主の関係だ。


 白髪の少女ティナ・シールが、ベッドにダイブする。


「ロロ様っ!すごい!ふかふか!」


 それを見て、ロロもデイズと一緒に、ベッドに飛び込む。

 スプリングが利いていて、寝心地抜群だ。


 しかも、説明書きを見たところ、布団カバーが魔法道具になっていて、マナを込めると、自動で洗浄されるらしい。

 思う存分汚しても、マナを込めれば元通り。

 これは、彼女たちと愛し合った時に、ベッドを汚しがちなロロには嬉しい効果だった。


 ロロはベッドに寝っ転がり、右手にデイズ、左手にティナ・シールを抱いた。

 デイズが、ロロに(ささや)く。


「これなら、三人でできるね」


 ロロの顔が熱くなる。


(三人で、かぁ。いいね)


 ロロは、身体も熱くなった。








「はぁ、はぁ、し、死ぬ……」


 その銀髪のベリーショートの女性は、手にした大剣を杖代わりにし、息も絶え絶えに、なんとか立っていた。

 その腕には、盛り上がった筋肉。

 よりかかる大剣は、嵐の聖剣ヴィーナス。


 彼女の周辺の平原には、吸血鬼の王と、その配下三百名。


 彼女は、それらに囲まれていた。







「死ぬ、かと思ったぁぁ!」


 彼女は、思い切り天を仰ぎ、叫ぶ。


 周辺の平原には、吸血鬼の王と、その配下三百名。


 それらの、()()


 先ほどまで吸血鬼の軍団と壮絶な戦いを繰り広げ、その女性は、たった一人で奴らに勝利していた。

 彼女は、吠える。

 聖剣を片手に。


「ふざけんなぁっ!クソ団長ぉ!アタシ一人にやらせる仕事じゃねえだろっ!」


 彼女は、帝立魔法学園、高等部三年生。


 エリザベス。


 エリザベス・サファイア。


 皇帝の分家の血族であるサファイア家の令嬢で、学園最強と名高い女子生徒。


 皇帝一族の秘宝である、聖剣ヴィーナスに選ばれし女。




 空を見ると、(ほうき)に乗った二人組。

 第一騎士団の偵察飛行部隊の二人。


 その二人が、エリザベスを見ながら言いあう。


「ようよう!ありゃあ、すげえ女だなあ!」

「まさか、ホントに一人でやっちまうとは思わなかったぜ!ガハハ!」

「最初は、団長、気が狂っちまったかと思ったけどな!マジだな!ガチだな!」

「ああ、マジのガチだ!ガハハ!」


 そう、エリザベスは、第一騎士団の騎士団補佐である。

 だが、それは学生という身だからこそ、補佐に付いているだけで、実力は騎士団の誰よりも高かった。

 おそらく彼女は、団長よりも遥かに強い。


 彼女は、偵察飛行部隊の二人に叫ぶ。


「オラァ!勝ったぞ!早くアタシを回収しやがれ!」


 その肩に担がれている大剣は、嵐の聖剣ヴィーナス。

 ひとたび振るえば、かまいたちの混ざる大竜巻(おおたつまき)を起こし、吸い込んだ全てを切り裂くのだ。




 エリザベス・サファイア。




 帝立魔法学園、最強の女。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ