【六十九人目】 結婚の二文字には色んな想いが詰まっていると言う相手は幼馴染みの女子高生
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俺の周りには、若くして結婚をする人が増えた。
みんなが揃って口にするのは、結婚をしたいと思ったら結婚しろだった。
俺には結婚をしたいと思うことはない。
なぜならそれは、俺には恋人がいないからだ。
恋人がいないからと困ったことは一度もないし、焦って作ろうなんて思ったこともない。
俺はのんびり生活ができればそれでいい。
「に~い!」
俺がのんびり部屋で過ごしていたら、いきなり幼馴染みの彼女が入ってきた。
彼女は俺をに~いと呼ぶ、幼馴染みの女子高生だ。
おに~いちゃんだからに~いだと、昔そう言っていた。
「勝手に入ってくるなよな。それに俺は社会人なんだ。学生みたいに暇じゃないんだよ」
「に~いは暇してたでしょう? 漫画本なんて読んでいたんだから」
「これは俺のストレス発散だよ」
「私は、に~いに話を聞いてもらうのがストレス発散なの」
彼女はニコニコしながら言った。
「そうかよ。それで話は何?」
「それが、私の友達がね、恋人とは絶対に結婚するって言うの」
「それが何? ノロケが聞きたくないってこと?」
「違うよ。ただ簡単に、結婚するなんて言ってほしくないの」
「それを若い人が言うのは当たり前だろう? 若いは関係ないかもしれないけど、好きになれば結婚の二文字は頭に浮かぶだろう?」
「そうだけど、、それで別れる人もたくさんいるじゃない?」
「まあ、人の気持ちは変わるものだからね」
「それなら結婚なんて言わないでほしいの」
彼女は頬を膨らませ怒っている。
「それは嘘をつくなってこと?」
「違うの。結婚という大事な言葉を、簡単に口にして別れる人が許せないの」
「口にするくらい、いいじゃん」
「ダメなの。結婚は自分の人生が幸せになるのか、ならないのか左右されるのよ? そんな大事なことを簡単に口にできる訳ないじゃない」
「そんなに固く考えなくてもいいんじゃないのか?」
「私に、結婚したいなんて思う人がいないから分からないのかな? 私も簡単に口にしてしまうのかなぁ?」
彼女は、自分もそうなるのかと不安な顔をして言った。
俺はそんな彼女に、一つの飴を渡し頭を撫でる。
「君は飴を舐めて勉強してればいいんだよ」
「何よそれ? 私を子供扱いしないでよ」
「子供じゃん。まだ十代だし、飴で機嫌が直るし、男の部屋に勝手に入ってくるし」
「えっ、に~いの部屋に勝手に入るのはいいのよ」
「何で君が決める訳?」
「だってに~いだよ? 昔からずっとそうでしょう?」
「だから君はいつまでも子供なんだよ」
「どういうこと?」
彼女は首を傾げて言った。
「大人になれば色々あるんだよ」
「色々ってどんな?」
「色々だよ」
「に~いも分からないんじゃないの? だって漫画本を読む暇があったら、職場で習ったことの復習とかできるでしょう?」
「おっ、子供が大人に言ったな」
「だから私は子供じゃないわよ。結婚もできる歳だし、子供も産めるし、体も大人でしょう?」
彼女はそう言って胸を張る。
「なんだよそれ?」
俺は、彼女の胸を張る可愛い行動に笑ってしまった。
「何で笑うのよ?」
彼女もそう言いながら笑っていた。
俺達はこれでいい。
結婚なんてまだまだ知らなくていい。
そして彼女は大人にならなくていい。
そうすれば俺達はこのままだから。
こうやって二人で笑い合えるから。
「に~い」
「ん?」
「私、今度のホワイトデーのお返しは、に~いがいつもくれる飴と、、、」
彼女は何か言いにくそうにしている。
「何? どうしたんだよ?」
「に~いの愛が欲しいの」
彼女はそう言って顔を赤くしてうつむいた。
彼女が可愛くて仕方がない。
俺達の関係は変わるかもしれない。
でも、二人で笑い合うのは変わらない。
結婚なんてまだまだ先の話。
今は、恥ずかしそうにしている、可愛い彼女を抱き締めて言うんだ。
「愛してるよ」
「私も愛してるよ。でもホワイトデーに聞きたかったなぁ」
「あっ、ごめん」
そう言って俺達は笑い合ったんだ。
俺達はまだこのままでいい。
幼馴染みという呼び名から恋人になるだけ。
恋人の先は、いつか必ずやってくるから。
いつか必ず、君に言うから。
「君と結婚したい。必ず、君を幸せにするよ」
読んでいただき誠に、ありがとうございます。
次のお話は、可愛い幼馴染みを妹のように見ている主人公の彼の物語。
彼の友達は、可愛い幼馴染みの可愛い所を好きだと言った。
幼馴染みの友達は、彼の事をどう思っているのか、彼の可愛い幼馴染みに訊いてみた。