74.自動でステータスがオープンされる件
南の街サザンへと到着した。
「自動で結界を破ってしまうとか……やばすぎでしょ」
「仕方ない。緊急事態だ」
サザンは防衛都市という名目で、街の内外にかなりの数の結界が張られている。
マギア・クイフ国民でないと中には入れない。
俺は魔人と同様、外部の人間だ。
本来なら結界で弾かれてしまうのである。
「さすがヒラク様。力がどんどんと増していってます! ステータス操作せずとも結界を突破してしまうなんて」
ふむ……スキルは筋肉と同じで、使えば使うほど強力になっていく。
だが、俺の力は俺の意思に反してどんどんとアップデートされていってる。
困った物だ。
「自分で制御できない力を使うのはな」
「ほんとそうね……心臓に悪いわよ……」
「すまないな」
「別にヒラクくんのせいじゃあないけど……」
さて、前へ進もうとしたそのときだ。
しゅん、と目の前にステータスが開いたのである。
「父上さま? いつステータスを開いたのですか?」
「いや、俺ではない」
~~~~~~
サザン北東部
【状態】
転移トラップ
~~~~~~
……ふむ。
「どうやらトラップがあるようだな」
「た、確かにサザンにはトラップもあちこちあるけど……なんでわかったの?」
「ステータスに、そう書いてある」
「いやステータスってヒラクくんが開かないとつかえないんじゃ!?」
「どうやらトラップを感知して、自動でステータスが開いたようだな」
「自動ステータスオープンとかもうなんでもありかよ!」