暗黒の地 急展開
「そういえば、これまで日が暮れたら寝てたけどこの世界って時間あるのか?」
「チュートリアルで言われただろ・・・。 この世界は思考で色々分かることがある」
確かに最初のチュートリアルで思考によって進めていくって言われたっけ。
「なるほどな。 今の時間は・・・もう夕方なのか。 お互いの話が長かったからあっという間に時間過ぎたな」
「これからどうしようか?」
「クリアしないとここから出られないから、結局進むしか道はないのかな」
「それじゃ、ティータイムはお終いね。 進みましょう」
「そうだね。 ミカもハヅキもまたお願いするよ」
「でも、これだけ長い時間モンスターと遭遇しないのはやっぱりなんか変だな。 今も気配が全くねぇんだよな」
「でも、とりあえず進むしかないよね。 それじゃあ行こう」
真っ暗闇の中をミカとハヅキの光を頼りに歩くのは想像以上に神経をすり減らすのか、全員の顔に疲労が浮かび始める。
「今日はここまでにしよう。 この環境だと闇雲に進んでも疲労ばかりが溜まって戦闘も危ないかもしれない。 少しずつでも前に進んでいるから僕は慎重に行きたいと思うんだ」
「ユウマの言う通りだね。 あたしもこの光だけを頼りに進むのにかなり疲れたみたい」
「じゃあ夕食の準備しちゃおっか」
「ええ。 そうしましょう」
「あっ、ミカはモモのこと手伝って。 ハヅキは料理とかは・・・」
「こいつにはやらせるな。 どんな料理でも全て甘く出てくる」
「ふふ」
「甘く?」
「少し甘いとかじゃなく、1口で胃もたれするレベルのものが出てくる」
「じゃあ、ミカとハヅキには私の手伝いしてもらうね!! 絶対変な物入れちゃダメだからね!!」
ご飯はモモに任せ、僕達は早速寝る場所を整える。
男が3人になっただけで、かなり楽に進む。
「おや? もうこんな所まで歩いて来たんですか。 お早いですね」
そのたった一言で全員攻撃態勢になる。
「誰だ」
「これは失礼しました。 私はこの地のボス、強欲のマコトです。 そんなに警戒なさらないでください。 この地のクリア条件は私を倒すことではありません」
『ミッション 強欲のボス マコトの願いを叶えろ』
「願い?」
「ええ。 私の願いは・・・いえ、まずは食事にしましょう」
「え? 一緒に食べるって事?」
「ダメでしょうか?」
「え? ユウマ・・・」
「良いんじゃないかな? それも今出たミッションの1つになるんだろうし」
「感謝いたします。 しかし、ミッションとは無関係ですよ。 お食事が済んだら私の館にご招待致します。 そこでお話をさせていただきます」
急な展開に動揺しながらも、先に進むにはマコトという者の言うことを聞いておいた方が良い。
そう判断した僕達はそのままご飯の準備を進めた。