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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる - 精霊の森の異変⑧
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マイペースな冒険者は今日も受付嬢に怒られる  作者: のんびり生きていきたいおっさん


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精霊の森の異変⑧

アリス視点からの描写

私は自分の力が及ばないことが悔しかった。


森の異変を調査し原因が死霊術師とそいつが使役するアンデッドの仕業とわかり討伐に赴いたが、その術師が使役するドラゴンゾンビは予想を上回る力を有していた。


このままでは私はおろか兵士達も全滅してしまうだろう。


そんな時、術師が勝ち誇ったように笑いドラゴンゾンビがブレスを放とうとした途端「ここか?異臭の発生源は?」


そんなことを口にしながら彼が現れた。


彼は自分はランドと言う冒険者だと名乗り、山菜を取りに来たと話す。術師が彼に自らの野望を語りだしたが彼は「いい歳して恥ずかしくないか?」とバッサリ切って捨てた。


他にもなにか言い並べられて術師は泣きそうになっていたが自棄になったのか彼に向かってブレスを放った。


ブレスの威力は凄まじく私達は驚愕したが、彼はブレスを回避した後意外にもブレスに対してではなく山菜が駄目になったことに怒っていた。


そして私が現状を伝えると彼は私達が成す術のなかったドラゴンゾンビをいとも簡単に細切れにして瞬殺したのだ。


一瞬の出来事に呆気にとられたが私はハッとして兵士に術師を拘束するように指示を出した。


思えばこの時、私はドラゴンゾンビがいなくなったことで油断していたことは否定できない。術師は一瞬の隙をつきローブからウルフゾンビを出して私を押し倒したのだ。


私が人質になったことで兵士達も身動きがとれず術師が笑った。


私は術師を「卑怯者」と罵倒し睨み付けたがどうやらそれが逆鱗に触れたのか術師は「やれ!ウルフゾンビ!」と指示を出した。


私は思わず目を閉じたがいつまでたっても牙が刺さる気配がない。不思議に思い恐る恐る目を開けると目の前には彼の横顔があった。いつの間にか私は彼に抱えられ救い出されていた。


どうやらドラゴンゾンビの時のように、一瞬でウルフゾンビを切り捨て私を抱き抱えて移動したようだった。


彼は「女性を人質にするとか使役する魔物どころか性根も腐ってるな!」と怒っていた。


そして兵士達が術師を取り押さえ拘束してから彼は私を見ると「怖い目に遭ったな、大丈夫か?」と優しい笑顔で口にした。


私は自分の顔が熱くなるのを感じながら「だ、だだだ大丈夫でしゅ」とどもりつつも口にした。


「でしゅ?」


「い、いえ大丈夫ですありがとうございます」


「そうか、っといつまでも抱き抱えてて悪かったな立てるか?」


そう言うと彼は私をそっと地面におろした。


「あっ…」


不思議と私はちょっと寂しく感じた。


「どこも怪我してないか?痛い所とかはあるか?」


彼は心配そうな顔をして私に問いかける。


「いえ大丈夫です、痛みとかはありません」


私がそう答えると彼はホッとした笑顔で喋った。


「そっか、それなら良かっ…とちょっと失礼」


そう言って彼は私の左頬に手を添える。


「なな、なにを?」


私がドキッとして訪ねると彼は答えた。


「あぁすまない。一言言えば良かったな、頬に泥が付いていたんだ。せっかく可愛い顔してるんだから綺麗にしないとな」


「かかか…かわ…可愛いって」


私は顔が更に熱を持ち赤くなるのを感じた。


「まぁ怪我とかがないなら良かった。これからはあんまり油断しないようにな」


そう言うと彼は無意識にか私の頭を撫でてニッコリ笑った。


私は顔が爆発したかと思った。


私達の窮地を救ってくれて…


異常の原因を解決してくれて…


私個人の命も救ってくれて…


裏表の無い純粋な笑顔で「大丈夫か?」と心配してくれて更には「可愛い」とまで言ってくれた…


ここまでされてどうも思わない訳がない。


私は完全に彼、ランドという冒険者にオチた。

ランドさん無自覚タラシ…( ´-ω-)

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