閑話、盾
かなり今更ですが、盾の仕様を説明させていただきます。
僕は、自分の身体能力に自信がないんだ。
だから、あった方が良いかもしれないと思いながらも、盾の購入を控えてきた。
かさばるからだ。
ダンジョンが発生してから、ネットを開けば盾とナイフの広告には事欠かない。
需要が高まったせいで、生産数が増え、どっちも少し前より値下がっている。
人気の価格帯は、5千円〜2万円くらいだ。
サイズも様々だけど、透明で機動隊が持っていそうな、ポリカーボン製の90㎝×50㎝のライオットシールドが、1万円もしない。
軽めで、防弾性能こそないものの、丈夫だと言われていた。
ギルドにも置いてあった。
だから知ってるんだけど、あれを持って、ダンジョン内を歩きまわるのは、僕には無理だ・・・。
だから、特殊部隊とか暗殺者とか言われるスタイルになっちゃったんだ。
「ねえソフィア。」
「はい、何ですか?」
「盾の使い勝手って、どうなの?」
そこから、ソフィアによる説明が始まった。
『青の盾』
青の甲冑にベストマッチ、これであなたも重装歩兵。
攻撃力:5 防御力:10
DEF:0 MDEF:1
最初から驚きの連続だ。
盾に攻撃力があったのにも驚いたけど。そもそも、防御力とDEFは同じものだろうと言いたい。
「え、待ってソフィア。何でDEFと防御力が別に存在してるの?」
「ああ、それは全身に及ぶかどうかの違いがあるからですね。」
「そうなの?」
「はい。小手などについたDEFは全身に、それこそ盾や武器にも効果が及びます。ですが、盾の防御力は全身には及びません。」
そうだったのか・・・。
じゃあ、ジーンズは正しくは防御力1って訳だ。
今度から、正しく認識しよう。
「DEFが盾にも及ぶって事は、盾で受けた時の防御力は、DEF+防御力って感じになるの?」
「はい、その通りですね。ただ、武器などでもそうですが、受け流せる事もありますから、完全に数字そのものという感じではないですね。」
確かに・・・。
そのために、湾曲してたりするんだもんね。
「Lvも上がったし、僕も持ってみようかな。」
「コータさんの戦闘スタイルでは、むしろ邪魔になってしまうかもしれませんよ。」
「やっぱり?そうかなって、思ってはいたんだけど。前でどっしりとソフィアが盾を構えていてくれると、安心感があって、パーティーが安定するんだよね。だから、あるいは僕もって考えたんだけどね。」
「盾を持つ事の欠点も、コータさんは知らなければいけません。」
盾の欠点としては、次のようなものがあげられた。
相手の持つ火器や武器次第で、強度が足りず無意味になってしまう事。又、盾に剣や槍などが刺さって重くなり、手放さなければならないシーンも出て来る事。
片腕が塞がれてしまう事や、死角が出来てしまう事も説明された。
「そっか〜。他人が使ってるのを見ると、便利そうに見えるんだけど、やっぱり、そういう欠点もあるんだね〜。」
「そうですね。特に、ダンジョン産の盾は重いので、俊敏性が落ちる恐れもあります。長所を消してしまうかもしれません、なので、やはりコータさんにはお奨め出来ませんね。」
「市販されてる盾は軽いの?」
「軽いですよ。透明なポリカーボン製や、覗き窓に防弾ガラスを仕込んだ、ジェラルミン製が人気ですね。ジェラルミン製の盾は、完全に防弾仕様になります。」
「へ〜。」
良いなぁ。
今の僕なら、何とかなるかな?
「でも、鑑定すると。防御力が3〜5という評価なので、果たして、どれほど通用するか分かりません。3階層以降では、役に立たないかもしれませんね。」
ダメじゃん!
ソフィアが持ってる盾の、半分以下とか・・・。
「取り回しの練習とかも大変そうだし、止めとこうかな。」
「そうなんですよ!練習が必要だと思って頼んだら、エミリアに木の棒で散々小突かれましたからね!酷いんですよ、エミリアったら!頭を守ると足を叩いて来るし、足を守ると頭を狙って来るんです!終いには、シールドを持って突撃してやりましたよ!!」
その後も、エミリアに散々やられた話をしてくれた。
頬を膨らませて文句を言ってるのに、ソフィアはどこか楽しそうだった。
間違えて記載してしまった所は、誤解を招かぬように、見つけ次第直して行きます。
皆様にはご迷惑をおかけして、申し訳ございません。